いつの間にかロケット団に入っていた件について   作:レイノート

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どーもクソ投稿者です。
無事にマーリンピックアップを爆死しました。
今回は久々のあの台詞があるので、良かったら見てみてください。
本編をどうぞ!


第23話「夢を継ぐ者」

どうも皆さんこんにちは、ロケット団特別幹部ホオズキ・シズオです。

ココ最近自分でもたるんできてるかなと思い、仕事に力を入れてやったのはいいんですがラムダさんに怒られました。

えぇ……そんなに仕事してないんだけどな。

新たに買い付けた土地できのみ農園作ったり、ポケモンパンの販売をジョウト地方までに拡大させただけなんだけど。

団員の皆も積極的に手伝ってくれたし、ボスからもお褒めの言葉を頂いた。

でもこれって一般団員の仕事ですよね?(※違います)

 

 

 

「あのさぁ……事業拡大させて利益もしっかり出してる……

 

業務の文句はないけど、お前は働きすぎなんだよ……」

 

 

 

ラムダさんは頭を抱えて俺にそう言う。

と言われてもな。

業務時間はちゃんと守ってるし、事務所の皆も残業もしてないし休日はしっかり休みを取らせているし、皆が頑張ってくれてるからなんだよね。

ポケモン達との時間はしっかり取ってるし、この間イーブイを撫で撫でしてたら夜だったこともあってブラッキーへと進化もしてくれた。

ハイテンションになって仕事に打ち込んだのは認めますけど、何時もの事かと。

 

 

 

「聞いた事ねぇよ……悪の組織の幹部が多方面に事業拡大させて全部成功させるなんて例はよぉ…………

 

流石に驚き通り越して、最早またかよとしか思えねぇよ」

 

 

「そんなこと言われても……」

 

 

 

どうしたらいいものか。

俺自身も仕事が楽しいからついついやってしまう。

ラムダさんやアキヤマ君含めて事務所で働く皆と働ける事は嬉しいしね。

 

 

 

「はぁ……もういいや

 

お前三日ぐらい休みやるからリフレッシュしてこい」

 

 

 

おっふ……また休みを貰ってしまった。

 

 

 

 

◇◇◇◇◇◇◇

 

 

 

「どうしようかな……」

 

 

 

ココ最近はポケモン達と特訓したばかりだし、自分一人の時間を作るにしても結局仕事云々に生かせないか考えを巡らせる一日になってしまう。

あれ……俺休日の使い方下手くそ過ぎないか。

参ったな……どうしたらいいかな。

 

 

 

「あっ、ホオズキさんちょっといいすか?」

 

 

 

休日の使い方に思い悩んでいると不意にアキヤマ君が現れた。

おっと休憩所だからって少し気が緩みすぎて、気配には気がつかなったよ。

 

 

 

「どうしたのアキヤマ君?」

 

 

「ホオズキさんの事だから休日の使い方で悩んでいるんじゃないかって来たんすよ」

 

 

 

うっ、バッチリ心の中を読まれてる。

エリカさんといいアキヤマ君といい、俺の心を読める人多くない?

 

 

 

「そこでなんですけど、俺この間懸賞やったらポケウッドの撮影見学のチケット当たったんですけど、シフトの時間と被っちゃってて行けないんすよ

 

良かったらなんですけど、ホオズキさんにと思って」

 

 

「え!?いいの!?」

 

 

 

ポケウッドとはイッシュ地方にある映画の聖地と呼べる場所である。

数多くのヒット作が生まれ、ゼニとコイルの金隠し、となりのギアルと言った俺が子供の頃に見た懐かしい映画もそこで作られていたということもあり、いつか行ってみたいと思っていた場所だ。

映画の見学チケットの当選率はかなり低いとされていたが、アキヤマ君の幸運凄いな。

 

 

 

「ありがとう、アキヤマ君」

 

 

「いいんすよ、ホオズキさんには普段からお世話になってますし」

 

 

 

アキヤマ君の厚意に甘えて、ポケウッドに行く事になった。

 

 

 

 

 


 

 

 

[イッシュ地方・ポケウッド]

 

 

 

カントーからイッシュ行きの飛行機に乗り、タクシーに乗り無事にポケウッドまで到着した。

多くの観光客の団体がおり、この場所の人気の高さを改めて認識する。

映画の聖地ポケウッド……今日は思いっきり楽しむとしよう。

えーと今日見学できる映画は確か…………あっこれだ。

 

