ジャスティスダンガンロンパX4  強くてコロシアイ再履修   作:M.T.

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非日常編③(学級裁判後編)

 

《学級裁判 再開!》

 

腐和「まずは目野さんの言い分も聞いてみない事には先に進めないわよね」

 

リカ『ははは犯人ではありマセん!もう一度慎重に議論してみマショウ!』

 

腐和「リカの言う通りよ。全員の命がかかってるんだから、慎重に議論を進めていかないと」

 

 

 

ーーー 議論開始! ーーー

 

 

 

目野「私は犯行時刻に《気絶していた》のです!ネロさんを殺せるわけがないじゃないですか!」

 

古城「ええい黙れい!!そんな都合のいい言い訳が《まかり通ってたまるものか》!!」

 

秋山「大体さ…百歩譲ってその話が本当だったとして、今までずっと黙ってたのは何でなの?」

 

目野「だって気絶してただなんてバカ正直に言ったら《私が疑われる》じゃないですか!!」

 

秋山「………はぁ」

 

館井「…目野。本当の事を言ってくれ。俺は正直言って《お前が犯人な気がしてきた》」

 

目野「黙らっしゃい!!おらは犯人じゃなえ言ーちょーだらーが!!」

 

知崎「うわあ急にメチャクチャ訛った!?」

 

聲伽「…キミ、どこ出身だっけ?」

 

知崎君、マナ。

今はそこ気にしてる場合じゃないわよ。

…でもおかげで、目野さんから重要な証言を引き出す事ができたわ。

 

 

 

《気絶していた》⬅︎【目野さんの証言】

 

「それに賛成よ!!」

 

《同 意》

 

 

 

腐和「嘘じゃないと思うわ。目野さんは、捜査時間中に記憶が無くなってる事を正直に私に伝えてくれてたもの」

 

秋山「でもそれって目野さん本人の自己申告だろ?信憑性はどうなんだろうね?」

 

リカ『ははが嘘をついている可能性は低いデス。捜査時間中に腐和サンに『気絶してました』なんて報告したら、疑って下さいと言っているようなものデスから。真犯人であればそんな申告はしないはずデス』

 

知崎「本当にそうなのかなぁ?今までの事件で気絶させられた人がみんな犯人じゃなかったから、気絶してましたーって言えば犯人候補から外されるって学んだんじゃないの?」

 

加賀「そんなくだらない嘘をつくぐらいだったら、もっとマシな嘘はいくらでも思いつくはずだ」

 

腐和「それに、目野さんは薬品の臭いを嗅いで意識を失ったってしっかり証言してくれていたわ。目野さんの嗅いだ薬品と学園内にある薬品が一致すれば、証言の信憑性が上がるんじゃないかしら?ねえ目野さん。あなたが最後に嗅いだ薬品はどんな臭いだった?」

 

目野「えーっと…何というか、甘ったるい臭いでしたかね?」

 

それって…もしかしてアレじゃないかしら?

 

 

 

コトダマ提示!

 

【クロロホルム】

 

「これよ!!」

 

 

 

腐和「目野さん。あなたが嗅いだのはクロロホルムの臭いじゃないの?」

 

目野「く、クロロホルム!?推理ドラマとかでよく使われるアレですか!?」

 

腐和「ええ。化学室からなくなっていた薬品の中で、あなたが言った特徴と一致するのはクロロホルムしか無いのよ。あなたは、クロロホルムを嗅がされて気絶させられたんじゃないかしら?」

 

秋山「でもさ。クロロホルムなんてどう吸わせたのさ?まさかハンカチに染み込ませて吸わせたわけでもないだろうし」

 

腐和「あるものを使えば可能だと思うわ」

 

 

 

コトダマ提示!

 

【ガスマスク】

 

「これよ!!」

 

 

 

腐和「化学室からガスマスクがなくなっていたの。犯人は、ガスマスクにクロロホルムを仕込んで目野さんに吸わせたんじゃないかしら?」

 

古城「なっ、何じゃとぉ!?」

 

腐和「クロロホルムは適切な濃度で長時間吸わせないと人を気絶させられないからね。ガスマスクでなら、適切な濃度で吸わせる事ができるでしょ?」

 

加賀「なるほどな。それならクロロホルムを吸わせて気絶させる事は可能…か」

 

目野「ほら見なさい!私は犯人じゃなかったでしょう!?」

 

秋山「目野さんの自作自演だったら話は別だけどね」

 

目野「な!?何ですってぇ!?」

 

秋山「だって、クロロホルムなんて素人が扱える薬品じゃないだろ」

 

