いつの間にかロケット団に入っていた件について 作:レイノート
前回でようやくイーブイを出せたことで、タグ詐欺と言われなくなりました。
それとこれは注意喚起ですが、感想欄であれをして欲しい・こうして欲しいと言った事を書くのはやめてください。
リクエストは期間を設けて行い、メッセージボックスで書いてくださると助かります。
どうも皆さんこんにちは、ロケット団特別幹部のホオズキ・シズオです。
先日は新たな家族であるイーブイを迎えて、テンションが上がりまくっています。
そんな今日はタマムシシティを訪れている。
前々から行っていた工事が完了し、無事にゲームコーナーが完成したのだ。
検査と視察を兼ねて来てみたが、特に問題はない。
内装もよし、スロットもよし、ダーツもよし、後は交換景品の確認を行えば大体完了だ。
「じゃあ後はこの方針でお願いします」
「了解しました」
景品はわざマシンや戦闘用アイテム、後は別地方から取り寄せた名産品やモンスターボールを揃えている。
最初はポケモンも景品にと案が出ていたが却下した。ポケモンは物じゃないし、お金で売買するのは良くないしね。
「ふぅ~終わった」
検査は無事完了し、ラムダさんに報告を終える。
そのまま現地解散していいと言われたので、タマムシデパートに寄っていくことにした。
新製品があればチェックもしときたしいね。
◇◇◇◇◇◇
これといって特に目新しい商品はなかった。
うーん、大体見尽くしてしまったな。
どうしようかと悩んでいると、ふと空き地の方を見る。
「フリーマーケット?」
どうやら今日は月に二回行われるフリーマーケットが開かれていた。
おお……これは掘り出し物があるかもしれない。
早速覗いてみるとしよう。
「凄いな~結構色んなものがあるな」
個人出店というだけあってか、普段見れない様々な道具があり少し興奮している。
中古品が大半とはいえ、どれも大切に扱っているのか綺麗なものが多い。
「お兄さん見ない顔だね」
と一人の老人が話をかけてくる。
「あはは……今日は仕事が早く終わってたまたま立ち寄った感じです」
「ほぅ……それじゃあこのフリーマーケットは初めてって訳だ
良かったらうちの店も見ててってくれよ」
おお……結構色んなものがあるな。
ん?んんん?あれ目の錯覚かな?
わざマシンのれいとうビーム、10万ボルトがセットで5000円という値札を見つけた。
安すぎはしないか?
「このセットこんな安くていいんですか!?」
「あぁ……俺も若い頃はトレーナーだったんだが、買ったのを忘れて家に放置してたもんだから別に問題ないよ」
即決で買わせてもらいました。
破格の値段だったので、その他道具を数点買ったりして店の売上に貢献する。
本当にいい買い物をさせてもらったな。マジで感謝だよ。
「おいおい、俺らのシマでなにやってんのかな?」
「ですから……ここは管理者に許可を頂いてやらせて貰ってるんです」
あそこでスタッフと思わしき男性が、スキンヘッドやとモヒカンの髪型をした数人の男と話していた。
明らかに普通の買い物客ではなさそうだよね…………シマとか色々言ってたし。
「んなもん知るかよ、ここは俺たちカントーポケモン連合の集会所なんだよ
痛い目にあいたくなきゃ出て行きな!」
カントーポケモン連合って確か最近悪い噂で有名な暴走族じゃないか。サイクリングロードの不法な居座りや近隣の街中での暴走行為、果てはスプレー缶などで落書きといったことをする迷惑極まりない人達の集まり。
だいたいこの土地、どう考えても君たちのものじゃないでしょう絶対。
なんか喧嘩が起こりそうな雰囲気になってきたな。このままだとまずいし、避難するとしよう。
「おやめなさい」
と族の方とスタッフの間に一人の女性が割って入る。
ジムリーダーのエリカさんだ。
この騒ぎを聞きつけ、駆けつけてくれたのだろう。
「なんだテメェ、女が邪魔すんなよ」
「邪魔をしているのは貴方達です
ここで店を開いてる方々は許可を頂いてるのです
この土地を不法に使う貴方達には立ち去って頂きますわ」
ぐうの音も出ない程の正論でエリカさんに言い返されたヤンキーは押し黙りたじろぐ。
これは大人しく引いてくれるかと思ったが、
「おいおいおい、何言い返されてんだよ」
奥から大柄なスキンヘッドの男が出てくる。
雰囲気からにして、彼らのリーダーであろう。
「なあ嬢ちゃんよ、俺らを立ち退かせきゃ一ついい方法があるぜ
お前が俺の女になりゃ、すぐにでも退いてやってもいいぜ?」
「お断りしますわ
私は貴方のような傍若無人な殿方とお付き合いはしたくありません」
怯むことなく、ボスに言い返すエリカさん。
おお……とてもかっこいいですよ。
余りにも綺麗な振られ方をしたので、笑いを堪えてる人がちらほらいる。
うん、だってあの人とエリカさんなんかじゃ釣り合わないしね笑。
「てめぇ!女だと思って舐めたマネしやがって!!」
「キャッ!」
男はエリカさんを平手打ちする。
あの野郎……!女性の顔を傷つけるなんて!
