私のは天才美少女漫画家の本条二亜!私は今、少年こと、五河士道と私のマンションに住んでるんだよ!
「お〜い。二亜。誰に向かって言ってるんだ?」
おっと、いけないいけない。つい、読者に語りかけてしまった。
「いや〜。ただ、画面の向こうにいる人達に?」
「???」
まあ、いいか。
「それよりさ、少年。私たち、恋仲なのに、それらしい事してないと思わない?」
「……っ!」
おおっと、少年の顔が赤くなったぞ。
「ほら、私って、こんな可愛いじゃん?だからさ、もっと、イチャイチャしたいんだよねぇ」
「い、イチャイチャって……具体的には何するんだ?」
「う〜ん、例えば、セッ○スとか?」
「ぶふぉ!?」
おお、少年が吹き出した。
「な、ななな何言ってんだよ!?」
「え〜、だって、もうキスもしたし、次はセッ○スでしょ?」
「いやいや、そんな、さも当然のように言われても……」
少年は困った顔をしているが、その目は期待しているように見える。
「大丈夫、大丈夫。優しくするからさ〜」
「ちょ、ちょっと、待って!この、ssは全年齢対象だ!R-18展開は他に書いてるからココではダメだ!」
「ちぇー、しょうがないなぁ」
残念だけど、仕方ない。少年の嫌がることはしたくないからね。
「じゃあさ、アキバにデートに行こうよ!初めて会った時みたいにさ!ね?」
「ああ、分かったよ。でも、その前に、朝飯食べようぜ」
「うん、そうだね!」
それから私たちは朝食を食べ、支度をして家を出た。
「ねえ、手繋ごうよ」
「え、なんでだよ?」
「いいじゃん、別に」
そう言って、私は強引に少年と手を繋いだ。少年は恥ずかしそうにしているが、満更でもないようだ。そして、二人で他愛もない話をしながら秋葉原まで歩いた。
「私はまた、アキバに来たぞーー!!!ひゃっほう!!」
私は両手を上げ、叫んだ。
「相変わらずテンション高いな……」
「ふっふーん、そうでしょ?これが私なのだ!」
「はいはい、そうだな」
少年は呆れたように言う。
「それで、今日はどこに行くんだ?」
「うーん、そうだねぇ。とりあえず、アニ○イトから行こうか」
「おう、わかった」
そうして、私たちはアニメイトに向かった。
「わーい!同人誌コーナーだー!」
私は大はしゃぎで同人誌コーナーに入った。
「あ、これ、私が描いたやつだ!」
「へえ、そうなのか。どれどれ……」
少年は興味深そうに私の同人誌を読んでいる。
「ちょっと、少年。私の同人誌なら、家に帰れば幾らでも見せてあげるよ?」
「あ、すまん、つい夢中になってしまってた」
「全く、仕方のない少年だなぁ」
その後、しばらく同人誌コーナーで物色しながら時間を潰して、次にアニメグッズコーナーに行った。
「お〜。新しいグッズがいっぱい出てるねぇ」
「そうだな。どれ買うんだ?」
「え?新作全部だよ?当たり前じゃん」
「マジかよ……」
少年は呆れたような顔をしているが、気にしない。
「だって、クレカもあるし、なんからポイントも貯まってるから余裕なんだよねぇ」
「そ、そうか……」
「よし、それじゃあ、レジに行こうか!」
「了解だ」
私と少年は会計をしにレジに向かった。
「合計が...6万7千円になります。」
店員さんがそう言ったので、私は財布からクレジットカードを取り出して言った。
「一括払いでお願いします」
すると、店員さんは驚いたような顔をした。
「か...かしこまりました。」
少しして、会計が終わり、商品を受け取った後、店を出た。
「なあ、さっきのカードって……」
少年が私に問いかけてきた。
「ああ、あれ?上限無しのブラックカードだよ。なんたって、私。売れっ子美少女漫画家の二亜ちゃんだからね。」
「はいはい。そうだったな」
「むう、少年。なんか、バカにしてるでしょ?」
「いや、そんなことないぞ」
「ほんとかなぁ?」
そんなことを話していると、近くに指輪屋がある事に私は気が付いて、ある事を思い付いた。
「ねぇ、少年。ちょっと私、トイレに行ってくるからこの荷物持っててよ」
