いつの間にかロケット団に入っていた件について   作:レイノート

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どーもクソ投稿者です。
今回もアンケートにご参加していただき誠にありがとうございます。
アキヤマ君が思った以上の人気に逆に驚いています。
今回は再び彼らが激突しますので、気になる方は本編にGO!



第25話「赤との衝突」

休みを終えた俺が事務所に行くと驚きの報せを耳にする。

何とアポロさん主導の元、数十人の団員を引き連れてシルフカンパニーを占拠したというのだ。

ボスもトップとして現場の指揮を取るために同行したという。

これには流石に驚きを隠せなかった。

ここ最近は大規模な作戦を実行すると言う話を幹部会でもしていない。

 

 

 

 

「一体どうなっているんだ……」

 

 

 

シルフカンパニーにはこれから業務提携の打ち合わせに行こうしていた矢先の出来事。

とてもじゃないが偶然とは思えない。

何かとアポロさんには絡まれる事はあったが、全てやんわりと対応はした。

だとすれば……いやもしかして………今考えうる答えとしては、

 

 

 

「(俺に対する嫌がらせか………)」

 

 

 

アポロさんの敵意には何となくだが気づいていた。

彼と会ったのは数回しかないが会う度に色々と仕事を押し付けられた事もあったし、団員達の戦闘訓練時も俺が主導する事が多い。

別にこの位の事は前職の時なんかの方が多かったし、受け流す事ぐらいどうということはないのだ。

しかしアポロさんのやった事は組織を大きくしていく上で、私利私欲で邪魔をしたとなれば許されない。

 

 

 

「すみません、少し出かけてきます」

 

 

「おい待てホオズキ!」

 

 

 

ラムダさんが俺の肩を掴んで制止してくる。

俺の雰囲気がやばいと感じ取ったのだろう。

だがしかし、

 

 

 

「安心してください、直ぐに戻りますんで……」

 

 

「………わかったよ、好きにしろ」

 

 

 

何を言おうが意見を変えるつもりがないとわかると肩を掴む手を離す。

話し合いが出来ればまだいいだろう。もしもの時は…………

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

[ヤマブキシティ]

 

 

 

やはりと言うかなんと言うか、街にはロケット団員達が溢れかえっていた。

アポロさん直属のジョウト支部の人達が大半なため、俺の顔を見たら何かしら止めに入る可能性があるだろう。

警察の到着も暫くは無理だろうし、どうしたものか。

シルフカンパニーの正面入口は完全に封鎖されているし、裏口にも団員が二人配備されている。

うーん、手荒い真似はしたくないけど仕方ない。

 

 

 

『…………』

 

 

 

俺はモンスターボールからスピアーを出し、団員達を軽く気絶させるように頼む。

スピアーは了承し、持ち前の神速で二人の背後に周りどくづきを決めた。

恐ろしく早いどくづき……相変わらず見逃しちゃうね。

団員達は何が起きたか分からずに気絶する。

さて、中に潜入するとしますか。

 

 

 

◇◇◇◇◇◇◇

 

 

 

なんか手薄すぎないか?

いくらなんでも階段を見張っている団員が一人も居ないのはおかしい。

妨害が多いと思っていたけど、特になんの障害もなく社長室のある11階まで着いてしまった。

社長室前を警備している団員もいない……ますます怪しさが増していく。

 

 

 

「(何はともあれ、無事に着けた)」

 

 

 

社長室の扉に手をかけようとした時だった。

部屋の中から何かが爆発する音が聞こえ、むしのしらせとも言うべき危険を感じ、扉から離れる。

次の瞬間、扉が大きく吹っ飛んだ。

危な!あともうちょっとで大怪我だったよ!

 

 

 

「くそ!こんな子供相手に負けるとは!」

 

 

 

中から聞こえる男性の悔しがる声。

恐らくだが声色的にアポロさんだろう。

子供に負けた……って事は以前アジトに侵入した子なのかな?

