どうせなら勝ちたい   作:扶桑畝傍

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オデッサ作戦?やらせねぇよ?

その日の公共放送では

 

《ガルマ・ザビ、過労で休養宣言》

 

と、見出しが映し出され

メディアのハイエナ共が

アレコレ的外れな口論をしていた

 

「ふん、死んでいれば良かった物を。」

葉巻を押しつぶし

次の葉巻を千切り火を点ける

「ふぅ~、

 まぁ、攻勢が鈍化するのは想定済みだ。」

葉巻を加えたまま地図を睨む

 

(補給物資は間も無く

 想定の最低限は整う、

 しかし、戦没者を返還するのに

 輸送船が使われてしまった、

 増産しようにも

 資源が限られている、

 MSも、ザニーの運用実績もあって、

 ジムの生産は進められる)

「兎に角、時間が足りないか。」

 

このジジイ、レビルは

《戦没者返還を利用して》

連邦軍の役員の総入れ替えを進めていた

その中に

『エルラン中将』も含まれており、

戦没者返還の輸送船ごと

《海の藻屑》とした

勿論、ジオンのせいだと欺瞞情報も流して

 

(ゴップ君は

 本当に良く働いてくれているが

 また、人員の要請か)

「人間が足りないなら増やせばいいが、

 今は別だ。」

タブレット端末を操作し

「私だ、自動航法AIはどこまで進んでいる?」

『は、一応遠隔操作の範囲は

 10kmまで伸びましたが、

 ミノフスキー粒子増大に比例して

 捜査範囲は減衰してしまいます』

「雑な方法で構わん、

 ケーブルで繋ぐんだ、

 兎に角、一回の輸送量を増やして

 作戦に必要な物資をかき集めるんだ。」

『し、しかし、それでは』

「私の言う事が間違って居るのかな?」

『い、いえ、すぐさま取り掛かります』

通話を切り

「ふん、臆病者め、

 先ずはオデッサを墜とさねば

 反転攻勢など夢物語だと

 わからんのか?」

 

糞ジジイの企みは誰も把握していない

 

実際、彼の周りの士官は

彼の思想に酔っている人間しかいないのだから

 

 

コンソールのアラームが鳴る

 

「んぉ、時間か。」

潜望鏡深度まで浮上する

 

「どれどれ。」

光るモノアイは連邦の大船団を確実に見つける

「はぁ~、毎回すげ~見えるこって。」

「兄さん、追わなくて良いの?」

「追うに決まってるだろ?

 ハイパワーウォータージェット起動、

 船団に接近する。」

「了解、核融合炉、出力あげるよ。」

貪欲に海水を吸い込み

豪快に吐き出す推進器は

水中でも120ノットを叩き出す

 

その船体はかつて、

第二次世界大戦と言う、

何百年も前に造られた姿を模していた

 

《イ・400潜》

 

しかし、ある程度の変更があるようで

水中用のエアインテーク

この場合はなんと言うべきか?

 

そして、改良された

61cmハイパーキャビテーション魚雷

合計8門が船団を狙う

 

この潜水艦に腹の中は

主機を核融合炉2基に変更し

主兵装は

ハイパーキャビテーション魚雷と

《水中用ビーム兵器エーギル》が搭載されていた

本来は『艦載機格納塔と射出機を兼ねていた場所に』

改良されたエーギルを搭載

 

最大射程は3500mに増大し

主機の核融合炉2基の内1機を

エーギル供給専用とし

『連発』出来るように魔改造されている

 

海中を疾走する魚雷は

『連邦空母ヒマラヤ級に吸い込まれ爆散する』

 

「うし、デカいのは黙らせたな。」

「対空レーダーに反応なし、

 うん、コレは大量だね?兄さん。」

「おう、沈めて

 『海中回収班』の仕事を作らなきゃな。」

「多すぎて困るって苦情来てるけど?」

「知らん。」

 

魚雷は数が限られるので

『エーギル』を乱発し

『沈める程度』に被害を抑える

 

「ん?対空レーダーに反応、

 それと、ミノフスキー粒子増大だ。」

「あいよ、

 『テッポウエビ』」

「了解、戦果報告書、また書かなきゃね。」

「そこだけはだるいよな。」

「ふふっ、言えてる。」

 

カンカンカン

 

海中に居る生き物で『テッポウエビ』とか言う

生き物で、

貝を割って中身を食べるとか言う

ワイルドな生き物らしい

 

そして、その殴る時の音が

最低でも100km先まで聞こえるとか

これまたすげぇ生き物なんだと思う

 

ただ、その『音』を暗号文として

使う発想をした『コイズミ副総帥』は

どんな頭の構造をしてるのだろうと思ってた矢先

 

帰還すると、

港に『コイズミ副総帥』が居てびっくりした

なんでも

『また新しい兵器を作ったから試してちょ?』

え?この人、ホントに副総帥?

話したら滅茶苦茶楽しかった!

 

 

「壊滅・・・だと。」

タブレットを投げつけ

画面にひび割れと

画像が表示されなくなった

「くそっ、くそっ、くそぉっ!!」

叩くテーブルはステンレス製で良かったと

思った矢先、ソファーを

投げつけられ大きく凹んでしまった

 

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