ジャスティスダンガンロンパX4 強くてコロシアイ再履修 作:M.T.
私が目野さんに絡まれて困っていたその時、後ろに大柄な人影が現れる。
私の後ろに立った人物は、私達に声をかけた。
「すまないが、少し静かにしてもらえないか。騒がしすぎて気が滅入りそうなんだ」
私に声をかけてきたのは、筋骨隆々の大男だった。
明るい茶髪をツーブロックのオールバックにしていて、彫りの深い目の奥には鋭い金色の眼光を覗かせている。
Tシャツと作業着を着ているから、目野さん同様何かしらの職人の才能を持っているようね。
「あら…ごめんなさい。ええっと、貴方は?」
「すまない、自己紹介がまだだったな。俺は
【超高校級の大工】
館井建次郎…確か高校生にして世界的に高い評価を得ている大工よね。
世界中の有名な建築物の建築や修理に携わっていて、世界中の建築士が匙を投げた無茶な要望に対しても完璧に応えてみせて話題を呼んだのよね。
絶望的事件の再来で破壊されてしまった歴史的建造物を一から建て直して完璧に再現した功績が認められて、この未来ヶ峰学園にスカウトされたと聞いているわ。
依頼者や住む人達の事を第一に考えて建築に携わる姿は、まさに匠であり紳士なのでしょうね。
「………はあ」
館井君は、いきなり深いため息をついて右手で頭を抱え出した。
「…どうしたの?」
「ああ、いや…俺は一人の方が好きなんだ。どうしても人が多いところだと疲れてしまってな。既にもう情報量が多すぎていっぱいいっぱいなんだ」
そう言って館井君は、再び深くため息をついた。
風貌のせいで誤解されがちだけど、彼自身はかなり繊細な人なのかもしれないわね。
これ以上色々問い詰めるのもストレスでしょうし、そろそろ他の人のところに行った方が良さそうね。
私は、次に一緒に話をしている男女に話にいった。
男子の方はスーツに身を包んだスタイリッシュ系で、女子の方はパンク系ね。
「ちょっといいかしら?自己紹介、まだだったわよね?」
「アァ!!?オレァ今イライラしてんだよ!!見てわかんねーのか!?」
「ちょっと歌音。初対面の人に当たり散らすのやめなよ」
女子がいきなり逆ギレすると、男子が女子を宥めた。
二人は知り合いのようだけど、性格はまるで真逆ね…
「ごめん、まずは自己紹介しないとね。俺は【超高校級の音楽プロデューサー】
【超高校級の音楽プロデューサー】
秋山楽斗…確か、世界的にも有名な音楽プロデューサーよね。
彼の手掛けた楽曲は世界音楽ランキングで軒並み上位を独占し、世界中で大ヒットした映画の音楽制作にも携わっていて、アカデミー賞の音響賞を受賞した事もあるのよね。
高校生でありながら今や世界中で活躍しているロックバンド『RESONANCE』も彼が手掛けていて、デビュー作のCDはもはや今では高額でオークションに出されていて簡単には手に入らないらしいわね。
「次は歌音の番だよ」
「チッ、響歌音。【超高校級のボーカリスト】だよ」
【超高校級のボーカリスト】
響歌音…秋山君が手掛けているロックバンド、『RESONANCE』の女性ボーカル、だったわね。
彼女の歌声は世界中を魅了し、今では世界で最も有名な歌手の一人として知られているわ。
セクシーな歌声は老若男女問わず大人気で、彼女達のデビュー作はその年世界音楽ランキングで1位を獲得したのよね。
『RESONANCE』の曲はあちこちで耳にするけど、彼女の魂のこもった歌声を聴けば熱狂的な信者が世界中にできるのもわかる気がするわ。
「俺と歌音は幼馴染み同士なんだ。小さい頃から俺の作った曲を歌音が歌っていたんだよね」
そんなに深い仲だったのね。
道理でここに来たばかりなのに信頼関係が築けてると思ったわ。
「ったく…入学式に行こうとしたら気ィ失って、目が覚めたら学校の中にいてよぉ。何がどうなってんだ?本当にちゃんと入学式はやるんだろうなァ?」
「ごめん、歌音は今すごくイライラしてるんだ。同じく未来ヶ峰学園にスカウトされたはずのメンバーがいなくてね。俺も落ち着かせてはいるんだけど、できれば刺激しないであげてほしいな」
なるほど、一緒に入学するはずだった仲間がいなかったからイライラしていたのね。
そりゃあ、目が覚めたら大切に想っている仲間がいなくなっていたら気も立つでしょうね。
…あら?でもそうなると、どうして響さんのメンバーの人達はここにいないのかしら?
「あークソ、携帯も無えし、電話も無えしよ…!あいつら今頃どうしてんだよ…!」
…え?
