ジャスティスダンガンロンパX4 強くてコロシアイ再履修 作:M.T.
ようやく最初の4人に声をかけられたわけだけど…
次は誰に話しかけにいこうかしら。
私がそんな事を考えていると、早速軽い感じの男子が話しかけてくれた。
「おーい、自己紹介まだだろ?次、オレいっちゃっていい?」
声をかけてくれたのは、オレンジピンクのメッシュを入れた金髪のウルフカットにキリッとした青い瞳を持った男子だった。
肌は褐色に焼けていて中々にいい体躯をしていて、自分がカッコいい事を自覚しているのか露出度が高い格好をしている。
アクセサリーをつけてメイクも施していて、一見ノリのいい感じを思わせる。
「ええ、どうぞ」
「っしゃ!じゃあ自己紹介な!オレは【超高校級のメイクアップアーティスト】、
【超高校級のメイクアップアーティスト】
越目粧太…確か今SNSで話題沸騰中のメイクアップアーティストよね。
数年前にメイク講座の動画をアップしたのが反響を呼んで、今では彼のメイクが若い人達の間で流行の最前線になっていると聞くわ。
彼が公開講座で紹介したメイク道具は、今じゃ彼のおかげで数ヶ月待たないと手に入らない、世界で最も入手しづらい化粧品になっているのよね。
私はそういうのはよくわからないのだけれど、そういえばクラスの女子は皆越目君の紹介したメイクをしていたわね。
「よろしくね、越目君」
「ねえ、ところでさ。キミ超可愛くない?」
「えっ、私が?」
いきなり初対面でそんな事言われたの、初めて………ではないわね。
正直悪い気はしないけれど、これって社交辞令ってやつよね?
「そうそう!ねえ、メイクはしてないよね?」
「え、ええ…」
「マジ!?それでそんなに可愛いなら、メイクしたら超ー映えるって!!オレちゃんがオススメのメイク教えてやっから、興味あったらいつでも声かけな」
「ありがとう」
話してみた感じ、明るくて良い人そうね。
正直あまり得意なタイプではないけど…
「聲伽ちゃんもどう?」
「越目くんてばりチャラチャラしとーよね!何で男なんにそげん化粧しとーと?」
「ぐっ…」
マナ、あなたそういうの良くないわよ。
今のは流石にストレートに言い過ぎじゃないかしら?
「マナ、思った事を何でもすぐ口に出すのは良くないわよ」
「あっ、ごめーん!」
やっぱり何というか、この子ちょっと天然入ってるのよね。
悪い子じゃないんだけど…
「さて、次は…」
私は、体育館の隅でお祈りをしている女子に話しかけにいった。
「お取り込み中ごめんなさい。自己紹介、まだだったわよね?」
「ええ…そういえばそうでしたわね」
私が声をかけると、お祈りをしていた女子は案外あっさり呼びかけに応じてくれた。
ウェーブのかかった緑色のロングヘアーに青緑色の瞳をしていて、紺色のシスター服に身を包んでいる。
服の上からでもわかる程スタイル抜群だし、顔も多分女子の中では一番美形だ。
ロザリオを握りしめてお祈りをしているあたり、彼女はクリスチャンなのかしら?
「申し遅れました。私【超高校級の聖母】として未来ヶ峰学園にスカウトして戴きました、
【超高校級の聖母】
聖蘭マリア…ああ、思い出したわ。
敬虔なクリスチャンで、裕福な家庭で育ちながらノブレスオブリージュの精神を忘れず、貧しい人々に献身的に寄付をしているシスターだったわよね。
最初は【超高校級のシスター】としてスカウトされる予定だったのだけれど、彼女に施しを受けた人々が彼女を神格化して、彼女を崇めた新興宗教を作った事から【超高校級の聖母】としてスカウトされる事になったのよね。
何というか…思わず跪いてしまいたくなるようなオーラが漂ってるわね。
彼女を崇める人が大勢いるのもわかる気がするわ。
「…ですが、私はこの称号に少々思うところがあるのです」
「え?どうして?」
「私はただ、我らが父の御言葉に従って救いを求めている人々に手を差し伸べただけですわ。お気持ちは有難いのですが、私は人から崇められる為に人々に尽くしたわけではありませんの。それに、私のような未熟者が聖母だなんて…とてもじゃありませんが、畏れ多くて名乗れませんわ」
お、おう…
徳の高さで何歩も先行かれてるわ…
「でも、何というか…自分の才能に不満を持ってるのって、何か珍しいわね…」
「そうでもありませんわ。ここには【超高校級の魔術師】としてスカウトを戴いた方もいらっしゃいますが、あの方もご自身の称号には納得がいかないそうです」
【超高校級の魔術師】…?