腐和「確かにね。そこら辺どうなのかしら、モノクマ?」

 

モノクマ『…………ふがっ!ああ、やべっ、出番無さすぎて寝てた。ええっと、クロロホルムの取り扱いについてですね?この際だからぶっちゃけるけど、危険な薬品を使いたい人には学園長が直々に使い方のマニュアルを渡しているのです!下手に使われて事故とか起こされたらたまったもんじゃないからね!』

 

腐和「なるほど…これでハッキリしたわね。マニュアルに従えば、素人でもクロロホルムを使う事は可能だそうよ」

 

知崎「えーっ、じゃあ変態が全開で卍解してバンザイな美香子おねえはガスマスクでクロロホルムを吸わされて気絶したんだね!?わーいわーい不思議不思議ー!」

 

聲伽「変に韻踏んでんやなか」

 

秋山「うーん…でも、そんな事されたら普通抵抗するよね?」

 

腐和「…もしかしたら、目野さんは抵抗できない状態だったんじゃないかしら?」

 

 

 

コトダマ提示!

 

【安全装置】

 

「これよ!!」

 

 

 

腐和「目野さんは、異世界に再ログインする直前に気絶させられたんじゃないかしら?」

 

秋山「どうしてそう思うの?」

 

腐和「あの椅子、一度座ると四肢と胴体に安全装置が取り付けられて、身動きが取れなくなるのよ。ヘッドセットをつけていて何も見えない上に安全装置で拘束されている状態でクロロホルムを吸わされたら、パニックも合間って抵抗できずに気絶してしまっても無理はないわ」

 

知崎「なるなる、それで奇行種が全集中してやがる美香子おねえはそのまま犯人にやられちゃいましたと!」

 

 

 

館井「建て直しだ」

 

《反 論》

 

 

 

館井「腐和。その推理には決定的な穴があるぞ」

 

腐和「穴?」

 

館井「推理も建物と同じで、土台が弛んでいるとすぐに崩れる。まずは土台から組み直していこうか」

 

 

 

ーーー 反論ショーダウン開始 ーーー

 

館井「仮に目野が転生ルームでログインしようとする時にガスマスクでガスを吸わされたとして、お前は何か一つ忘れている事が無いか?」

 

腐和「忘れてる事?」

 

館井「転生ルームは秋山が見張りをしていたのを忘れたのか?転生ルームで目野にガスを吸わせたりなんかしたら、秋山がそれを目撃しているはずだ」

 

腐和「秋山君の隙をついてガスを吸わせたという可能性は?」

 

館井「……腐和よ。クロロホルムは長時間吸わせないと人を気絶させられないと言ったのはお前だぞ。そんな《一瞬の隙》で目野にクロロホルムを吸わせて気絶させられるわけがないだろう。やはり目野の自作自演と考えるのが自然なのではないか?」

 

一瞬の隙…?

いいえ、あったはずよ。

秋山君が転生ルームの見張りをしていなかった時間帯が!

 

《一瞬の隙》⬅︎【秋山君の証言】

 

 

 

「その言葉、撃ち抜いてあげる!」

 

《論 破》

 

 

 

腐和「秋山君が転生ルームを離れていた時間帯なら、ちゃんとあったわよ」

 

館井「…何だと?」

 

腐和「秋山君。あなたは確か、ゲームセンターから電話の音が聴こえたから、確かめに行ったのよね?」

 

秋山「ん?ああ、うん。電話の音の正体を確かめに行ってたから、確かに15分くらいは転生ルームから離れてたけど」

 

館井「電話の音だと…?にわかに信じ難いな。本当に電話が鳴ったという証拠はあるのか?」

 

腐和「ええ。秋山君の証言が正しいという証拠なら、ちゃんとあるわ」

 

 

 

コトダマ提示!

 

【内線電話の着信履歴】

 

「これよ!!」

 

 

 

腐和「ちょうど秋山君が転生ルームを離れた時間、職員室の内線電話に着信履歴があったわ。秋山君が聞いたのは、職員室の電話の着信音だったのよ」

 

古城「いや、しかし…だったら何で職員室の電話の電鈴がゲームセンター内で聴こえたのじゃ?」

 

聲伽「確かに…普通に考えたらどうやったっちゃ聴こえるわけがなかね?」

 

腐和「それについては方法があるわよ」

 

聲伽「方法って?」

 

 

 

コトダマ提示!

