ジャスティスダンガンロンパX4 強くてコロシアイ再履修 作:M.T.
コトダマファイル
【モノクマファイル⑤】
被害者は【超高校級のマフィア】ネロ・ヴィアラッテア。
死亡推定時刻は14時30分頃。
死体発見場所は寄宿舎4Fの転生ルーム。
死因は心臓麻痺。
外傷はなし。
【加賀君の検視結果】
ネロの身体には外傷は無かった。
しかし、体内から毒が検出された。
【青酸カリ】
ネロの体内からカプセルごと検出された。
青いカプセルにちょうど致死量の顆粒が入っている。
【アーモンド臭】
青酸カリが胃酸と反応して発生するシアン化水素の臭い。
ネロの口からはアーモンド臭がしなかった。
【加賀君の証言】
ネロが死ぬ10分程前、目野さんが飛行船の停留所付近の森にネロを連れ込んでいた。
【リカの証言】
異世界の目野さんの様子がおかしかった。
いつもより物静かで、何だか目野さんであって目野さんではないようだった。
【目野さんの証言】
目野さんは事件の約10分前から記憶が無い。
どうやら意識を失う前に強烈な薬品の匂いを嗅いだようだ。
【茶色い瓶】
青酸カリの青いカプセルが入っている。
秋山君の座席の隙間に挟まっていた。
【安全装置】
転生ルームの椅子は、ゲームをプレイする際に自動で四肢と胴に頑丈な安全装置が取り付けられ、一切身動きが取れなくなる。
安全装置のロックを解除するには、一度ゲームにログインしてからログアウトするしかない。
【麻酔薬の瓶】
化学室から盗まれていた。
【ガスマスク】
化学室から盗まれていた。
【クロロホルム】
化学室から盗み出されていた。
強力な麻酔作用がある。
【無線スピーカー】
音楽準備室にあったはずの無線スピーカーが、何故かゲームセンター内で見つかった。
【携帯電話】
職員室の携帯電話が何故かなくなっていた。
旧式の携帯電話で、この学園の内線にしか繋がらない。
【内線電話の着信履歴】
職員室の内線電話に着信履歴があった。
時刻は14時頃。
【小型マイク】
音楽準備室にあった小型マイク。
何故か職員室の内線電話に取り付けられていた。
【プレイヤーの確認】
異世界にログインする際、必ずプレイヤーの確認が求められる。
【ネロのアバター】
首にリボンが結び付けられている。
これだけ強く結び付けられていたら、間違いなく数分で絶命するはずだ。
【縁結びのリボン】
ホープアイランド内のアイテム。
決して切れず無限に伸びる魔法のリボン。
【ネロのグリモアのログ】
ネロのグリモアのログによると、ネロが最後に接触したのは目野さん。
【ゲームの強制中断】
誰か一人でも死亡者が出た場合、その瞬間にゲームは強制中断され全員ログアウトとなる。
【異世界での死】
異世界で死んだ場合、現実世界でも死亡する。
ただし現実世界での死因は、異世界での死因にかかわらず全て心臓麻痺となる。
【透明な壁】
はじまりの草原に立ちはだかっていた壁。
普段は無生物はすり抜けられるようになっている。
死体及びNPCは無生物と認識される。
ただし捜査中は例外。
【滑り台】
透明な壁の向こうに、手作りの滑り台のようなものが設置されている。
【秋山君の証言】
14時頃に職員室の内線電話に着信があったので出てみたところ、無言電話だったらしい。
それまでは転生ルームの見張りをしていた。
【知崎君の証言】
飛行船は、強制ログアウト時までずっと水の島で停まっていた。
つまり少なくともネロが死ぬ10分前は島と島との間の行き来は不可能だった。
【島の位置関係】
はじまりの草原を基点として、炎の島、風の島、土の島、水の島の順に飛行船での移動の所要時間が長くなっていく。
【飛行船】
必ず島の東端に到着する飛行船が唯一島を行き来できる移動手段。
【水の島の森のモンスター】
水の島の森にモンスターが大量発生していた。
【アイテムの特性①】
この島のアイテムは触れる事でカード化でき、カードに書かれた呪文を詠唱する事でカード化を解除する事ができる。
また、1分間グリモアに納めずに放置しておくと自動的にカード化が解除されてしまう。
【アイテムの特性②】
原則として、一度カード化を解除したものはもう一度カード化する事はできない。
ただし例外として、そのアイテムを加工して別のアイテムへ変えた場合はもう一度カード化する事ができる。
【ゲーム内のHP】
異世界にはHPという概念が存在する。
異世界でダメージを負った場合、現実世界の肉体に全く影響はないが、HPが0になると全身疲労で指一本動かせなくなる。
