ジャスティスダンガンロンパX4 強くてコロシアイ再履修 作:M.T.
YOUもやってみなYO!
教室を出た私達は、皆が集まっているという体育館に向かった。
体育館の扉を開けると、未来ヶ峰らしく、4千平米はある巨大な施設の中にほぼ全ての屋内スポーツに対応した設備が並んでいた。
そしてその中には、私達以外の14人の男女がいた。
彼等がマナの言っていた新入生達かしら…?
「皆おまたせー!」
マナが中にいた人達に声をかけると、何人かが口々に反応した。
「あ、やっと来たぁー!」
「むむ!?何奴じゃあ!!」
「また騒がしくなるのか…」
緑っぽい髪の小柄な子、三つ編みの小柄な女の子、大柄で強面の人の順番にリアクションをした。
…おっと、遅刻したのだからまずは自分から自己紹介しないといけないわね。
「遅れてごめんなさい。聲伽さんに案内されて来ました、【超高校級の警察官】の腐和緋色です。あの、あなた方も未来ヶ峰学園の新入生なんですよね?」
「そうだよ〜!ねえねえ、ここにいる人達皆【超高校級】なんだよねぇ?とっても不思議〜!」
私が自己紹介をすると、最初に反応した子がいきなり食いついてきた。
深緑のセミロングに赤褐色の瞳で、頭頂部から生えた渦巻き状のアンテナが特徴的だ。
服装はというと、未来ヶ峰学園の制服の上に、緑色のカーディガンといった格好をしている。
何というか、子犬みたいに好奇心旺盛な子ね…
体格といい、本当に高校生なのかしら?
でもどうしてかしら、何かこの子、うまく言い表せないけど不思議な感じがするのよね…
私が小さい子のリアクションに少し戸惑っていると、一際背の高い女の子が後ろから小さい子の襟首を掴んで持ち上げた。
「うわ!」
「こら蓮!その辺にしな。緋色が困ってるだろ」
「ん」
「ぶ〜!翼ちゃんのいけず!」
背の高い女子が注意をすると、その隣にいたツインテールの小柄な女の子が頷いた。
さっき食いついてきた子は、猫みたいに高身長女子に持ち上げられて唇を尖らせていた。
背の高い方の子はというと、同年代と比べてもかなり背の高い私より高身長で、オレンジ色のサイドテールと琥珀色のキリッとした瞳が特徴的だ。
ユニフォームとジャージを着ている事からスポーツ系の才能なのだろうと推測できるが、その賜物なのかスタイルも理想的だ。
この子は見たところ、皆のリーダー的なポジションみたいね…
小柄な方の子は、足首まである長いツインテールが特徴的だ。
アルビノなのか髪も肌も白くて、瞳は桃色で、まるで雪兎を思わせる容姿をしている。
セーラー服の上に白衣を着ていて、マフラーで首と口元を隠している。
そしてどこがとは具体的には言わないけど、服の上からでもわかるほど大きい。
本当に対照的な二人ね…
「おっと、ごめん。まずは自己紹介しなきゃだよね。あたしは
【超高校級のバレーボール選手】
玉越翼…ああ、思い出したわ。
確か海外の強豪チーム相手に完勝してオリンピックの出場枠を手にしたバレーチームのリーダーで、人間業とは思えないプレーを平然とこなすバレーボール界の絶対女王よね。
特に彼女の打つスパイクは戦艦大和に喩えられる程凄まじく、相手チームはわけがわからないまま試合が終わってしまって唖然としていたとか…
それだけの才能を持っているのに本人は至ってストイックで、チームメイトやファンを大切にしているから老若男女問わずファンが多いのよね。
どうやらマナも彼女のファンだったみたいで、早速声をかけに行った。
貴女の誰にでもすぐ話に行けるとこ、ホント尊敬するわ…
「玉越ちゃん!うちこの前試合ば見たばい!最後のサーブ、アレよう拾えたっちゃんね!」
「ありがとう。でも試合に勝てたのはあたしの実力というよりは、チームの皆のおかげだよ」
映像の10倍イケメンだ…!