 

【無線スピーカー】【携帯電話】【小型マイク】

 

「これよ!!」

 

 

 

腐和「まず、あらかじめ職員室に小型マイクを、そしてゲームセンターに無線スピーカーを設置しておくでしょ?そして職員室から盗んでおいた携帯電話を使って職員室の固定電話に電話をかければ、ゲームセンターのスピーカーから電話の着信音を鳴らす事が可能なんじゃないかしら?」

 

聲伽「あっ……なるほど」

 

古城「ううむ、じゃが犯人はそんな事をして何がしたかったのじゃ?」

 

加賀「馬鹿か君は。そんなの、少し考えればわかる事だろう?」

 

古城「ばっ、莫迦と言う方が莫迦なのじゃぞ!!」

 

加賀「腐和緋色。君にはわかるはずだ。何故犯人がそんな回りくどい事をしたのかがな」

 

古城「無視すなぁ!!」

 

犯人が電話を鳴らした理由…

それは…

 

 

 

 

 

ー閃きアナグラム開始ー

 

 

 

ジ カ ン カ セ ギ

 

 

 

【時間稼ぎ】

 

「そういう事ね!」

 

 

 

腐和「……時間稼ぎでしょう?」

 

加賀「ビンゴだ。君がさっき言ったように、クロロホルムを吸わせて気絶させるのにはそれなりに時間を必要とするからな。犯人がゲームセンター内に電話の着信を響かせたのは、秋山の気を逸らし、ゲームセンターから離れた職員室に電話を取りに行かせるため。要は目野にクロロホルムが回るまでの時間稼ぎだ」

 

リカ『そのトリックを使えば、秋山クンを転生ルームから遠ざけてははにクロロホルムを吸わせる事が可能というわけデスか』

 

秋山「ちょっと待ってよ。何か目野さんが犯人じゃないって前提で話が進んでるけどさ。じゃあ加賀君が見た目野さんのアバターは一体何だったの?」

 

古城「むっ、そういえばそうじゃったな!」

 

館井「ログにも、目野がネロと接触したという証拠が残っているのだぞ。やはり目野の自作自演という可能性が濃厚なのではないか?」

 

聲伽「ログインしとらなグリモアにログは残らんもんね。やっぱり目野ちゃんは異世界に行ってネロくんに会うとったんやなかと?」

 

目野「は……は…………だけんおらは気絶しちょったって言ーちょーだらーが!!どげして異世界にログインしてネロさんに会ーたっていうんか!!?」

 

知崎「うわーんもう色々光の速さで天元突破しちゃってるよー!助けて緋色えもーん!」

 

腐和「そうね…じゃあもう一度、加賀君の証言について整理してみましょう」

 

 

 

ーーー 議論開始! ーーー

 

 

 

加賀「俺は《目野のアバターがネロを森に連れ込んでいるのを見た》…とだけ言っておこう」

 

聲伽「それに、ネロくんのグリモアには《目野ちゃんが接触した》って記録が残っとーしね」

 

目野「《おらはそげなの知らん》!!デタラメ言わんでごしなぃ!!」

 

古城「デタラメも何も、《紛れもない状況証拠》じゃろう?」

 

館井「そうだな。観念しろ目野。《異世界にログインしてネロを殺したのは他でもない貴様だ》」

 

目野「だけん違ー言ーちょーがね!!!」

 

ちょっと待って…?

本当に今の発言は正しいの…?

 

 

 

《異世界にログインしてネロを殺したのは他でもない貴様だ》⬅︎【リカの証言】

 

「それは違うわ!!」

 

《論 破》

 

 

 

腐和「うーん…本当にそうなのかしらね?」

 

館井「……何?」

 

腐和「これはずっと気になっていた事なのだけれど…」

 

 

 

 

 

腐和「ネロと会っていたのは、本当に目野さん本人だったのかしら?」

 

秋山「…………えっ?」

 

腐和「リカ、ここからはあなたの口から説明してもらえないかしら?」

 

リカ『はい。アテクシが異世界でははを最後に見た時、ははの様子がおかしかったのデス。いつもより口数が少なくて、まるで別人のようデシた。決定的だったのは、あの時見たははは、商店街のネジ屋に一切興味を示さなかったのデス』

 

目野「それはおかしいですね!私、ネジ屋なんてあったら夢中で飛び込んでしまいますもん!」

 

知崎「じゃあ何?久遠おにいが見た美香子おねえは、機械舐め回し社会不適合クレイジーサイコ痴女の皮を被ったニセカスだったって事?」

 

館井「……そんな事を言って、本当はリカも共犯なのではないか?リカには目野を庇う理由があるからな」

 

聲伽「そこまではゆわんけど、うちは偽物なんてありえんて思うよ?しっかりログが残っとったんやけん」

 