【ログアウト後のアバター】
ログアウト後、プレイヤーのアバターはNPCとして異世界に居続ける。
NPCは、用意された問答しかする事ができない。
【マナの証言】
強制ログアウト後、ネロの遺体に触ったのは館井君、加賀君、目野さん、リカの4人。
『ヘイヘイヘーイ!!!全員席についたなァ!!!』
『それでは、始めましょうか!お待ちかねの学級裁判を!』
《学級裁判 開廷!》
モノクマ『ではまず裁判の簡単な説明をしておきましょう。学級裁判では『仲間を殺した犯人は誰か』について議論をし、その結果はオマエラの投票によって決まります!』
モノDJ『もし正解ならクロのみがオシオキ!!不正解ならクロのみが『卒業』、それ以外の全員がオシオキだぜYEAH!!!!』
秋山「わかったからさっさと始めるよ」
聲伽「今回は死因がザックリしすぎやけどどうしようね?」
腐和「とりあえず、加賀君達の検視結果を整理してみるのがいいんじゃない?」
ーーー 議論開始! ーーー
加賀「検視結果…か。《ネロの身体に外傷は無かった》。しかし、体内から《毒》が検出されたな」
古城「ど、毒じゃと!?」
秋山「うーん…その毒って何だったのかな?」
古城「前回みたく《フグ毒》ではないのか?」
聲伽「んー…《青酸カリ》やなか?」
あの人の意見に賛成したいわね…
《青酸カリ》⬅︎【青酸カリ】
「それに賛成よ!!」
《同 意》
腐和「ネロの身体から検出された毒は青酸カリで間違いないと思うわ。そうでしょ加賀君?」
加賀「ああ。ネロの身体からは青酸カリのカプセルが見つかった」
古城「な、何じゃと!?」
腐和「犯人は、保健室から青酸カリの瓶をそのまま持ち出してその場でネロに投与したのでしょうね。それを裏付ける証拠もあるわ」
コトダマ提示!
【茶色い瓶】
「これよ!!」
腐和「青酸カリのカプセルが入った瓶が秋山君の座席の隙間に挟まっていたの。おそらく、犯人が隠したものでしょうね」
古城「むっ!?だとすると、ワシにはもう犯人がわかってしまったぞ!!」
聲伽「ええ!?」
知崎「えーそれホント!?いろはおねえ!」
古城「ガハハハ!!ワシの推理が聞きたいか!?心して聞くがよい!」
ーーー 議論開始! ーーー
古城「ネロは秋山に《毒殺された》のじゃ!」
秋山「…はあ?」
古城「《椅子から毒の瓶が見つかったのが動かぬ証拠》じゃあ!!観念せんか!!」
秋山「…あのさぁ、間違えたら皆死ぬんだよ?《もう少し真面目に議論しようよ》」
目野「でも《毒殺以外の死因》なんて考えられるんですかね!?」
うーん…
毒殺だとすると、あれと矛盾するのよね。
《毒殺された》⬅︎【アーモンド臭】
「それは違うわ!!」
《論 破》
腐和「ネロの死因は毒殺じゃないと思うわ」
古城「な、何じゃと!?」
腐和「青酸カリは、胃酸と反応するとシアン化水素が発生するの。これが青酸カリで窒息死する原因になるのだけれど、このガスは甘酸っぱい臭いがするのよ。その臭いがしなかったって事は、ネロに投与された青酸カリは胃酸と反応してなかったのよ」
秋山「大体さ、俺の椅子から毒薬の瓶が見つかったからって、俺が犯人とは限らないだろ?クロが俺を犯人にする為にわざと俺の椅子に隠したのかもしれないじゃないか」
聲伽「一理あるね…」
古城「う、ううむ…い、言われてみればそうじゃな。じゃあ死因は毒殺以外という事か…?」
リカ『プログラミングし直しデスね!』
《反 論》
リカ『アーモンド臭がしなかったからって、毒殺の可能性を消すのは早計では?』
腐和「そうかしら?私は毒殺じゃないと思うけど」
リカ『そうデスね…では一からバグを取り除いて修正していきマショウ』
ーーー 反論ショーダウン開始 ーーー
リカ『確かに、アーモンド臭がしなかったので経口摂取の線が消えたのは間違いないと思いマス。デスがまだ可能性が考えられマセんか?』
腐和「可能性?」
リカ『直接血管に注入されたという可能性デス』
腐和「うーん…素人がそんな事できるものなのかしら?」
リカ『この際、素人かどうかは関係ありマセん。体内に毒を注入さえできれば殺せるのデスから』
腐和「じゃあネロの身体から見つかった青酸カリのカプセルは何だったの?」
リカ『おそらくダミーだと思いマス。《注射器か何かをネロクンに刺して》、毒を注入すれば、アーモンド臭を発生させずにネロクンを毒殺する事は可能なのでは?』
うん、一見筋が通っているように見える…
でも、その推理には決定的な穴があるわ!
