殺す殺す殺す
殺す殺す殺す
殺す殺す殺す
コロシテ
「っ?!」
「ぱ、パパ?大丈夫?」
「大丈夫だ、
うたた寝してただけだ。」
「ほんとに?」
「あぁ、ホントだ。」
(殺して、ねぇ、
全く、寝れない理由がコレなんだから
たまったもんじゃねぇよ、ホント)
向かうはオーストラリア
例の無人機部隊の機体を回収出来たのだが
『フラナガン博士』から
〔コレはレーザー回線でも言えません、
直接お話したいのです〕
と、神妙な、いや、フラナガン博士すら
『目を背けたい何か』を見てしまったのだろう
「副総帥、
間も無くテナントクリーク基地に到着します。」
「接舷準備、全周囲警戒。」
「了解。」
▽
基地の応接室に彼は居た
「フラナガン博士。」
「あぁ、副総帥、
ご足労頂き感謝します。」
「時間が惜しい、早速見せて貰えるか?」
「っ~、はぃ、わかりました、
防護服にお着換えください。」
「・・・了解した、
お嬢、コレは『ついて来るな』いいな?」
「なんで?」
女性士官に
「副総帥権限だ、
絶対にお嬢に見せるな。」
「っ~、御意。」
▽
MS駐機場の裏にある研究棟
その地下
「副総帥、お覚悟を。」
「コロニー落としの首謀者に
今更気づかいは要らんよ。」
フラナガン博士はそれ以上、
何も言わずにシャッターを開ける
「ちっ、やはり
『殺しておくべきだったな』
クルスト・モーゼス。」
そこには、ドロドロに溶けた『肉塊』があり
円筒形のガラスケースが割れていた
「申し訳ございませんっ!!
私が、私が気づくべきでしたっ!!」
「博士、俺自身も『視察の際』
もっと踏み込んで
ヤツを捕らえて置けば良かったんだ。」
『副総帥っ!!』
「どうした?」
『エアーズロック戦線に敵MS群!
数、不明!!』
「フラナガン博士。」
「わかっております。」
「サンプルは焼却処分、
周辺の機器は破壊処分、
お願いします。」
「了解しました!」
▽
指令室に行くと、お嬢と女性士官も居た
「何をしてる?
地下壕へ避難「いる」・・・無人機か。」
頷くお嬢
「数は?」
「たくさん。」
「ガードは?」
「もぅ、する。」
女性士官に抱き着き、丸くなるお嬢
「副総帥、お嬢は。」
女性士官に
「言うな、守ってくれるか?」
「っ、了解。」
そのまま地下壕へ向かう
「地下壕警備隊へ、
家の女性士官とお嬢を頼む。」
『了解です!
死んでも守りますよ!』
「死んだら何も出来ん、
生きて守れ。」
『了解っす!』
▽
『こ、こちら、第56小隊!救援を』
『ラカル、どう?』
『ダメ、やられた』
『どうすんのさ?』
『逃げるも地獄、突破も地獄、か』
三姉妹は、いつも通り
偵察を終え帰投するタイミングだった
奇しくも
出撃前に『地上戦闘用高機動パック』に
換装したばかりだった
周辺には
例の無人機部隊が最低3部隊
機数にして、30機のMSに囲まれている
どうやら『センサーで検知した範囲の』
動く物全てに攻撃をしている様だった、
カンガルーや、犬の様な何かにも
バルカンでミンチにしていた
『おまけに、中央にいるコンテナ持ちが
弾薬庫みたいね』
頭部にあるバルカンポッドを
自らの手で取り外し、
コンテナ持ちから給弾を受けていた
『フラナガン博士に
アレ、一式届けて貰ってて正解、かな?』
『でも、博士は
使って欲しくないって』
『トレンナ、メリアン、
今しかないでしょ?
生きて、基地に辿り着くにも
《リミッター》を外して、
全速力で逃ないと
私たち3人だけじゃ勝ち目が無い』
そう、先程のやられた小隊も
《ゲルググ・地上戦闘用高機動パック》搭載の
現状、最新型のMSが、
いとも簡単に喰われたのだから
『怖い?』
『ラカル姉こそ』
『恐怖を知るからこそ、
スナイパーは務まるから』
姉妹はコクピットの私物入れを開けた
そこにはコスメバックがあり
《中には、2本の注射器》が入っていた
『まさか、自分達で実験してた
ブースト材を使うなんてね』
『ほんとだよ、あ~ぁ、
これ使うと、お肌が荒れちゃうんだよねぇ~』
『それに、
回数を重ねるごとに
《効果時間が短くなってたから》
精々5分?』
『そぅ、だね、
二人はまだ身体が大きいから良いけど、
私は持って3分かな、
使った後の睡魔に勝てないから、
一発勝負になるだろうけど、
二人とも?
お姉ちゃん、置いてきなさい?』
『『やだ』』
『言うと思った、
まぁ、出来れば担いで帰って欲しい、かな?』
『それじゃ、いくよ?』
『うん♪』
『生き延びて
3人共養って貰える旦那に会える時まで』
3人、一緒だよ?
▽
「第23小隊より
緊急信号!!
フラナガン博士!!」
「っ、使うのか。」
「各隊、何をしている!!
早く救出に向かえっ!!」
▽
「え?第23小隊って。」
「うん、私達を助けてくれた小隊っ!!」