11月11日 朝 05:00
「時間だ、
ビックトレー大隊
全力出撃、
各、強襲揚陸艇突貫せよ。」
旧・エジプト
アレクサンドリアから出撃する
陸上ホバー戦艦
その数、なんと200隻
その間を縫うように
強引に陸路で運ばれて来た
『ヒマラヤ級空母』が所狭しとひしめき合い
更に旧世代の護衛艦が連なる
更に後ろには
最早、海面が見えない程の
輸送船の群れが形成されていた
オデッサ上空
『第34航宙パトロール艦隊』によると
『宇宙空間からでもはっきり動いてるのが見えた』
▽
「こちら、副総帥だ、
オデッサへ、
先ずはギリシャはくれてやれ。」
『心得ています』
「アフリカ、ユーリ少将。」
『おう、聞こえてるぜ』
「このまま
『大西洋』を確保して貰いたい。」
『お~、おっかねぇ、
オデッサへの救援はいいのか?』
「既に、イギリス方面へ
『海上打撃艦隊』が出撃済みだ。」
『あぁ、時代錯誤とか言われた艦艇の奴らか』
「あはは、手厳しい。」
『ま、副総帥しか価値を見出せねえと思うから、
こっちは任せろ、
新型MSにMAがてんこ盛りだ、
サクッとダカールまで
ラインを広げてやらぁ』
「そうしたら、
レースゲームが再開できそうですね。」
『あん?そいつは
どんなレースだい?』
「車を使ったレースで、
『パリ・ダカールラリー』って言うんですよ、
運転手とナビゲーターが基本道中を走って、
チェックポイントでマシンの修理、
燃料は現地調達なので
通過する国の言語も使えないといけませんし
『各国の運転免許』の取得も必要なんで、
ラリー車に『初心者マーク』をつけて走ったり
べっこべこでも
その国のルールで走れれば
チェックポイントまで行けます
そして、限られた期間で辿り着く
『時間』との勝負、
これがまた見ごたえがあるんですよ、
コースは
砂漠もあれば、普通に公道も走るので
渋滞に巻き込まれて
タイムアウト寸前とかあるんですよ!」
『そいつは、面白そうだな!
今度、コロニーレースで追加してくれよ?』
「勿論、その為のコロニーも現在改造中です、
この連邦のオデッサ攻略が
不発に終わればひと段落出来そうなので、
全体中継でレースを開催したいですね。」
『なら、チームエントリーは
今の内にしなければいけませんね』
『ちょ、てめ、ギニアス!
俺も参加するからな!』
『おや、このオデッサ代表もよろしいので?』
「それまでに
『規格にそったマシンと
ドライバーの選出をして下さいね?』」
『はい』『あたぼうよ』
『アイナ、シロー君を
テストドライバーにどうかね?』
『兄さん!作戦は始まってるんですよ!!』
『そうだぞ、ギニアスさん、
脱走兵の俺が言うのもアレだけど、
コジマ大隊は、一筋縄じゃ行かないんだからな?』
「ぁ~・・・とりあえず、
転送済みの作戦書にのっとり、
『相手に出血を強いる戦い』を
心がけてください、
身近な友人や、恋人を失わせない為に。」
全員の『了解!』は、嬉しいな
▽
11月13日 正午
「各部隊、進捗はどうかね?」
流石に前線で指揮を執らないと情報に
惑わされるので
ここ、『旧・エジプト、カイロ』に
司令部機能を充実させた
ビックトレーを置いている
『こちら、アテネ・ブタペストルート、
上陸は成功しましたが、
もぬけの殻の様に静まり返っています』
『ベルリン・ワルシャワルートです、
こちらは猛反撃に会って
61式戦車大隊が、
4割破壊されております、
ジムとガンタンクの
MS大隊の投入許可を願います』
『サウジアラビア戦線です、
新型のガウに苦戦中、
MSか航空支援を願います!』
『マレーシア攻略隊です、
航空支援と、
潜水艦隊の増援を願います、
水中用MSに対抗できる戦力から潰され、
輸送船団の3割が既に沈められています!』
「今、ジャブローから護衛艦隊が増援として
マレーシア方面に向かっておる、
侵攻速度は落とさずに頼む。」
『り、了解しました』
「アテネ・ブタペストルートは
敵のMSの出現報告も無いのか?」
『は、はい、
念入りにコアブースター航空隊で調べましたが
どこにも見当たりません』
「侵攻を続けよ、
ベルリン・ワルシャワルートは
ベルリンには到達しているのか?」
『それが、デュセルドルフ近辺の橋が
軒並み落とされ、現在、仮設橋を建設中です、
航空隊は、ジオンの新型航空機に
ことごとく墜とされ、
稼働率が6割まで落ち込んでいます』
「イギリス防衛隊から抽出しよう、
キミ、イギリス駐留部隊に連絡、
ベルリン・ワルシャワルートの援護に
『沿岸防衛隊も回して良い』と。」
「将軍、それでは海の護りは
大丈夫なのでしょうか?」
「やれ、今直ぐ。」
「はっ!直ぐに伝えてまいります!」
「まったく、
サウジアラビア戦線は
アスマラ航空隊を派遣する、
それで戦線の維持に勤めよ。」
『感謝します』
そこで、一息を入れる
「すまんね、少し休むよ。」
連邦の脱走兵は
シロー・アマダ以下、
その小隊メンバーだったりします。
大隊長の『コジマ』本人から
『レビルの奴がおかしいから、
この情報を持ってけ』と、
脱走を手助けしている
この際、ジダン・ニッカードが
補給ルートの『裏ルート』で
道案内をするが、ジダンは
残る事を選択している
各隊員も、その
『人をモルモット』の様に扱う
連邦軍に嫌気がさしており、
彼等の近親者も既に
オデッサへ避難している