《注射器か何かをネロクンに刺して》⬅︎【加賀君の検視結果】
「その言葉、撃ち抜いてあげる!」
《論 破》
腐和「残念だけどそれは通らないわ。『死体には外傷は一切なかった』って加賀君が証言しているもの。注射されたんだとしたら、加賀君が注射痕を発見しているはずでしょ?」
加賀「そうだな。俺が調べたところ、注射痕のようなものはどこにも見つからなかった。モノクマファイルにも外傷なしと書かれていたしな」
リカ『あっ…そうデシたね。失礼しマシた』
腐和「死因を明らかにする前に、まずはネロの死亡場所を明らかにする必要があるんじゃない?」
ーーー 議論開始! ーーー
目野「死亡場所?《転生ルーム》ではないのですか?」
秋山「そういう事じゃなくてさ…」
館井「《現実世界》で死んだという可能性は無いのか?」
聲伽「うーん…どうなんやろね」
知崎「はいはーい!《異世界》で死んだんだと思いまーす!」
あの人の意見に賛成したいわ。
《異世界》⬅︎【モノクマファイル⑤】
「それに賛成よ!!」
《同 意》
腐和「ネロの死因は心臓麻痺と書いてあるから、死亡場所は異世界なんじゃないかしら?」
古城「むっ、何故そう言い切れるのじゃ!?」
マナ「あっ…緋色ちゃん、アレだよね!?」
腐和「ええ。そうね」
館井「アレではわからんな。きちんとわかるように説明してもらおうか」
腐和「わかったわ。どうして死因が心臓麻痺だと死亡場所が異世界になるのか説明するわね」
コトダマ提示!
【異世界での死】
「これよ!!」
腐和「異世界で死んだ場合、異世界での死因にかかわらず現実世界での死因は心臓麻痺になるの。モノクマが言ってたから間違いないわ」
知崎「ふーん、なるなる」
秋山「じゃあ死亡場所は異世界で確定って事でいいんだね?」
腐和「ええ。次は、異世界でネロがどうやって殺されたのかを議論しましょう」
ーーー 議論開始! ーーー
古城「わかった!《刺殺》じゃろ!」
知崎「《魔法》で殺したんじゃないの?」
館井「ううむ…異世界の中でならあり得る…か」
聲伽「《絞殺》やなか?」
秋山「うーん…《毒殺》…ではないか」
あの人の意見に賛成したい。
《絞殺》⬅︎【ネロのアバター】
「それに賛成よ!!」
《同 意》
腐和「ネロのアバターに、リボンのようなものが結び付けられていたの。ネロはあれで殺されたんじゃないかしら?」
聲伽「な、なるほど…」
加賀「ではネロは絞殺されたものとして、次は凶器の断定を……」
知崎「は?何言ってんの?」
《反 論》
知崎「ネロちゃんの首にリボンが結ばれてたからって、絞殺とは限らないんじゃないの?」
腐和「どういう事かしら?」
知崎「そぉだなぁ。かったるいし、サクサク証明していかなきゃだよね」
ーーー 反論ショーダウン開始 ーーー
知崎「犯人はさ、死因を間違えさせるためにわざとネロちゃんの首にリボンを巻きつけたんじゃないの?」
腐和「でも、アバターのネロには絞殺以外の外傷は無かったわよ?」
知崎「外傷が目立つ死因だったとは限らないじゃんかよー」
腐和「じゃあネロの本当の死因は何だったっていうの?」
知崎「そんなの知らないよ!一酸化炭素中毒かなんかじゃないの?」
腐和「死因が違うとか言い出した割には随分適当なのね」
知崎「だって知らないもんは知らないんだもん!ボクが言いたいのはそういう事じゃなくさ!ネロちゃんを《別の方法で殺してから》リボンで首を絞めたって可能性もまだ残ってるって事だよ!ねえねえどうして絞殺だって言い切れるの?知ってる?知ってるのかなぁ?」
いいえ、あのルールがある限り、それはできないはずよ。
《別の方法で殺してから》⬅︎【ゲームの強制中断】
「その言葉、撃ち抜いてあげる!」
《論 破》
腐和「あのゲームは、一人でも死亡者が出たらその瞬間に強制ログアウトされるの。ネロが死んでから偽装工作をするのは無理なはずよ」
知崎「…あー、そういえばそうだったね」
秋山「じゃあ死因は絞殺で確定って事でいいんだね?」
腐和「ええ」
加賀「そうなると次は凶器か。何か心当たりは?」
凶器…
おそらくアレでしょうね。
コトダマ提示!