古城「むむっ!?意見が分かれてしまったぞ!」

 

モノDJ『ヘイYOU!今意見が割れたっつったのかァン!?そんな時はオレ様達の出番なんじゃねぇのかなぁ!?』

 

モノクマ『うぷぷぷぷ、今回も変形裁判所の出番ですね!それでは早速始めましょう!レッツ変形!!』

 

 

 

《意見対立》

 

 

 

【目野美香子は異世界にログインしていたか?】

 

ログインしていた! 秋山、聲伽、古城、館井

 

ログインしていない! 加賀、知崎、腐和、目野、リカ

 

 

 

ー議論スクラム開始ー

 

館井「《目野》は気絶させられたという事実をずっと黙っていたのだぞ?」

 

「加賀君!」

 

加賀「そんな事を言ったら疑惑を向けられると思ったから、《目野》はその事を隠していたんじゃないか?」

 

秋山「加賀君が目野さんを《見た》って言ってるんだよ?」

 

「知崎君!」

 

知崎「久遠おにいは美香子ちゃんのアバターを《見た》だけで、直接話しかけたわけじゃないよねぇ?」

 

聲伽「でも、ネロくんのグリモアにログが残っとったって事は、目野ちゃんな異世界に《ログイン》しとったんやなかと?」

 

「目野さん!」

 

目野「だから私は《ログイン》してないと言ってるでしょうが!!」

 

館井「…目野が《犯人》だと仮定すれば、全ての辻褄が合うのだぞ」

 

「リカ!」

 

リカ『ははが《犯人》なら、アテクシが見たははの行動は辻褄が合いマセん!』

 

聲伽「じゃあ、リカちゃんが見た目野ちゃんの《アバター》は誰やったっていうと?」

 

「私が!」

 

腐和「目野さんの《アバター》の正体なら、これから議論すれば分かる事よ」

 

 

 

《全論破》

 

腐和「これが私達の答えよ!」

 

加賀「これが俺達の答えだ」

 

知崎「これがボク達の答えだよー」

 

目野「これが私達の答えです!!」

 

リカ『これがアテクシ達の答えデス!』

 

 

 

腐和「どうやら、加賀君やリカが見た目野さんのアバターは目野さん本人じゃなかった…そう考えるのが妥当のようね」

 

秋山「でも、じゃあ誰がどうやって目野さんのアバターを使ってネロさんを殺したっていうの?」

 

知崎「きゃはは、楽斗おにいは再ログインしてないから知らなくても無理ないか!」

 

秋山「…どういう事?」

 

知崎「ねえねえ緋色ちゃん!思い出してみて?一旦ログアウトしてから、ログインする時にボク達が必ずやってた事があるよねぇ?」

 

ログインする時に必ずやっていた事…

それって…

 

 

 

コトダマ提示!

 

【プレイヤーの確認】

 

「これよ!!」

 

 

 

腐和「ログインする時、必ずプレイヤーの確認が求められたわよね?」

 

聲伽「あっ…そういえば」

 

秋山「え?そうなの?」

 

古城「うむ!確かに再ログインする時いちいち名前聞かれたのは面倒臭かったのぉ!」

 

知崎「にゃはは!そこまで言えばわかるでしょ?どうやって犯人が美香子ちゃんのフリをしたのか!」

 

腐和「ええ。私達は、全員まんまと犯人の罠に嵌っていたのよ」

 

犯人が目野さんのアバターを使ってネロを殺した方法…

それは……

 

 

 

 

 

ー閃きアナグラム開始ー

 

 

 

ギ メ イ デ サ イ ロ グ イ ン シ タ

 

 

 

【偽名で再ログインした】

 

「そういう事ね!」

 

 

 

腐和「…偽名で再ログインした。犯人は、プレイヤーネームの確認の時に目野さんを騙って目野さんのアバターを奪ったのよ!」

 

古城「なっ、何じゃとぉ!?」

 

腐和「犯人が使ったトリックをおさらいしておくわね」

 

 

 

加賀が見た目野のアバターの正体は?

 

1.目野美香子

2.真犯人

3.生き霊

 

➡︎2.真犯人

 

 

 

目野を気絶させた目的は?

 

1.目野のアバターでログインするため

2.殺害するため

3.嫌がらせ

 

➡︎1.目野のアバターでログインするため

 

 

 

目野のアバターを奪った目的は?

