どうせなら勝ちたい   作:扶桑畝傍

50 / 89
オデッサも黙ってはいない

 

旧・モルドバ キシニョフ

 

「どうなっているんだ。」

「わかりません、

 ただ、

 ベルリン・ワルシャワルートの

 増援は期待できない事実は明確です、

 スケジュール通りであれば、

 ビニツィア、ベルディチフに

 ビックトレー部隊が

 展開している筈でしたから。」

 

街道沿いに拠点確保をして来た為

ここにいるビックトレーは100隻余り

本来なら、

ベルリン・ワルシャワルートの

ビックトレーも合流し合計200隻で

オデッサ周辺を囲み、

一気に攻め入る予定だった

 

「ジャブローとの連絡は?」

「依然、通信不能のままです。」

「ミノフスキー粒子め、

 結構な発明品だが、

 通信不能では

 意味がないでは無いか。」

「まったくです、

 MS部隊、配置を始めても?」

「やるしかあるまい、

 ビックトレーを半月状に展開、

 ビニツィア側もカバーしろ、

 MS大隊は、

 予定通りに展開、

 ビニツィアにも各小隊を抽出、カバー。」

「了解、各隊へ通達、

 多少の変更有れど、

 《オデッサ攻略作戦を決行する》」

 

 

お気づきだろうか?

どうして、

《イスタンブール》の名前が出て来ないのか?

 

そう、陸上戦艦ビックトレー

陸上戦艦と銘打って起きながら

《海の上も走れる》

なら、《黒海》を抜ければ

もっと早く辿り着けたのではないか?

 

出来ていればそうしたのだろう

 

イスタンブールの

マルマラ海と黒海を結ぶ海道

 

そこにはコレでもかと

《浮遊機雷》が敷設され

ヨットですら通り抜けられない程に

機雷で埋め尽くされていた

 

ビックトレーは巨体であり

足元の爆発にはめっぽう弱かった

仕方なく《陸路》を取り

ここまで来ていた

後の事を考えれば

《その機雷をよく調べて置けばよかった》

 

なにせ、

最前列だけホンモノで

それ以外は《模擬弾》つまり爆発しないのだから

 

「ふぁ、何日だ?」

『16日ですよ、

 オデッサから連絡です、

 喰ってよし』

「お~し、やるか~。」

「ん?なんだアレ?」

「どうした?」

「海上に気泡です。」

「ビックトレーに連絡。」

「え、でも、《どのビックトレー》に?」

「ぁ~、一番近いのでいいんじゃね?」

「89番、ビックトレー89番、

 応答願います。」

 

その通信は、届かなかった

 

 

「各艦《浮上!!》

 全力出撃!!連邦軍を食い散らかせ!!」

 

海中から浮上するのは

《大量に鹵獲されたコロンブス級貨物船》

 

そして、その中から出て来るのは

正式量産機《グフ・フライトカスタムβ》

脚部にロケットホバーを採用し

背部のブースターは

ジャパンが開発した

新機構で《クイックブースト》をMSで

可能にした大出力ブースターだ

武装は勿論

《マスブレード》

質量で押し通る

正にパワー中毒が追い求めたパワーだった

 

ただ、パイロットは

重たい対Gスーツを着なければいけなくなった

 

そして、フライトカスタムに続いて発進するのは

《ドムOBカスタム》

その重量を生かす為に作られた

《シールドスピア》でド突き

MSを穴だらけにする《大盾》を持っていた

 

その突進力は

陸戦型ジムを6体同時に吹き飛ばしても

止められない力となった

 

勿論、対Gスーツは必須だけどさ

 

他にも各々の好みにカスタムされた

ザクⅡが所狭しと湧き出て来た

 

そして、本来なら

一年戦争末期にロールアウトする筈だったMS

《ゲルググ・耐砂漠戦闘仕様》が

10数機程度だが参加していた

 

 

「か、海中からコロンブス級が浮上!!

 後方から攻撃されていますっ!!」

「こ、こんな所に隠していたのかっ!?」

「続々とMSが出てきます!!

 各、MSは各個に応戦、

 誰も指揮を執っていませんっ!!」

「いかん!!ビックトレーを反転!

 艦首砲身を!」

「オデッサより砂塵!!

 敵、MSが来ます!!」

「は、はかられた。」

 

 

緑、紫、砂漠塗装、灰色

様々なMSカラーが

あちこちで乱戦を繰り広げていた

 

こうなると、ビックトレーは

主砲で援護できない

味方ごと撃つ事を躊躇わないのであれば別だが

 

そして、MSだけでは無い

 

「離水、航空部隊発進準備!」

 

何隻かのコロンブス級は浮かび上がり

どんどん高度を上げていく

 

「《シンデン・改η(イータ)》はっしんっ!!」

 

見掛けはシンデン・改

しかし、

機首から翼端まで

《何かの溝》が増えていた

 

これこそ、副総帥の趣味から採用されてしまった

《頭のおかしいパイロット用格闘戦闘機》

〔サイキョウのSTG〕

〔ストライカーズ1945〕に登場する、

〔震電に搭載されていたサムライソード〕を

本当に搭載してしまった

頭のおかしい機体である

 

常時展開できるように

小型核融合炉が搭載され

ビームソードを発振

機体を覆う

 

そして、その速度はマッハ3

頭のおかしいパイロットは乗れる素敵仕様

 

流石に、ビームソードの形のまま

光刃は飛ばせないので

体当たりし、切り飛ばす

 

副総帥曰く

『なんで造ったっ!?

 カッコイイけどさっ!!』

と、ザクⅡ1機分のお値段になった

『シンデン・改η』を採用せざるを得なかった

 

だって、カッコイイじゃん!!

 

因みに『F5U・フライングパンケーキ』は

早期警戒機として

知らない間に採用されている

勿論、熱核ジェットエンジン化されて・・・

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。