【縁結びのリボン】
「これよ!!」
腐和「ゲーム内のアイテムの『縁結びのリボン』じゃないかしら?」
目野「そうだったのですか!」
腐和「あのリボンは絶対に切れないという性質があるからね。絞殺にはもってこいだったはずよ」
秋山「なるほど…これで死因と凶器が明らかになったわけだけど…じゃあ次は犯人を絞っていけばいいのかな?」
聲伽「ネロくんははじまりの草原にいたっちゃんね?」
ーーー 議論開始! ーーー
加賀「こういう時はアリバイを証明するのがセオリーなんじゃないか?俺はリカと一緒に《銀行で貯金を下ろしていたが》?その後腐和と聲伽と合流したが…」
聲伽「そうそう!《加賀くんにお遣い頼まれたっちゃん》!」
館井「俺は《目野が水の島にいるのを見かけた》が…」
目野「えっ?いや、あの…」
知崎「はいはーい!ボクはいろはおねえと炎の島にいたよ!飛行船がずーーーっと《水の島に停まっててさ》!他の島に行けなかったんだよ!」
ちょっと待って、今重要な事を言った人がいなかった?
《水の島に停まっててさ》⬅︎【知崎君の証言】
「それに賛成よ!!」
《同 意》
腐和「島と島を行き来する飛行船は、ずっと水の島に停まっていたの。そうでしょ?知崎君」
知崎「そーだよ!ずーーーっといろはおねえと一緒に待ってたんだから!ったく、誰だよ水の島で停めてた奴!」
腐和「うーん、それは今は重要じゃないんじゃないかしら?重要なのは、犯行時間中島と島の行き来は不可能だったという事よ」
加賀「裏を返せば、その時間中にネロが死んでいた島にいた奴が犯人という事か。奴が死んでいたのはどこだ?」
聲伽「えっとね…はじまりの草原のある島やったはずばい」
館井「その時間中にどこかの島にいたという確認が取れていない奴…となると、一人心当たりがあるな」
知崎「えーっ、だれだれ!?」
館井「秋山だ」
秋山「……は?」
館井「事実そうだろう?どこかの島にいたという証言が無いのはお前だけだ」
秋山「はぁ…あのさぁ。俺はあの時ログアウトしてたんだよ?ゲーム世界でネロさんを殺せるわけはないじゃないか」
館井「しかし…現にアリバイが無いのはお前だけなのだぞ」
秋山「そんな事言われても、俺がログアウトしてたのは事実だしなぁ。俺は転生ルームの前で誰かが変な動きをしていないか見張ってたんだよ」
加賀「うむ…秋山が犯人の可能性は低いんじゃないか?」
知崎「ほよ?」
加賀「秋山の座席から毒薬の瓶が見つかった時点で、俺は秋山は犯人じゃないと確信している。自分の席に毒薬を放置しておくなんて、疑って下さいと言っているようなものだからな」
知崎「それもそう思わせる為の罠なのかもしれないよー?」
加賀「無いな。本当に疑われたくないなら、多少強引にでもアリバイ工作をするはずだ。それに奴が犯人なら、こんな回りくどい事をする必要が無いんだ。奴だけが現実世界にいる状況なら、証拠隠滅なんてどうとでもなるからな」
館井「しかし、実際犯行が可能なのは秋山だけだし…これはどうなるのだ?」
古城「もしや自殺か…?」
加賀「…いや、ネロを殺した犯人はいるのだろう。自殺したいだけならわざわざ青酸カリを用意して偽装工作する必要も無いしな。俺達は、どうやって別の島からネロを殺したのかをハッキリさせればいいんじゃないか?」
腐和「そうね」
加賀「時に腐和。異世界の構造についてもう一度考えてみるのはどうだ?何か手掛かりが見えてくるかもしれないしな」
異世界の構造…
あれを証拠として提示するべきなのかしら?
