現場からの報告に
「いかれてやがる。」
「ですが、事実です。」
「ったく、全ての艦隊へ連絡、
出港用意、
全アフリカ戦線部隊は
『イタリア』へ撤退する、
ビッター少将に連絡、
《全部だ》」
「・・・了解。」
▽
「全部、か。」
「少将、如何しましょうか。」
「致し方あるまい、
現場の被害情報を精査しても
我が方の『ザク』では荷が重い、
インド戦線のギニアス少将からも、
『ゲルググM』で対処を推奨すると
見解が出ている。」
「ゲルググMですか?
我が方の最新鋭機体ですよ?」
「それだけ
『人をパーツ化』したのだろうよ連邦は。」
「こんなの、戦争ではありません。」
「戦争に正当性を求めるでない、
戦争の手段自体
本来は取るべきではない物だ。」
「貴方からそんな事を聞くとは思いませんでした。」
「そうか?
至って私も普通の人間だよ、
各拠点に『自爆コード』を
全員を連れて帰るぞ。」
「捕虜も?」
「当たり前だ、
『前の様な過ちはせん』」
「前?」
「ん?私はなにか言ったのかね?」
「いえ、気のせいです。」
「んん?」
▽
「ギニアス少将!!
ムンバイからも緊急電!!
連邦軍です!!」
「なにぃ?」
「ギニアス少将!
ジブチだ!恐らく再配備された部隊だ!」
「シロー君、
ノリスを呼んで貰えるかね?」
「ここにおります、
少将、私をムンバイへお送りください。」
「しかし。」
「兄さん、私はシローと共に
『アプサラス・η』でコーチンの援護にまいります。」
「・・・頼んでも大丈夫かね?」
「え?」
「ちょ、アイナ、お兄さんどうしたんだ?」
「ギニアス少将、なにか変な物でも
お食べになられましたか?」
「キミ達は私をなんだと思ってるのかね?」
『色々駄目な人(兄さん)(義理兄さん)かと』
指揮所の兵員達も頷いている
▽
「フロリダのアメリカン共は帰ったかね?」
「はい、流石に氷は効いたようで
そそくさと戦術機に乗り込み
ニューヨークへ飛んで行ったそうです。」
「全く、
最早なりふり構わずだな、
光武隊に引き続き牽制を指示しつつ
一気にパナマまで『再占領』せよ。」
「はっ、既に
『ゲルググM・熱帯雨林仕様部隊』が
配置についております。」
「レールマシンガンと、
『ビームスポットガン』背部キャノン装備だったか。」
「はい、新型核融合炉と
『タキオン粒子式バッテリー』のお陰で
MSでも『パルスレーザー級の火力を』
確保出来ましたから。」
「波動エンジンの恩恵は凄いな。」
「はい、ですが、MSには載せられない大きさなのは
少し使いづらい物ですね。」
「MSに君は何を求めるのかね。」
「やはりワークホースでしょうか?」
「なら、核融合炉を撤廃し、
動力をタキオン粒子式バッテリーにした方が
よっぽど安上がりだ・・・あ。」
「あ。」
「副総帥へ連絡を。」
「すぐさま取り付けます!」
▽
「各方面、順調にジオン軍を減らしています。」
「うむ、
アフリカ戦線はどうかね?」
「はい、現在リビア国境を進行中、
既にジオン軍は撤退中との報告です、
このまま行けば
『アフリカ全土が連邦領』となります。」
「鉱物資源は確保出来そうだな。」
「はい、既にジャブロー近郊の
地下資源は取りつくしておりますので
アフリカに拠点を移されては?」
「出来ればな、
当面はアフリカの確保、良くて
インドの先端、
スリランカ辺りを確保しておきたい。」
「オーストラリア、ジャカルタ残存軍は如何しますか?」
「輸送船が無ければ
インドに派遣の仕様が無い、
モザンピークの造船所へ
増産を急がせろ。」
「はっ。」
▽
「副総帥、
ガルマ様から連絡が入っていますが。」
後にしろ
「は。」
▽
「時間を置け?今までそんな事はなかった筈。」
手早く個人回線を立ち上げると
『エイジ兄、
〈あにぃは、本当にこの時代の人間なのか?〉』
『そんな事を聞きに
〈態々ソロモンを地球に寄せて来たのか?〉』
『家のラルに調べさせたんだ、
あにぃは、何処か来たのかを』
『・・・ガルマ、聞いているな?』
「あぁ、聞いているよ、
エイジ兄さん、ドズル兄さん。」
『が、ガルマ』
『ガルマ、ギレンとキシリアにも繋げてくれるか?』
『構わないけど、良いのかい?』
『今更だ、それに』
俺は連邦からも嫌われてるみたいだな
▽
「副総帥、周囲に連邦軍と思わしきMSの反応と
ガウがかなりの数が接近中。」
「・・・全体を敵と見なす、
主砲、発射用意、自衛行動開始。」
『って、兄さん、今どこに居るんだい?』
『兄さん、まさかと思いますが』
「あぁ、〈ブラジルのレベン〉だよ、
ジャブロー近郊を吹っ飛ばした方が早いからな
直接出向いて来た、
キシリア、デギン公王を頼むぞ?
ガルマ、イセリナ嬢から離れるな、
ユーリー中将、ギニアス少将、
ラニア大佐、各々の守るべき者の為に武器を取れ、
大人が始めた戦争を終わらせよう。」
『大人が始めた戦争、か、
エイジ兄ぃ、俺はどうしたら良い?』
「ドズル、お前はお前で行動しろ、
『ギレンに付こうが、キシリアに付こうが、
ガルマに付こうが』俺は構わん、
そして。」
お前が向かって来るなら
俺は躊躇わず、撃つ
「それだけだ。」