いつの間にかロケット団に入っていた件について   作:レイノート

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第2話「その蜂、凶暴につき」

俺の名前はホオズキ・シズオ。

ロケット団特別幹部になった一般人です。

周りからすげぇ持ち上げられて正直参っている状態で、心がしんどい。

あぁ、ニドランの程よい体温でめっちゃ癒されるぅ……

 

 

 

『~♪』

 

 

 

ニドランも気持ちよさそうに体をスリスリしてくる。

耳を垂らしてる姿が可愛い……ポケモンに触れるのは久しぶりだから、心配してたけど杞憂に終わってよかった。

最後に触ったのはジョウトのモーモー牧場でミルタンクの乳搾り以来だし、今は自分のポケモンを好きなように触れ合える楽しみが増えただけでも救いだよ。

 

そんなこんなで触れ合いタイムを楽しんでいるとニドランが突然俺の手の中から抜けて、地面に降り立つ。

どうしたんだろう、何か気に触れることでもしちゃったかな。

 

 

 

『ニド!』

 

 

 

突如、ニドランは駆け出す。

俺も驚いたが、見失わないように必死に追いかける。

 

 

 

 

 


 

 

 

[トキワの森]

 

 

 

ニドランに着いていくと、いつの間にトキワの森に入ってしまっていた。

まじかよ……この森むしポケモン多くて危険って聞いたことがあるぞ……

今からでも引き返したいけど、ニドラン置いていく訳にもいかないし……それに休憩時間も大幅に過ぎてるから絶対怒られる。

それにしてもいつまで走るんだ、体力的にそろそろやばいよ……

 

 

 

『ニド!!』

 

 

 

するとニドランは急にその場に止まる。

ハァ……ハァ……ここに一体なにがあるんだ。

呼吸を整えながら、ニドランが見ている方を向くと、そこには三人の男性がいた。

ポケモントレーナーかと思ったが、どうやら違うようだ。

明らかな重装備に加えて、捕獲用の檻まで用意してるところを見ると密猟者だろう。

 

 

 

「へへっ、今日も大漁だな!」

 

 

眼鏡をかけた男が高笑いをしながら檻の方へと近づいていく。

その後ろには捕獲したであろうスピアーの大群。

そうか、ニドランは非常に耳がいいポケモンだ。この騒動の音を感じ取って俺を連れてきたってわけか。流石だ、ニドラン。

 

 

 

「これでクライアントとの取引も完了できそうですね」

 

 

 

クライアント……

ってことはあのスピアー達は誰かの指示で捕獲されたようだ。

確かに俺も悪党(仮)だけど、こんな事するなんて許せない。捕獲するなら正々堂々ポケモン勝負して捕まえなさいよ!(※ツッコミどころ満載)

 

 

 

「あっなんだこいつ?」

 

 

 

ガタイのいい男の足元に一体のコクーンがたいあたりを仕掛けていた。恐らくあのスピアー達の仲間なんだろう。

しかし蛹状態ということもあり、人間相手でもそこまでの威力が出せていない。本来であれば、ほとんど動けないのに仲間の為に無理して動いている。すごいよコクーン!

 

 

 

「鬱陶しいんだよ!!」

 

 

 

密猟者はコクーンを蹴り飛ばす。

危ないと思った俺は、咄嗟に飛び出してコクーンを受け止める。

うっ、意外と重い……

でも無事で良かった。一応傷とかはないけど、心配なのでニドラン用に買ったキズぐすりを掛けておこう。

 

 

 

「おい、てめぇ何もんだ」

 

 

 

密猟者の一人が俺に向かって叫んでくる。

まあ当然だろう、本来自分達以外の人間は居ないはずなのだから。

なんだろう……人って怒ると理性が効かないって聞くけど案外冷静になれるものなんだな。

 

 

 

「うるさいですよ、三下……」

 

 

 

少し怒気を込めた声で密猟者達に言い返す。

ポケモンを道具とか商材みたいに扱う奴らに慈悲なんていらない。

 

 

 

「ちっ、面倒だ

 

貴様を始末する、いけ!ストライク!」

 

 

 

少し怯んだ密猟者の一人はモンスターボールを投げて、ストライクを出してくる。

参ったな……バトルなんてしたことないんだけどな。それにニドランもバトル経験がない。

仕方がない……隙を見てスピアー達を逃がせるようにしないと。

 

 

 

「ストライク!きりさく!」

 

 

 

先手必勝と言わんばかりに密猟者は、俺に対してストライクを仕向け、きりさく攻撃をしてきた。

マジで殺す気じゃないか……紙一重で躱したけど、スーツがボロボロだよ。

意外と高いんだから勘弁して欲しいよ。

 

 

 

「ニドラン!にどげり!」

 

 

『ニドォ!』

 

 

 

ニドランも負けじとにどげりをストライクに放つ。

ストライクはわざを喰らうも対したダメージにはなってなさそうだ。

流石に鍛えられてるな……このままいけばジリ貧でこちらが負ける。

そして俺の命もTheENDだ。

 

 

 

「大した事がないな!!