携帯が無い…?
…あ。
拳銃や警棒はちゃんと腰に差さってたから確認しようともしなかったけど、携帯だけなくなってる…!
どうして…?
家を出発する時は確かにポケットに入れてた筈よね?
入学しようとした途端に視界が歪んで意識を失った事もそうだけど、ホント謎が深まるばかりね…
私が頭を抱えながらも残っているメンバーに話に行こうとすると、どこからかタバコの煙が漂ってくる。
「うっ、ゲホッ、ゲホッ!?ちょっ、何この匂い、タバコ!?」
「ばり煙たか!!ちょっとネロくん、体育館でタバコ吸わんでよ!」
私が咳き込んでいると、マナが先に犯人に向かって注意をしてくれた。
マナが注意をしている人物は、黒いハット帽とスーツを身につけた、古城さんよりもさらに小柄な男子だった。
これには流石に私も黙っていられず、平然と体育館の中で喫煙している彼に注意をした。
「ねえ。未成年者の喫煙は犯罪だって知ってるわよね?今ならまだ見なかった事にしてあげるから、今すぐやめなさい」
「チッ、うるせぇな。これだからガキァ嫌いだ」
「…え?」
今、『ガキ』って言った?
ここにいるのは皆同年代の高校生なのに?
「言っとくが、俺ァ良いんだよ。任務の関係で高校に通ってただけで、とっくに成人してっからな」
「あっ…そうなのね。ごめんなさ…じゃなくて!法律的にはOKでも、普通に迷惑だからやめてって言ってるの!」
「……チッ。これで満足か?」
そう言って小柄な男性は、灰皿にタバコを押しつけて火を消した。
というか、この人大人だったのね。
そう言えば加賀君や館井君よりも立派な顎髭を生やしてるし、仕草もどことなく落ち着いてるわ。
何というか…私、この人はちょっと苦手かもしれないわね。
「ねえ、自己紹介がまだよね?お名前を教えてもらってもいいかしら?」
「ガキと馴れ合う気は無えな」
「馴れ合いとかじゃなくて、せめて名前だけでも教えて欲しいのだけれど。それとも貴方、大人なのに自己紹介もできないのかしら?」
「はあ………ネロ」
「え?」
「ネロ・ヴィアラッテア。【超高校級のマフィア】だ」
【超高校級のマフィア】ネロ・ヴィアラッテア
ネロ・ヴィアラッテア…聞いた事があるわ。
確か、世界有数の勢力を誇るイタリアのマフィア、ガラッシアファミリーの若頭よね。
ファミリーのボスを除けばガラッシアの中で最強のマフィアで、彼の所属しているガラッシアファミリーに目をつけられたら最後、生きて帰る事は叶わないと言われているわ。
でも彼等は決してやたらめったらに暴力を振り翳す暴力組織ではなく、地域の人々からは善良な人々を脅かす悪党共を闇に葬るヒーローとして支持されているのよね。
ガラッシアファミリーのNo.2なんだからもっとこう、仁義を大事にする人だと思っていたのだけど、実物はちょっと感じ悪いわね…
…というか、さっきからずっと気になってはいたのだけれど…
あまりにも日本語が流暢すぎない?
でも、どう見ても口の動きが聴こえてくる声と違うし…どうなってるのかしら?
「貴方、日本語がお上手ね。まるで母国語のように話しているみたい」
「はあ?何言ってんだ?俺はさっきからイタリア語で話してるんだが?」
「…え?」
「ああ、それなんやけどね。その新型電子生徒手帳、何か自動翻訳機能もついとーったいって。これはめてると、どげん言語でも母国語に変換しゃるーらしいばい!」
なるほど…映画の吹き替えみたいなものって事ね。
道理でさっきから口の動きと喋っている言葉が一致してないと思ったわ。
でもどんな言語も変換できるのに、マナの方言は標準語に変換できないのね…
「俺の自己紹介は終わったぜ。さっさともう一人の奴に話しに行ったらどうだ?」
「…ええそうね。そうさせてもらうわ」
本当に嫌味ったらしいわね。
言われなくてもそうするわよ。
…って、あれ?
もう一人はどこにいるのかしら?
「忍法『陽炎の術』!」
えっ、何!?
「きゃあ!?」
「わあ!?」
って、今何か足の間をすり抜けたよね!?
…!!
今、視界の端で何か動いた!
どうやら今のが16人目の高校生で間違いなさそうね。
どさくさに紛れてマナのスカートまで捲るなんて…ちょっとオイタが過ぎるんじゃないかしら!?