 

 

「マイフェイバリット・ヒーローか」

 

 

 

タイトルを聞く限りはヒーローものなのかな。

いい響きなタイトルで俺は好きだ。

もうすぐ撮影時間になる為、そこまでゆっくりと辺りを見ていられない。

近くにあった案内板を見て、撮影スタジオへと向かう。

 

 

 

 

◇◇◇◇◇◇◇

 

 

 

「カット!!いい絵だよ!!」

 

 

 

瞬間瞬間を見逃さまいと素早いカメラワークで動くカメラマン。

演出スタッフもポケモンも驚きな早さで役者さんの動きに合わせて、様々な仕掛けを起動させてはそれを繰り返す。

命懸けとも呼べる緊迫したスタジオの光景に心を奪われる。

 

 

 

「素晴らしい……」

 

 

 

思わず漏れる心の声。

真剣に映画を作る為に必死な役者さん、スタッフの皆さんが作り上げる過程に、俺を含めた見学者達は声を抑えて感動していた。

 

 

 

 

「なら見せてやるさ

 

ヒーローは絶対に負けない、不屈の闘志で何度でも立ち上がる

 

今、相応しい舞台は整った!!」

 

 

 

主人公役の役者さんの台詞に合わせ、パートナーのルチャブルは高く飛び上がる。

 

 

 

『ルチャ!!』

 

 

 

満月に照らされたビル群。

摩天楼の天頂に佇むルチャブル。

その姿は正しくヒーロー。

誰もが一度は心に抱いた理想のヒーロー像を湧き上がらせる。

 

 

 

「いけ!フライングプレス・シュート!!」

 

 

 

空高く舞うヒーロー。

悪を倒すために放ったその一撃は、ジバコイルを捉えた。

人々の声援を受け、ヒーローは強くなる。

必殺技フライングプレス・シュートは決まり、ジバコイルは爆発。

 

 

 

「ヒーローは勝つ……絶対に!」

 

 

 

この光景には声を抑えていた見学者達は抑えきれずに黄色い声援を出してしまう。

仕方がない。

ここまで人々の胸を熱くさせるものを見せられては、抑えろという方が無理だ。

かく言う俺も思わず叫んでしまっている。

 

 

 

「カット!!お疲れ様です!!」

 

 

 

撮影は無事に終了。

感動と興奮を与えてくれた役者さんやスタッフ達に拍手が贈られる。

 

 

 

「それじゃあ皆さん!

 

これよりポケモンバトルを行いますので離れてください!!」

 

 

 

え!?

なんでポケモンバトル!?

撮影終わったばかりですよね。

 

 

 

「アンタは初めてかい?

 

撮影後は見学者の人達とポケモンバトルをするのが恒例になってるんだ

 

ほら、あそこに居るヒーロー演じたあのスーツアクターの子の発案さ」

 

 

 

スタッフの一人が指を指す方向を見ると、仮面を外した綺麗な女性がいた。

凄い美人な方があのヒーローを演じるなんてすごいな。

 

 

 

「それでは私とバトルしたい方は手を挙げてください」

 

 

凄い勢いで見学者達が一斉に手を挙げる。

子供から大人まで皆手を挙げてるよ……すごい人気だな。

 

 

 

「えーとじゃあ…………あっ!そこの黒スーツのお兄さんにしようかな」

 

 

 

おっ、選ばれた人凄く運がいいな。

いやぁ、俺以外にも黒スーツの人いたんだ。

ん?よく見たら俺に指さしているような…………え?俺?

 

 

 

「そこのお兄さんですよ~」

 

 

「えええええぇぇ!?」

 

 

 

 


 

 

 

 

「私はガラム

 

楽しいバトルにしましょう」

 

 

「よ、よろしくお願いします」

 

 

 

何やかんやで選ばれてしまった俺。やっぱり公の場だと緊張するよ。

断るのもあれだから、勢いでフィールドに入っちゃったけど大丈夫かな。

みんなやる気充分だけど、誰にしようか迷う。

よし……今日は君に決めた。

 

 

 

「LET'S GO!ルチャブル!」

 

 

「いけ!ニドキング!」

 

 

 

互いにモンスターボールを投げる。

ガラムさんはルチャブルを、俺はニドキングを出す。

 

 

 

「おお!!かっこいいニドキング!!後でなでなでさせてくれない!?」

 

 

 

ガラムさんがすげぇ目をキラキラさせてニドキングを見つめる。

怪獣ポケモンマニアなのかな?