コトダマ提示!
【島の位置関係】
「これよ!!」
腐和「あの島は、はじまりの草原がある島を起点として、炎の島、風の島、土の島、水の島の順に距離が遠くなっていくのだったわよね」
加賀「そうだな。ところで、君の描いた地図が正しいとするとアレの設置場所ははどう考えても最適解ではなかったと思うのだが…君はどう思う?」
腐和「え?」
加賀「腐和。あの異世界で、何かおかしなところは無かったか?」
加賀君が言ってたおかしなところ…
そういえば私も、あの世界で違和感を感じていた。
どうしてアレはあんなに使いづらかったのかしら?
それを証拠として提示してみよう。
コトダマ提示!
【飛行船】
「これよ!!」
腐和「飛行船!飛行船が必ず東海岸にしか着かないって事でしょ?」
加賀「そうだな。他にも飛行船の停留所を設置できそうな地点はいくらでもあるにもかかわらず、だ」
知崎「ねえねえ、何で東海岸にしか着かないのかなぁ?不思議不思議〜!」
加賀「東海岸…待ち時間……」
加賀君は、目を閉じて顎を撫でながら考え込んでいた。
そして何かを閃いたかのように突然目を見開く。
加賀「クク…クハハハハ!わかったぞ!」
古城「なっ、何じゃあ貴様!?急に笑いおって、気色悪いわァ!!」
リカ『なるほど…』
秋山「そういう事か」
どうやら秋山君とリカも真相に辿り着いたようだ。
加賀「時に腐和緋色。君は同じ建物の違う階に物や人を運ぶ装置に心当たりは無いか?君も普段から使っているものだ」
それってまさか…
ー閃きアナグラム開始ー
エ レ ベ ー タ ー
【エレベーター】
「そういう事ね!」
腐和「エレベーター!あなたが言いたいのは、エレベーターの事じゃないかしら?」
加賀「うむ、模範解答だ」
目野「なっ、何ですってぇ!!?…って、どういう事です?」
腐和「どういう事か一から説明するわね」
飛行船の正体は?
1.エレベーター
2.宇宙船
3.潜水艦
➡︎1.エレベーター
異世界の島の正しい配置は?
1.南北に一直線に並んでいる
2.階層になっている
3.はじまりの島を中心に環状に並んでいる
➡︎2.階層になっている
飛行船の停留所が東海岸にしかないのは?
1.設計ミス
2.別の場所に設置するのが面倒だったから
3.飛行船の正体がエレベーターだから
➡︎3.飛行船の正体がエレベーターだから
犯人がネロを殺した場所は?
1.飛行船
2.転生ルーム
3.はじまりの草原
➡︎1.飛行船
犯人がネロを絞殺した方法は?
1.そのまま後ろから絞めた
2.魔法を使った
3.高さを利用した
➡︎3.高さを利用した
犯人がネロを水の島からはじまりの草原に移動させた方法は?
1.魔法を使った
2.飛行船の窓から突き落とした
3.ネロをおぶって飛び降りた
➡︎2.飛行船の窓から突き落とした
《COMPLETE!!》
腐和「わかったわ!」
聲伽「ほんと!?」
腐和「ええ。私達は、あの世界の島の配置を根本から勘違いしていたの。あの世界の島は南北に一直線上に並んでるんじゃなくて、あの世界全体が高層ビルになっていたの。あの世界の島は、巨大な高層ビルのうちの一階だったのよ!」
館井「じゃあ、飛行船が必ず島の東端の停留所にしか到着しなかったのは…」
加賀「単純な話、あの飛行船はエレベーターだから、停留所は縦に一直線上に並んでいたんだ。仮にあの飛行船がエレベーターだと仮定すると、犯人がどうやってネロを水の島からはじまりの草原に移動させたのかわかるのではないか?」
腐和「ええ。おそらく犯人は、飛行船の窓からネロを突き落としたのよ。そうすれば、5階にある水の島の停留所に飛行船を停めたまま1階のはじまりの草原にネロを移動させる事ができるでしょ?」
リカ『でもただ落としただけだと、ネロクンの遺体ははじまりの草原には落ちない気がしマス』
腐和「でしょうね。だから犯人はあるものを使ったんだと思うわ」
コトダマ提示!