そんなふざけた称号を持つ人もいるのね。
一体どんな人なのかしら?
私がそんな事を考えていると、いきなり小学生みたいに小柄な女の子が前に出てくる。
「むむ!?16人目の新入生とやらはウヌか!?」
う、ウヌ…!?
初対面の相手にすごい高圧的ね…
「え、ええ、そうだけど…あなたは?」
私は、とりあえず声をかけてきた女の子に尋ねた。
小豆色の髪を三つ編みにしていて、丸い藤色の瞳をしている目をカバーする大きな丸眼鏡をかけている。
大正時代の男子学生を思わせる格好をしていて、腰には何故かツルハシを差しているわね。
…ひょっとして、彼女がさっき言っていた【超高校級の魔術師】かしら?
「聞いて驚け!!ワシの名は
【超高校級の考古学者】
古城いろは…あ、思い出した。
確か存在すら怪しいとされていた徳川埋蔵金を発見して、その功績が認められてスカウトされた天才考古学者よね。
その他にも世界各地で未発見だった遺跡を発掘して、今までの歴史の常識を大きく覆す研究結果を歴史学会や国際歴史会議に突きつけた、と言われているわ。
唯我独尊を貫く姿勢で有名だから、どんな豪快な人が来るのかと思いきや、まさかこんな小さい子だったとは…
…あれ?でもテレビで見た時と姿が全然違うわよね。
「でもちょっと待って、あなたテレビに出てた時と別人よね?」
「ああ、あれはワシの助手じゃ!!」
「じょ、助手?」
「ワシはマスコミとやらは嫌いじゃ!!彼奴ら、ズカズカと土足で人ん家の玄関に上がり込みおって、ワシの神聖な研究を穢す気か!!次無許可で上がり込みよったら彼奴ら、この斬殺丸で斬り伏せてくれるわ!!」
そう言って古城さんは、腰に差した刀…ではなく、ツルハシを抜いた。
って、ちょっと、いきなり振り回し始めたんだけど!?
危ないじゃない!
「ざ、斬殺丸…!?ちょっと落ち着いて、っていうかそれツルハシじゃない!」
「何じゃあ貴様!!ワシの愛刀を愚弄するか!!貴様も斬殺丸のサビにしてくれようか!!」
「ごめんなさい、そんなつもりはなかったの。ちょっと、危ないから振り回さないで!」
すごい怒ってるわね…
どうやら、ツルハシなのに『斬殺丸』なのはツッコんではいけなかったようね。
「彼女は【超高校級の考古学者】だったのね。てっきり見た目だとあの子が【超高校級の魔術師】だと思ったのだけれど…」
「ああ、魔術師?あの人ん事?」
そう言ってマナが指差したのは、ダンゴムシみたいに丸まって体育館の床に何かをしている、白衣を着た男子だった。
何をしているのかしら…?
って、何これ!?
床に思いっきり数式書いてるじゃない!!
しかも油性マーカーで書いてるし!!
皆で使う体育館に何て事してくれてるのよ!!
…ああもう、思いっきりガツンと注意してやるわ!
「ちょっと貴方、何してるのよ」
「見ての通りだ。アイディアの整理中なんだ、邪魔をしないでくれ」
「そうじゃなくて!皆で使う体育館なんだから、落書きしないでよ!」
男子は私が注意しても床に落書きする手を止めなかったので、私は語気を強めて彼を叱った。
すると彼は、ようやく落書きをする手を止めて話す気になってくれた。
「…おっと、これは失礼した。この施設をもっと合理的かつ機能的にする為の設備を閃いたから、アイディアを書き残しておこうと思ったんだ」
落書きをする手を止めて私の方を振り向いた彼は、魔術師というよりむしろゴリゴリの理系オタクといった感じだった。
紺色の髪を伸ばしていて、顎には無精髭を生やしている。
切れ長の水色の瞳をしていて、美形なんだろうけど正直あまり清潔感のある印象は抱かない。
服装はというと、前の学校のものと思われるグレーのブレザーを着崩していてその上に白衣、さらにはゴーグルと指ぬきグローブを身につけている。
「そうなのね。でも迷惑だから、床に落書きするのはやめて頂戴」
「ほう、考察の結果を残しておいた方が後の研究に活かせると思ったんだが…迷惑だったのか。なら善処はする」
私が注意をすると、彼は案外あっさり反省してくれた。
どうやら彼はかなり変人なだけで、根は悪い人ではないみたいね。
でもさっきからずっと気になっていたのだけれど、彼は本当に【超高校級の魔術師】なのかしら?
