定期的な電子音が続く
「っ・・・ここは?」
「お、起きたな、『エルラン』」
あぁ、生き残ったのか?
「おじさん、おきた~。」
「こ、こら、私はまだ27だぞ?」
「え?その風貌で?」
「そう言う君は誰だね?」
「ジオン公国、副総帥、コイズミだ。」
(誰だ?
聞いた事が無い)
「かつてサイド3駐在官として赴任した時、
そのような名前を聞いた事が無いのだが?」
「んな事は置いといて、
レビルは何時オデッサ作戦を
やるつもりなんだ?」
「すまん、今は何日だ?」
「11月10日だ。」
「なっ、いかん、
恐らく奴は必要物資は確保してる筈だ。」
「各部門、緊急回線接続!!」
サイド3、ア・バオア・クー
ソロモン、ルナツー、
地上拠点全てが『一つの端末に繋がる』
「奴が動く!!
各拠点、臨戦態勢!!」
▽
オデッサ
「っ!?いかんな、
窯焼きの途中だが、火を落とすしかないか、
すまん、そこのキミ、
この窯の火口を塞いでおいてくれ。」
「え?自分で良いんですか?」
「構わん、
臨戦態勢が発令された、
窯焼きの楽しみは暫くお預けになる。」
「えぇっ!?」
「あぁ、キミには特別手当を充てて置く、
そこは安心してくれたまえ。」
「ぇ、あ、はい、わかりました。」
「ウラガン、聞いていると思うが、
臨戦態勢が発令された、
『ガウ格闘戦機』のスクランブル、
『シンデン・改』と
『ガウ・ヨルムンガンド』も飛ばして置け。」
『はい、搭乗員は既に乗り込んで待機しています』
「よし、恐らく陸伝いにはこんだろうから、
エジプト方面をしっかり見張って置け。」
『スエズ運河は如何しましょうか?』
「あちらはユーリ少将に投げよう、
『ラサの魔獣』にも要請して
イギリス方面の警戒網を構築して貰おう。」
『了解しました、
レーザー回線を確保しておきます』
「うむ、家の副官は実に有能だね。」
▽
ラサ基地
「動くか、
『ラサの魔獣』各小隊はスクランブル、
長期作戦に備え
戦闘糧食も積んで置け。」
『お、ギニアス准将、
なんかあったんで?』
「ぁ~、またコクピットで寝ていたのかね?」
『あぁ、この座席の快適性能は
兵舎のベットより滅茶苦茶いいからな!』
「まぁ、いいか、
聞いての通り、臨戦態勢だ。」
『おぉ!!』
「兄さん。」
「アイナか。」
「オデッサより入電、
イギリス方面に『ラサの魔獣』で
警戒網を構築して欲しいとの要請です。」
「ふふっ、予想通りか、
警戒網どころかイギリス方面軍を
壊滅に追い込んでも構わんのだろう?」
『うひ~、家の大将はおっかねぇな~』
「に~い~さ~ん?」
「な、なんだね?」
「別にいいです、
ノリスからも通信です、
『季節は違いますが
《飛んで火にいる夏の虫》ですな』と。」
「あ。」
うるさいコイツと個人回線のつもりが
基地内全体の通信をオープンしていた様だ
▽
アフリカ方面軍
「ぁ~、来ちまったのか。」
「どうするの?」
「シンシア、
『重爆・ガウ』と
『電子戦・ガウ』スクランブル、
とりあえず、サウジの連邦共と、
モロッコ方面の連中も動きを警戒、
ロシアン共は、
雪でもぶつけとけば大人しいだろ。」
「そうね、ジャパンの『雪まつり』は
面白かったからって、
対抗して『雪でMS』を作ったりしてたわね。」
「ぁ~、
どう雪を固めたら
あのサイズで保持できるんだ?」
「さぁ?」
▽
カルフォルニアベース
「ついに来たか、
沿岸部警戒態勢、
後、航宙軌道艦隊に連絡、
オデッサ周辺情報を
逐一報告、
ジャブロー上空も警戒。」
「はっ、直ぐに伝えます。」
「ダロタ、
『シンデン・改』と、
『ガウ・格闘戦機』もスクランブル、