【滑り台】
「これよ!!」
腐和「多分犯人は、滑り台を使ってネロをはじまりの草原に着地させたんじゃないかしら?」
知崎「えーっ、滑り台ー?」
腐和「ええ。おそらく段取りはこうよ。まず犯人は、ネロの首に縁結びのリボンを巻き付けておくでしょ?その状態で、リボンの端を握ったままネロを飛行船の窓から突き落とすの。そしてネロが絶命した瞬間に強制ログアウトしてリボンを支えるものが無くなり、ネロがリボンごと下の滑り台に落ちてそのままはじまりの草原に着地する…こういう事なんじゃないかしら?」
リカ『うーん、そう上手くいくものデスかね?あの世界全体が巨大な高層ビルという事は、世界のどこかに壁があるわけデショウ?飛行船の真下に滑り台を設置したところで、壁に阻まれてしまうのでは?』
腐和「それは問題無いはずよ」
コトダマ提示!
【透明な壁】
「これよ!!」
腐和「秋山君の言う通り、あの世界には透明な壁があるの。屈折率の関係で背景がどこまでも続いているように見える仕掛けになっていたから、よくよく観察しないと壁の存在なんて気付きようがなかったのだけれどね」
秋山「その壁がどうしたの?」
腐和「あの壁、実は無生物だけすり抜けられるようになっていたのよ。死体も無生物と見做されるから、ネロのアバターもあの壁をすり抜けられたはずよ。ネロは滑り台から放り出された後、壁をすり抜けてはじまりの草原に着地したんじゃないかしら?」
聲伽「なるほど…でもそん滑り台ってどっから持ってきたっちゃろうか?」
知崎「あの世界には滑り台なんて無かったよねぇ?」
リカ『となると…手作りした可能性が高そうデスね』
古城「むっ、滑り台を手作りじゃとぉ!?」
腐和「ああもう!皆でいっぺんに喋らないで!私は聖徳太子じゃないんだから!」
ーーー 議論開始! ーーー
聲伽「まず、犯人は《手作りの滑り台》ば使ったって事でよかと?」
知崎「うんうん!それでそれで?」
館井「しかし…それだと説明できない事があるぞ」
聲伽「ふぇ?」
館井「犯人はどうやってエレベーターの真下に滑り台を設置したのだ?まさか《エレベーターの真下で滑り台を作った》訳ではないよな?」
加賀「普通に滑り台を作ってから《カード化してエレベーターの下に投げた》んじゃないか?そのままカード化を解除すれば、エレベーターの真下に滑り台を設置する事は可能なはずだ」
館井「それはできないのではないか?だって、一度カード化を解除したアイテムは二度とカード化できないのだぞ。カード化を解除したアイテムで滑り台を作ったとして、《滑り台をカード化する事ができない》のでは意味が無いだろう」
うーん、本当にそうかしら…?
《滑り台をカード化する事ができない》⬅︎【アイテムの特性②】
「それは違うわ!!」
《論 破》
腐和「滑り台をカード化する事は可能だったんじゃないかしら?」
館井「何だと……?」
腐和「館井君の言う通り、一度カード化を解いたアイテムはもう一度カード化する事はできないわ。でも、アイテムを組み合わせて別のアイテムを作った場合は例外なのよ。例えば、滑り台を作る為に木材と鉄パイプを使ったとするでしょ?木材と鉄パイプを単体でカード化する事はできなくても、木材と鉄パイプを使って作った滑り台はカード化できるのよ」
館井「そうだったのか…」
リカ『まあ館井クンはゲーム初心者デスので、気付かなくても無理はありマセんね』
聲伽「えっと…じゃあネロくんは、緋色ちゃんが今言うたトリックで殺しゃれたって事でよかと?」
腐和「そうだと思うわ」
「根本から考え直したら?」
《反 論》
秋山「腐和さん。それはおかしいよ」
腐和「今言ったトリックがどこか間違ってるの?」
秋山「今のトリック、確かに筋は通ってるんだけどさ。君、何かもっと根本的な事を見落としてないかな?」
ーーー 反論ショーダウン開始 ーーー
秋山「そもそもの話、本当に今言ったトリックを実行する事は可能なのかな?」
腐和「でも実際事件は起きてるわけだし…」
秋山「うん、ネロさんを殺した誰かがいる、その事実はあるんだろうね。飛行船がエレベーターになってるのも、合ってると思うよ。でもさ、そのトリックでネロさんを絞殺するのは無理なんだよ」
腐和「どうして?」
秋山「だって考えてもみてよ。いきなり飛行船から突き落とされそうになったら、誰だって抵抗するよね?ましてや、百戦錬磨のネロさんが相手なんだよ?逆に犯人が返り討ちに遭う可能性が高かったんじゃないのかな?」
腐和「抵抗できない状態にされていた可能性は?」
秋山「だから、相手が世界最強のマフィアなんだから《そんな都合のいい状況作れるわけないだろ》」
ネロさんを動けなくする方法…
あの異世界にはあったはずよ!
