いつの間にかロケット団に入っていた件について 作:レイノート
前々からタグにイーブイは好きかいと書いてるのにイーブイ出さないのかと突っ込まれましたが、手持ちの順序が都合により前後してしまったのですみません。
でも安心してください、出しますよ!
どーも皆さんこんにちは、ホオズキ・シズオです。
先日は新しい団員であるアキヤマ君が来たので、ちょっとしたお祝いをしました。とても喜んでいたので、こちらとしても嬉しかったです。
今日はハナダシティでの土地の買い付けを終えたばかりで、ラムダさんからもお前働きすぎだから、そのまま現地解散して休みに入れと言われる。
ええ……ココ最近はそんなに忙しくしてないしな。
カントー地方の大まかな街にポケモンパンを扱う店舗を増やしたり、ヒワダタウンの旅館が完成して宿泊客の予約が殺到したり、後は聞き取り調査を行って団員達の意見を反映させる目安箱設置しただけなんだけどな。
でもこれって一般団員の仕事だよね?(※違います)
「それにしてもどうしようかな」
休みを貰ったはいいものの、これといって特にやることは無い。
仕事をやろうとしたら確実に怒られるだろうし、本当に困っている。
あっ、ハナダシティの北側に大きな橋があるっていうし、見に行こう。
それほど距離も離れてないし、散歩と思えばいいか。
◇◇◇◇◇◇◇
「うーん、この橋怖いね」
歩く事数分。
大橋に着いた瞬間、茶髪のトゲトゲした髪型をした少年にいきなりポケモンバトルを挑まれた。
なんか誰かと戦う前の準備運動みたいな事言ってたけど、ニドリーノが調子が良かったのか、相手の手持ちを全員倒すという快挙を見せてくれる。
頑張ったご褒美に、いつもよりなでなでする時間を長くした。ニドリーノも喜んでいたのでよかったよ。
一方負けた少年は相当悔しかったのか、両手の拳を握りしめて次は勝つからなと言い、その場を後にする。
なんか……大人げなかったかな?
全力でいかないと失礼かなと思ったんだけど……やっぱり子供を泣かせるのはなんか罪悪感ある。
『ニドォ?』
ニドリーノは頑張ったんだから気にする必要はないよ。
こういうのはなんというか……気にしないでおくとしよう。
「おっ!アンタが新しい挑戦者か?」
「え?」
今度は帽子を被った短パンが話をかけてくる。
突然の事で変な声が出てしまう。あれ……俺はこの流れを知っているぞ。
「目と目があったな
バトルしろよ……」
やっぱりこうなったかァァァァァァ!!
[数分後]
「もう疲れたよぉ……」
結局あの後ポケモンバトルを五連戦することになった。
タツベイがやる気だったので、初めてバトルに出したが怪我を負うという恐怖も感じず、己の全力を出しきりボロボロになりながらも五連勝を果たした。
キズぐすりで傷を治した後、タツベイの頭をなでなでしながら労った。それが嬉しかったのか、沢山甘噛みをしてくる姿はとても可愛かったです。
あの橋はポケモントレーナーの間では、魔の五連戦橋とも呼ばれている事をバトルの後に知る。
そんなこと知ってたら行かなかったのに……まあポケモン達のトレーニングになったと考えれば良しとしよう。
「あっ……あそこに民家がある」
滅茶苦茶喉が乾いてしまったので、あそこの住民に水を一杯恵んでもらおう。
「すみません~」
俺は扉を軽くノックする。
しかし返事は帰ってくることはなく、無音のまま。
どうやら留守のようなので、一旦ハナダシティの方に引き返すことにしよう。
来た道を戻ろうとした次の瞬間、
『ガタッ』
何かが動く音が家の中から聞こえる。
どういうことだ、さっきは何も物音がしなかったというのに……まさか泥棒か?
一応中を確認した方がいいと思った俺は、扉の取っ手を掴む。
どうやら鍵はかかっていないようで、もしかしたら本当に泥棒が入っているのかもしれない。
俺は扉を開けて、中へと入る。
「え?」
部屋の中にいたのは、一匹のニドリーノだった。
なんだ、ただポケモンが留守番をしていただけだったのか。
ほっと胸を撫で下ろした。
これならば問題ないと思い、入口の扉を閉めようとした時……
「ちょ!ちょっと待ってや!」
「え?」
本日二回目のフリーズ。
今誰かの喋り声が聞こえた。
でも部屋には大きめな何かの機械と机に椅子といった質素な家具しかなく、人が隠れられるスペースはない。
だとすると一体誰が……
「ワイや!ここにおるねん!!」
………………え?
