いつの間にかロケット団に入っていた件について   作:レイノート

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どーもクソ投稿者です。
今回はホオズキ君視点ではなく、周りから見たホオズキ君を見てみたいという要望がありまして、一般団員視点で書きました。
このしたっぱに関してはオリジナルなのでご了承ください。


第12話「とあるしたっぱの一日」

へっへっへっ、俺の名前はアキヤマ。

あの悪の秘密結社・ロケット団に入った男だ。

最初こそしたっぱだが、今に見てろ……俺が頂点に立って悪の帝王になってやるぜ!!

 

 

 

「おい新人、ここの掃除しとけよ」

 

 

「あっはい…………」

 

 

 

え?なにここめっちゃ怖いんですけど、全員顔つき怖すぎて何も言えないんですが。

悪の秘密結社舐めてました、すみません……

なんて言うと思ったか!このぐらいのへこたれる程やわじゃねぇ!

フレンドリーショップでバイトリーダーやってたからな、どんな作業が来ようが負けるはずがない。

 

 

 

「おい新人、訓練用のフィールドしっかりならしておけよ」

 

 

「あっはい……………」

 

 

 

先輩からの指示で、フィールドの凸凹した箇所をならしている。幹部も使用する場所だから丁寧にやれと念を押された。

てかなんで悪の組織がこんなに立派な施設持ってるんだよ。

くそ~俺が幹部になったら下の奴らにトンボがけ強制させてやるからな。

 

 

 

「今に見てろぉ!」

 

 

「口動かしてないでさっさとやれ」

 

 

「あっはい…………」

 

 

 

先輩団員に怒られたので、静かに作業を進めた。

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇◇

 

 

 

 

「たくやってらんねぇよ!」

 

 

 

鬱憤が溜まりっぱなしになっていた俺は、思わずロッカーに向けて拳を打つ。

滅茶苦茶痛かったのでも、もうやらねぇ。思いのほか硬ぇよ。

くそォ〜新人だからってどいつもこいつも先輩命令で、くだらない雑用ばっかさせやがってうんざりしている。

炊事、洗濯、各所掃除にポケモンの餌やりと専業主夫かと言うぐらい仕事が多い。

悪の秘密結社じゃなくて、これじゃあ家事代行の派遣じゃねぇか。

 

 

 

「おい!新人!」

 

 

 

げっ、まためんどくせぇ雑用を頼みにきたのか。もうやめてくれよ、少しくらい休憩をください…マジでお願いします。

 

 

 

「お前は明日からトキワジムの方に行ってもらう

 

仕事内容はそちらの担当者から聞け」

 

 

 

はい?トキワジム?

あっ、そういえば説明会で繋がりがあると何とか言ってたの思い出す。話の内容が難しくて途中から寝てたし。

ええ……移動面倒臭いけど、行くしかないかぁ。

 

 

 

 

 

 


 

 

 

[翌日]

 

 

 

ははっ!交通費貰えなかったので歩いて行くはめになった。

ふざけるな!悪の秘密結社だからって交通費の一つも出してくれねぇのかよ!

人としての良心はどうなってんだ!

 

 

 

「めんどくせぇな」

 

 

 

何とか目的地まで着いたからいいものの、おかげで少ない小遣いが減ってしまった。

あの上司今度あったら制服を漂白材で洗ってやる。

 

 

 

「おっ、お前が新しい補充要員か」

 

 

 

一人の髭面の男が俺に話しかけてきた。

何だこのおっさん。多分ロケット団の人だよな?

確かトキワジムには幹部が二人常駐してるらしいけど、わざわざ俺を迎える為に来ないだろうし。

 

 

 

「俺はラムダ

 

一応ロケット団の幹部だ、よろしく」

 

 

 

幹部じゃねぇか!

誰だよ、幹部じゃねぇとか言った奴…………俺だわ……

危ねぇ……名乗ってくれなきゃおっさん呼ばわりしてたかもしれん。

 

 

 

「そんじゃあ着いてこい、仕事内容を説明してやるから」

 

 

 

俺はラムダさんに着いていき、職場を案内してもらう。

流石はリーグ公認のジムということもあり、施設が充実していた。

ジム戦用のバトルフィールド、ジムトレーナー用の居住スペースやトレーニングルーム、加えて少しくらい大きめな食堂もある。

凄いと言う他ないが、ここが本当にロケット団と関連があるのかと疑ってしまう。

だって誰が悪の秘密結社がリーグ公認のジムを運営してるなんて夢にも思わないよね?