《そんな都合のいい状況作れるわけないだろ》⬅︎【ゲーム内のHP】
「その言葉、撃ち抜いてあげる!」
《論 破》
腐和「犯人は、ネロのHP切れを狙ったんじゃないかしら?HPが底をつくと、全身疲労で指一本動かせなくなるからね。その状態なら、飛行船から突き落とされる時に抵抗できなくても不思議じゃないわ」
秋山「HP切れを狙うなんて、そんな上手くいくものなのかな?」
腐和「犯人は、あるものを使ってネロのHPをわざと削ったんじゃないかしら?」
秋山「あるもの?」
ネロのHPを削ったもの…
それは…
コトダマ提示!
【水の島の森のモンスター】
「これよ!!」
腐和「犯人はまず、何か理由をつけてネロを森に連れ込んで、森の中で大量のモンスターをけしかけたのよ。いくらネロといえど、大勢の上級モンスターから集中砲火を浴びればあっという間にHPが底をつくわ」
秋山「あっ…なるほど」
古城「しかし…カード化を解除するには呪文の詠唱が必要だったはずじゃろ?呪文を唱えてる間にネロに返り討ちにされるのではないか?」
聲伽「それに、そげんいっぺんに大量んモンスターんカード化ば解除したらあっちゅう間に犯人のMPが尽きちゃうよね?」
腐和「その心配は無いわ。実は、カード化を解除するのにはもう一つ方法があるの」
コトダマ提示!
【アイテムの特性①】
「これよ!!」
腐和「カード化したアイテムは、グリモアに納めずに1分間放置するとアイテムに戻ってしまうの。この方法でカード化を解除すればMPは減らないし、ネロに気付かれずにモンスターを大量発生させる事ができるはずよ」
古城「なっ!?そんな裏技があったのか!」
知崎「なーるほどね!犯人もボクと同じ事してたんだぁ〜!お仲間だねぇ!わーいわーい!」
聲伽「喜んどー場合やなか!」
館井「となると…ネロを森に連れ込んだ奴が犯人という事か」
知崎「そんな都合いい瞬間を目撃してる人なんていんのかなぁ?」
ネロを森に連れ込んでた人…
それって……
《人物指定》
腐和緋色
聲伽愛
玉越翼
小鳥遊由
知崎蓮
食峰満
越目粧太
聖蘭マリア
古城いろは
加賀久遠
目野美香子
館井建次郎
秋山楽斗
響歌音
ネロ・ヴィアラッテア
闇内忍
リカ
➡︎目野美香子
腐和「目野さん、あなたよね?」
目野「へー、そうですか。私ですか………」
目野「………」
目野「………」
目野「はぎょえええええええ!!!?あ、アタクシィ!!?」
館井「…貴様が犯人だったのか」
目野「違いますよ!!私が犯人なわけないでしょうが!!」
ーーー 議論開始! ーーー
目野「私は《犯人じゃありませんよ》!」
館井「だったら犯人ではないという証拠を出してもらおうか」
目野「えっ…それは、えっと……」
秋山「証明出来ないの?」
目野「あ、あのねえ!!そもそも、私は《ネロさんを森に連れ込んだりなんかしてませんけど》!?ジョーダンはよしこちゃんです!」
今、事実とは違う証言があったわよね。
《ネロさんを森に連れ込んだりなんかしてませんけど》⬅︎【加賀君の証言】
「それは違うわ!!」
《論 破》
腐和「目野さん。あなたがネロを水の島の森に連れ込んでいくのを見た…と、加賀君が証言しているのだけれど、これはどういう事かしら?」
目野「はぎぃえぇえええ!!?う、嘘ですよね加賀さん!?」
加賀「いや、俺はこの目で確かに見たぞ」
目野「は…は……」
目野「黙らっしゃい!!この嘘つきが!!」
加賀「…はぁ?」
ーーー 議論開始! ーーー
目野「そうやって《皆を騙そうったってそうはいきませんよ》!」
加賀「《嘘なんかついてない》んだが…」
秋山「状況的に加賀君が犯人じゃないのは確定してるんだから、《嘘をつくメリットが無い》だろ」
目野「だって私は本当に知らないんですもん!!大体、私は《ネロさんと会ってすらない》んですよ!?どうして信じてくれないんです!?」
知崎「きゃはは、美香子ちゃん普段がアレだから仕方ないね!」
目野「普段がアレって何ですかぁあああ!!!」
今、事実とは違う発言があったわよね?
