「まったく、
それで、副総帥?
アンドロメダのセンサーにも探知できない
シロモノとは何なのですか?」
《ぁ~・・・姿さらさないと、ダメ?》
「率直に言って、気持ち悪いですよ?」
《さーせん》
「で?」
《ぁ~、うん、
通信機の音量、最小にしていい?
せめてそれだけはさせて?》
「は?はぁ、わかりました。」
▽
〔ヨロシイノデスカ?〕
《よろしくはねぇよ、ねぇけど、
納得して貰わねぇと、後々面倒だしさ》
〔リョウカイシマシタ、
全機構戦闘モード、起動
『ミラージュコロイド』解除〕
▽
「お、おいおい、技師長、
あ、あれって。」
「は・・ははは、夢でも見ているのか?」
そう
その姿は『球状の巨大過ぎるナニカ』
「「デス・スター。」」
勿論、全回線から
《はぁあああっ!?》
はぁ、だーから嫌だったのに
《おわかりいただけただろうか、
俺が嫌がったの》
「ぇ、えぇ、よーくわかりました、
ただ、『旧・アメリカ軍』が騒ぎそうですね。」
《だろ~、だーからやだったんだ》
「な、なぁ、技師長、
デス・スターの性能は・・・。」
「あくまで『我々が知っている映画』の情報では
解決は出来ないだろうな。」
《そこは大丈夫、動力は
『超大型波動炉心とモノポールエンジン』の
複合型だ、
ま、こう言う事態を想定した
『過去の誰かの副産物だ』
ありがたく使わせて貰ってるんだよ》
〔各種シーケンス準備良シ
イツデモドウゾ〕
《はぁ、『アナライザー』
『マイナス放射砲』範囲指定》
〔リョーカイ〕
「あ、アナライザーっ!?」
〔真田技師長、
オヒサシブリデス、
デスガ、私ガ知ル『真田さん』デハナイヨウデス〕
「キミが知る『私』」
〔ハイ
『私が知る真田さん』は
『女性士官』デシタノデ〕
《おーい、アナライザー
良いから進めてー》
〔ダイジョウブ、ダイジョウブ
私ハ失敗シマセーン〕
(そう言って
『俺を起こしたのはお前だろアナライザー』)
その嘆きは誰にも届かなかった
デス・スターから放たれる
青白い光線は
確実に『ツタの巨人』を凍らせ始めた
「完全凍結予想は2時間ってとこか、
か~、デス・スターの
知られざる能力ってか?」
「畑谷、アレは違うぞ、
宇宙空間の『熱量』をそのまま
『反転させ』
一度『数兆度』まで昇華し、
その反動で産まれる
『絶対零度』を超える『絶対零度』で
どんな物資だろうが『氷漬けだ』
例え核熱だろうとも
瞬く間に分子運動が止まり
崩壊する
後には『極小結晶』か『砂』しか残らん。」
「はぁ?人類史のなかで
そんなもの実用化、もしくは
実験した事なんて。」
「ない、
恐らく、あの『デス・スター』を
作ったのは
『異星人』か『この銀河以外の』
知的生命体だ。」
「地球外生命体かぁ、
俺らが生きている内に会えるのかね?」
「・・・会いたくは無い。」
「なぜさ?」
「・・・特にガミラスとは、な。」
「あぁ、お前さんの世界じゃ
行き違いに仲たがいの
ドロドロしてたんだっけか。」
「あぁ、
その原因は
『地球側』の対応にあったんだ、
その現場に俺も居てな、
止められなかったんだ。」
「それで?」
互いにボロボロになって
双方の生き残りで細々と生きて滅んだよ
「あん?俺が知ってる方の記憶じゃ
『異星人間』の結婚もできて
ハッピーエンドな話だったぞ?」
「畑谷の前世は、だろ?
副総帥のアーカイブを見ておくと良い
『二通りのヤマト』が見れるぞ?」
「『二通り?』」
「一方は
『ガミラス』とは時間をかけて和解する
一方は
『俺と似たような歴史だが』
『同じ酸素を吸うガミラス人』だった、
俺の前世のガミラス人は
放射能を含んだ酸素と
放射能を含んだ水が必要だった。」
「はぁ~
色々あるんだな。
って事は
俺の『エステバリス』をしっている奴も
この『宇宙世紀』に居るって事か?」
「あぁ、恐らく、副総帥なら
色々知っているだろうな。」
「なるほ・・・おいっ!?
技師長!!
奴の内部温度が急上昇してるぞ!!
このままじゃ『メルトダウン』まで
15分と持たないぞ!!」
「なにっ!?」
《こちらでも確認した、
アナライザー!!》
〔再計算ノ結果、コノママデハ間ニ合イマセン!!〕
《はぁ、
どうしても俺を殺したい奴がいるようだな》
『ツタの巨人』の頭部が
誰かの顔を形作る
《ヨハン・イブラヒム・レビル》だ
《ヨハン・エイブラハム・レビル》だ
▽
「よう、初めましてだな、レビル将軍。」
《初めまして、そして、死んでもらおう》
「はっ、やなこった、
そっちこそ
得体のしれない物に取り込まれておきながら
意識を保てるとかバケモノかっての。」
《貴様さえ居なければ
連邦軍がソロモン、
ア・バオア・クーまで押し返し
休戦協定を結ぶ計画だったと言うのに!!》
「そんな綺麗な終わり方が
『この宇宙世紀』でも出来ると思ってたのか?
ばっかじゃねぇの?
出来ねぇっての、
『同じ歴史』は繰り返せない
『そう言う世界なんだよ』ここは。」
《知らん!!
私が歴史の調停者になるのだ》
「なれねぇよ、
この宇宙世紀は
『誰の指図も受け付けない』
その為に
『俺らは残されたんだ』
お前じゃない。」
▽
「副総帥!!」
「だめだ、全回線が落ちてる、
タキオン通信機すらシャットダウンしてるぞっ!?」
《こちら北アメリカ方面軍ガルマ・ザビだ、
アンドロメダへ
家の副総帥と連絡は取れるか?》
「ガルマ・ザビ少将
残念ながら全ての回線が
シャットダウンされ、通信出来ないのです、
そちらのレーザー回線もダメですか?」
《うむ、すでに何度も試みているが
繋がらないんだ》
▽
「はぁ、連続して奥の手は使いたくは無いんだけどな。」
〔通信回線復旧シマシタ!〕
《副総帥!!》
「真田さん、
『ガオファイガー』を呼んで貰えますか?」
《ガオファイガーを?》
「直接話します。」
《畑谷!》
《今やってる!!》
デス・スター
中身は別物
管理AIは
『アナライザー
第0000000000号機』
動力は超大型波動炉心と
『モノポールエンジン』の複合型
内部区画に
『冷凍保存庫』があり
その中に『エイジ・コイズミ』の
保管ケースがあった
この冷凍保管庫は
様々な時代の
『死んでいても問題ない人間』を
『無作為に選出』
『クローン』を製作
『20歳』を前提に作られていた
が
この管理AI『アナライザー』は
『ミス』を連発し
各時代のターニングポイントにて
『起こす予定の無かった人間』を
幾つも起こして来た
その際、地球のどこかにポッドごと落とし
そのまま放置していた
そして、この『宇宙世紀』に入り
再び起こされた『ミス』のせいで
彼『エイジ・コイズミ』は起こされた
そして、
『なんの因果か前世の魂のまま蘇生』
サイド3へ漂流
そして現在に至る
製作者は
『この宇宙』が誕生した
最初の生命体の子孫
宇宙の端に
その拠点を構え
密かに宇宙全体を監視している