「ああ、いいぞ」
「ありがとー!じゃあ、よろしくね!」
そう言って、私は急いでトイレに行くふりをして、指輪屋に向かった。
そして、数十分後
「おまたせ、少年!」
私は笑顔で少年の元に駆け寄った。
「遅かったな。何かあったのか?」
「ううん、なんでもないよー」
「そっか、それならいいんだ」
「うん!それより、早く行こっか!」
「おう、分かった」
そうして、私たちは手を繋いで歩き出した。
しばらくして、昼食を摂るためレストランに入って、注文を終え、料理を待っている間、私は少年に言った。
「...ねぇ、少年」
「ん?どうした?」
「覚えてる?少年が私に告白してくれた去年の事。」
「……っ!?それは……」
少年は顔を赤くした。どうやら覚えているようだ。
「あの日から、もう1年かぁ……早いなぁ……」
「そうだな……」
「ねえ、少年。私ね、今すっごく幸せなんだ」
「二亜……」
「だからさ、私はこれからもずっと少年の側にいたいなって思うんだ」
「俺もだよ。俺はこの先もずっとお前の側にいてやるさ」
「少年……!」
やっぱり、少年は優しい人だ。私の気持ちを受け入れてくれただけじゃなく、ずっと一緒にいてくれるなんて言ってくれるのだから。
だから、私は決めたのだ。いつまでもこの人と一緒にいたいと。だから、私はさっきの指輪屋さんで買った指輪入りの箱をポケットから取り出し、テーブルの上に置いた。
「二亜。これって...」
「えへへ……こんな、大勢の人がいる前で言うのは卑怯かもしれないけど、言うね。...少年。私と人生を歩いて下さい。五河士道君。私と結婚してくれませんか?」
そう言うと、少年は目に涙を浮かべていた。
「ああ……!勿論だ!こちらこそ、よろしくお願いします!」
その言葉を聞き、私も涙が溢れた。私たちは抱き合い、そのままキスをした。
周りの人達は拍手をしたり、口笛を吹いたりしていた。だけど、そんなの気にならないくらい嬉しかった。
こうして、私たちの夫婦生活が始まったのだった。
それから、2年後、私は少年との子供を身籠った。その知らせを聞いた時、少年は泣いて喜んでくれた。
それから、数ヶ月経ち、無事出産を終えた。その子供は女の子だった。名前は『士織』と名付けた。ちなみに、名前は士道が考えたものだ。
それから、さらに数年後。士織は中学一年生になっていた。
見た目や髪色は殆ど私にそっくりだけど、違いがあるとすれば、胸が私より大きいのと、髪はロングヘアな事かな?
「ママ。ただいま〜!」
学校から帰ってきた士織がリビングに入ってきた。
「おかえり。しーちゃん。今日は早かったね〜。どうしたの?」
「今日はテストだったから早く帰れたの!」
「そうなんだ〜。どうだった?」
「かなり、良い方かな〜」
そう言って、士織は鞄から答案用紙を取り出し、テーブルに広げた。点数は5教科とも90点以上だった。
「おお〜!凄いじゃん!」
「でしょ?もっと褒めていいんだよ!」
「うんうん。偉いね〜」
ナデナデ
私はそう言いながら、士織の頭を優しく撫でた。すると、士織は嬉しそうに目を細めた。可愛いなぁ……と思っていると、玄関の方から声が聞こえた。
「ただいまー」
少年は仕事を終えて帰って来たのだ。
「あ、パパお帰りなさい!」
士織が出迎えに行ったので、私もその後を追った。
「おかえりなさい。少年。」
「ああ、ただいま。二亜」
それから、三人で一緒に夕食を食べ、お風呂に入り、寝室に向かった。そして、寝る前に二人で話をしていると、士織が話しかけてきた。
「ねぇ、ママ。パパ。」
「んー?どしたの?しーちゃん」
「あのね、お願いがあるんだけど」
「なに?なんでも言ってごらん」
「えっとね、今回のテストのご褒美にパソコンを買って欲しいなって……」
「そうか。確かに、もう士織も中学生だもんな。いいよ。買ってあげよう」
「本当!?」
「ああ、本当だよ」
「やったー!!」
そう言って、士織は喜んでいた。しかし、私は念の為、釘を差した