チラッと中を覗くと驚くべき光景が目に入る。

 

 

 

「(な、なんであの少年がここに!?)」

 

 

 

以前セキチクシティでポケモンバトルをした赤いキャップが特徴の少年がいた。

その傍らにはアポロさんのポケモンと思わしき戦闘不能になったマタドガスと少年のポケモンであろうリザードン。

成程…先程の爆発はリザードンの技によるものか。

素人目だけど以前より顔つきが逞しくなっているな……たった数日しか経っていないとはいえ子供の成長とは早いものだ。

おっと、感傷に浸っている場合ではない。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

[レッドside]

 

 

 

ロケット団のヤマブキシティ占拠の報を聞いて、急いで街へと向かった。

そこらじゅうにはロケット団員らがおり、手当り次第に勝負を挑む。

あらかた勝負を済ませた後は、団員の一人から目的を聞き出す。

奴らのボスがシルフカンパニーを支配しようとしていることを聞き、俺は社長室まで急いだ。

道中ポケモンバトルを挑んできた団員達は問答無用で薙ぎ払う。

何とか社長室に着いた時には二人の男が社長と話し合いをしていたが、幹部と思わしき一人が邪魔をさせまいと俺の前に立った。

 

 

 

「リザードン!だいもんじ!!」

 

 

 

大の字を描いた炎はマタドガスに命中し、社長室の扉ごと吹き飛ばす。

無事に勝利した俺はロケット団のボスに挑もうとした時だった。

 

 

 

「随分と……情けない姿ですね、アポロさん」

 

 

 

後ろから聞こえた男の声。

何処かで聞き覚えがある。

咄嗟にモンスターボールを構えて、後ろを振り返るとそこに居たのは……

 

 

「見ていられないので、来てしまいましたよ」

 

 

 

驚いた。

何故あの人がここに居るのか。

セキチクシティでポケモンバトルをしたトレーナーがそこにはいた。

思わず思考が停止する。

唐突な出来事に対して、俺は戸惑っていた。

 

 

 

「来たか……ホオズキ…………随分と早かったな」

 

 

「すみませんボス、余りにも杜撰な計画だったのでつい抑えが効かずに来てしまいました」

 

 

 

ボス…………?

あの人は一体何を言っているんだ。

親しげでありながら、それでいて敬語を崩さずロケット団のボスへと話をしている。

嘘だ……これは嘘に違いない。

俺を騙そうとしている…………

 

 

 

「気にする必要は無い

 

お前が出張ってくる事は読んでいた、いや……お前なら必ず来ると思っていたさ」

 

 

「ははっ、ボスにはお見通しみたいですね

 

いやぁ~お恥ずかしい」

 

 

 

笑って返事を返す男性。

誰の目から見ても何処にでもいる一般人。

初めて会った時もそんな雰囲気しか感じなかった。

だが今目の前にいるあの人はロケット団である。

 

 

 

「ボス、後は俺が後始末をするので今日のところは撤退をお願いします

 

あの少年も何とかしておきますので」

 

 

「ふっ……わかった

 

手早く片付けるんだぞ」

 

 

 

そういうとロケット団のボスは幹部の男と共に社長室を出る。

幹部の男は去り際に俺とあの人を睨んでいた。

俺はともかくとして、何故あの人まで?

いや、今は目の前の事に集中するしかない。

 

 

 

「じゃあ改めて自己紹介かな?

 

俺はホオズキ、一応ロケット団・特別幹部をやってるよ」

 

 

 

愛想笑いを浮かべながら俺に自己紹介をする。

幹部。

その事実は簡単に受けれらない。

だがあの時戦った強さを考えれば、幹部というのにも納得してしまう。

 

 

 

「俺はマサラタウンのレッド

 

あの時はお世話になりました」

 

 

 

怯まず俺も名を名乗る。

 

 

 

「レッド君か……いい名前だね

 

とまぁ世間話をしたい訳じゃないんだ」

 

 

 

ホオズキさんの顔はにこやかな笑顔から一瞬にして冷たい目付きへと変わった。

それは以前のバトルの時にも見た……俺を射殺す様な鋭い目。

 

 

 

「時間が無いのはお互い様

 

一VS一のポケモンバトルをして勝ったら見逃すって事でどうかな?」

 