「…ねえ、さっきから気になっていたのだけど…貴方、【超高校級の魔術師】よね?」
「如何にも。俺は
【超高校級の魔術師】
加賀久遠…ああ、なるほど。ようやく納得がいったわ。
かの天才科学者ニコラ・テスラの再来と呼ばれ、個人で自然科学部門のノーベル賞を全てコンプリートした天才高校生よね。
彼の発明は、その理論を理解できない凡人からしてみれば魔法のように摩訶不思議な現象に見える事から、『人類史上唯一の魔法使い』とも呼ばれているのよね。
実現不可能といわれた永久機関を発明・普及させた事で有名で、最近の発明だと、実体化ホログラムを応用した発明でたった一つで百億通り以上の衣類を再現できる変身ミラー、超高速で飛行できるシューズ、ゴミや排泄物を原料に食材を生成して調理までしてくれるロボット、アメーバみたいに分裂するチョコレート、『物質の第6の状態』と呼ばれる賢者の石とかがあったかしらね。
「だが、俺は正直言うと自分の称号に納得いっていないんだ」
「ああ、そういえばそうらしいわね」
「そもそも、俺は当初は【超高校級の科学者】としてスカウトされるはずだったんだ。なのに直前になっていきなり称号を変更して、『魔術師』などとふざけた称号でスカウトされてしまった。いいか、俺の作る奇跡は『魔法』ではなく『科学』だ。そういうわけだから、俺の事は極力称号で呼ばないでもらえるとありがたい」
なるほど…自分の科学力に絶対の自信を持っているからこそ、魔術師扱いが気に入らないのね。
聖蘭さんとは違った意味で、自分の才能に拘りがある人なのね。
「ねえ加賀くん!後ろんバリカッコよかドローンもキミん発明品と?」
「いや、これは俺のというよりは…」
「聲伽サァン!!!今、何とおっしゃいました!!?」
「うわ!?」
私達が加賀君と話していると、さっきまで加賀君と一緒にいた女子がいきなり割り込んできた。
コーラルピンクのボサボサした髪をポニーテールにしていて、瞳は鶯色、顔にはそばかすがある。
薄汚れたツナギ型の作業着を上半分だけ脱いで上半身はタンクトップといった格好で、頭にはヘルメットを被っているのが特徴的だ。
何というか…全体的にオイルで黒く汚れていて小汚いわね。
「アナタ、この子の素晴らしさがわかる人ですか!?この子は私が加賀さんと共同制作したドローンなのです!!いわば、私と加賀さんの愛の結晶!!」
「誤解を招く表現はやめなさい!」
…いけない、思わずツッコんでしまったわ。
「申し遅れました!私は
【超高校級の機械技師】
目野美香子…確か、どんな機械でも新品同然、いやそれ以上の出来栄えに修理してしまう機械技師よね。
修理するだけじゃなくて自分で機械を作るのも得意で、パソコンや携帯に自動車から、果てには発電所や宇宙船まで、機械なら何でも作れると言われていて、今や私達が使っている機械で彼女の技術が使われていないものは無いとも言われているのよね。
スカウトされる前から加賀君とは研究仲間で、彼から発注された機械を彼女が作ったりもしていたと聞いているわ。
コンピューターのシステムにも明るいそうだから、機械の事で困ったら彼女に聞いたらよさそうね。
「はっ!?エモーショナルな機械部品の気配…!アナタさては、ベリィィィファンタスティィィィッッッックな機械を持っていますね!?隠したって無駄ですよ!?」
「えっ、ちょっと!?どこ触ってんのよ!」
ちょっと、この人いきなり私の身体を弄り始めたんだけど!?
腰とか胸あたりをものすごいいやらしい手つきで触ってきてるし、鼻息荒いし、ちょっと関わっちゃいけない系の人なのかもしれないわね。
私が目野さんのリアクションに困っていると、目野さんは私の腰から新型の警棒『エレキサーベル』を引き抜いてしまった。
「スゥハァ…この香り…見事な金属光沢…ベリィィィエレガンツッッッ!!!」
「いいからもう返してちょうだい!」
目野さんが私の警棒に頬擦りをして恍惚とした表情を浮かべるものだから、私は彼女から警棒を取り上げて思いっきり怒鳴ってしまった。
まさか全世界の機械製作に携わる技術者がこんな変態女子だったとは…
他の皆も十分キャラが濃かったけれど、今のところ彼女がダントツね。
ー未来ヶ峰学園新入生ー
【超高校級の警察官】
【超高校級の幸運】
【超高校級のバレーボール選手】
【超高校級の獣医】
【超高校級の???】
【超高校級の美食家】
【超高校級のメイクアップアーティスト】
【超高校級の聖母】
【超高校級の考古学者】
【超高校級の魔術師】
【超高校級の機械技師】
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