 

ストライク!れんぞくぎり!」

 

 

 

ストライクは腕を振り上げて、ニドランにれんぞくぎりをしてくる。

ニドランも一撃目、二撃目は避けれたがその後の三撃目を喰らってしまう。

運悪く、脚を怪我してしまい立ち上がれない。

 

 

 

「そのままトドメだ!」

 

 

 

ストライクの凶刃が、ニドランへと振り下ろされる。

もうダメだ……そうおもったときだった。

 

 

 

「これは……」

 

 

 

先程のコクーンが眩い光に包まれる。

これは進化の光。ポケモンが一定の経験値に達した時に起きる現象だと言うが、初めて目にした。

 

 

 

『…………』

 

 

 

進化の光が収まるとそこに居たのはスピアー。

どうやら無事に進化を果たした様だ。

そこからは圧倒的という他ない光景を目にする。

 

 

 

『…………』

 

 

 

スピアーはこうそくいどうとかげぶんしんのダブルコンボでストライクを撹乱し、ダブルニードルでストライクを瞬殺した。

この間僅か10秒にもみたいな刹那の時間。

密猟者達もスピアーの圧倒的な強さに驚き、逃げようとしたが回り込まれ、そのまま倒された。

 

明らかなまでのオーバーキル……すごいという他ない。

そしてスピアーは檻を壊し、仲間のスピアー達を解放した。

はぁ……ボロボロになっちゃったけど、みんな無事で良かった……

まあラムダさんに怒られるのは確定だけどね。

スピアー達の無事を見届けた俺は帰路につく。

 

 

 

 


 

 

 

[トキワジム近く]

 

 

 

漸くトキワの森を抜けられたよ。

ニドランも予備のキズぐすりで回復してくれたから良かった。

今日はこんなに素晴らしい活躍をしてくれたんだ、後で美味しいポケモンフーズをあげないとね。

 

 

 

「あれ?」

 

 

 

ジム近くに何かがいる。

なんだろう……あっ……あれってまさか。

 

 

 

『…………』

 

 

 

あの時のスピアーだった。

わざわざ俺たちが来るのを待っていたのか。

って言うかなんでここにいるんだ。

まさか……え?マジで?

 

 

 

「もしかして……俺のポケモンになりたいの?」

 

 

 

『…………』

 

 

 

こくんと首を縦に振るスピアー。

ははっ……まさか野生のポケモンの初GETがこんな形になるなんて思わなかったな。

 

 

 

「じゃあこれからよろしくね」

 

 

 

そう言い放つと、俺はスピアーにモンスターボールを軽く当てる。

モンスターボールにスピアーが収納され、無事に捕獲OKのランプが光る。

新しい仲間が増えたのはとても嬉しいな。

まあ……ラムダさんの説教は免れないけどね……あはは……

 

 

 

 


 

 

 

[翌日]

 

 

 

どうもこんにちは、ホオズキ・シズオです。

昨日は激動の一日を過ごし、無事にラムダさんにお叱りを受けました。

しかし、今日になって突然昨日のお叱りを訂正すると言われ驚愕しました。

どうやらトキワの森で密猟をしていた三人組ですが、ロケット団と敵対する組織の雇われた人達らしく、あのスピアー達を戦力増強のポケモンとして捕獲していたそうです。

でたまたま現場に居合わせた俺が、たまたまそれらを解決したことでお咎め無しどころか、ボスに感謝の言葉を貰う始末。

あっ、ボロボロになったスーツはボスのご厚意で新しく仕立てて貰いました。大変ありがとうございます。

 

 

 

「いやぁそれにしてもホオズキさん凄いな!」

 

 

「まさかたった一人で解決してくるなんて!」

 

 

 

周りの団員がめっちゃ俺の事を褒めてくれてるんだけど、俺はほとんど何もしてないんだよな。

ニドランがいなきゃ現場にはいけなかったし、スピアーがいなければ結局始末されかけたから何もやってないに等しいんだよ。

だからやめて心がしんどくなる。

 

 

 

「でもまぁ……」

 

 

 

新しい家族(スピアー)に出逢えたから、良しとしよう。

 

 

 

 


 

 

 

「よろしく」

 

 

 

なんで今度はジムリーダーのナツメさんと絡んでるんだ俺!!

助けてスピアー!!

 

 

 

 

 

[to be continued]




かくしてシズオくんはスピアー(チート)を仲間にした。
ちなみにスピアーを選出した理由はポケスペのサカキ様リスペクトです。
後、読者様からご質問でどの世界線なのか聞かれました。
この世界はゲーム版準拠+オリジナル要素+アニポケ要素を含んだ世界です。
ポケスペみたいなバイオレンスな世界は私には書けません!!
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