いつの間にかロケット団に入っていた件について 作:レイノート
リアルが少し忙しくなってきまして、更新頻度が一定のものではなくなってしまいますので、ご了承ください。
それでも見てくれる方はありがとうございます。
どうも皆さんこんにちは、ホオズキ・シズオです。
先日はコガネシティにて観光をしていたのだが、ひょんなことから街を案内してもらい、楽しい一日を過ごす事が出来た。
今日は大事な仕事…と言っても団員との戦闘訓練だ。
幹部ってこんな仕事までやるんだな、正直驚いたよ。
「凄いな、普通の民家にしか見えないよ」
現在俺がいるのはジョウト地方北部の町、チョウジタウンだ。
いかりまんじゅうが名産な静かな町であり、大きな湖があることが特徴となっている。
一応ここにロケット団ジョウト支部なるものがあるのだが、明らかにこれ普通の民家だよな。
ラムダさんにも確認したし、暗号を言えば通して貰えるとのこと。
まあ、入るしかないか。入口の扉に開けて中へ入る。
「いらっしゃませ~メニューは何にしますか?」
おっと、早速か。
えーと確か暗号が……
「コイキング」
「ッ!?捕まえ方は?」
次にこの暗号を言えば……
「ゆっくりじっくりルアーボールで」
「お客様、奥の部屋へどうぞ!」
と店員に案内されるまま奥の部屋へと入る。
椅子が1つと木製のテーブルしかない質素な部屋だった。
ここ本当にロケット団の支部なんだよね?
新手のドッキリとかじゃないよね?
と不安に思っていると、
[ガチャン]
何かが動く音が聞こえた。
すると部屋が上下に少し揺れる。
んん!?まさかこの部屋丸ごとエレベーターってことか!?
なるほど…これなら偽装は完璧ってわけだ。
[チーン]
エレベーターの扉が開く。
どうやら到着したようだ。
「ホオズキ様、お待ちしておりました」
団員の1人が出迎えで来てくれた。
様付けなんてしなくてもいいのに、俺入ってまだ数ヶ月の新人ですよ。
「ではご案内させていただきます」
団員の後に続き、廊下を歩く。
掃除も行き届いて綺麗な所だな。
もしかしたらトキワジムと同じ掃除屋さんがやってるのかな?
「ホオズキ様、到着しました」
そんなくだらない事を考えていると目的地へとついた。
おお~こんな地下に公認ジムぐらいでかいバトルフィールドがあるなんて思わなかったよ。
ロケット団の財力凄すぎるって……。
「お待ちしておりましたよ、特別幹部ホオズキ・シズオさん」
バトルフィールドのど真ん中に立つ一人の男性。
他の団員とは違う服装をしており、何より水色の髪が目立つ。
恐らくではあるが、彼が支部長にして最高幹部の……
「貴方がアポロさんですね?」
「はい、私がロケット団ジョウト支部支部長にして最高幹部のアポロです
以後お見知り置きを」
どうやら合っていたようだ。
ここで私は違いますよなんて言われたら大恥かくところだったしね。
「改めまして、俺はホオ)」
「ホオズキ・シズオ
ロケット団に入って、僅か一月で大きな功績を残し、特別幹部まで上り詰めた逸材
貴方の噂はジョウトまで響いてますよ」
マジかよ……俺の噂ってジョウトにまで広がってるのか。
あんまり大したことはしてないんだけどな。
今回の旅館建設も一般団員の仕事だよね?(※違います)
「今日一日だけの戦闘訓練ですが、宜しくお願いします」
「よ、よろしくお願いします」
人当たりが良さそうな人で良かった。
ガチガチの体育会系だったら、ビビって声が出なかったもしれないし。
◇◇◇◇◇◇◇◇
アポロさんの号令で、二十人ほどの団員が集まった。
全員が緊張してるのか、顔が強ばってるのが分かる。
仮にも俺幹部だから、皆緊張するよね……いやなんか申し訳ないな。
「えーと特別幹部のホオズキ・シズオです
今回は皆さんの戦闘訓練を担当する事になりました、宜しく」
とまぁかくいう俺も緊張している。
だって誰かにバトルの事教えられる程の腕じゃないし、どうしたらいいかな。
あっ、おれ一人が全員相手にすれば簡単じゃないか。
「相手は俺だから、全員でかかって来てください」
よしこれなら皆挑みやすいんじゃないかな?