「良いけど、使用時間は1日30分までだからね」
「分かってるって!ありがとう!」
まあ、これで士織も少しは大人になってくれるといいなぁと思いながら、眠りについた。
翌朝、目が覚めて時計を見ると、まだ朝の6時だった。二度寝しようかとも思ったが、なんとなく起きてしまったので、リビングに向かう事にした。すると、そこには既に少年の姿があった。
「あ、おはよう。二亜」
「おはよ〜。早いね〜」
「なんか、目が覚めたんだよ」
そんな事を話しながら朝食の準備をする。今日は和食にしようと思い、鮭を焼いていると、士織が起きてきた。
「ふぁ……おはよぉ……パパ…ママ〜」
士織はまだ寝ぼけているようでフラフラしている。
「お〜い。しーちゃん。顔洗っておいで」
「うん。わかったぁ」
そうして、顔を洗い終えた士織が食卓に着いたところで朝ごはんを食べた後、3人で家を出てアキバの電気街に向かった。
電気街の近くにある大型家電量販店でノートパソコンを見ていた。
「ねぇ、ママ。どんなのがいいかな?」
「そうだねぇ……取り敢えず、性能とか値段を見てから決めようか」
3人は売り場で色々な機種を見たり、店員に話を聞いたりして吟味した末、15万程の薄型のノートパソコンを購入を決定した。
けど、私は値切り交渉を始めた
「ねぇ、店員さん。このスペックならもう少し安くならない?それにほら、私この店のVIP会員だよ?」
そういって、私はVIP会員でも最上位のブラック会員カードを見せた。すると、店員さんは少し悩んだ様子を見せてから言った。
「……分かりました。では、10万でどうでしょうか?これ以上は下げられません」
「うーん……しょうがないなぁ。それで手を打とうじゃないか!」
そうして、無事に買い物を済ませた。
「二亜。お前、交渉上手だな……」
「ふっふーん!でしょでしょ?私に任せておけば万事解決なのだ!」
ドヤッ
そんな感じで私たちは帰路についた。家に着き、早速パソコンを起動すると、士織はすぐに使い始めた。
「わぁ!すごい!これが私のパソコンかぁ……」
士織はとても嬉しそうだ。そんな様子を見ながら、私は思った。
(ああ……なんかこういうのっていいなぁ)
その後、少年と共にお昼ご飯を食べた後、午後は三人でゲームをして遊んだりした。楽しい時間はあっという間に過ぎていくものでいつの間にか夕方になっていたので、夕飯を作り始めようとした時、士道が言った。
「なあ、二亜。たまには外食にしないか?」
「およ?珍しいね〜。まぁ、良いよ!しーちゃんもそれでいいよね?」
「うん!大丈夫だよ!」
というわけで、私達は外食に行くことになった。どこに行こうか迷った結果、寿司屋に行くことにした。理由は簡単だ。私が回転寿司に行きたい気分だったからだ。
そして、近所の回転寿司屋にやって来た。席に座って待っていると、士織がメニューを見ながら聞いてきた。
「ねぇねぇ、パパ。ちょっと高いの頼んでもいい?」
「いいぞ。好きなもの頼みな」
「ほんと!?じゃあ、これ!」
そう言って、士織はトロを指差した。士道は苦笑しながら頷いた。それを見て、士織は嬉しそうな顔をしていた。
しばらくすると、注文した品が届いたので食べる事にした。まずは士織が注文したトロから食べた。とても美味しそうに食べている。次に士道が注文したイクラを食べた後、士織は言った。
「次はウニ食べてみたいなぁ……」
そんな様子を微笑ましく見つつ、私も注文したマグロを食べる事にした。1時間もすると、私も少年もしーちゃんも満足して店を出た。
外に出ると、辺りはもう暗くなっていた。なので、家に帰る事にした。家に着くと、お風呂に入った後すぐに寝たのだった。
そして、これからもずっとこんな幸せな日々が続いて行った。更に10年も経つとしーちゃんがお嫁に行ってしまった時は寂しくて泣いてしまったけど、今ではいい思い出だ。私は幸せだ。だって、大好きな少年と一緒にいられるのだから……
あ〜。少年としーちゃんに囲まれてる私。幸せすぎるよ!