今ニドリーノが喋った?
うん……今のは幻聴だ。きっとそうだ。
「頼むから助けて欲しいんや!」
キャァァァァァァァァ!シャベッタァァァァァァァァ!!
「ホンマに助かったわ!アンタはワイの命の恩人や!」
「いえいえ!たまたまですから気にしないでください!」
今俺に向かって土下座をしながら感謝の言葉を言っている人は、ソネザキ・マサキさんというポケモン預かりシステムの管理人という凄い人だ。
何でニドリーノの姿になっていたのかと言うと、転送システムの機械の点検中、勝手に起動してしまいニドリーノと合体してしまったんだとか。
その後はマサキさんの手順通りに俺が機械を動かし、無事に分離が成功したので一件落着というの形に収まり、今に至る。
「それじゃあ何かお礼をさせてはくれへんか?
このままじゃ、ワイの気持ちが治まらへんのや」
うーん困ったな。
本当にたまたまここを訪れた通りすがりに過ぎないんだよな俺。
マサキさんの気持ちを無碍にするのも失礼だしな。
「そこでや、ホオズキはん
アンタ……イーブイちゅうポケモンに興味はないか?」
イーブイ?
確か多くの進化系が確認されているポケモンだったはず。
「そのイーブイを貰ってくれへんか?
最近研究の方が忙しくなってきてしもうて、まともな世話が出来へん言うことで貰ってくれる人を探しておったんや」
「で、でもそんな悪いですよ
イーブイみたいな貴重なポケモンを貰えないです」
イーブイはとても貴重なポケモンだ。
野生で見掛けるのは非常に稀であり、生息地は未だに特定出来ないため育成している人は数が少ない。
それ程までに貴重であるが故に、貰うには気が引けた。
「アンタみたいな心優しい人なら安心して任せられるんや
この子の目を見れば、気持ちも変わるで」
とマサキさんはモンスターボールを取り出し、中に向かって投げる。
『ブイブイ!』
中から出てきたのは勿論イーブイ。
とても綺麗な毛並みをしており、その愛くるしい見た目は見るものを虜にすると言っても過言ではない。
「(か、可愛い!!)」
かく言う俺も魅了されてしまったのだ。
いやあれは反則だよ、あんなに可愛い子を見たら……保護したくなるじゃないか!!(迫真)
「マサキさん……その子は俺が責任を持って保護します!!」
「ありがとうホオズキはん!!アンタは心の友やで!」
こうして俺とマサキさんは友情を深めたのであった。
[翌日]
どうもこんにちは、新たな家族が増えてスーパーハイテンションになってラムダさんに怒られましたホオズキ・シズオです。
今日は一応休みなのですが、新たな家族であるイーブイを紹介したところ皆魅了されて業務が滞るという事でさらに怒られました。
然し、皆もイーブイの魅力に気づいてくれたようで良かったよ。
『ブイブイ~』 『ぬ~』 『ニドォ~』 『タツ~』
ニドリーノもヌオーもタツベイもイーブイを快く歓迎しており、皆で遊んでいる。
あぁ~日々の業務の疲れが癒されるんじゃ~。
「…………」
そしてスピアーも勿論イーブイの事を歓迎している。
先程イーブイがオニスズメに襲われかけた所を、持ち前の神速で撃退する。その事もあって、今は周りの警戒をしているのだ。
大事な妹分が傷つかないように、こうして裏方をやってくれるスピアーの優しさは皆が知っているからね。
俺はスピアーを撫でて、皆と一緒に遊びに向かう。
[to be continued]
こうしてホオズキ君はイーブイ(♀)をゲットしました。
長らくイーブイを待った読者様達、お待たせして申し訳ありません。
イーブイイベントをどうするか悩んだ末、マサキからもらうという形にしました。
今回からまた新たなアンケートを実施しようと思うので、良かったらご参加ください。