寒い
旧・ノルウェー地区の首都機能がかつてあった場所
そんな中、現地住民から追い出され
埠頭の倉庫で身を寄せ合う
俺達連邦軍
「おい!寝るな!!」
あぁ、また誰かが意識を失ったみたいだ
移動用のトラックは既に燃料が底を尽き
辛うじての風よけ
61戦車も燃料が無く、ただの置物だ
誰かが弾薬を燃料かわりにとか
とち狂って『吹き飛んでいた』
(なんで、俺、ここにいるんだっけ?)
ジオン公国が始めた『らしい』この戦争
たまたま仕事が無くて
予備役だった俺は招集され、
この極寒のフィヨルド方面軍に配属された
さむい
さむい
こんなとこ、占領するとか
馬鹿なんじゃないの?
あぁ、ヘリの音がする
燃料なんてとうに尽きてるのに
「しっかりしろ!!」
「ぇ?」
幻聴では無かった
「へり、ボーン隊?」
「俺がわかるか?」
「はい、えっと、は?」
パウルス中将
「ぱぱ、パウルス中将っ!?」
周りが何事かと、
凍える身体をなんとか持ち上げる
「生きているな!!
ほら、防寒着だ!!
生きてるぞ!!救助いそげ!!」
「あぁ、ああぁ、パウルス中将っ。」
「遅くなって済まない、
暖かいスープだ、ゆっくり飲め、ゆっくりだぞ?」
あぁ、母さんが良く作ってくれた
ミソスープだ
「母さん、かあざん゛、があ゛ざん゛っ。」
「お前はジャパン出身か。」
「あ゛ぃ゛、
しごどがなぐで、よびえぎでじだので。」
「帰れるぞ、ジャパンに。」
「ほ、ほんどうでずが?」
「もぅ、戦わなくていいんだ。」
フィヨルド方面軍は、
3分の1を『凍傷を含む凍死者で失った』
この日、フィヨルド地方では
-56度を記録、他の地域でも
凍死者が相次いでいた
▽
「改めまして、
ジオン公国、副総帥、コイズミです。」
「ホワイトベース、艦長、ブライトです。」
「ギレン総帥の判断は、
『投降を受け入れる』
そして、『技術供与』が条件です。」
「やはりか。」
「テム・レイ技師、
お子様の身柄は一応保護と言う形になります、
大気圏突入時に、
ザクを墜とされているので、流石に。」
「安全を保障して欲しい。」
「まぁ、素行不良の隊員だったので
こちらとしては
『刑務執行』を代行して貰ったと、
書類の改変を進めています、
そこは大丈夫です。」
「おいおい、副総帥自ら
汚職をしているのかね?」
「えぇ、
ギレンに『余計な事をされる前に』
事を片付けなければいけないので、
色々大変なんですよ。」
「ところで、コイズミ副総帥。」
「コイズミか、エイジで構いませんよ。」
「しかし。」
「ブライト、コイツ
役職にたいしたプライドを持って無いぞ?」
「テム大尉。」
「所詮、お忍びでここにいるので
公の場では、アレですけど、
プライベートな感じで居て貰えますか?
正直、お堅いのは面倒なんで。」
「は、はぁ、
で、では、そこのお嬢さんは?」
「まぁ、戦災孤児を保護したら懐かれまして、
離れてくれないので連れて来たんですよ。」
「戦場に子供を。」
「ホワイトベースにそれ、言えます?」
ちびっ子達は既にお眠の時間で眠っているが
お嬢は『アムロ君と話している』
▽
「ジャブローに打電。」
「はっ。」
奴はジャパンに居る
▽
「ジャパン政府から緊急連絡!!
複数の飛来物が領海内に侵入!!」