ううむ、女子なのに惚れざるを得ない…
…って、私は一体何を考えてるのよ。
「あたしの紹介はこの辺にして、この子は
「…ん」
【超高校級の獣医】
小鳥遊由…確か、かつては不治の病と呼ばれた動物の病気を完治させるワクチンの開発に成功して世界的に脚光を浴びた、獣医界のパイオニアと呼ばれている高校生よね。
その他にも絶滅危惧種の保護活動や被災地での動物達の救護に力を入れていて、世界中の動物達を救う為に各国を転々としていると聞いているわ。
ご両親も有名な総合病院の院長で、難病を抱える人達を毎日何人も救っているのよね。
もっとこう、インテリっぽいのを想像していたのだけれど、まさかこんな癒し系だったとは…
「小鳥遊ちゃんはねぇ、動物とおしゃべり出来るっちゃんね!特に猫さんと仲良しなんばい!」
「ん」
お、おう…
それは初めて聞いたわ。
動物とおしゃべりできるって…そんな才能があるなら確かに医療界に革命を起こせるのかもしれないわね。
ところでさっきから気になっていたのだけれど、この子、玉越さんやマナが話してばかりでまだ一度も自分で話してくれてないわよね。
「あの、悪いけど何か話してもらえないかしら?気まずいんだけど…」
「ああ、ごめんよ。この子、色々あってさ。動物としか話せないんだ」
「あら、そうだったの。ごめんなさい」
『色々』の部分が気になるけど、ここで根掘り葉掘り聞くのも野暮よね。
そういえば、小鳥遊さんは玉越さんと一緒にいるし、玉越さんは小鳥遊さんの事に詳しいみたいだけれど、彼女達はここに来る前から知り合いだったのかしら?
「ところで、貴女達は知り合いなの?」
「高校のクラスメイト同士なんだよ。この子、人間とコミュニケーション取るの苦手だからさ。人と話す時はいっつもあたしが間に入ってたわけ」
「なるほどね」
道理でこの二人は仲が良いわけね。
だったら小鳥遊さんに何か聞きたい時は、まず玉越さんにコンタクトを取った方が良さそうね。
「はい、はいはいはーい!次ボクいいですかー!」
私が玉越さんと話していると、さっきの小さい子が割り込んできた。
そういえばこの子の事、まだ何も聞いてなかったわよね。
「にししっ、ボクは
「知崎君…?ね、よろしく。貴方の才能は?」
「んっとね、ボクの才能はーーー………ありゃ?」
「ん?」
「……えっと、何だっけ?忘れちゃった」
【超高校級の???】
ええ…
何よそれ。
自分の才能を憶えてないって…そんな事あり得るの?
「ねえ、本当に誰も知崎君の才能を知らないの?」
「うん、うち知らん。皆も知らんのごたーばい」
「そう…」
本当に誰も知らないのね。
まあ本人が知らないって言ってるのなら仕方ないんだけど…
でも、16人もいて誰も知崎君の才能を知らないなんて事、あり得るのかしら?
「ゆーるしてニャン☆」
うわ、あざとい…
これ絶対自分が可愛い事自覚してやってるわよね。
「あ、そうそう緋色おねえ!」
「え?」
「ボクね、自分の才能は覚えてないんだけど、緋色ちゃんの事色々知ってるんだよ!キミは確か高校生でありながら凄腕のおまわりさんで、凶悪な犯罪者達をどんどん逮捕に追いやってるんでしょ?取り調べをやらせたら犯人は犯行動機から犯行手口、果てには自分のクレジットカードの暗証番号までゲロっちゃうって噂だし!銃の腕は百発百中らしいじゃん!この前なんか、30年間も逃げ切った指名手配犯の逮捕に貢献したんだってね!」
「え、ええ、そうだけど…」
「凄ーい!でもさぁ、噂じゃ実家がヤのつく人なんだっけ?」
「!」
「え、それ本当と?」
「ええ、まあ間違ってはいないわ」
確かに私の父は、地元じゃそこそこ有名な組の組長をしている。
そのお陰で小さい頃は色々と苦労したのよね…
「家がヤーさんなのに、【超高校級の極道】とかじゃなくて【超高校級の警察官】になったのは何でなの?不思議〜!」
すごい勢いで色々聞いてくるわね、この子。
まあ確かに普通の人からしてみれば気になる事なのかもしれないけど…
だからって人の家庭事情に首を突っ込んでくるのは、人としてちょっとどうなのかしら。
「今度話す機会があったら話すわ。それより、まだ話していない人がいるから話してきていいかしら?」
「え〜!ヤダヤダ気になる〜!教えてくれなきゃイタズラしちゃうぞ〜」
「コラァ!蓮!!」
知崎君がニヤニヤしながら良からぬ事を考えていると、玉越さんが注意をしてくれた。
やっぱり彼女がいると安心ね。
私がそんな事を考えていると、今度は後ろから男子の声が聞こえてきた。
「なあ!!次オレいいか!!?」
声をかけてきたのは、朱色の長い髪をポニーテールにした、三白眼の男子だった。
頭に炎の柄のバンダナを巻いていて、Tシャツとエプロンを身につけているのを見る限り、彼は料理系の才能なのかしら。
何というかこう、良く言えば熱気がある、悪く言えば暑苦しい人ね。
「ええ、貴方とはまだ自己紹介をしてなかったわね」
「おう!!オレは【超高校級の美食家】
【超高校級の美食家】
食峰満…確か高校生にして世界的に高い評価を得ている美食家、だったわよね。
目に留まった店にふらっと立ち寄って、そこでいつも出てきた料理に対してコメントをするのだけど、そのコメントを参考に改善するとどんな店でもたちまち行列の絶えない繁盛店になるのよね。