 

1.目野を殺したかった

2.目野のモノマネがしたかった

3.目野を犯人に仕立て上げたかった

 

➡︎3.目野を犯人に仕立て上げたかった

 

《COMPLETE!!》

 

 

 

腐和「犯人が目野さんをスケープゴートにしたトリックはこうよ。まず、携帯電話で学園の内線に電話をかけて、秋山君を転生ルームから追い出すでしょ?その隙に目野さんをクロロホルムで気絶させ、再ログイン時に目野さんのアバターを奪い、目野さんの姿でネロを殺したのよ。ネロのグリモアのログに目野さんの名前が残っていたのは当然の事だったのよ。だって犯人は、目野さんの名前でログインしていたのだからね」

 

古城「なっ…そうじゃったのかぁ!!?」

 

秋山「なりすましか…完全に盲点だったな」

 

聲伽「ねえ緋色ちゃん、結局目野ちゃんのアバターば奪ってネロくんば殺したんな誰やったんやろうね?」

 

腐和「……一人、心当たりがあるわ」

 

目野さんを気絶させ、目野さんになりすましてゲームにログインしてネロを殺した人物。

私は一人心当たりがある。

…でも、本当に彼がやったとはにわかに信じ難いわね。

 

 

 

《人物指定》

 

 

 

腐和緋色

 

聲伽愛

 

玉越翼

 

小鳥遊由

 

知崎蓮

 

食峰満

 

越目粧太

 

聖蘭マリア

 

古城いろは

 

加賀久遠

 

目野美香子

 

館井建次郎

 

秋山楽斗

 

響歌音

 

ネロ・ヴィアラッテア

 

闇内忍

 

リカ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

➡︎館井建次郎

 

 

 

腐和「あなたよ、館井君」

 

館井「………理由を聞こうか」

 

腐和「私、マナ、加賀君、リカ、知崎君、古城さんの6人にはアリバイがあるわ。もちろん目野さんと秋山君は犯人じゃないし、そうなると残るのはあなただけよ」

 

館井「…ふん。結局消去法か。それで犯人にされたのではたまったものではないな」

 

腐和「それに、【超高校級の大工】のあなたなら、人一人が滑れる滑り台を建てる事くらい造作もないんじゃないかしら?」

 

館井「そんなの、貴様の勝手な憶測だろう?その程度で俺が犯人だと言い切れるのか?」

 

腐和「そうね。あなたが犯人だという証拠を提示したわけでもないし、もう少し議論を煮詰めてみましょう」

 

 

 

ーーー 議論開始! ーーー

 

 

 

館井「俺が目野のアバターを奪ってネロを殺しただと?冗談も休み休み言え。むしろ《目野の自作自演》の可能性の方が高いんじゃないのか?」

 

古城「うむ、それもそうじゃな!」

 

加賀「乗せられてるんじゃない。そうやって自分への疑惑を逸らそうったって無駄だぞ」

 

館井「違うものは違うからな。大体、俺が犯人ならどうやってネロに毒を飲ませたんだ?」

 

知崎「どーせ美香子ちゃんを気絶させる時に飲ませたんじゃないの?」

 

館井「それだったら死因が毒殺になってないとおかしいだろう。目野が検視中に飲ませたと考えるのが妥当なのではないか?奴は《俺と違って》死体の偽装工作はやりたい放題だっただろうからな」

 

聲伽「でも目野ちゃんは《加賀くんとリカちゃんと一緒に検視しとった》っちゃんね。加賀くんかリカちゃんがそれば見とらんとはおかしゅうなかね?」

 

館井「そんなの、二人の隙をついて毒を飲ませたのかもしれないだろう?」

 

ん?

今の発言おかしくなかった?

 

 

 

《俺とは違って》⬅︎【マナの証言】

 

「それは違うわ!!」

 

《論 破》

 

 

 

腐和「死体の偽装工作が可能だったのは目野さんだけじゃないわよ」

 

館井「何だと……?」

 

腐和「館井君。あなた、加賀君達が検視をする前に、ネロの死亡確認の為に死体に触ってるわよね?死体の偽装工作なら、その時にできたんじゃないの?」

 

秋山「あっ…言われてみれば、そもそも死亡確認をする事自体おかしいよね」

 

館井「………何?」

 

秋山「だってゲームが強制ログアウトされてるんだから、死亡確認なんてするまでもないだろ?」

 

知崎「きゃはは、じゃあ建次郎ちゃんは死亡確認するフリをしてネロちゃんに毒を飲ませたんだね!」

 

腐和「そういう事でしょうね」

 

 

 

館井「馬鹿馬鹿しい妄言もいい加減にしろ」

 

《反 論》

 

 

 

館井「俺が死体に触っていたから犯人だと?その程度の理由で犯人にされては困るな」

 

腐和「まだ認めないつもり?」

 