とこの時は楽観的に考えていたが、よくよく考えると俺が挑発してるように聞こえるという考えが浮かぶのは訓練が終わった後だった。
「「「「「(絶てぇ潰す!!)」」」」」
団員達の心は見事に一致する。
幹部といえどもロケット団に加入して数ヶ月の新人とも言える人から挑発紛いの発言をされて黙ってはいなかった。
各員、ズバットやドガース、アーボやラッタ等を繰り出す。
「(わお、皆やる気だな~俺もちょっと集中してやらないとね)」
[アポロside]
特別幹部となって天狗になっているであろうホオズキ・シズオを痛い目に合わせるつもりで計画した戦闘訓練。
思惑通りに一般団員数名とぶつけることに成功した。
私は前々から奴の噂は耳にしている。
ロケット団にあらゆる改革を起こしは成功を修めて、僅か一月足らずで特別幹部へとなった逸材と。
正直言って気に入らなかった。私が今の地位を手に入れるまでに、どれだけ長い年月を過ごしたことか。
紛れも無い嫉妬であろう。許せないというのが本音だ。
しかし、今は奴の鼻っ柱を叩き折れる千載一遇のチャンス。
流石にあの人数を相手にすれば、いくら強いポケモンを手持ちに加えてたとしてもひとたまりもない。
そう、誰もが勝てないと思っていた。
「………」
瞬間、奴の雰囲気が変わった。
優しい光を持った瞳は反転し、酷く凍えるような闇を持つ瞳へとなる。
まるで何かのスイッチが入った。
そう、先程まであった余裕の態度はなくなり、未知なる恐怖を感じることになる。
「スピアー……どくづき」
ホオズキはスピアーにそれだけ告げると、スピアーは突如視界から消えた。
刹那、団員達のポケモンは先程までの活気はなく、一呼吸もしないうちに倒れ伏した。
ありえない。神速とも言えるスピードに加えて、普段から鍛えている団員達のポケモンを一撃で倒すその力。
通常のそれから大きくかけ離れている。
異常な人間のポケモンもまた異常ということか。
やめよう。これ以上考えても納得できる答えを得ることは出来ないだろう。
「(悔しいが認める他ないようだ)」
ホオズキ・シズオ。
次こそは必ず仕留めてやる!!
何とか戦闘訓練を終えたホオズキ・シズオです。
いやぁ団員の皆さん、やる気があってすぐに挑んできてくれて助かりました。
スピアーに倒された後も、めげずに挑戦しに来たりとガッツがある人達です。
スピアーからニドランに交代して、何とか勝つ事が出来た上に戦闘中に進化を果たし無事にニドリーノへと進化した。
それからはスピアー同様、快勝を重ねるなど進化の偉大さを感じる。
嬉しいよぉ…マジで嬉しいよ。
ニドランから少し目付きが鋭くなってしまったけど、勝ったから褒めてと言わんばかりにほっぺをスリスリしてくるんだよ。
可愛いとしか言えないじゃないか。
「今日はみんな頑張ったから特製サンドイッチをご馳走するよ」
ニドリーノ、ヌオーは大きく喜び、スピアーは静かに首を縦に振る。
実はヌオーと出会った時からやけにサンドウィッチにハマった俺は、サンドウィッチの作り方を覚えるうちにポケモン達からすっかりご褒美として要求されるようになった。
こんなものでいいのかと思ってしまうが、みんなが求めてくれるならそれでいいかと思い、サンドウィッチ作りを始める。
「ぬ~?」
あっ、ちなみにヌオーはただ攻撃を受けてただけですが、ヌオーの余りのタフさに相手が勝負を諦めてたりして、耐久勝ちみたいになりました。
[to be continued]
えーと読者の方からホオズキさんのポケモン達は、ホオズキさんに対してどう言った思いを持っているかを聞きたいと言われました。
ニドリーノ→ご主人Love、頑張ったから褒めて欲しいと思う忠犬
スピアー→コクーンの時に身を呈して守ってくれたホオズキ君に対して、絶対的な忠誠心を誓っている。
ヌオー→サンドウィッチをくれるご主人が大好き。あっ、敵にどくどくしてもいいですか?
といった感じになっています。