本人は食べるの専門みたいだけど作るのも好きらしくて、彼が趣味で始めたラーメン店はミシュランガイド三つ星、彼が監修したレシピ本は発売後10分と待たずに完売、今は重版待ちだと言われているわ。
未来ヶ峰学園に入学後は、未来ある超高校級の生徒達に一流の食事を振る舞う為というのは勿論の事、料理の研究という意味も兼ねて彼が学食の調理に携わる契約をしているのよね。
入学したら食峰君の作った料理がタダで食べられると思うと、今から楽しみになってきたわ。
「飯の事ならオレに任せとけ!!とびっきり美味い学食作ってやっからよ!」
「あら、ありがとう」
「くぅーっ、世界中の美味えモン集めた厨房で料理できると思うと俄然やる気出てきたァ!!オメェら、何か好きな食いモンあるか!?」
「私?そうね…私は紅茶と、紅茶に合う食べ物が好きよ」
「うちは和食〜!炊き立てんごはんに合う和食ば毎日食べられたらそれだけで幸せ!特に
マナ、すごい食いつきっぷりね…
涎垂らしてお腹鳴らしてるし…そんなにここの学食が楽しみだったのかしら。
「おう!!和食か!!つったら今の時期でオススメなのはサワラにタケノコ、あとは牡蠣だな!」
「牡蠣?どちらかというと冬のイメージだけど…」
「ああ、実は真牡蠣が一番美味えのは春なんだぜ!この時期の牡蠣は旨味がギュッと詰まってて……」
食峰君が旬の食材の話で盛り上がっていると、マナの顔色がみるみる悪くなっていく。
よっぽど気持ち悪くなったのか、口押さえちゃってるし…大丈夫かしら?
「どうしたの、マナ?」
「……ごめん。うち、どげんしてん牡蠣は無理なんや」
マナが気持ち悪そうにそう言った瞬間、食峰君の顔がみるみるうちに般若の顔になっていく。
「オメェ…牡蠣、嫌いなのか?」
マズい、今の発言が地雷だったみたいね。
もう炎のオーラみたいなの出ちゃってるし…
「オレァ好き嫌いする奴ァ許さねえ!!理由によっちゃ、たとえダチでも容赦は…」
「ち、違う違う!!これには訳があるっちゃん!!うち、牡蠣で当たった事があると!!そいからどげんしてん牡蠣食べると吐いてしまうんばい!!」
マナが慌てて言い訳をすると、先程まで怒り狂っていた食峰君はあっさり機嫌を直した。
「なぁんだ、それなら仕方ねえな!!それにしてもオメェ、そりゃあ災難だったな!!」
良かった、とりあえずは機嫌を直してくれたようね。
食峰君の前では安易に好き嫌いをしないようにしなきゃ。
残っている生徒は…あと10人か。
どいつもこいつもキャラが濃すぎて、テンポ良くいかないと自己紹介だけで日が暮れちゃいそうね。
ー未来ヶ峰学園新入生ー
【超高校級の警察官】
【超高校級の幸運】
【超高校級のバレーボール選手】
【超高校級の獣医】
【超高校級の???】
【超高校級の美食家】
あと10人
今更だけど推し教えて
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腐和緋色
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聲伽愛
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玉越翼
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小鳥遊由
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知崎蓮
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食峰満
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越目粧太
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聖蘭マリア
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古城いろは
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加賀久遠
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目野美香子
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館井建次郎
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秋山楽斗
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響歌音
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ネロ・ヴィアラッテア
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闇内忍
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リカ