館井「俺は犯人じゃないからな。ひとつずつ反論させてもらうぞ」

 

 

 

ーーー 反論ショーダウン開始 ーーー

 

館井「何故ネロの死亡確認をしたのか、それは俺自身本当にネロが死んだのか未だに信じられなかったからだ。別に何もおかしなところは無いだろう?」

 

腐和「でも、ネロに毒を飲ませたタイミングといったらそれしか考えられないのよ」

 

館井「だからって俺を犯人にするな。大体、ネロを森に連れ込んでいたのは目野だったはずだ」

 

腐和「あなたが目野さんのアバターを使っているのだとしたら、その前提も崩れるけどね」

 

館井「憶測で物を語るな。大体、犯人が目野のアバターを奪って操ったという証拠も無いじゃないか。俺はネロが殺されている間、《水の島を探索していた》んだ。そもそも、俺にはネロを殺す理由がないだろう。それでもまだ俺が犯人だという気か?」

 

水の島を探索していた…か。

それだと、アレと矛盾するわよね。

 

《水の島を探索していた》⬅︎【ログアウト後のアバター】

 

 

 

「その言葉、撃ち抜いてあげる!」

 

《論 破》

 

 

 

腐和「…ありがとう。もう十分よ。おかげでよくわかったわ。あなたが嘘つきの真犯人という事がね」

 

聲伽「館井くん。今ん発言はおかしいよ」

 

館井「……何だと?」

 

腐和「ねえ館井君。私とマナは水の島であなたと会ったわよね?覚えてる?」

 

館井「………あ、ああ、覚えているが?」

 

腐和「じゃあどんな会話をしていたか、ここで話してくれるかしら?」

 

館井「それは……」

 

腐和「答えられるわけないわよね。だって、私とマナが会ったあなたはNPCだったんだもの。あの時あなたのアバターがNPCだったのは、目野さんのアバターを使ってログインしていたからでしょう?」

 

館井「くっ…………!」

 

腐和「言っておくけど、秋山君が目野さんのアバターを使ってログインした、なんて言い訳はナシよ?秋山君は自分でログアウトしていた事を認めていたもの。アバターがNPCだったにもかかわらず、『ログインしていた』だなんて嘘をついていたのはあなただけよ」

 

知崎「きゃはは、完全に墓穴を掘っちゃったねぇ!」

 

加賀「これで決まりだな」

 

館井「ま、まだだ!まだ、俺が犯人だという物的証拠が無いだろう!?物的証拠がない事には、俺が犯人だとは言い切れないんじゃないのか!?」

 

目野「何ですか、しつこいですよアナタ!」

 

聲伽「………」

 

聲伽「………」

 

聲伽「………」

 

聲伽「……館井くんが犯人だっていう証拠ならあるよ?」

 

館井「…………は?」

 

聲伽「緋色ちゃん!焦らんでよう考えて。うキミは知っとーはずばい。館井くんが犯人だっていう物的証拠ば」

 

館井君が犯人だっていう物的証拠…

………!

もしかして、アレの事かしら?

 

 

 

コトダマ提示!

 

【麻酔薬の瓶】

 

「これよ!!」

 

 

 

腐和「麻酔薬の瓶。これがあなたが犯人だって事を証明する物的証拠よ」

 

館井「麻酔薬の瓶が証拠だと……?言っている意味がわからんぞ」

 

腐和「席を外している間に秋山君が戻ってきてしまったら本末転倒だから化学室にクロロホルムを戻しに行く事は出来なかったでしょうし、かといって化学室の薬品の投棄は校則で禁止されている…とすると、クロロホルムの便のありかはひとつしかないわよね?」

 

リカ『まさか…』

 

腐和「館井君。あなたは隠し持ってるはずよ。クロロホルムの瓶をね」

 

館井「………喧しい」

 

 

 

ーーー 理論武装開始! ーーー

 

館井「俺はクロロホルムを隠し持ってなどいない」

 

館井「俺は犯人じゃない」

 

館井「何も知らない」

 

館井「全部目野の自作自演だ」

 

館井「物的証拠なんてどこにも無い」

 

 

 

館井「俺がどこにクロロホルムを隠し持っているというのだ!?」

 

【大工】【道具】【の】【ポーチ】

 

腐和「これで終わりよ!!」

 

 

 

腐和「大工道具のポーチ。そこにクロロホルムを隠し持っているんでしょう?」

 

館井「っ………!」

 

腐和「その大きさなら、薬品の瓶くらい隠し持てるわよね?」

 

館井「ぐっ……」

 

