いつの間にかロケット団に入っていた件について 作:レイノート
投稿頻度が遅くなっても見てくれる方々は本当にありがとうございます。
これからもいつの間にかロケット団に入ってしまった件についてをよろしくお願いします。
どーも皆さんこんにちは、ホオズキ・シズオです。
元一般人でロケット団特別幹部として働いています。
先日に訪れたロケット団ジョウト支部での戦闘訓練を無事に終えて、ボスから休日を頂いたので歴史のある街として有名なエンジュシティに来ている。
風情ある街並みは見る者を虜にすると言うのは本当らしい。
人の歴史が積み上げてきたものが、後世へと渡り今を作る。
いやぁ~凄いな。久しぶりにここまで心が踊ったかもしれない。
「ここも人が多いなぁ~」
やはりというか、とにかく人が多い。
俺のように観光客として来ている人、地元住民など行き交うのでそれなりの人混みができる。
流石は歴史ある街だと、一驚としか言いようがない。
さて、何処から見て回るか。
数ある名所で気になるところはピックアップしてきたが、それでも一日だけでは到底時間は足りない。
どうしたものかと悩んでいると、
「ん?あれは……」
ふと目に入ったのは一人の少女。
思わず見蕩れる程長く伸びた水色の髪をたなびかせていた。
まるでこの世のものとは思えない未知なるナニカ。
しかし不思議と恐怖は感じず、ただ好奇心が勝っていた。
何となくだが、あの少女に声を掛けようと思う。
「…………」
少女は俺を一見した後、その場から路地裏へと入っていく。
一体何処へ行くと言うんだ?
観光することなどを忘れ、俺は少女の後を追いかける。
ストーカーとかそういうのはではないが、一声かけてみようと思う。
見失わないようにしないとね。
◇◇◇◇◇◇◇
「はぁ……見失っちゃったか」
結局あの少女の後を追いかけたが、追いつくことなく見失ってしまった。
うーん、幻覚でも見ていたのかな。それにしてもすごいリアルだったんだよね。
ゴーストポケモンとかのイタズラかなと思っていると、いつの間にか火災の跡地ような場所の前まで来ていた。
「確かここって……」
観光マップの名所の紹介欄を確認し、場所を確認する。
カネのとうと呼ばれる跡地というらしい。
別名がやけたとうとも呼ばれている歴史の爪痕が残る場所か。
当時のものをほぼそのままで残しているとは凄いな……
[やけたとう]
今から150年前に突如として起きた落雷によって火事となり焼け落ちた。その後に発生した大雨により、無事に鎮火したが塔にいた名も無き三体のポケモンが命を落とす。
人々が命を落としたポケモン達を悲しんでいた時だった。
神々しい光を纏い、大きな翼を広げその存在は現れる。
突如として起きた事に人々はど惑いつつも、その存在の神々しさ故に何も出来ずにいた。
聖なる光とも言うべきその輝きは、先程命を落とした三体のポケモン達を復活させる。
後にその三体は、当時の人々によって伝説の三聖獣と呼ばれ、今も尚このエンジュの地にて伝説として語り継がれている。
「凄いな……」
ポケモンとは時に人間の常識を大きく外れる。
この三聖獣の伝説は最たる例であろう。
ポケモンによる死者蘇生という所業は、大変興味深い。
悪用したいとかそういうのではなく、ただ純粋にそのポケモンを一目見たいという好奇心である。
でも誰も見た事がないから伝説なのかと若干諦めているけどね。
「ん?誰だあの人?」
やけたとうに入っていく一人男性。
紺色のスーツにマントを羽織った服装をしており、なんだがとても怪しい。
まさか……泥棒か?歴史的遺物を盗むとかそんな感じの。
悪の組織の幹部だけど、こういうのは黙って見てるのは出来ないからね。
俺は急いであの男性を追いかける。
「本当にすみませんでした!」
「いえ!お気になさらず!こんな格好ですから怪しまれても仕方ないですよ!」
先程俺が泥棒だと思った男性はミナキさんという方で、何でも三聖獣の一体・「
手掛かりを見つけるために、このやけたとうに入っていくのを丁度俺が目撃して、勘違いによって今の出来事まで繋がっている。
いや本当にすみませんでした。
「しかし、伝説のポケモンを追うなんてすごい行動力ですね」
「ふふっ、スイクンの為ならばこの程度の事は朝飯前ですよ」
なにかに向かって真摯に努力する人って本当に凄いな。
俺にもあれぐらいの度胸があれば、とっくにロケット団辞めてたんだろうな……
まあ今はこの話はやめよう。
「ここで会ったのも何かの縁、良ければスイクンにまつわる伝説を幾つかお聞かせしたいのですが」
「え?本当ですか!?」
ミナキさんはノリノリでスイクンの伝説について語ってくれた。
酷く濁った水を一瞬にして清らかな水に変えたり、世界各地を巡っては同様に水を清め、すぐに立ち去ると言った伝説が残っているのだとか。
何それめっちゃカッコイイ。伝説のポケモンってすげぇ!
その後ミナキさんとは大きく話が盛り上がり、いつの間にか友達になっていました。好きな物が合えば皆友達になれるっておばあちゃんが言ってたし、結果オーライだね。
「おっともうこんな時間だ、私はこの後用事があるので失礼します」
「いえいえ、こんな楽しい時間を過ごせてこちらも楽しかったです」
俺はミナキさんに挨拶をして別れる。
楽しかったけど、結局あの少女の事だけは分からなかったな。
まあ、また縁があれば会えると思って頑張るか。
「……………」
美しい夕日に包まれたスズのとう。
その天辺からホオズキを見つめる一つの影。
眩しく照らされているため、姿は見えないが一瞬だが水色のなにかが映る。
彼はその事実を知ることなく、エンジュの地を後にした。
縁があればまた会える……果たしてそれが叶うのはいつか………
[to be continued]
いったいあの少女の正体はなんなんだ?
とまぁその話は一旦置いて、ブイズ投票にご参加していただいた皆様、誠にありがとうございます。
厳正な投票の結果、ブラッキーを新たな手持ちとして内定させていただきました。
また読者様から、こんなホオズキ君の話が見たいというメッセージをいただけましたら、アンケートにて投票を行いたいと思っています。
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