《ネロさんと会ってすらない》⬅︎【ネロのグリモアのログ】
「それは違うわ!!」
《論 破》
腐和「目野さん。ネロのグリモアのログにあなたの名前があるのだけれど、これはどういう事?」
目野「んぎょえぇええええ!!?どういう事はこっちのセリフですよ!どうして私の名前がネロさんのグリモアのログにあるんですか!!」
古城「それはウヌがネロと接触したからに決まってるじゃろうが!!」
館井「………本当の事を言え。本当は、ネロと会っていたのだろう?」
腐和「目野さん。私だって、何の理由もなしにあなたを犯人にしたいわけじゃないの。もし違うなら、本当の事を話して?」
目野「あ……あ……あばばばばばばばば…」
目野さんは、疑われたのがよっぽどショックだったのか、その場で立ったまま白目を剥き涙やら鼻水やら涎やらを垂れ流して泡を吹きながらビクビク痙攣した。
何だか変なクスリでもキメた人みたいね。
知崎「うわぁ!?疑われたのがショック過ぎて立ったまま気絶したぁ!?さすが奇行種!リアクションまでプルスウルトラしてやがる!」
秋山「ふざけてる場合じゃないでしょ。反論が無いなら、目野さんが犯人って事で…」
目野「……した」
秋山「ん?」
目野「気絶してました!!ハイ!アタクシは、事件当時気絶していたのです!!ですからアタクシにゃあ犯行は不可能なのですよ!!アハハハハハハ!!!」
目野さんは、狂ったように笑いながら喚き散らした。
完全にもう開き直っちゃってるわね。
知崎「きゃはは、完全に目がイッちゃってるねぇ」
館井「……これはもう終わりでいいだろう」
モノクマ『おっと、結論が出たみたいですね。ではでは、投票ター…』
リカ『待ってクダサイ!!』
投票にまったをかけたのは、リカだった。
リカ『ははが犯人ではないのは、アテクシが一番よくわかっていマス。もう一度冷静に議論し直してみマセんか?』
腐和「…そうね。まだ解明できてない謎も残ってるし、もう少し議論を進めましょう」
《学級裁判 中断!》
ーーー 生き残りメンバー ーーー
【超高校級の警察官】
【超高校級の幸運】
【超高校級の泥棒】
【超高校級の考古学者】
【超高校級の魔術師】
【超高校級の機械技師】
【超高校級の大工】
【超高校級の音楽プロデューサー】
【超高校級のAI】リカ
残り9名
ーーー 死亡メンバー ーーー
【超高校級のバレーボール選手】
【超高校級のボーカリスト】
【超高校級の獣医】
【超高校級のメイクアップアーティスト】
【超高校級の聖母】
【超高校級の忍者】
【超高校級の美食家】【超高校級の殺人鬼】
【超高校級のマフィア】ネロ・ヴィアラッテア
以上8名
今更だけど推し教えて
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腐和緋色
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聲伽愛
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玉越翼
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小鳥遊由
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知崎蓮
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食峰満
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越目粧太
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聖蘭マリア
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古城いろは
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加賀久遠
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目野美香子
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館井建次郎
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秋山楽斗
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響歌音
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ネロ・ヴィアラッテア
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闇内忍
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リカ