東方回転精 作:匿さん
大晦日なので初投稿です。
香霖堂が何か分からない人はお父さんお母さんに聞いてみよう
「香、霖、堂?」
(はえ~、小説とかで見る『頭の中が真っ白になる』ってこういう事だったのか~)
が、現実逃避しても何も変わらない。
目の前にあるのはあの(みなさんご存じ)香霖堂。あり得ないと思いたいけど、ここが東方projectの世界だと仮定すると、背中に羽が生えているのも納得できないこともない。
(ってことは、俺って妖精?幻想入りってそのまま来るんじゃないの?)
もし仮にここが幻想郷だとして、はたして自分は妖精として生きていけるのだろうか?
住処は?食事はどうしよう?ここは、オーソドックスな人里に行くか、いや、妖精を入れてくれるかわからないし、そもそもひとくくりに東方projectの世界って言っても、いろんな媒体があるわけで、酔蝶華みたいなほんのりマイルドな世界だったらましだけど、逆に原作STGみたいな皮肉バンバン言い合う世界だったらHardどころかLunaticだよ!
「ウーン」
もう無理、一般人の脳ミソじゃあこんなの処理しきれないよ。もういっそのこと、霖之助さんに突撃して「働かせてください」って頼んでみるか?いや、そんなのどう考えても不審者じゃん。でも、それ以外の案は思いつかないしなぁ。
店の前でうんうん唸っていると、いきなり目の前の扉が開く。
「ヴァ”ッ!」
「・・・」
「ど、どうも」
「君かい?僕の店の前でウロウロしてるのは」
本物じゃん!なら、ほんとに東方の世界に来たってことかぁマジでやっていけんのかな。
「えぇ、まぁ、スイマセン」
「へ~野良妖精の割には随分礼儀がなってるんだね。それで、何か用かい?」
やべぇよ、めっちゃ不機嫌そうじゃん。でもこのチャンスを逃すとどうなるか分からない。
もしここで失敗したら、どこにあるかも入れるかも分からない人里に行かなくちゃいけないし、ここに着く前は何もなかっただけでだけで、その道中にトラブルが起こるかもしれない。
問題は雇うのを渋った時にどう説得するかなんだよね。
あっ!そうだ!
「用がないなら、僕は読書に戻らせてもらうよ」
「ちょっ、ちょっと待ってください!」
あぶねー、もう少しで締め出されるとこだった。よし、さっき閃いた口説き文句に賭けるしかない。
「あの~ここで働きたいな~とか思ったりしてて~」
「ありがたいけど、生憎従業員の募集はしていないものなんでね」
やっぱり、断られるかぁ、まあこれも想定内。もう少し粘ろう。
「そこをなんとかお願いします。お給料なんていらないです!ほらお、じゃない、私、ほかの妖精より知能とか高いですよ」
「3+6は?」
「へ?」
「3+6は?」
「9?」
これって試されてる?妖精ってそんな馬鹿なの?よく⑨とか言われてるけどほんとにそんなレベルだったんだ。よぉし、そうなら楽勝だぁ!
「16×55は?」
「880」
いきなりレベルが跳ね上がったぞ、オイ!これ以上難しくなったら暗算じゃきついぞ。しかも答えた後霖之助さん凄く悩んでいるけど僕これ採用されんのかな。
「君、魔法の森に住んでるのかい?」
「い、いえ、さっき気が付いたらもりになかにいて」
「へー、生まれたばかりの妖精だなんて珍しいね」
怪しまれたかと思って結構焦ったぞ。でも、いい感じの雰囲気になってるし、これは採用じゃない?
「給料いらないっていったよね?」
「はい!要りません!」
「生まれたばかりの妖精なんて珍しいし、何より、これくらい計算が暗算で出来れば会計も任せられる。よし、採用だ!」
「ありがとうございます!!」
人生初の就職が香霖堂ってどうなんだ、、、
やっと霖之助さんと登場です。今後のキャラに関してはめちゃ優しい岸辺露伴みたいな感じでいきたいなぁと思っています。
後、10時からある東方Mー1のライブ楽しみです。