確かにニドキングはカッコイイし、撫でると凄く可愛いから気持ちは分かります。

 

 

 

「じゃあいくよ!

 

ルチャブル!つるぎのまい!」

 

 

 

ルチャブルは独特な舞をし、自身の攻撃力を高める。

まずいな、素早さの高いルチャブルに高い攻撃力で攻められるのはまずい。

 

 

 

「ニドキング!!10万ボルト!!」

 

 

 

ニドキングは高圧な電撃を発生させ、ルチャブルに放つ。

しかしルチャブルは高く舞い上がり、軽々と避ける。

流石に鍛えられているな。こうもあっさりと避けられるとは思わなかった。

 

 

 

「ルチャブル!そのままフライングプレス!」

 

 

 

ルチャブルは体制を整えるとフライングプレスの構えを取った。

自身の体重と落下スピードを利用し、ニドキングに避ける隙も与えずに技を決める。

 

 

 

『ニドォ!』

 

 

 

多少のダメージを喰らえど、ニドキングはまだまだ元気いっぱいと言わんばかりに声を上げる。

こちらも反撃といこう。

 

 

 

「ニドキング!れいとうビーム!」

 

 

 

ニドキングは口元に氷のエネルギーを溜め、ルチャブルへと撃ち出す。

ルチャブルが避ける先を予測して放ったその一撃は右肩を掠り、そのまま片腕を凍らせた。

片翼となったルチャブルではフィールドを縦横無尽に飛び回ることは出来ない。

 

 

 

「まだまだ!ヒーローはピンチになった時こそ強くなる!

 

ルチャブル!とびひざげり!」

 

 

 

片翼を封じられても素早いスピードは健在なルチャブル。

あっという間にニドキングの眼前にまで迫り、とびひざげりを喰らわした。

流石のニドキングも顔面への一撃は耐えきれないのか片膝を着く。

 

 

 

「強いですね……」

 

 

「勿論だよ!私は子供達に夢を与えるのが仕事!

 

簡単に負けるわけにはいかないしね!」

 

 

 

自信満々に答えるガラム。

まるで太陽の眩しく輝いて見える。

相手の全力全霊で挑んできている以上……俺も頑張らないとね。

 

 

 

「もう一度、とびひざげり!」

 

 

 

ルチャブルは素早い動きで再びニドキングへと迫る。

確かに早い。

だがニドキングも相手のスピードには慣れてきた。

 

 

 

『…………』

 

 

ニドキングは集中する。

目前に迫る。振り上げられたとびひざげり。

狙うは一撃。

一ミリの狂いも妥協も許されない。

右腕を構える。相手の無防備な場所に狙いを定め、

 

 

 

「ニドキング!カウンター!」

 

 

ルチャブルのとびひざげりは空を切る。

紙一重。極限にまで集中したニドキングは見事に避けた。

振り上げられ右腕はルチャブルの腹を捉える。

 

 

 

『ルチャ!?』

 

 

 

その一撃は余りにも強力。

勢いのまま振り抜き、ルチャブルは壁へとめり込む程の威力を見せた。

戦闘不能。勝者となったのはニドキングである。

 

 

 

「あちゃ~負けちゃったか…………

 

でも、ガッチャ!楽しいバトルでしたよ!」

 

 

「俺も楽しいバトルをありがとうございました」

 

 

 

俺達の健闘を称えて、拍手が巻き起こる。

嬉しいような恥ずかしいような……なんだかむず痒い。

 

 

 

「まあそれはそれとして…………

 

ニドキングのなでなでさせてぇ!」

 

 

「そこはしっかりやるんですねぇ!!?」

 

 

 

こうして憧れの地にて、新たな思い出が出来た。

夢を継ぐ者との熱きバトルを俺は忘れることは無いだろう。

 

 

 

 

[to be continued]




既視感を覚えたら貴方も是非とも楽しいバトルを心がけてください。
私はそんな読者様達をリスペクトします。
新たなアンケートを開催致しますので、良かったらそちらもご参加お願いします。
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