いつの間にかロケット団に入っていた件について 作:レイノート
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そしてこれは告知ですが、ホオズキくんの新たな手持ちポケモンをアンケートで決めようと思っているので良かったらご参加してください。
俺の名前はホオズキ・シズオ。
ロケット団特別幹部になった元一般人だ。
今現在、何故か俺はトップであるサカキ様とお昼を共にしている。
正直なんで呼ばれたか分からないし、何かミスをしちゃったかな?
「そう緊張することはない
今は私とお前の二人しかいない、周りの目を気にする必要は無いぞ」
二人しかいないから余計に緊張しているんですよ!
それにこの高級料理の数々、明らかな高い店ですよね。
一生行けるか行けないか位のランクの店だって、俺でも分かりますよ。
「あはは……ありがとうございます……」
一体ボスはなんで俺を呼び出したんだ?
頼むから早くこの時間よ終わってくれ!
「突然呼び出した事はすまない
お前と語り合いたいと思ってな」
語り合いたいって言われても、何を語り合うんだ。
俺のスリーサイズでも話せばいいのかな?
「ここ数日のお前の活躍には目まぐるしいものを感じる
私もここまでの結果を残すとは正直思っていなかった」
うーん、俺は普通に働いてるんだけなんだけどな。
最近はノー残業デーを意識してるし、他の団員の皆さんも定時で上がるように言ってるし、後はポケモンの顔を模したパンを作って売り出してるぐらいだ。
でもこれって一般団員の仕事ですよね?(※違います)
「あはは……これも皆が支えてくれてるだけですよ……
俺なんか大した事ないですよ」
「そう謙遜する必要は無い
お前は自分の能力を生かし、結果を残した
その事実に変わりは無い……寧ろ誇るべきものだ」
ボスからの評価がめちゃくちゃ高すぎて怖い。
これ抜けたいだなんて余計に言えないじゃないか!!
助けてスピアー!!
「ふっ、そろそろ時間か
ホオズキ、今日は無理を言って済まなかったな」
「い、いえ……とんでもございません」
ふぅ……漸く地獄の時間が終わった。
シャツめっちゃ汗かいてるじゃん……後で事務所戻った時に着替えないとな。
「これからもロケット団の為に頼むぞ」
真剣な眼差しを向け、ボスは俺に一言を告げて店を後にする。
はぁ……めっちゃ疲れたぁ……帰りにアイス買ってこう……
[サカキside]
『ホオズキ・シズオ』
奴が頭角を現したのは、入団して一ヶ月にも満たない期間だった。
当初はラムダに指導を任せていたのだが、予想に反し思いも寄らぬ行動を取る。
前々から問題になっていた事務作業の効率化を容易く改善し、今まで使っていた道具を仕入れる裏ルート以外での流通ルートを確保した上、新たな資金源の打診案を出してきた。
余りにも出来過ぎていると私は疑った。
僅か一月にも満たない期間で、これほどの功績を挙げる者がいるとは思えない。
そこで私はラムダとその他団員へホオズキの行動の監視や身辺調査を行った。
「まさか……ここまでとはな……」
奴の行動そのものに問題はなかった。
寧ろ、組織にとってなくてはならない人材だと確信してしまう。
思わず笑みが零れた。
疑う余地もなく、奴は間違いなく悪の才能を持っている。そう確信した。
寧ろ、私の行動はホオズキの献身的な態度に対して無礼な事をしていた。
ふふっ、これは相応の地位を与えねば無作法というもの。
そして私は奴を特別幹部として迎え入れた。
本人は謙遜な態度をしていたが、内心は喜んでいるだろう。
くくっ……私がここまで気になる者が現れるとは……
ホオズキ・シズオ、お前が私の寝首を搔くと言うのならば構わん。
何れ、私を超える巨悪となろう。
[タマムシシティ]
ボスとの会食を終えた俺は、その足で改築中のゲームコーナーへと脚を運んでいる。
一応どの程度工事が進んでいるか、自分の目で確認してみたかったのもあった。
順調に進んでいるようだし、問題もなくてヨシ!
ラムダさんからもこのまま上がりでいいって言ってたし、ちょっとデパートでも見に行こうかな。
「ん?あれは?」
ふと右を見た時、少し入り組んだ路地裏の奥に何か動くものが見えた。
普段なら気にはならないのだが、特にやることない俺は好奇心のままその路地裏に入っていく。
少し歩くとそこに居たのは、ニャースとナゾノクサであった。
ニャースがナゾノクサに一方的に攻撃をして、ナゾノクサは声を抑えながら攻撃を耐えている。
不味いな、このままじゃあのナゾノクサが危ない。
俺はすかさずモンスターボールを取りだし、スピアーを出す。
「スピアー、どくづき!」
スピアーはその神速とも言えるスピードで、ニャースをどくづきの一撃で瞬殺する。そのままニャースは星となり、彼方へと消えた。
俺はナゾノクサに急いで駆け寄る。
幸いにも傷は酷くは無かった。しかし油断は出来ないので直ぐにポケモンセンターに連れていこう。
「スピアーありがとう」
俺はスピアーをモンスターボールに戻し、ポケモンセンターへと全速力で走る。
◇◇◇◇◇◇◇◇
無事にポケモンセンターへと着いた俺は、ジョーイさんに事の経緯を説明し、ナゾノクサの治療をお願いした。
直ぐに治療に取り掛かってもらい、ナゾノクサは無事に回復した。
『ナゾナゾ~♪♪』
すっかり元気になったナゾノクサ。
いやぁ~まさかあんな場面に遭遇するとは思いもよらなかったよ。
無事だったから結果オーライ、ナゾノクサも俺に心を開いてくれてるのか、膝上でまったりとしている。
「あっ、見つけましたわ!」
と後ろの方から女性の声が聞こえる。
ゆっくりと後ろを向くと、そこには着物に身を包んだ美女が立っていた。
「もしかしてこのナゾノクサのトレーナーさんですか?」
「はい……私が目を離した隙に何処かへと行ってしまい、探し回っていましたわ
ナゾノクサを保護して頂き、誠にありがとうございます」
と深々と頭を下げる。
「いえいえ!!たまたま見つけただけですし、無事に見つかってよかったですよ」
まあ本当に偶然だったし、無事に見つかったことが何よりだ。
俺はナゾノクサを持ち主へと引き渡し、ポケモンセンターを後にしようとした時、
「お待ちになさってください
どうかこの子を助けて頂いた御礼をさせてください」
うーん、御礼をと言われてもそこまで大したことはしてないし、でもだからと言ってここまでしてもらって断るのも失礼だしな……
「あー分かりました
今日は時間も空いてますし、全然大丈夫ですよ」
俺がそう言うと、着物の女性は笑顔で俺の両手を掴む。
「ありがとうございます
私の名前はエリカ、このタマムシシティのジムリーダーをしています
どうぞよろしくお願い致します」
……………………えぇぇぇぇえええ!?
ジムリーダーとのエンカウント率高すぎませんかねぇ!?
[to be continued]
なんでホオズキくんはこんなにも人との縁に恵まれるんですかね。
縁……縁?
これで縁が出来たな!!皆様も妖怪縁結びには気をつけましょう。