『赤、3つ、
こんな状況で降りる?
ブライトさんは
何を考えてるんだっ!?』
アムロの嘆きは届かない
ジョンさんは黒いザクに
捕まって振り回されている
カイ、リュウさんは
もう一機の黒いザクと戦ってる
ボクはっ!!
『宇宙で止まると
的になるだけだぞ!!』
『くっ!?』
スラスターを僅かに拭かして
ギリギリを避けつつ
ビームライフルを撃ちまくる
『ぬぉっ!?』
流石に眼前に迫るビームを避けると
『そこだっ!!』
頭部バルカンをありったけばら撒いた
カン
僅か1発
だが、それが悪かった
推進剤を吹き出しきりもみ状態になる黒いザク
『ぬかったっ!?』
こりゃぁ、また始末書三昧かな?
そう思いながら
セイバーフィッシュをパージ
ザクの指にある信号弾を発射し
《時間切れ・撤退》の赤を3つ打ち上げる
セイバーフィッシュの爆発を確認すると
ホワイトベースに群がっていた
ヅダや、ザクも離れて行った
▽
「どうやら、向こうも限界高度のようだな。」
ふぅ、息を吐いた瞬間
「ザクです!!」
▽
『誰が撤退するかよ!!』
強引にバレルロールしながら
ホワイトベースの左エンジンを撃ちまくる
あの《素行不良の誰かだ》
▽
慌てて戻るアムロが
撃ち放つビームライフルは
ザクの脚を吹き飛ばすに留まったが
《もはや、
ザクの推力では戻れない程
高度は落ちていた》
▽
前後ハッチと、
上部ハッチも開閉できるように改造された
漆黒のコロンブスは
ザク、ザクSF、ヅダの順に回収
腹部《耐熱プレートを展開しつつ》
《試作ミノフスキークラフト》を起動
従来の降下速度より遥かに遅く落下して行く
「凄まじいな、
ミノフスキークラフトと言うのは。」
「えぇ、副総帥に感謝ですね。」
「これもあの方の?」
シャアは艦長に聞く
「えぇ、その内、
ビックリドッキリメカなる
シリーズを造りたいとか
言っていたそうで、
将兵皆、副総帥が次に
何を出して来るのか賭けてまして。」
「賭けか、余り好かんな。」
「まぁ、アレコレ選択肢が多すぎて、
賭けにならないとかで、
大雑把に。」
大気圏内のおかしなもの
宇宙空間のおかしなもの
「この二択だそうです。」
▽
ホワイトベースは降下を続けるが
「不味いわブライト。」
「どうした?」
「舵の効きがおかしいわ。」
「つまり?」
「ジャブローに降りれはするけど
《指定されたドック》ではなく
《中央司令部》がある方に落ちていくわ。」
▽
「馬鹿者め、
なぜここに降りて来るのだ?」
レビルが嘆くが時すでに遅し
中将が全対空火器を起動させ
迎撃準備を整えてしまったのだ
そして《謎の飛行物体が接近》
さらなる《厄介者を引き寄せた》
▽
「少佐、ラサ基地より入電、
《ジャブロー詳細位置の
所在を明らかにされたし》です。」
「このジャングルから探せと?」
「なんでも増援を既に送ったそうで
《モビルアーマー》と共闘されたし、と。」
「モビルアーマー?」
「はい、なんでも
《砂漠・荒野》攻略には
MSは不向きと判断され
開発途中ですが、
戦闘に支障なしと判断、
あ、見えました、
大気圏から今突入して来るアレです。」
そして、
フルオープン回線から
『ひゃっはぁっ!!
エントリィイイイイイ!!』
シャアは眉間に手を当て
「あぁ、少し静かにするように言って貰えるか?」
「少佐、アイツに何言っても無駄ですよ?」
眉間にしわが寄った