 

 

トレーナー同士、口で言い合うよりもポケモンで決着をつけようと言うことか。

前回は手痛くやられた。

しかし今の俺はこの間よりも強くなったという自信はある。

ポケモン達も俺を信じて着いてきてくれた。

負ける気がしない。

 

 

 

「それじゃあ始めようか……

 

おっと…………もしリザードンを使うのであれば、これを使うといい」

 

 

 

そう言ってホオズキさんは俺にかいふくのくすりを渡してきた。

余裕でも情けというわけでもない。

あの人は、ただ俺と真っ向から戦いたいが為に渡してきただけ。

だったらリザードンでリベンジだ。

 

 

 

 

 

 

(ロケットだんかんぶの ホオズキがしょうぶをしかけてきた!)

 

 

 

 

 

俺は傷を回復させたリザードンで勝負を挑む。

対してホオズキさんはモンスターボールを取り出して、中へと投げる。

中から出てきたのは……

 

 

 

『…………』

 

 

 

スピアーであった。

タイプ相性はこちらが有利。

だが……嫌な予感がする。

俺はリザードンにだいもんじを指示をした。

早期に倒さないとやばいと心の中で警告が聞こえる。

 

 

 

『バゥ!!』

 

 

 

リザードンが放てる最高火力の技。

力の全てを込めた一撃は、スピアーの眼前にまで迫る。

普通ならここで勝利を確信するであろう。

だが……それは決して叶わない。

 

 

 

『…………』

 

 

 

瞬間、スピアーの姿がぶれる。

リザードンのだいもんじは空を切り、壁へと激突し爆発を起こす。

攻撃をすり抜けた?いや違う……あれは……

 

 

 

「残像だ…」

 

 

 

俺が答えるよりも前にホオズキさんが答える。

あれが残像だというのであれば、スピアーはどこに行った。

この閉鎖的な空間で大きく動く事は出来ない。

膨れ上がる疑問に対して、答えは直ぐに出る事となる。

 

 

 

『ッ!?』

 

 

 

俺の前にいたリザードンが吹っ飛んだ。

勢いを落とす事も無く、壁に大きなクレーターを残す。

これをやった犯人は一体しかいない。

 

 

 

『…………』

 

 

 

スピアー。

いや……最早ただのスピアーと呼ぶには無理がある。

未知なる恐怖。

音を置き去りにしたと錯覚する程の速さ、そしてリザードンを一撃で大ダメージを与える程の強さ。

最早立つ事が精一杯なリザードンに、これ以上闘えなどと言えるわけがない。

 

 

 

「……俺の負けです」

 

 

 

悔しい。

己の力不足でリベンジを果たせず、リザードンに敗北を与えてしまった。

 

 

 

「君は強いよ……間違いなく強くなる

 

この短期間でここまで強くなったからこそ、俺はスピアーを使わざるを得なかった」

 

 

 

傍から聞けば嫌味にしか聞こえないであろう言葉。

だが不思議と嫌な気持ちにはならない。

圧倒的な実力差を見せつけられた。

だが諦めない。必ず勝つという思いを背に、俺は顔を上げてあの人へと宣言する。

 

 

 

「次は必ず勝つ」

 

 

 

この言葉は誓いだ。

ポケモン達と一緒に強くなるための。

諦めなければ辿り着ける。

その為に……前を向き続けるのだ。

 

 

 

「楽しみにしているよ

 

君だったら、最強のジムリーダーも倒せるかもしれない」

 

 

 

ホオズキさんはそれだけ告げると社長室を去った。

ちょっとしか戦えてないが分かった事がある。

あの人は悪い人じゃないと。

スピアーのホオズキさんへの信頼を置く姿を見たからこそ分かった。

俺も……その領域に到れるかな?

 

 

 

 

 

 

[to be continued]

 




えーうちの小説内のレッドさんはホオズキ君との勝負によって、原作よりもめちゃんこ強くなります。
シロガネ山のメンツがより強くなるので、一般トレーナーは涙目です。
また新たなアンケートをしようと思いますので、そちらも良かったらお願いします。
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