どうせなら勝ちたい   作:扶桑畝傍

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ドロー

「敵艦発砲!!推定着弾地点、

 あぁ!!この上だ!!

 奴ら、

 ドームを崩して飛べなくさせる気だ!!」

「機関室!!」

『後40秒!!』

「間も無く着弾します!!」

『ブライトさん、勝手に出ます!!』

何枚かのシールドを持ったガンダムが

上部ハッチから飛び出して行く

「アムロ!!何をする気だっ!?」

 

シールドを投げ

迫るメガ粒子砲を遮る

 

その瞬間、メガ粒子が減衰し霧散した

 

「なにが起こったっ!?」

『こちら機関室、何時でも飛べるぞ』

「浮上!!

 MS展開!戦闘開始!!」

 

 

「メガ粒子、霧散を確認、

 木馬浮上!!」

「ちっ、シールドの裏に

 ビームかく乱幕を封入した

 ミサイルでも括り付けていたのか、

 下部主砲はそのまま撃ち続けろ!

 実弾装填、木馬から照準をずらすな!!

 対空火器はMSを牽制!!

 MS全機、出撃!!」

「MSハッチ開きます!!」

 

『黒い三連星、ガイア、でる!』

『同じく、オルテガ、出るぜ!』

『同じく、マッシュ、出る。』

『シャア・アズナブル、

 試作・ドム、出る!!』

『あ、アトラス・フォン・ゼファー、

 ドム・トライデント、いきます!』

『カニバル・レイザ、

 ドム・デスサイズ、でるぜぇ!』

「敵艦、MSを発艦!!

 新型です!!データにありません!!」

「ミデア隊は?」

「マチルダ中尉はまだ機関室に居ますが

 他の機体は退避行動に入ってます。」

「仕方がない、

 ミノフスキー粒子散布!!」

「ミノフスキー粒子増大確認!!」

「砲身が焼け付いてもメガ粒子砲は撃てる、

 構うな、撃ちまくれ!!

 MS隊に発光弾!

 青2黄色2!」

『木馬に構うな、か』

『シャア少佐、どうします?』

『だ~、早くMSとやらせろよ?

 ガチンコ勝負できるって聞いて来たんだぜ?』

(どうして私の下には

 こぅ、個性の強い部下しか来ないのだ?)

『恐らく、

 敵のMSは

 白いのが2機、赤いのが2機、

 タンクが2機だろう、

 どの様に小隊を

 組んでいるのがわかれば良いのだが。』

『シャア、牽制で仕掛ける、

 上手く行けば分断出来る筈だ』

『ガイア中尉』

『お、黒い三連星様か、

 正式量産機は随分綺麗なおべべなんだな!』

『ふん、新人、

 使いこなせなければ

 宝の持ち腐れだと教えてやるよ』

『言ったな?後でシミュレーターで

 白黒つけようじゃねぇか!』

『カニバル少尉!今は戦闘中ですよ!』

『なんだい御貴族様?

 いいこちゃんぶるなよ!』

 

警報

 

『っと!?来やがったな!!』

「MS隊、戦闘が始まりました、

 白いのが「ガンダム」え?」

「あの白いのが『ガンダム』

 赤いのが『ガンキャノン』

 戦車モドキが『ガンタンク』だそうだ。」

「副総帥、知ってたんですか?」

「いんや、

 今、レーザー通信でメールが来た、

 ドズルのヤツ、

 送り忘れてたとか、

 軍法会議物だぞ、コレ。」

「MS隊、敵MS隊と衝突、

 なんとか戦えてそうです。」

「主砲発射!!」

「取り舵一杯、上昇回避。」

「ダメ、避けられるわ。」

「近寄るにも出鱈目な火力に

 マゼランとは思えない起動性能、

 何をどうしたら

 ああなるんだ!!」

「埒が明かないな。」

「まったくです、

 MS隊もなんていうか、

 個人戦と化してますよ。」

「やるわね、向こうの艦長。」

「相手を褒めてる場合か、ミライ、

 かれこれ、一時間か。」

《このぉっ!!》

『ちぃっ!!』

ドムの速度を生かし

旋回戦闘を続けているが

お互いに命中弾が無い

 

《宇宙での借りを返したいんだけど!》

『へっ、見えてるぞ!』

 

はて?あの御貴族様は何処に?

 

 

『す~っ、はぁ~。』

廃屋の裏にドム・トライデントを隠し

すらりと伸びるスナイパーライフル

コレは何処に積んでいたのだろう

 

三又の武器は

『組み立て式スナイパーライフル』であり

メガ粒子を圧縮

僅か3cmまで細くしたメガ粒子砲である

 

『まずは、木馬に』

 

背負うショルダーには

もう一基の核融合炉が接続されており、

スナイパーライフルにケーブルが繋がっている

 

 

「っ!?後方よりレーザー光確認!!」

「やるじゃない!」

「まっ、待てミライ!!」

 

背面縦回転をかました

 

勿論、艦内は阿鼻叫喚だ

 

『うげ、避けられた』

『けっ、外してやんの。』

『うるさいよ。』

 

警報が響き、赤いのが迫って来る

 

『ばれちゃったね』

『やっと切りがいがある奴が来たぜ!!』

展開する大鎌は

両手で保持しないと振り回せないシロモノで

なぜ作ったのかと小一時間問い詰めた

『っしゃぁっ!!ぶった切るぜ!!』

《なっ、なんだぁっ!?》

後ろによろけながらなんとか回避するリュウ

《おっさん、そのまま下がれ!》

ビームライフルを撃つが

『見えてんよ!!』

その大鎌のビーム発振部分で

 ビームの向きを変えた

《なっ!?冗談だろっ!?》

『その腕、もーらい!!』

一気に距離を詰められるが

『危ないよ』

もう一機のドム・トライデントが頭を引き寄せる

『ぐへっ!?

 何しやがる?!』

目の前をビームが過ぎ去る

『おぉっ!?』

《くそ、外した!》

「頃合いか。」

タイマーを見ると

02:57、ほぼ3時間戦い続けて

決着がつかない

「止む終えん、赤3、撤退。」

「ですね。」

 

ここでの戦闘はドロー

 

パイロット達は

母艦に辿り着くなり

漬物石の様に動けず、眠った

 

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