「長官。」
メモ書きを受け取る
「なに?
ジブラルタルが強襲された?」
ヒマラヤ級の艦橋は騒然となる
「案ずるな、ジャブローから
緊急で増援を出したと
メモには『書いてある』」
いや、嘘だ、書いていない
噓をつかねばならない程
マレーシア方面増援艦隊は
怯えているのだから
「各艦、対潜警戒、ドン・エスカルゴ、
デプ・ロッグ、戦闘ヘリは
爆雷を搭載して全方位索敵を始めるんだ。」
「了解、各艦に通達します。」
悲しきかな
時代は宇宙世紀0079だと言うのに
『目視できる範囲にある艦艇にすら』
《発行信号》で連絡を取り合うのだから
▽
「どう?」
「ま~、警戒されるよね。」
マダガスカル島沖合に潜むのは
《イ・400潜》艦隊30隻と
《ソウリュウ級MS母艦》10隻からなる
『ジオン水泳部・インド洋艦隊』だ
ソウリュウ級MS母艦には
直立姿勢で『3機の水陸両用MS』を格納でき
僅かではあるが、
ハイパーキャビテーション魚雷を装備している
「『テッポウエビ』」
「はい、どうぞ。」
我、潜水艦隊、先制攻撃ス
一拍、置キ、MS発進サレタシ
「これでいいだろ。」
「これならさ、
『いつも通り』で良かったんじゃない?」
「ぁ~、まぁ、一応な、一応。」
「そだね。」
▽
「『テッポウエビ』の内容です、
いつも通り、と。」
「数は?」
「大量です。」
「よし、MS出撃準備。」
ソウリュウ級搭載MS
アッガイ・改
残念ながら腕は伸縮しない
(理由はメガ粒子砲への供給ラインが
複雑になるので撤去、
ザクとの共用パーツを増やしたかったから)
爪は3本に減らした
両腕には短距離魚雷発射器・20発×2
メガ粒子砲を両腕に装備
発射時は、爪がちょっと開く
頭部バルカンは健在
ゴック・改
腹撃ちメガ粒子砲とミサイルは撤去した
かわりに、両腕にメガ粒子砲を移動
爪を3本巨大化
胴回りがすこしスリムになった
腰に牽引ワイヤーを付け
接触型爆雷を爪で掴み投げる
ワイヤーから外して
爪で投げる際にスイッチが入る
(もしくは、そっと艦底部にくっ付ける)
そして、起爆操作は
パイロットのタイミングで起爆できる
オプションで背面ミサイル発射基があるが、
ソウリュウ級では
搭載したままでは格納出来ないので
持って来れなかった
ユーコン級潜水母艦
連邦軍から借りパクした物
このユーコン級潜水母艦に搭載されているのが
『ゾッグ・改』
ここでは、『馬鹿デカい方』で
頭部全方位メガ粒子砲 1基
胴体部前後メガ粒子砲 4基
(前4門、後4門)
水中用フロート内蔵
『エーギル・改』
(射程5kmにアップ)
核融合炉はドムで使われた物を改良・3基積み
胴体と頭部に2基の核融合炉を担当させ
『エーギル・改』に1基としている
エーギルリチャージは40秒
また、連結部が変更可能で
地上ホバー移動時
『停止前提』だが、
胴体前後メガ粒子砲にパワーを集中出来る
(エーギルのリチャージに回す事も出来る)
破壊力はパワー中毒を満足させ
射程も5kmに伸びる
しかし、『一回撃てればいい方で』
核融合炉がオーバーロードして
もしかしたら暴走するかも、と
パイロットは脅されている
水中用フロートをオプション装備にしているので
上陸時に着脱可能
▽
『こちら、ドン・エスカルゴ!!
僅かな気泡を確認!!
ソナーポッドに推進音多数!!
キャビテーション魚雷が艦隊に迫ってます!!』
「位置はっ!!」
「本艦より、右80度!!」
「面舵一杯!!左舷、最大船速!!
全艦隊、回避行動!!」
▽
「あたった~。」
「兄さん?」
「はいはい、
輪形陣の外縁部に居た準ヒマラヤ級は
沈み始めてる、
ただ、一番
馬鹿でかいヒマラヤ級は回避された。」
「は?水中速度、
1200km/hを超える魚雷なんだよ?
なんで避けられるのさ?」
「うげ、甲板にMSが出て来たぞ。」
「『テッポウエビ』打つね。」
敵、MS展開セリ
▽
「MSか、
水中でどこまで戦えるか調べたいが、
無駄な被害は許容できん、
広域『テッポウエビ』
『アソブナ、沈メル事ヲ優先セヨ』」
▽
「へぇ、MSか。」
『聞いてたでしょ!!
MSよりも船!船沈めなきゃ
インド洋直ぐ取られちゃうんだからね!!』
「わかってるよ。」
警報音
「どこだ?」
モノアイで拡大すると
「アンナ、ダメだ、
幾つか飛び込んで来てる、
『警報』」
敵、MS、水中ニ突入セリ、警戒セヨ
▽
「え?マジで?」
「逃げるよ兄さん!!」
「おう、
三十六計逃げるに如かず、だな。」
▽
「なんと。」
「各隊、撤退を開始。」
「航行中に収容しなきゃならんか、
各部署、水密扉閉め、浸水対策!」
「了解。」
▽
「うひ~、
そこが見えねぇ。」
『そりゃそうだよ、
最低でも3000mの深海なんだから』
『ハイドロジェットはどうだ?』
「今んとこ大丈夫っす、
試作機って言っても
《素体が陸戦型ガンダム》すからね、
ちょっとやそっとじゃへこたれないっすよ。」
警報
「うひっ!?」
なんとか上半身を反らし魚雷を回避する
〔クソ、外した〕
〔牽制で構わない!
艦隊の撤退時間を稼ぐぞ!〕
〔あいよ、任された!〕
ゴック・改 1機
アッガイ・改 2機と
マリーンガンダム3機が
MS史上初の水中戦闘を始めようとしていた
マリーンガンダム
アクア・ジムと
同時期に研究開発された試験機
素体はガンダムに置ける
規格外品で組み上げた
陸戦型ガンダムをベースに
推進器を電磁ハイドロジェットに変更
関節部に防水シートを装備
パイロットは基本ノーマルスーツ着用前提
ビーム兵器は
左腰部ビームサーベル一本
予備は無い
手持ち水中用ミサイルランチャー発射基
内蔵8本 射程2500m 熱誘導
ニードルマシンガン
右腕部に外付け
・弾体は針の様な容姿で
直撃すると大電力を放出
相手を機能不全に追い込む
直接的な破壊力は無いが
『流体パルスシステム』には天敵
装弾数は100発
右腰部に予備弾倉が一つ付いている
射突ブレード
・左腕部に接続されており
相手コクピットを
直接貫く為の物
頭部バルカン