どうせなら勝ちたい   作:扶桑畝傍

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束の間の時間

「ルナツー、

 間も無く進路修正の為減速を開始します。」

「よし、

 各部署チェック、

 前後反転、逆噴射用意。」

 

各々のクルー達が

この岩石を操作する

 

やはり宇宙

300~900kmは簡単にずれてしまう

まずは、核パルスエンジンが

現在の進行方向に向くように

一番左のサブノズルを

《ゆっくり噴射する》

 

「左サブノズル正常、

 次、ガンダム4号機、5号機、6号機、

 《押して頂戴》」

 

『へいへい』

『おま、フォルド、お前なぁ』

『カチンコ頭のルースさんよ、

 余計に吹かすなよ?

 勢いがあり過ぎちまうと

 此処で延々とグルグル回っちまうんだからな?』

「3人共!早くやって!!」

「すまん、通信を。」

「はい、どうぞ。」

「さっさとやらんか!!」

 

予定の回転を終え、

メインノズルを点火

減速を始める

 

『ぐぉっ、きっく~』

『フォルド、少し黙れ』

『ルース、お前うるさすぎるとハゲるぞ?』

「3人共、いい加減にして!!」

 

《そこの三馬鹿、

 家の『ゼファー』が呆れているぞ?》

例の《内蔵コンピューター式無人機》

ゼファーガンダムが

両腕を広げ手のひらを上に向け

頭部を傾(かし)げていた

 

『え?マジで?』

『まるで人間の様に反応するんだな』

『アレでいて

 俺達と変わらないどころか、

 模擬戦で勝てないとか、

 勘弁して欲しいぜ』

『いや、エイガー

 アレはお前がダメだろ

 一々砲撃の時に姿勢を止めるとか

 ガンダムは戦車じゃ無いんだぞ?』

『フォルドにしちゃぁ

 まともな事言ってるな』

『んだとルース!!』

『仕方ねえだろ?

 6号機はまだ未完成なんだから、

 姿勢制御のプログラムが

 追いついてねぇんだよ』

 

「お前ら、後で覚悟しろ。」

 

やれやれ と、

コンソールにゼファーがコメントを打つ

 

 

「入ります。」

「おぉ、ギレン。」

「ん?珍しいですね、

 アルバムなんて出すなんて。」

「なに、歳をとると

 時たま思い出すのに時間がかかるのでな。」

「それで?」

「うむ、

 『サスロの命日』がそろそろだ。」

「はい、ですが今は戦争中です、

 私は

 終わってから墓参りに向かうので。」

「そぅ、か、戻ってよい。」

「はっ。」

 

 

(父上もただの老人だったか)

 

 

(さて、少しは騙されてくれたかな?)

 

「デギン公。」

「うむ、お忍びとはこう言う物だな。」

「楽しそうですね?」

「勿論、

 ガルマの結婚に孫も居る

 ドズルにも孫が居る、

 まぁ、キシリアは・・・。」

「副総帥では?」

「何時消えるかわからん男に

 任せられるほど、

 私はまだ耄碌(もうろく)しとらんよ。」

「失礼しました。」

「では、行こうか。」

「はっ。」

 

旧・カメルーン ドゥアラ

 

「避難船団は後幾つだ?」

「はっ、現在

 ザンジバル級を6隻

 《氷山空母ユナイデットステーツ》と

 《氷山空母ハボクック》が着岸、

 コレが最後の便になります。」

「ん~、改めて見るけど。」

「はい。」

 

「でっか。」

「ですね。」

 

ジャパンに技術供与したじゃん?

家は?って《アメリカ合衆国》に

突っつかれたので

渋々供与したら

出来ちゃった《氷山空母》

 

なんでこれを採用しちゃうのかね?

いいぞ、もっとやれ!

 

っと、話しがズレた・・・いや、

もう史実からかけ離れた情勢だ

この先の《事前知識は役に立たない》

 

「艦載機は?」

「それが、

 旧・ジェット機を再現したいとかで

 まだ、詳細が上がっていません。」

「困るなぁ、

 襲撃された時、

 連携が取れないのは致命的な弱点なんだけど。」

「なんでも、

 《シンデン・改η》に触発されたとかで、

 MSも良いけど

 《アレもいいよね!》とかなんとか。」

「ぁ~、まぁ、

 自国の空母が襲われれば

 自分達で対処するか。」

「・・・そうですね。」

 

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