どうせなら勝ちたい   作:扶桑畝傍

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例の島

 

海上を浮遊する重油は

まだ燃えていた

 

ホワイトベースは

辛くもカルフォルニアベースからの

追撃を退けたとは言い難く

 

MSは損傷だらけ

ホワイトベース自体も

細かい被弾箇所があった

 

「全滅、か。」

「そのようです、

 海面には多少の浮遊物はありますが

 使えそうなものは無さそうです。」

 

本来想定した航路より南下し

赤道を超えた当たりで

恐らく

『連邦のオーストラリアからの

 輸送船団の残骸であった』

 

「ブライト、念入りに調べて貰えるか?

 何処かの島に漂着している物資でも良い

 修理するにも

 あれもこれも何も足らん。」

「ですが、この近辺は

 ジオンの制海権です、

 迂闊に高度を落とすのは。」

「それに、

 乗せている住人の疲労も

 限界を当に超えている。」

 

正直、オーストラリアにでも

落として行きたいが

ジオンと占領地域が接しており

余裕は無いだろう

 

「あ、ブライトさん

 衛星写真に島が写っています。」

「どこだ?」

「ここからまだ2000kmですが、

 衛星が撮影したのが

 開戦前なので

 この島なら休息を取れそうですね。」

飲むと気分がシャキッとする

謎のドリンクを飲みながら

オスカーが地図をメインパネルに出す

 

「決まりだな。」

「しかし、テム大尉、

 ジオンの拠点が構築されている可能性も。」

「昔の言葉でな

 《虎穴に入らずんば虎子を得ず》

 とか言う言葉があるそうだ、

 行くしかあるまい、

 パイロット達の睡眠薬で眠るのも

 継続していては

 瓦解するのは目に見えている。」

 

渋々承諾するブライトだったが

これは、ブライトの悪い予感が当たる

 

 

「アムロ、アムロ!」

『なんですかブライトさん?』

「なんのつもりだ?」

 

そう、ナイーブな少年は

ガンダムをパクった

 

瞬く間に通信圏外となり

先の島へ隠れてしまった

 

「っ~、テム大尉。」

「すまん、もっと

 話を聞いてやればよかった。」

「はぁ、

 ジョン、ジョブ・ジョン!」

『あ、はい、

 アムロ君飛んでったけど、

 なにがあったんです?』

「脱走だ、

 彼を連れ戻して欲しい。」

『は?脱走?』

「そうだ、ジョブ・ジョン、

 お前はリュウと一緒に

 アムロを探して連れ戻すんだ、

 カイ君。」

『ブライトさん、

 俺は動かないよ』

「っ、アムロのせいか?」

『いんや、

 なんか嫌な感じがするだけだ』

「それで軍人が

 『俺、民間人だろ?忘れんなよな?』」

「ブライト、彼の言う通りだ、

 本来なら『ジャブロー』で

 正式任官する筈だったが、

 まだ出来ていない

 つまり、下手に出せば

 『ゲリラ扱いで処刑されるのがオチだ』」

握る拳は

本当なら飛び出して連れ戻したい

そんな父親を感じさせる

「っ、カイ君、

 ガンキャノンで

 ホワイトベースの上から

 周囲警戒を頼めるか?」

『それなら構わねぇよ、

 チビ共の相手は疲れっからな』

テム大尉からの睨みで

怒鳴りたい自分を抑える

「頼む、

 イカリ、イカリ・トウカ!!

 また寝ているのかっ!!」

 

 

『うぁい』

「イカリ・トウカ、

 ガンタンクを上部ハッチに固定し

 周囲警戒だ。」

『うぁ~ぃ』

 

「トウカさん、また寝れないんですね。」

「仕方ねぇだろ、

 連邦のスナイパー様は

 常に気を張ってるんだから。」

「それとこれは別だ、

 なんなんだ

 あの部屋の散らかり具合はっ!!」

「ブライトさん知らなかったんですか?」

「オスカー?」

「連邦のスナイパーの別名は

 『残念美人』ですよ?」

 

 

(聞こえてるっての)

「ガンタンク、上部ハッチに上がります。」

「えぇ、お願いね、トウカ。」

「オスカーに言っといて。」

「どうぞ。」

 

テメェの尊厳踏みつぶして殺るから

覚悟しろ

 

「って。」

「女のアナタが言う言葉じゃないわよ?」

「っ、セイラには!

 言われたくない。」

ピクッ「が、ガンタンク上部ハッチへ。」

「けっ。」

 




名前が決まった

イカリ・トウカ

連邦軍女性パイロット

戦前から連邦軍所属で
射撃の腕は誰も敵わないと言われる程

連邦のスナイパー
現代に蘇ったシモヘイヘ
など言われるが
大体呼ばれるのは
『残念美人』

生活能力は皆無で
下着も余り取り替えない程めんどくさがり

身長 163cm
体重 不明
バスト 推定Fカップ

出身 サイド2

カップ麵をこよなく愛しており
限定・季節物は
メーカーに直接買いに行き
門前払いを食らうと
装甲車で突撃したり
ルナツーに左遷された時
乗機『ザニー』で
ルナツーの食糧プラントに突撃し
カップ麵を造らせた前科を持つ
超問題児

喋らないのではなく
「私の口は
 カップ麵を食すためだけにあるの。」
との事

連邦軍に入る前
『婚約者』が居たらしいが
連邦軍以前の彼女の記録は
全てのデータバンクから抹消されている

噂では、超良い所の箱入りお嬢様だったとか
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