「艦長、間も無く重力圏を離脱します。」
「機関、大気圏外出力へ。」
「各施設稼働状況問題無し。」
「『大型波動炉心』安定、
順調にタキオン粒子を生成しています。」
「よろしい、
オーストラリアに居る
コイズミ副総帥へ連絡を。」
「はっ、タキオン粒子通信を繋げますか?」
「レーザー回線で良いだろう、
我々の様にタキオン粒子を
全ての兵器に転用をしていないだろうし。」
「了解。」
▽
「はい、こちら
オーストラリア中央司令部。」
『こちら、
ジャパン防衛軍、〔アンドロメダ〕
コイズミ副総帥、
今まで黙っており申し訳ありませんでした』
は?
「えっと、どちら様で?」
『おや、
波動炉心を独自に開発されておりましたので、
てっきり、〈こちら側の方かと〉』
「・・・『ガミラスと、イスカンダル』は
御存じで?」
『この《宇宙世紀》の世界では
まだ発見できていない、
なにせ、
《たかだか地球と月の間で戦争している》
こんな状況ではな』
「どうやら、《俺》とは
《別の世界からの転生者の御様子》」
『なるほど、
パラレルワールドですな?』
「流石『技師長』ご理解が早い。」
『ほぅ』
「とりあえず、地球に
フィフスルナが落着するのは勘弁願いたい、
ガルマと、イセリナ嬢との結婚式が、
明日、アメリカのカルフォルニアベースで
執り行うので、
《石ころ》程度で、邪魔をされたくは無いんです。」
『それはおめでたい話ですね、
わかりました、
後日、お会い出来れば幸いです』
「・・・了解しました、
場所はこちらが指定しても?」
『構いません、
〈アンドロメダ〉で向かいますので』
「ぉう、必ず時間を作ります。」
▽
「こちらジャブロー、レビルだ、
フィフスルナ艦隊へ。」
『はっ、お呼びですか?』
「作戦の進捗は?」
『はい、中心棒は完成、
後は、落着地点への最終調整となります』
「奴は真っ先に排除せねばならん、
たとえ、『核の冬になろうとも』」
『はい、将軍』
▽
『さ~って、どんな艦艇と特機がくるのだろうねぇ』
『姉さん、ジャパン宙空域に
巨大艦艇が一隻』
『一隻?たった、一隻で
どうにかでき・・・そうだね』
周囲警戒の為、
ゲルググM高機動パックに乗るシーマは
〈あれは宇宙世紀の
人間が造った物じゃないね〉と、
「初めまして、シーマ大佐、
ジャパン防衛軍、アンドロメダ副長
〈真田・十四郎〉といいます。」
「ジオン公国軍、
地球軌道艦隊・海兵隊隊長、
シーマ・ガラハウだ、
びっくりしたよ、
ジャパンにこんな船があるなんて。」
「先程、そちらの副総帥とお話ししましてね、
〈同じ世界の転生者かと思いましたが〉
違ったようです。」
転生者?
「兎に角
MSの火力程度じゃ
話にならないからね、
この船の力、期待しているよ?」
「えぇ『そろそろ射程圏内なので』
何時でも始められます。」
「なにぃ?」
「シーマ大佐、
我々の必殺兵器は
その性質上、撃った直後は
動きが鈍くなってしまいます、
再び起動出来るまでの援護をお願い致します。」
「了解したよ、
副総帥が信用する相手なんだ、
裏切ったらただじゃ置かないからね?」
「わかっています。」
▽
『フィフスルナ、最終調整』
『各艦艇、離脱準備』
『〈生体ユニット〉今の所異常無し』
『無人機部隊、配置完了』
▽
「アンドロメダ、射撃位置へ。」
「姿勢制御固定。」
「発進口に待機中のMSへ、
『強烈な光が発生しますので、
MSの耐閃光防御』を願います。」
『各隊、聞いた通りだ』
『了解です、姉さん』
「全艦、対ショック、対閃光防御、
《拡散波動砲》へ、
エネルギー供給開始、
《試験もしてないからな》
爆発するかもしれん。」
『ちょ、聞き捨てならない事
ぬかさなかったかいっ!?』
「気のせいです。」
『おまっ?!』
「波動炉心出力一杯、
拡散波動砲へ回路開きます。」
「加圧チャンバー異常無し、
圧力基準値へ上がります。」
「薬室内圧力上昇確認、
発射準備順調。」
「薬室内圧力臨界点へ。」
「カウント、始めます。」
「目標、フィフスルナ、
艦微調整、左2度。」
「最終調整完了、
5、4、3、2、1。」
拡散波動砲、発射
▽
巨大な光の奔流がフィフスルナへ向かい
《拡散し》フィフスルナを喰い荒らして行く
▽
コンソールに映し出されるその光景に
「冗談じゃない、
こんなのコロニーに向けられたら。」
『しませんよ』
「ちぃ、聞いていたのかい。」
『それに、一筋縄では行かない様です、
離脱した艦艇とMSが接近中、
迎撃をお願いします』
「それが今回の仕事だからね、
各隊出撃するよ!」
▽
「お嬢様二人は?」
「耐Gジェルを充填中、
間も無く発進可能です。」
「《縮退炉》は?」
「《一号炉》《二号炉》
各、縮退炉、異常無し、
波動エネルギー、
起動用電力確保、
縮退炉、2基、起動!」
「データ受信良し、
2基とも正常値内。」
「《ガンバスター》出撃!」
▽
『シーマ様!アレを!!』
『なっ?!』
フィフスルナはあちこちが抉り取られ
焼けただれていた
その中から、巨大な『杭』が出て来たのだ
『〈アンドロメダ〉へ!
アレが本命だ!!
あの〈杭〉が本体だ!!』
▽
「お姉様!」
「えぇ、良くってよ!」
▽
『アンドロメダから、二機?
は?』
シーマは自分の目を疑った
戦場の中で
《機体の前後が変わり》
変型、合体するとち狂った巨大MAかと思った
▽
そして、全通信回線バンドで
『がん!ばす!たーっ!!』
と、聞こえるとち狂った機体
▽
「お姉様、アレをやります!」
「えぇ!」
スーパー
いなずま!
「『キーーーーック!!』」
そのMAの様なサイズの人型特機は
《蹴り》で、巨大な杭のど真ん中を貫き
破壊して、反対側へ飛び出ていた
▽
「副総帥、私、疲れてるのかねぇ。」
周辺の連邦軍も
ジオン公国軍も
その光景に動きを止めた
レーザー回線でライブを見ていた
オーストラリア中央司令部
「のぉお~っ!?」
「ぱっ!?パパっ!?」
「と、とんでもない兵器ですね~。」
(え~、ガンバスターですか~
無限パンチはやはり
物質の限界が絡むのでしょうか?)
「あ、アハハ、
メイ、私、疲れてるのかな?」
「私も疲れてるのかな、
《蹴り》で、壊したよね?」