 

 

 

「そしてここがお前の職場だ」

 

 

 

そして最後に通されたのは事務室。

数にして十人前後といった人数で、作業を進めていた。

雰囲気はとても良いと言うか……仲良い人達が協力しながら作業に勤めている。

悪の秘密結社って周りが敵だらけってイメージが強かったから、もっとギスギスしたもんだと思ってた。

 

 

 

「んじゃあ、後は他の連中の指示に従ってくれ」

 

 

 

そう一言告げるとラムダさんは部屋を出ていく。

丁寧に説明してくれて助かったけど……パワハラされそうで怖いなぁ。

 

 

 

 

◇◇◇◇◇◇◇

 

 

 

パワハラしてきそうだなんて言ってすみませんでした。(土下座)

みんないい人で丁寧に仕事を教えてくれて、滅茶苦茶嬉しいです。

本当に悪の秘密結社なのかと疑いたくなるぐらいアットホームな職場にしか思えないぞこれ。

以前にいたジョウト支部のブラック環境が嘘みたいだぜ。これには異動をさせてくれたクソ上司に感謝感謝☆。

 

 

 

「すみません、遅れちゃいました」

 

 

 

と扉を開けて一人の男性が部屋に入ってきた。歳二十歳前後位の優男って感じな見た目で、弱そうに見えるな。

 

 

 

「「「「お疲れ様です!!」」」」

 

 

 

他の団員の方が一斉に立ち上がり、男性へと挨拶をする。

え?え?え?何あの人そんなに凄い人なのか?

 

 

 

「遅かったな、なんかあったのか?」

 

 

「いや~帰り道に目と目があったからバトルしろよって突然言われて、バトルすることになっちゃって」

 

 

 

目と目があったらいきなりバトル仕掛けるって正気かそいつ!?

どっかの赤い通り魔じゃないだろうな。

 

 

 

「お前って……運があるのかないのか分からんやつだな……」

 

 

「あはは……」

 

 

 

あの人一体何者なんだ。

ラムダさんと普通に喋ってるし、もしかして偉い人なのか?

 

 

 

「あの~すみません、あの方って一体どなたなんですか?」

 

 

 

隣で作業をしている先輩団員に件の男性について聞いてみた。

 

 

 

「あ~そうか、君入ったばかりって言ってたからあの人のことを知らないのか

 

あの黒スーツの人はホオズキ・シズオさん、ロケット団の特別幹部だよ」

 

 

 

…………ファッ!?

あの人幹部なのかよ!てっきり普通の事務の人かと思ったよ。

ええ……あんな優男みたいな見た目なのに幹部か。

これは案外幹部になるのは簡単かもしれないな(黒い笑み)。

 

 

 

「あの人は幹部の中でも異例中の異例……

 

入団して僅か一月で幹部になるぐらい凄い人なんだよ」

 

 

 

 

…………は?

たった一月で幹部昇進?

嘘だろ……と思わず言ってしまうと先輩団員は、そのホオズキさんの功績について語ってくれた。

 

ロケット団が道具を仕入れる際の安全な流通ルートの確保、業務を効率化するためのソフトの開発、敵対組織の撃退やロケット団の資金源の七割をあの人が生み出したという。

 

 

 

「しかもポケモンバトルもめちゃくちゃ強いんだよ」

 

 

 

何でもこの間行われたジョウト支部での戦闘訓練で、スピアー一匹で数十人いる団員のポケモンを瞬殺したというのだ。

え?たった一匹で?数十体のポケモンをひんしにした?

 

 

あんな優男が幹部になれるんだから俺でもなれるとかふざけたこと言ってすみませんでした!!(焼き土下座)

凄すぎてぐうの音もでねぇよ!

井の中の蛙の自分が滅茶苦茶恥ずかしいじゃねぇか!

 

 

 

「あっ、君が今日からここで働くアキヤマくんだよね?」

 

 

 

俺が自分の馬鹿な考えを悔いていると、例のホオズキさんが俺の後ろに立っていた。

 

 

 

「そ……そそそ、そうです!」

 

 

 

やべぇよ!俺もしかして抹殺される!?まだ死にたくないよ!!

 

 

 

「今日からよろしくね

 

はい、良かったら食べてね」

 

 

 

ホオズキさんは皿に乗ったケーキを差し出してきた。

不意の事で一瞬思考が停止してしまう。

何故ここでケーキ……?

 

 

 

「今日から新しい人が来るって言ってたからさ、お祝いも兼ねてケーキを買ってきたんだ

 

あっ、沢山買ってきたから好きなの食べてね」

 

 

 

とホオズキさんは他の団員の人達にもケーキを配って回り始めていく。

俺の為に……?こんなしたっぱのために?

 

 

 

「ホオズキさんはな、滅茶苦茶優しい人なんだよ

 

ほら早くケーキ食って作業に戻るぞ」

 

 

 

先輩に肩を叩かれて、ハッと意識を取り戻す。

そうだな……早くケーキを食べて業務に戻らないとな。

一口サイズに切り分けて、頬張る。

 

 

 

「(滅茶苦茶うめぇじゃねぇかコノヤロウ!!)」

 

 

 

絶対高いやつだよこれ。

俺なんかのために…………よし決めた。

 

 

 

「俺はホオズキさんに一生ついていくぜ!」

 

 

 

と声高らかに宣言する。

 

 

 

「訳わかんねぇこと言ってないで早く食え」

 

 

「あっはい……」

 

 

 

結局あの発言は先輩以外聞こえてなかったらしく、正直助かった。

でもホオズキさんみたいなカッコイイ人になりてぇな。

 

 

 

 

 

 

[to be continued]

 

 

 




今回はしたっぱ団員目線のホオズキ君を書きました。
別目線のホオズキ君を見たいと言ってくれた読者様達は、大変ありがとうございます。
今回もまた新たなアンケートをするので、良かったらご参加ください。
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