ジャスティスダンガンロンパX4 強くてコロシアイ再履修 作:M.T.
懲りずに5作目を執筆してしまいました。
今はヒロアカの二次創作の方に力を入れているのでゆっくりですが、よろしくお願いします。
今回のタイトルはラノベ縛りです。
プロローグ①
私は、霧がかった路地裏を走っていた。
その先にいたのは人の影。
激しい戦いの後で腕を負傷したけれど、そんな痛みすらも忘れる程に、私は目の前の影を捕らえる事に必死だった。
私は、その影に向かって愛用の得物であるニューナンブM60を突きつける。
「【超高校級の絶望】…貴方は必ず、私の手で……!」
…え。
…ねぇ。……て。
………おーーーーい!!!
「ん…?」
……夢、か。
ぼんやりとした意識の中、目を開けると目の前に白い色が広がる。
そのままゆっくりと頭を起こすと、新品の白い学習机が視界に映る。
どうやら私は、机の上で突っ伏して寝ていたらしい。
「お、やっと起きたぁ!」
明るい声がしたので振り向くと、私と同じくらいの歳の女の子が立っていた。
紺色のベレー帽を被っていて、帽子と同じ色のセーラー服を着た、水色のショートボブで青い瞳の女の子だ。
「早う行かな、入学式遅れるちゃ!」
入学式…?
…!
…そうだ、思い出した。
約百数十年ほど前、『ダンガンロンパ』というゲームが大流行した。
元は普通の推理ゲームだったが、いつからか普通の人間に『超高校級』の才能と偽りの記憶を植えつけ、『コロシアイ』を行わせてそれを全国に生中継する最低最悪の殺戮ゲームと化した。
次々とダンガンロンパの続編が生中継され、全世界の人々が高校生の殺し合いに熱狂したが、55作目を最後に突然打ち切られ、ダンガンロンパは闇に葬り去られた。
しかし、『ダンガンロンパ』に魅せられた人々、ダンガンロンパに出てくる【超高校級の絶望】を自称するテロリスト達が世界各地でテロを起こし、世界は混沌に包まれた。
そこで日本政府は、日本を脅かす自然災害や自称【超高校級の絶望】達といった脅威に対抗すべく、世界中の才能溢れる生徒達を集めて新たな戦力として育成する為の教育機関を設立した。
その教育機関こそが、『国立未来ヶ峰学園』だ。
未来ヶ峰学園。
国内最大の国立高校で、世界中から才能溢れる学生を集めた世界有数の研究機関でもある。
本科の生徒達に関しては入学費用はかからないし、一度入学してしまえばその後の授業料も免除されている。
予備学科ですら偏差値80を超える超エリート校だ。
未来ヶ峰学園にスカウトされれば将来が約束されたと言っても過言ではなく、未来ヶ峰学園は世界中の高校生の憧れなのだ。
だが、未来ヶ峰学園は誰でも入学できるわけではない。
特に本科は一部の例外を除いて完全スカウト制で、その条件は二つある。
現役の高校生である事。
そしてある分野において超高校級である事。
私の名前は
【超高校級の警察官】として未来ヶ峰学園にスカウトされて、今日は入学式に参加するはずだった。
…のだけれど、未来ヶ峰学園の正門を通ろうとした瞬間、意識が途切れた…ってとこだったかしら。
「…あら?ここは……」
椅子に座ったままあたりを見渡してみると、私が座っている座席と同じ収納できるタイプの白い椅子と机が数十個並んでいて、目の前には目の前には教卓と思われる机と巨大なボードが設置されている部屋だと気付く。
未来ヶ峰学園へのスカウトが決まった時、ホームページで下調べをしたけど、教室の造りはほとんど同じみたいね。
…という事は、ここは未来ヶ峰学園なのかしら?
ボードに『入学おめでとうございます』って書かれてるし…
でも、窓のシャッターが全部閉まっているのが気になるわね。
「ねえ!無視せんでよ!」
「あら、ごめんなさい。何が何だかわからないものだから、つい考え込んじゃって…」
本当、気になる事があると考え込んでしまう癖は治した方がいいわね…
「キミ、未来ヶ峰学園にスカウトされたっちゃんね?」
「え、ええそうよ」
「うちもばい!うちは【超高校級の幸運】、
【超高校級の幸運】
【超高校級の幸運】…
全国の平均的な高校生の中から抽選で一人選ばれるっていう、完全スカウト制の本科における唯一の例外…だったわよね。
今年は彼女が選ばれたのね。
それにしても、彼女の口調…確か博多弁だったかしら。
何というかその、こういう状況で思う事じゃないとは思うけど…可愛いわね。
「キミは?」
「私は腐和緋色。【超高校級の警察官】よ」
【超高校級の警察官】
「警察官?やっぱり!おまわりさんの制服着とーもんね!」
やっぱり最初にそこ食いつくのね。
確かに私は女性警察官の制服を着ているから、見た目で才能が分かりやすいのかもしれないわね。
「キミが一緒やったらばり心強か!いきなりバトロワとか始まったっちゃキミがおりゃ大丈夫やね!」
「縁起でもない事言わないでちょうだい…」
いきなり物騒な事言うわねこの子…
…というか、バトルロワイヤルなんて大昔の作品、よく知ってるわね。
「そもそも何か始まるって言ったって、ここには二人しかいないじゃないの」
「え?他にも人おるけん言いよーっちゃけど?」
「え?」
「あのね、他にも新入生がおるっちゃけどね、皆もう体育館に集まっとーったい!一人だけ来とらんかったけん、皆で探しよったところなんよ」
「は!!?」
ちょっと待ってよ、他の皆はもう集まってるの!?
初耳なんだけど!?
…って事は私、一人だけ大遅刻じゃないのよ!
「ちょっと、そんな大事な事どうして早く言わないのよ!?」
「あっ、ごめんたい!!すっかり忘れとった!!」
そんな大事な事忘れるって…
さっきから思ってたけど、この子ちょっと天然入ってるのかしら。
まあ起こされるまでずっと寝てた私にも非があるんだけど…
「…まあいいわ、とりあえず教えてくれてありがとう。とにかく急ぎましょう、聲伽さん」
「マナでよかたい!」
「え、ええ、行きましょうマナ」
私が聲伽さ…マナと一緒に体育館に行こうとした、その時だった。
『生体認証完了。出席番号14、腐和緋色』
「きゃ!?な、何!?」
突然右手の人差し指が震える感触がして、私は情けない声を上げてしまった。
それを見ていたマナに笑われてしまった。
恥ずかしい…
「あはは、それ最初は皆たまがるっちゃね。右手ば見てごらん?」
マナに言われた通り右手を見ると、見覚えの無い指輪がはめられていた。
白くて無機質なデザインで、側面にボタンのようなものがついている。
「何これ…?指輪?」
「それ新型ん生徒手帳らしいばい。最近ん技術ん進歩はすごかね。うちゃようわからんや」
生徒手帳…?
これが?
最近新しいデバイスが新発売されたって聞いたけど、それと似たようなものかしら…
「あのね、ここにゃうちとキミ含めて16人ん新入生がおるったいって!」
「そうなの?」
「うん!ばり個性的な人がいっぱいおるっちゃん!」
「あなたも十分個性的だと思うけど…」
キャッキャとはしゃいでいるマナにツッコミを入れつつ、私達は教室を出て体育館に向かった。
ー未来ヶ峰学園新入生ー
【超高校級の警察官】
【超高校級の幸運】
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