「ふぅ、なんとも気難しい艦になった物だ。」
「ブライト、
そう言いながら『艦長席』から
動かないでは無いか。」
「それは、まぁ。」
ま、誰も代わらないのでは無い
『代われないのだ』
「ブライトさん、なんだか
良くわからない場所から通信が入ってます。」
「良くわからないとはなんだ、マーカー。」
「いえ、センサーの類には
『熱源・光源・ソナー』にも
反応が無いのですが、その中心から
通信電波を受信しているのです、
メインモニターに投影します。」
魔改造されたホワイトベースは
主機関を『拡大波動炉心』を4基
直列で二つを左右のユニットに搭載、
いかれた推進力を誇る
主砲もカタパルト上部に2基移動し
30cm60口径連装ショックカノンへ変更
側舷にあった連装メガ粒子砲は取り払い
4連装パルスレーザー発射基
片舷6基24門合わせて48門の
パルスレーザー群をこれでもかと増やしている
そして、短距離ジャンプを可能とした
ワープとは違い、精々100~150kmを
波動防壁を展開し一気に移動する程度だが
『連続して6回』も出来る為
現れては消えると言う
トリッキーな戦法が取れるようになった
艦尾には待望の後方用主砲を搭載
前部主砲と同規格が左右のユニットに
一基ずつ搭載された
「確かに何もない空間だな・・・
コレが。」
「副総帥が言っていた
『ミラージュコロイド技術』か。」
テムが唸る
「ぜひ研究させて欲しいが
MSに搭載するには
当面デカすぎて出来そうにないな。」
《ワレ・副総帥ヨリ貴艦ヲ援護セヨト
命令ヲ受ケ現着セリ
先ノ作戦ハ聞イテイル
『とあるご婦人の救出』ダト》
「ハロ以上の言語能力だな。」
《テム博士、
私ノ性能ハ
コノ戦争ガ終ワッテカラゴ招待シヨウ、
副総帥ノ許可ハ既ニ貰ッテイル》
「なんと!」
《一旦我ガ内部に格納スル、
誘導灯ニ従イ接舷サレタシ》
「ミライ。」
「了解、誘導灯に従います。」
「周辺宙域に艦艇・MSの反応無し。」
▽
「接近警報を確認、微速前進。」
「各員、衝撃に備えよ。」
《ソノ場デ停止ヲ》
「了解、逆噴射、その場停止。」
ホワイトベースに伝わる僅かな振動
《船体ロック完了、機関出力ヲ最小限ニ》
「機関長、出力最小限、
各部メンテナンスをお願い致します。」
〈はいよ、任された〉
「私も降りよう、
なんせ『初めて扱う機関』だからな。」
「テム大尉、お願いします。」
「アムロ、アムロ?起きてるか?」
〈んぁ~?だれ~?〉
「は?」
「ちょ、ちょっと待ちたまえ、
『イカリ・トウカ大尉』
なぜ、キミが『アムロの部屋の通信機』を
使っているのかね?」
〈ん~、トウカさん?〉
〈ぁ~、アムロ君よ~〉
ばれちった
〈え?〉
「あ、アムロ?お前は軍艦の中で
何をしているのだ?」
〈・・・あ゛っ?!
と、父さんっ!?こ、これはっ?!〉
〈あはは~、レイ大尉、
すんませんねぇ~
息子さんを『頂いちゃいました(意味深)』〉
当然、この通信は艦内回線で会話していたので
『ホワイトベースクルー』全員が聞いていた
「「「「「はぁ~~っ!?」」」」」
ホワイトベース・尋問室
「どういう事かね?」
「いや~、どうもこうも、
アタシと、アムロ君は
好き者同士で意気投合しちゃって、そのまま?」
「と、トウカさん、
と、父さん、ボクは真剣なんだ、
イカリ・トウカさんを
『ボクの妻』として迎えたいんだ。」
テム頭脳フリーズ中・・・
「ぁ、アムロ?本気なのか?
『あのイカリ・トウカ』なんだぞ?」
「アレは、彼女のほんの一部だよ?