上空警戒を厳にせよ。」
「了解しました!」
▽
ルナツー
「さて、どうしたもんかね。」
「どうします姉さん?」
「まぁ、ジャブロー上空のパトロール艦隊と
オデッサの上空に
別のパトロール艦隊を派遣、
連邦の動きを逐一報告、で、
今は様子見かね。」
「了解。」
「さ~って、
コイズミ副総帥、
どんな戦いを見せてくれるのかねぇ?」
▽ガウ・ヨルムンガンド
まぁ、はい、
格納庫部分を取っ払いまして、
ヨルムンガンドをガッチャン
翼面上部はメガ粒子砲を
小型連発式に変更した
4連装40mmメガ粒子対空機関砲を6基搭載
翼面下部にも
4基、左右に2基ずつ
ヨルムンガンドのリチャージ・冷却は
60秒に縮まっている
しかし、冷却材の積載量に限りがあるので
発射可能回数は、40発となっている
核融合炉は翼部の
熱核ジェットエンジン直結6基と
(ザクの核融合炉が
お手頃サイズなので直結にした)
ヨルムンガンド用大型核融合炉
そして、ヨルムンガンドが『重い』ので
ミノフスキークラフト・ミニが追加されている
この改装の際、ドップ搭載能力、
MS搭載能力、補給物資搭載能力が全て失われており
若干、無茶した感が強くなった
▽ガウ・格闘戦機
イメージは
『アーマードコア・フォー・アンサー
(ARMORED CORE for Answer)』の
《クレイドル》風味に
複葉機化し、
下部主翼は《スティグロ》の様に
相手を切る為の
《メガ粒子発振器》を前面に展開
超低空を飛び
地面を《切り飛ばしながらマッハで飛んで来る》
正面装甲はスチール超合金を8枚重ねた重装甲で
その間に《特殊流体金属》が封入してあり、
ビーム兵器・メガ粒子砲対策をしている
地面スレスレを想定しているので
下部主翼には
メガ粒子発振器以外、武装が着いていない
流石に上部主翼には
対空4連装メガ粒子砲が搭載されている
上部主翼 上面に6基
下部の両端に各1基
中心部・熱核ジェットエンジンの接合部が
結構すし詰め気味に連結機構があるので
見た目通りの運動性
(よっ!直線番長!!)
ま、パワーで
ゴリ押ししてみようの、ガウなので
激重なので
ミノフスキークラフト・ミニは必須
搭載能力はお察しください
(いや、積むとこ無いねん)
▽重爆・ガウ
エンジン強化、ドップ搭載能力を撤去
腹の中を《全て爆弾庫》に改造
500kg無誘導爆弾を
1200発は詰め込める
主翼上下に4連装メガ粒子砲を追加
ミノフスキークラフト・ミニが無いと飛べない
以上
▽電子戦・ガウ
ミノフスキー粒子をばら撒き隊で
主翼に短波アンテナと
レーザー通信機を張り出している
唯一、
ミノフスキークラフト・ミニを
搭載しなくても飛べた
4連装メガ粒子砲の対空装備以外武装は無く
フレア発射基前後4基
IRジャマーDIRCMシステム搭載
(指向性赤外線妨害装置)を
コレでもかと追加している
ドップのかわりに
《シンデン・改》を搭載している
▽シンデン・改
例のエンテ型戦闘機を
そのまま拡大し
ガウの補助熱核ジェットエンジンを搭載
機首に
20mm機関砲(徹甲弾)を2門
メガ粒子20mm機関砲を1基1門
主翼下部にミサイルラックを搭載
熱誘導ミサイルを最大8本搭載出来る
航続距離は馬鹿みたいに伸びているので
『ガウ』を護衛しながら往復出来る
ただ、
パイロットの疲労を
考慮していないので要注意
コクピット内は
キャノピーに直接投影され
機体下部は、
足元に湾曲ディスプレイがあり
外部カメラで捉えた画像を映している
後ろは『バックミラー』で見る為
時々パイロットから
『あれ、眩しいからなんとかして』と
言われている