腐和「知崎君、館井君のポーチを調べなさい」

 

知崎「袋入りピーナッツ12ダース」

 

腐和「……はぁ、わかったわよ。裁判が終わったら買ってあげるから。とにかく早く調べてちょうだい」

 

知崎「わーーーい!ピーナッツ!ピーナッツ!」

 

館井「っ……!おい、何をする!?」

 

知崎君は、ピーナッツ欲しさに目に留まらぬ速さで館井君のポーチを弄り始めた。

…さすが【超高校級の泥棒】、貪欲さと手癖の悪さは一級品ね。

 

知崎「ありゃりゃ、こんなものが出てきたよ〜?」

 

そう言って知崎君が皆に見せたのは、クロロホルムの瓶とガスマスク、そして旧式の携帯電話だった。

 

古城「な…!薬品の瓶じゃと!?」

 

目野「それにガスマスクまで!これはもう真っ黒ですね!」

 

館井「…………くっ」

 

聲伽「緋色ちゃん。最後に事件の真相ば振り返ろう?」

 

腐和「ええ」

 

 

 

ークライマックス推理開始!ー

 

【Act.1】

事の発端は、私達が異世界からの脱出用のチケットの目処が立った事だった。

このタイミングを利用してネロを殺害する事を思いついた犯人は、まず、異世界の構造について下調べしておいたの。

私達はずっと勘違いしていたのだけれど、異世界ははじまりの草原のある島を基点に北へと一直線に並んでるんじゃなくて、あの異世界全体が島の一つ一つが重なってできた巨大な高層ビルで、飛行船は島と島を行き来するエレベーターだったのよ。

その事に気付いた犯人はまず、あらかじめ島の中にある木材と鉄パイプを使って滑り台を作り、作った滑り台をカード化して隠し持っておき、凶器となる『縁結びのリボン』を購入しておいたの。

そして、ネロにけしかけるためのモンスターも大量にカード化してグリモアに保管しておいたの。

 

【Act.2】

翌日、脱出チケットを手に入れた犯人は、私達と一緒にログアウトし、学園内の探索中に化学室からクロロホルムとガスマスクを、職員室から携帯電話を、音楽室から無線スピーカーと小型マイクを、そして保健室から青酸カリを盗み出した。

薬品について素人だった犯人は化学室からクロロホルムを持ち出す際、モノクマからクロロホルムの調合マニュアルを貰ったの。

このマニュアルを使ってクロロホルムを調合し、ガスマスクにクロロホルムを仕込んでおいた。

そして盗み出した小型マイクを職員室の固定電話に、無線スピーカーをゲームセンター内に、青酸カリの瓶を秋山君の席の隙間に仕込んでおいたの。

これで下準備は完了よ。

 

【Act.3】

皆が学園内の探索を終えてゲームに戻る際、転生ルームにいた犯人は、持っていた携帯電話で職員室の固定電話に電話をかけた。

するとその瞬間、職員室の固定電話が鳴り、固定電話に仕込んだ小型マイクが着信音を拾い、小型マイクと接続された無線スピーカーから着信音が流れる。

そして犯人の狙い通り、犯人がゲームセンターに仕込んでおいた無線スピーカーから鳴る着信音を、秋山君が聴いたの。

秋山君は、着信音の正体を確かめる為に転生ルームを抜け出してしまった。

犯人に誘導されていたとも知らずにね。

 

【Act.4】

まんまと秋山君を転生ルームから追い出した犯人は、目野さんが異世界にログインする瞬間を狙って目野さんをクロロホルムで気絶させたの。

この時目野さんは、安全装置のロックがかかっていたせいで抵抗したくてもできずにそのまま意識を失ってしまった。

目野さんを気絶させた犯人は、クロロホルムの瓶とガスマスクを自分のポーチに隠し、そして異世界にログインした。

ログインする時のプレイヤー確認の際、犯人は目野さんの名前を名乗る事で目野さんのアバターを奪い、まんまと目野さんのアバターでログインをしたというわけ。

 

【Act.5】

目野さんのアバターでログインした犯人は、水の島の森まで行って大量のモンスターカードを森の中に放置しておき、何か理由をつけて水の島の森までネロを連れ出した。

すると1分ルールでカード化が解けたモンスターが大量にネロに襲いかかり、あっという間にネロのHPをゼロになるまで削ってしまったの。

ネロがモンスターに苦戦している間、犯人は水の島に停めておいた飛行船を停めっぱなしにしておき、飛行船の窓からカード化した滑り台を落としたの。

そしてネロのHPが完全に切れたのを確認した犯人は、ネロを飛行船の中まで運び、ネロの首に縁結びのリボンを巻き付けてそのまま飛行船の窓から突き落とした。

飛行船は最上階の水の島に停まっていたから、ネロは突き落とされた時の落差で首が圧迫され、そのまま絶命してしまったの。

でもこの時、犯人にとって予想外の出来事が起こったわ。

それは、犯人のNPCが私達と接触してしまった事だった。

この出来事のせいで犯人のアバターがNPCだとバレてしまい、目野さんのアバターを使ってログインした事が露呈してしまったの。

 