本当の彼女は、ね?」
手を絡めてそのまま抱き寄せる
「ぉ、おぉ~///
あ、アムロ君、だ、大胆だねぇ~
お姉さん流石に恥ずかしいよぉ~///」
モニターで見ていた男性クルーが
悶えたのは言うまでもない
あの『生活能力皆無』と思われた姿は
『男避け』だったのだと気づいたのだから
「あ、アムロ、何時の間に。」
フラウが赤面しながらも
心なしか『ホッとしていた』
「はぁ、親としては祝福するべきだな、
・・・式はどうする?
戦争中は流石に。」
「あ、その点についてなんすけど。」
「トウカ君?」
「父さん、
ボクとトウカさんは
『暫く結婚の形は取らないと決めたんだ』
子供に関しても
この戦争中も終わっても暫くは
作らないと決めたんだ。」
その真剣な表情は
かつて見たなよなよしいアムロでは無く
『先を見据えた覚悟をした男の顔だった』
「わかった、
出来る事は何でも言ってくれアムロ、
父親として、
お前達を『夫婦』として認めよう。」
「ありがとう、父さん。」
「ありがとう、ございます、テム大尉。」
「この場ぐらい、
義父さんでも構わんのだがね。」
「・・・はぃ。」
テムに慰められるイカリ・トウカ
それを見るアムロは
『彼女を決して諦めない』と
『全身全霊をかけて幸せにして見せる』と
強く心から願った
そぅ
彼女の父親は
既に死に別れしているのだから
足りない私の脳で決めた結果
『アムロ』は誰にもくっ付けない事にしました
まぁ、『ベルトーチカ』ぐらいは
飛んで来そうですが・・・
死に別れの原因が
『コロニー落としの被害者』であり
飛んで来た破片から
彼女を助ける為に
『喧嘩ばかりしていた父親が』
その時だけ
『イカリ・トウカ』を助ける為に
彼女を突き飛ばし
その破片に潰され
『ちぎれ飛んだ頭を彼女が抱える』と言う
ドギツイ事があった
『笑顔の死に顔』と言うトラウマを植え付けた
母親とは既に疎遠で
生きているらしいとしか確認していない
まぁ、
テムの妻でありアムロの母親は
『不倫して出て行った』事と
トウカの母親が『先に不倫』し
父親も『不倫し』互いに離婚調停中で
『親権問題で父親が裁判で勝ち』
喧嘩は絶えなかったが
『ある程度の自由を許してくれていた』
『コロニー落とし』際も喧嘩中だった
ただ、『カップ麵の味付け』で
喧嘩していたので
実際はかなり仲が良かった
彼女がカップ麵に固執するのも
父親との繋がりを
カップ麵に頼って居たからだ
▽
アムロと会合したのは
『ジャパン』にて降伏・投降した際
アムロが自室にて
カセットコンロでお湯を沸かして
『しょうゆ味』のカップ麵に
『お湯を注いだ瞬間』
すっ飛んで来た彼女に見つかった
「どどど、どこでみつけたのっ!?」
「わわっ!?
そ、外のコンビニだよ、
300クレジットだったから
買ってみたんだ。」
「私も食べたい!!」
「えぇっ!?」
彼女のある意味憧れは
『ジャパン』の『最初に作られたカップ麵』
あの『あさま山荘事件にて配布された』
『しょうゆ味のカップ麵』だったのだ
『ジャパン』のコンビニでは
度々『復刻』しており
最早レギュラー商品として
『何百年』経とうとも
受け継がれる
『レジェンドカップ麵』となっていた
そこから様々な味について語り出し
色々話を進める内に
似た者同士として意気投合
『イカリ・トウカ』がくすねたお酒を
『アムロが試飲』し、
『イカリ・トウカ』も飲んでいた
結果『朝チュン』したのだ
ただ、『イカリ・トウカ』は
まだ、アムロに言っていない事がある
『コロニー落とし』の際、
『腹部の怪我をしていた事を言っていない』