俺はバランスを崩して倒れそうなエリカさんの体を両手で支える。
「大丈夫ですかエリカさん?」
「ホオズキさん……ありがとうございます」
見た感じ怪我は大したことはなさそうだが、しかしあの男は許しておくわけにはいかない。
久々にキレてしまった以上、自分でも止めることは出来ない。
「な、なんだてめぇは!」
「口を閉じろ三下」
俺の怒気を込めた声に一瞬たじろぐ男。
あぁ……ダメだわ。
本当にキレると口調まで変わってしまうのは悪い癖だな。
「言って聞かせても無駄だろうから、俺が直接教えてあげよう
全員まとめてかかってこい」
「野郎共!やっちまえ!!」
リーダー格の男の声を皮切りに、族の連中も次々ポケモンを出していく。
コラッタにドガース、アーボにワンリキーと十数体のポケモンが飛び出してくる。
「ははっ!これだけの数を一人で相手なんて出来るわけねぇじゃねぇか」
数の暴力。
いやこの場合は烏合の衆と言うべきだろう。
仲間内で特に陣形を作り、戦況的有利を作るわけでもなくただ数を並べただけ。
これならばうちの団員が遥かに優れているかが分かる。
「あぁ大丈夫……もう既に終わってるからね」
次の瞬間、男達が繰り出したポケモンは糸が切れた人形のようにバタバタと倒れていく。
何が起きたのか分からず、周りにいた人達は困惑する。
それもそのはずだ。特に何かをしかけた様子もなく、ポケモン達が倒れたのだから。
「お前!一体どんなイカサマをしやがった!!」
「イカサマ?人聞きの悪い事を言わないで欲しいな
君達のポケモンが余りにも遅すぎただけの話さ」
そう、俺は既にポケモンを出していた。
ただ余りにも早すぎるスピードで、ポケモン達を倒しただけ。
「…………」
男はスピアーの存在にようやく気づいたらしい。
まさかスピアー一匹でここまでやるなんて普通は思わないだろう。
こと戦闘に関しては一番の信頼をおいているし、俺自身に対して信頼をおいてくれている。
だからこそ迷わず出せる。スピアーも応えてくれる。
「それじゃあ少し…………
「「「「ウワァァァァァァ!!」」」」
「「「「すいませんでした!」」」」
「反省したならよし、じゃあ今度からは奉仕活動に謹むように」
俺はあの後、男達を迷惑をかけた人達に謝罪をさせた。
こころの底から奉仕活動が好きになるように、お・は・な・しもしたし、住民達も快く許してくれた。
柄にもなくこんなことをしてしまったな……俺一応悪党だからこんなことしちゃまずいか。
まあ怒られる訳でもないし、大丈夫……だよね?
「ありがとうございます、ホオズキさん」
「あぁエリカさんもお疲れ様です」
変なところを見せちゃったから嫌われてないか少し心配だ。
カッコつけてる痛いやつみたいな目で見られたら嫌だな。
「ふふっ……とても勇ましかったですよ」
だからナチュラルに心の声を読まないでください!!
恥ずかしいから本当にやめてください、穴があったら入りたい!
「また助けられてしまいましたね」
「気にする事ないですよ、俺が勝手にやっただけですから
それに物怖じすること無く、堂々した姿勢でいたエリカさんも素敵だと思います」
やべぇ……ナンパの口説き文句みたいな事言っちゃったな。
仕方ない……帰るか!
「じゃ、じゃあエリカさん……また会えたらその時はよろしくお願いします」
俺はそそくさとその場を立ち去る。
「……////」
顔を朱色に染め、まるでリンゴのように見える。
気になる殿方からのお褒めの言葉は、一人の乙女の心を揺らがせるには充分であった。
[to be continued]
ホオズキ君はキレたらヤバい。
ここはテストに出るので覚えておくといいですよ。
とまぁ今回も読んでいただきありがとうございます。
しばらくはアンケートは継続致しますので、良かったらご参加ください。