どうせなら勝ちたい   作:扶桑畝傍

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宣戦布告 キレた魔物は誰も止められない

 

「こちら、朝鮮半島残存軍、

 現在、《ツシマ》方面から

 大量の艦艇と

 新型MSが上陸!!

 救援を!!救援を請う!!

 ジャブロー司令部!!

 聞いているんだろ!!

 ジャブロー!!」

 

 

『泣けるねぇ』

『ここまでくると哀れだな』

 

旧・韓国釜山港に続々と着岸する揚陸艦

 

そこから吐き出される

 

『ヴァンツァー・ゼニスタイプ』

 

標準的なマシンガンにショットガン

ミサイルランチャー

豊富な武器レパートリーは

今までの鬱憤を晴らすには

十分だった

 

『スカイ・アイからだ、

 陸戦型ガンダムと陸ジムの

 小隊が幾つか迫ってるってさ』

『市街戦闘を前提に作られたこっちに

 どこまで戦えるのかね?』

『ま、ビームライフルは危険だ、

 幾らシールドに

 《ビームコーティング》が

 施されてるって言ったって

 万能じゃねぇからな』

『わかってるよ』

 

〔て、敵だっ!!〕

〔小隊このまま前進!

 ビームライフルで牽制!

 所詮MSを真似ただけのおもちゃだ!!〕

〔けっ、陸ガンの半分もねえでやんの!〕

 

『なぁ』

『あぁ』

『俺もワザとかなぁ~って』

 

陸戦型ガンダムから

外部音声で垂れ流される会話

 

『『『ブッツブスッ!!』』』

 

脚部に装備されたリニアモーターは

瞬間速度200km/hでヴァンツァーを振り回す

 

〔な、なんだぁっ!?〕

〔ちぃ、小さい上に

 すばしっこいだとぉっ?!〕

〔逃がすかよっ!!〕

 

建造物に紛れ

瞬く間に背後を取られる陸戦型ガンダム

 

〔うしろっ!?〕

〔なんて、はやさだっ!?〕

〔くそがぁあっ!!〕

 

そして、

《確実に相手の息の根を止める》

パイルバンカーには、

油と血が混じっていた

 

 

朝鮮半島 地下司令部

 

「ダメです!!

 釜山に向かった小隊全て応答なし!!」

「蔚山も同じです!!

 見た事が無い小さなMSで

 建造物を巧みに使われ

 陸戦型ガンダム、陸戦型ジムの

 旋回速度では捕らえられませんっ!!」

「いったい、ジャパンになにが起こったんだっ?!

 ついこの間まで

 《MS》すら作れる工場すら

 無かった筈だぞ!!」

「大変だ、

 ジャパンより更なる飛行物体接近!!

 数、20!!」

「迎撃ミサイル!!」

 

「ダメです!!

 迎撃ミサイル、撃破されました!!

 外部モニター出します!!」

「何が飛んで来るんだっ!?」

 

 

それはVOBで飛んで来る

《対・MS先行試作戦闘機隊》の別動隊

 

姿をアーリアに統一し、

右手に、マシンガン・モーターコブラ

左手にレーザーブレード

背面部は《高機動ブースター》

 

赤黒く塗装された機体は3機

他の17機は別の拠点へ飛んで行った

 

たった3機に翻弄され

陸戦型ガンダム36機

陸戦型ジム65機が撃破、破壊され

僅か半日で

朝鮮半島の連邦軍は

寒いロシア地区へ退避せざるを得なかった

 

そして、破壊された機体は

漏れなく《コクピットが貫かれ》

パイロットは即死だった

 

 

「続報です、

 朝鮮半島の残存軍は、

 壊滅、生き残りは、

 ロシア地区に避退、

 61戦車大隊、全滅、

 MS機械化部隊、壊滅状態、

 稼働機、僅かに20機、

 輸送艦艇、全て撃沈、

 シャトル発射場、全て破壊されました。」

崩れ落ちるようにレビル将軍は

ソファーに座る

「半日で、どうやって。」

頭を抱えるが答えは見つからない

「マレーシア方面

 ・オーストラリア方面軍の続報は?」

「・・・こちらも、同じです、

 ジャカルタ大隊は、

 ビックトレーを中心に、

 シンガポールより上陸、

 北上を続けました、

 バンコクに待ち構えていた

 《新型MS部隊と遭遇》

 100隻あったビックトレーは

 40隻、撃沈、

 MS、ジム、陸戦型ガンダム、陸戦型ジム、

 各特機を含め、甚大な被害を受け、

 半数以上が投降したそうです、

 マレーシア方面軍は

 残存ビックトレーを率いて、

 クアラルンプールへ避退、

 その場を防衛中であります。」

「フィリピンの部隊と合流、

 マレーシアと、オーストラリアの

 防衛に徹するように「レビル将軍っ!!」

 今度はなんだ。」

 

フィリピン駐留部隊全滅です

 

「ぜ、全滅?」

「ど、どのような攻撃を受けたのだっ!!」

士官が聞く

「は、

 ジャパンは、

 新型MSをロケットブースターで

 飛ばして来たのです、

 そして、

 《巨大兵器》によって、

 海上艦艇は軒並み沈められ、

 港湾部は

 その《巨大兵器》の砲撃によって

 壊滅、動かせる艦艇は

 一隻もありません。」

「その、巨大兵器の写真ぐらいはあるのだろう?」

「はい、自分は、

 この様な兵器を見た事がありません。」

 

その写真には

《アームズフォート・スティグロ》

《アームズフォート・ギガベース》が

捕らえられていた

 

「なぜ、今まで

 わからなかった?」

絞り出すようにレビルが言う

 

「恐らく、研究自体は進めていたのでしょう。」

一人の人物が歩って来る

 

「クルスト・モーゼスか、

 無人機は今一つの様だが?」

「それはそうです、

 《生まれたての赤ん坊》に

 オモチャを与えただけなので。」

「貴様、アレだけの《被験体》での

 成果がそれだと言うのかっ!?」

「いえ、あの50機分は初期ロット

 既に《第二世代のロットは》

 MSに搭載、

 アフリカ方面軍へ移送中です。」

「アフリカだけでも確保せねばならん、

 各位、クルスト博士の

 必要物資は必ず確保するように。」

 

 

そして、

無人機・陸戦型ガンダムには

《とあるパーツ》が乗せられていた

EXAMでは無い

《人間のとある物が乗せられていた》

その中身が判明するのは

全機撃破の報告が上がり

 

11月16日の昼だった

 

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