どうせなら勝ちたい   作:扶桑畝傍

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ドロー

「敵艦発砲!!推定着弾地点、

 あぁ!!この上だ!!

 奴ら、

 ドームを崩して飛べなくさせる気だ!!」

「機関室!!」

『後40秒!!』

「間も無く着弾します!!」

『ブライトさん、勝手に出ます!!』

何枚かのシールドを持ったガンダムが

上部ハッチから飛び出して行く

「アムロ!!何をする気だっ!?」

 

シールドを投げ

迫るメガ粒子砲を遮る

 

その瞬間、メガ粒子が減衰し霧散した

 

「なにが起こったっ!?」

『こちら機関室、何時でも飛べるぞ』

「浮上!!

 MS展開!戦闘開始!!」

 

▽

 

「メガ粒子、霧散を確認、

 木馬浮上!!」

「ちっ、シールドの裏に

 ビームかく乱幕を封入した

 ミサイルでも括り付けていたのか、

 下部主砲はそのまま撃ち続けろ!

 実弾装填、木馬から照準をずらすな!!

 対空火器はMSを牽制!!

 MS全機、出撃!!」

「MSハッチ開きます!!」

 

『黒い三連星、ガイア、でる!』

『同じく、オルテガ、出るぜ!』

『同じく、マッシュ、出る。』

『シャア・アズナブル、

 試作・ドム、出る!!』

『あ、アトラス・フォン・ゼファー、

 ドム・トライデント、いきます!』

『カニバル・レイザ、

 ドム・デスサイズ、でるぜぇ!』

▽

「敵艦、MSを発艦!!

 新型です!!データにありません!!」

「ミデア隊は?」

「マチルダ中尉はまだ機関室に居ますが

 他の機体は退避行動に入ってます。」

「仕方がない、

 ミノフスキー粒子散布!!」

▽

「ミノフスキー粒子増大確認!!」

「砲身が焼け付いてもメガ粒子砲は撃てる、

 構うな、撃ちまくれ!!

 MS隊に発光弾!

 青2黄色2!」

▽

『木馬に構うな、か』

『シャア少佐、どうします?』

『だ~、早くMSとやらせろよ?

 ガチンコ勝負できるって聞いて来たんだぜ?』

(どうして私の下には

 こぅ、個性の強い部下しか来ないのだ?)

『恐らく、

 敵のMSは

 白いのが2機、赤いのが2機、

 タンクが2機だろう、

 どの様に小隊を

 組んでいるのがわかれば良いのだが。』

『シャア、牽制で仕掛ける、

 上手く行けば分断出来る筈だ』

『ガイア中尉』

『お、黒い三連星様か、

 正式量産機は随分綺麗なおべべなんだな!』

『ふん、新人、

 使いこなせなければ

 宝の持ち腐れだと教えてやるよ』

『言ったな?後でシミュレーターで

 白黒つけようじゃねぇか!』

『カニバル少尉!今は戦闘中ですよ!』

『なんだい御貴族様?

 いいこちゃんぶるなよ!』

 

警報

 

『っと!?来やがったな!!』

▽

「MS隊、戦闘が始まりました、

 白いのが「ガンダム」え?」

「あの白いのが『ガンダム』

 赤いのが『ガンキャノン』

 戦車モドキが『ガンタンク』だそうだ。」

「副総帥、知ってたんですか?」

「いんや、

 今、レーザー通信でメールが来た、

 ドズルのヤツ、

 送り忘れてたとか、

 軍法会議物だぞ、コレ。」

▽

「MS隊、敵MS隊と衝突、

 なんとか戦えてそうです。」

「主砲発射!!」

▽

「取り舵一杯、上昇回避。」

▽

「ダメ、避けられるわ。」

「近寄るにも出鱈目な火力に

 マゼランとは思えない起動性能、

 何をどうしたら

 ああなるんだ!!」

▽

「埒が明かないな。」

「まったくです、

 MS隊もなんていうか、

 個人戦と化してますよ。」

▽

「やるわね、向こうの艦長。」

「相手を褒めてる場合か、ミライ、

 かれこれ、一時間か。」

▽

《このぉっ!!》

『ちぃっ!!』

ドムの速度を生かし

旋回戦闘を続けているが

お互いに命中弾が無い

 

《宇宙での借りを返したいんだけど!》

『へっ、見えてるぞ!』

 

はて?あの御貴族様は何処に?

 

▽

 

『す~っ、はぁ~。』

廃屋の裏にドム・トライデントを隠し

すらりと伸びるスナイパーライフル

コレは何処に積んでいたのだろう

 

三又の武器は

『組み立て式スナイパーライフル』であり

メガ粒子を圧縮

僅か3cmまで細くしたメガ粒子砲である

 

『まずは、木馬に』

 

背負うショルダーには

もう一基の核融合炉が接続されており、

スナイパーライフルにケーブルが繋がっている

 

▽

 

「っ!?後方よりレーザー光確認!!」

「やるじゃない!」

「まっ、待てミライ!!」

 

背面縦回転をかました

 

勿論、艦内は阿鼻叫喚だ

 

▽

『うげ、避けられた』

『けっ、外してやんの。』

『うるさいよ。』

 

警報が響き、赤いのが迫って来る

 

『ばれちゃったね』

『やっと切りがいがある奴が来たぜ!!』

展開する大鎌は

両手で保持しないと振り回せないシロモノで

なぜ作ったのかと小一時間問い詰めた

『っしゃぁっ!!ぶった切るぜ!!』

《なっ、なんだぁっ!?》

後ろによろけながらなんとか回避するリュウ

《おっさん、そのまま下がれ!》

ビームライフルを撃つが

『見えてんよ!!』

その大鎌のビーム発振部分で

 ビームの向きを変えた

《なっ!?冗談だろっ!?》

『その腕、もーらい!!』

一気に距離を詰められるが

『危ないよ』

もう一機のドム・トライデントが頭を引き寄せる

『ぐへっ!?

 何しやがる?!』

目の前をビームが過ぎ去る

『おぉっ!?』

《くそ、外した!》

▽

「頃合いか。」

タイマーを見ると

02:57、ほぼ3時間戦い続けて

決着がつかない

「止む終えん、赤3、撤退。」

「ですね。」

 

ここでの戦闘はドロー

 

パイロット達は

母艦に辿り着くなり

漬物石の様に動けず、眠った

 

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