どうせなら勝ちたい   作:扶桑畝傍

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「む、うん?」

あぁ、また、この部屋か

何時寝たのだろう?

私は

コンコン

「誰かね?」
「レビル将軍、《お目覚めになられましたか?》」
「あぁ、すまんね、夢見が悪かったようだ。」

そうだ、私は レビル

《ヨハン・イブラヒム・レビル》だ
《ヨハン・エイブラハム・レビル》だ


鉄と手段は熱い内に撃て

「確認しよう、

 現状はどのように変化したのかね?」

「はい、朝鮮半島及び、

 ロシア地区の残存部隊は、

 最早風前の灯火なのですが

 《ジャパンからの侵攻は止まっています》」

「なに?」

「はい、恐らく補給面での不備があったのか

 《ネクスト》と呼ばれる新型MSは

 現在、ハンガーへ格納されていると、

 塹壕に隠れていた偵察部隊から

 《写真が送られてきてます》」

写真は二枚

 

一枚目は足回りを写した物

二枚目は《腕を組む技術者》に見えた

 

「これ以外の写真は?」

「それが、ロシア地区残存部隊によると、

 《帰還していない》との事です。」

「やられたのか。」

「おそらく。」

「続けます、

 マレーシア方面軍は、残念ながら撤退をして

 現在、ジャカルタを最前線に

 スラヤバまで撤退、

 部隊の再構築中です、

 オーストラリア方面軍と連絡は

 取れていますが、

 ビックトレー以外の艦艇が軒並み沈められているので

 物資の受け渡しに支障が出ています。」

「マダガスカル島から増援は?」

「夜間も含め進めてはいますが、

 輸送船を執拗に狙われ

 空母に積んでいた僅かな量が

 オーストラリアに届いています、

 先の、《無人機部隊》もその中に含まれて居ますが、

 機体の予備パーツが無く、

 現在、基地周辺の防衛ラインを構築しています。」

「予備パーツの《生成》状況は?」

「昨日に発生した停電のせいで、

 300ロットの内、

 200ロットが廃棄処分となりました。」

「ジャブローにスパイか。」

「内通者も未だに居るのかもしれません。」

「兎に角、増産を急がせろ。」

「既にその様に。」

「うむ、

 次はアフリカ戦線だな。」

「はい、スーダン防衛ラインの猛反撃により

 残念ながら《無人機》にも被害が出ています、

 稼働部隊数は

 30部隊中、15部隊まで減っています、

 内5部隊が《休息中》ですので、

 実質10部隊が稼働数となります。」

「損失した分の補充は?」

「現在、部隊を再編し、

 2、3日中には

 5部隊が復帰、残りも《予備パーツ》が

 届き次第復帰の見込みです。」

「ままならんな、クルスト博士は?」

「はい、新たなシステムを構築中との事で、

 《被験体》に実験中だそうです。」

「まぁ、被験体は幾らでも増産できる、

 ジャブロー近辺はどうかね?」

「はい、ルナツー作戦部隊は

 既に通信圏外、

 地上観測はこれ以上出来なくなります。」

「やはり宇宙の拠点が必要か、

 5thルナは呼び出せるか?」

「現状、何処とも連絡が取れません、

 まだ、《造設部隊が建築中かと》」

「時間、か。」

「はい、オデッサ作戦は

 最早継続不能の被害を被りました、

 残存部隊は、地中海を横断中

 されど、《移動中》の輸送船、ビックトレーに

 ジオン公国の海上打撃艦隊による攻撃で

 更に数を減らしています、

 現在、夜間撤退に絞るかどうか会議中です。」

「マリーンガンダムの増産は?」

「ジャブローの生産ラインを変更中です、

 あの機体、陸上でも活動出来ますからね。」

「バックパックの換装だけで、

 陸戦型ガンダムとして

 運用出来るメリットは大きいな。」

「はい、サラブレッドよりワークホースが

 我が連邦には必要ですから。」

「マリーンガンダムの増産を進めよ、

 そして、あわよくば

 《無人機》としても運用出来るように。」

「御意。」

 

 

「・・・あぁ、眠らされたんだっけ。」

 

日付は?え?ちょ、は?

 

「11月19日、二日も寝てたのか、俺。」

「ぱぱ?」

「うぇっ、ぱぱ、おぎだぁ゛~っ!!」

み、みぞおちはヤメレ

「ぉ、ぅ、おきた、ぞ。」

「ごめんなぁあ~ぃ~っ!!」

 

あ~、もう、グズグズに泣いちゃってまぁ

そりゃぁ、そうか

精々数時間と思ってたのが

一向に起きないんじゃ、そうなるか

 

近くにあったタオルで顔を拭いてあげる

「ひっぐ、えっ、あ゛ぅ゛っ、

 ぱ~ば~っ!!」

「はいはい、ちゃんと起きたでしょ?

 ちゃんと起きたから、な?」

扉が開く

「驚かせるな、副総帥。」

「テム大尉、

 俺が嫌がった理由、わかって貰えました?」

「済まなかった、

 《体質状》効き過ぎてしまうなんて

 知らなかったからな。」

「今度からマジでやめてください、

 と、言うか、医療品全般で

 俺は効き過ぎるので

 ちゃんと何を使うのか教えてくださいね?」

「わかった、善処するよ、

 それと、報告だ、

 サウジアラビア戦線がやってくれてね

 《往復分の燃料を確保した》そうだ。」

「え?精錬施設は軒並み吹き飛ばした筈ですが?」

「表はな、

 ホント、金にガメツイ連中だよ、

 地下施設に半分は移設済みでな、

 《15倍の値段だが品質は折り紙つきだ》」

「じゅ、15倍って、

 どこにそんな資金が?」

ニィ

「《さぁなぁ、

  所詮データの羅列な株取引なんでな》

 私はただ、株を買って、売っただけだよ。」

「聞かなかった事にしますよ、

 それじゃぁ?」

「あぁ、既に輸送船団に燃料は届いている、

 現地民と家畜組で流石に分けているがね。」

「あははは。」

 

「寝かせてやってくれ、

 彼女は、ずっと離れず、

 側に居ると聞かなかったからね。」

「せめて端末を返してください、

 何かあってからじゃ

 手遅れなので。」

「ほれ。」

「ありがとうございます。」

「私はアムロと舌戦を戦って来るよ。」

「はぃ?」

「《今生は幸せだ》感謝している。」

「っ!?テム大尉、貴方はっ!!」

「おや、なにか言ったかね?」

「いえ、もう少し、休みますね。」

「うむ、そうしてくれると

 《皆も休みを取りやすいからね》」

「あははは。」

「それではおいとまするよ。」

「テム大尉。」

「副総帥。」

 

端末のそのメモは直ぐに処分を

 

了解

 





デギン公王を
カルフォルニアベースに招いた方が良い

「ちっ、やっぱりか。」

端末を叩き

《俺個人の秘密部隊に指示を出す》

〔デギン公王をガルマ・ザビの
 結婚式に呼ぶ、手段は問わない〕
〔御意〕

「デギン公王にも、
 《幸せを享受して貰わにゃ困るからな》」
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