どうせなら勝ちたい   作:扶桑畝傍

55 / 89
束の間の時間

「ルナツー、

 間も無く進路修正の為減速を開始します。」

「よし、

 各部署チェック、

 前後反転、逆噴射用意。」

 

各々のクルー達が

この岩石を操作する

 

やはり宇宙

300~900kmは簡単にずれてしまう

まずは、核パルスエンジンが

現在の進行方向に向くように

一番左のサブノズルを

《ゆっくり噴射する》

 

「左サブノズル正常、

 次、ガンダム4号機、5号機、6号機、

 《押して頂戴》」

 

『へいへい』

『おま、フォルド、お前なぁ』

『カチンコ頭のルースさんよ、

 余計に吹かすなよ?

 勢いがあり過ぎちまうと

 此処で延々とグルグル回っちまうんだからな?』

「3人共!早くやって!!」

「すまん、通信を。」

「はい、どうぞ。」

「さっさとやらんか!!」

 

予定の回転を終え、

メインノズルを点火

減速を始める

 

『ぐぉっ、きっく~』

『フォルド、少し黙れ』

『ルース、お前うるさすぎるとハゲるぞ?』

「3人共、いい加減にして!!」

 

《そこの三馬鹿、

 家の『ゼファー』が呆れているぞ?》

例の《内蔵コンピューター式無人機》

ゼファーガンダムが

両腕を広げ手のひらを上に向け

頭部を傾(かし)げていた

 

『え?マジで?』

『まるで人間の様に反応するんだな』

『アレでいて

 俺達と変わらないどころか、

 模擬戦で勝てないとか、

 勘弁して欲しいぜ』

『いや、エイガー

 アレはお前がダメだろ

 一々砲撃の時に姿勢を止めるとか

 ガンダムは戦車じゃ無いんだぞ?』

『フォルドにしちゃぁ

 まともな事言ってるな』

『んだとルース!!』

『仕方ねえだろ?

 6号機はまだ未完成なんだから、

 姿勢制御のプログラムが

 追いついてねぇんだよ』

 

「お前ら、後で覚悟しろ。」

 

やれやれ と、

コンソールにゼファーがコメントを打つ

 

▽

 

「入ります。」

「おぉ、ギレン。」

「ん?珍しいですね、

 アルバムなんて出すなんて。」

「なに、歳をとると

 時たま思い出すのに時間がかかるのでな。」

「それで?」

「うむ、

 『サスロの命日』がそろそろだ。」

「はい、ですが今は戦争中です、

 私は

 終わってから墓参りに向かうので。」

「そぅ、か、戻ってよい。」

「はっ。」

 

▽

 

(父上もただの老人だったか)

 

▽

 

(さて、少しは騙されてくれたかな?)

 

「デギン公。」

「うむ、お忍びとはこう言う物だな。」

「楽しそうですね?」

「勿論、

 ガルマの結婚に孫も居る

 ドズルにも孫が居る、

 まぁ、キシリアは・・・。」

「副総帥では?」

「何時消えるかわからん男に

 任せられるほど、

 私はまだ耄碌(もうろく)しとらんよ。」

「失礼しました。」

「では、行こうか。」

「はっ。」

 

▽

旧・カメルーン ドゥアラ

 

「避難船団は後幾つだ?」

「はっ、現在

 ザンジバル級を6隻

 《氷山空母ユナイデットステーツ》と

 《氷山空母ハボクック》が着岸、

 コレが最後の便になります。」

「ん~、改めて見るけど。」

「はい。」

 

「でっか。」

「ですね。」

 

ジャパンに技術供与したじゃん?

家は?って《アメリカ合衆国》に

突っつかれたので

渋々供与したら

出来ちゃった《氷山空母》

 

なんでこれを採用しちゃうのかね?

いいぞ、もっとやれ!

 

っと、話しがズレた・・・いや、

もう史実からかけ離れた情勢だ

この先の《事前知識は役に立たない》

 

「艦載機は?」

「それが、

 旧・ジェット機を再現したいとかで

 まだ、詳細が上がっていません。」

「困るなぁ、

 襲撃された時、

 連携が取れないのは致命的な弱点なんだけど。」

「なんでも、

 《シンデン・改η》に触発されたとかで、

 MSも良いけど

 《アレもいいよね!》とかなんとか。」

「ぁ~、まぁ、

 自国の空母が襲われれば

 自分達で対処するか。」

「・・・そうですね。」

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。