「そこかぁ!!」
「何っ!?しまったぁ!!」
私は、視界の端でちょこまかと動いていたソレ目掛けて縄手錠を投げつけると、そのまま縄を引き寄せて組み伏せた。
私がそいつを床に叩きつけて上から組み伏せると、そいつは情けない声を上げた。
「いだだだだだだ!!!」
「捕まえたわよ。観念なさい、変態!!」
「ごっ、誤解でござる!!拙者は黒のTバックと白のショーツなど見ておらぬで候!!」
「やっぱり見てるじゃないの!!」
「いっだぁぁぁ!!!ギブ!!ギブでござる!!」
私が変態の腕を後ろに回して固めると、変態はこれまた情けなくもあっさり降参した。
あっさり降参するくらいなら最初からやるなっての…
「ったく…くだらない事に時間を浪費したわ。早く自己紹介してもらえないかしら?自己紹介をしてもらってないのは貴方だけよ」
「うむ、左様でござるか」
全身を黒装束で隠した変態は、無駄にカッコつけながら立ち上がった。
思いっきり組み伏せられた後でカッコつけても、逆にダサさが浮き彫りになるだけなのに…
「拙者の名は
【超高校級の忍者】
闇内忍…ああ、聞いた事あるわ。
江戸時代から続く忍の一族の末裔で、彼の先代が引退してからは日本に現存する最後の忍者と言われているのよね。
武士の時代が終わってからは暗殺業を廃業して、むしろスパイや探偵、用心棒として各国の要人の依頼を受けている事が多いとか…
各国の王室への侵入や国家機密の入手もお手の物で、その気になれば誰も彼の前で隠し事をできないと言われているわ。
せっかくそれだけ凄い才能があるのに、それをこんなくだらない事に悪用しているのが本当に癪だけれどね。
「闇内君、せっかくの忍術をこんな事に悪用するのはやめなさい。今回は初犯だからこれで許してあげるけど、次やったら容赦しないわよ」
「うう…腐和嬢の言う通りでござる…拙者、今後は心を入れ替え隙ありィ!!」
「ひゃあ!?」
闇内君は、謝ると見せかけて今度は胸を触ってきた。
こいつ本当に懲りないわね…
うん、もう殺そうこいつ。
「うむ、D…いやEか。最近の女子高生は発育の暴力でござるなぁ!」
「死ね!!っていうか殺す!!」
私が逃げる闇内君、もとい変態を追いかけようとした、その時だった。
『あー!!あー!!マイクテス!!マイクテスッ!!全員いるよね?オマエラ、大変長らくお待たせしました!!』
突然、体育館のスピーカーから気持ちの悪いダミ声が聞こえてきた。
すると今度は、やかましい男の声が聴こえてくる。
『ギャハハハハハハハ!!!グッモーニン!!レディースアーンドジェントルメェェェン!!!これより、未来ヶ峰学園のォォォウ!!入学式を執り行っていくぜェェェ!!!アァユゥゥレディィィィィ!!?YEAHHHHHHHH!!!』
「何じゃあ!?喧しいわ!!何奴!!」
「でも良かったな、ちゃんと入学式やるんだろ?」
「じゃあさっきのは、学園側のサプライズだったって事〜?不思議〜!」
スピーカーから喧しい声が聴こえてくると、古城さん、越目君、知崎君がリアクションをする。
でも、放送から数分経っても誰も来なかった。
「………誰も来んね」
「ハァ!!?どうなってんだよ!!オレらをおちょくってんのか!?」
「ちょっと、落ち着きなよ歌音」
誰も来ないのをマナが不思議がり、響さんが痺れを切らし、秋山君が響さんを落ち着かせた。
でも確かに、誰も来ないなんて変ね…
私が疑問に思っていた、その時だった。
『えー?教員ならいるでしょ?オマエラバカなの?死ぬの?』
正面の方から聞こえてきた声を頼りに、全員が正面を見る。
するとそこからは……
『イヤッフゥゥゥゥイ!!!おはようございます、オマエラ!』
かつて世界を混沌に陥れた、絶望の象徴が現れた。
ー未来ヶ峰学園新入生ー
【超高校級の警察官】
【超高校級の幸運】
【超高校級のバレーボール選手】
【超高校級の獣医】
【超高校級の???】
【超高校級の美食家】
【超高校級のメイクアップアーティスト】
【超高校級の聖母】
【超高校級の考古学者】
【超高校級の魔術師】
【超高校級の機械技師】
【超高校級の大工】
【超高校級の音楽プロデューサー】
【超高校級のボーカリスト】
【超高校級のマフィア】ネロ・ヴィアラッテア
【超高校級の忍者】
以上16名
今更だけど推し教えて
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腐和緋色
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聲伽愛
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玉越翼
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小鳥遊由
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知崎蓮
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食峰満
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越目粧太
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聖蘭マリア
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古城いろは
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加賀久遠
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目野美香子
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館井建次郎
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秋山楽斗
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響歌音
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ネロ・ヴィアラッテア
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闇内忍
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リカ