【Act.6】

ネロが絶命した瞬間、ゲームは強制ログアウトされ、犯人も含めて全員現実世界に引き戻された。

その瞬間、縁結びのリボンを押さえていたものがなくなり、ネロはそのまま下へ下へと落ち、1分ルールでカード化が解けた滑り台の上に着地した。

滑り台の上に着地したネロはそのまま滑り台の斜面を滑っていき、異世界の壁をすり抜けてはじまりの草原へと放り出された。

そしてその頃、現実世界に戻ってきた私達は、ネロの死体を目の当たりにした。

そこで犯人は、他の誰かをスケープゴートにする為、ネロの死亡確認をするフリをしてネロの口に青酸カリのカプセルを放り込み、何食わぬ顔で捜査に参加した。

 

「これが事件の真相よ。そうでしょう!?【超高校級の大工】館井建次郎君!!」

 

 

 

館井「………もう反論の余地は無いようだな」

 

古城「館井……」

 

知崎「あーあ、これでもうゲームオーバーかぁ。もうちょい楽しめると思ったんだけどなぁ。まあいいや、クマちゃんもう投票始めちゃってよ」

 

モノクマ『うぷぷぷ、もう結論は出たみたいですね?では始めちゃいましょうかね』

 

モノDJ『全員必ず誰かには投票しろよ!?無投票は問答無用でオシオキだぜYEAHHHH!!!』

 

モノクマがそう言うと、席にボタンが表示され投票時間が始まった。

私は、最後まで迷っていた。

私は、迷いながらも館井君に投票した。

 

モノDJ『投票の結果、クロとなるのは誰なのか!?その結果は正解か不正解なのかぁああ!!?』

 

モノクマ『ワクワクでドキドキの投票ターイム!!』

 

モニターにスロットが表示される。

ドラムロールと共にリールの回転速度が落ちていき、館井君の顔のドット絵が3つ揃った所でリールが止まった。

その直後、正解を褒め称えるかのように、はたまた私の潰し合いを嘲笑うかのように、歓声と共に大量のメダルが吐き出された。

 

 

 

《学級裁判 閉廷!》

 

 

 

 

 


 

 

 

ーーー 生き残りメンバー ーーー

 

【超高校級の警察官】腐和(ふわ)緋色(ひいろ)

 

【超高校級の幸運】聲伽(こえとぎ)(まな)

 

【超高校級の泥棒】知崎(ちさき)(れん)

 

【超高校級の考古学者】古城(こじょう)いろは

 

【超高校級の魔術師】加賀(かが)久遠(くおん)

 

【超高校級の機械技師】目野(めの)美香子(みかこ)

 

【超高校級の大工】館井(たてい)建次郎(けんじろう)

 

【超高校級の音楽プロデューサー】秋山(あきやま)楽斗(がくと)

 

【超高校級のAI】リカ 

 

残り9名

 

 

 

ーーー 死亡メンバー ーーー

 

【超高校級のバレーボール選手】玉越(たまこし)(つばさ)

 

【超高校級のボーカリスト】(ひびき)歌音(うたね)

 

【超高校級の獣医】小鳥遊(たかなし)(ゆい)

 

【超高校級のメイクアップアーティスト】越目(こすめ)粧太(しょうた)

 

【超高校級の聖母】聖蘭(せいらん)マリア

 

【超高校級の忍者】闇内(やみうち)(しのぶ)

 

【超高校級の美食家】【超高校級の殺人鬼】食峰(しょくほう)(みつる)

 

【超高校級のマフィア】ネロ・ヴィアラッテア

 

以上8名

 

 

 

 

 

今更だけど推し教えて

  • 腐和緋色
  • 聲伽愛
  • 玉越翼
  • 小鳥遊由
  • 知崎蓮
  • 食峰満
  • 越目粧太
  • 聖蘭マリア
  • 古城いろは
  • 加賀久遠
  • 目野美香子
  • 館井建次郎
  • 秋山楽斗
  • 響歌音
  • ネロ・ヴィアラッテア
  • 闇内忍
  • リカ
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