ジャスティスダンガンロンパX4 強くてコロシアイ再履修 作:M.T.
そんな…
どうして…!?
何でもう一人死んでるのよ…!!
私達が白瀬の死に驚きを隠せないでいると、秋山君からメッセージが届く。
私がメッセージを確認すると、そこには信じがたいメッセージが書かれていた。
『腐和さん。リカちゃんが死んだ』
「っ…………!!」
嘘でしょ…
そんな、リカが…
何でリカが殺されてるの…!?
せっかくあと少しで脱出できるところだったのに…!
「モノクマ。あなた達がリカを殺したんじゃないの?」
『ん?何の事?』
「とぼけるなぁ!!コロシアイの脅威になると判断したから、ウヌが殺したんじゃろ!?」
『ギャハハ、コロシアイの脅威って何の事だァ!?リカガールはあくまでこの学園の転入生!!聖職者のオレ様達がそんな事するはずねえだろうが!!…それとも、テメェら何かやましい事でも抱えてたってのか!?』
………っ!!
しまった…!
ついリカが殺された事にカッとなって、モノクマ達にリカがやろうとしていた事を悟られるような発言をしてしまった。
でもモノクマ達が殺したんじゃないんだったら、一体誰が……?
私がそう考えていたその時、知崎君がひょこっと現れた。
メカマサムネに乗って、だ。
『にゃははは!阿鼻叫喚だねえ!』
「知崎君…!?」
『ちょっと緋色ちゃん!そんなコワイ顔しないでよ!ボクだよボクー!可愛くって天才な蓮ちゃんだよぉ〜!』
「あなた、今まで一体どこに…『いやぁー実はさ、あの女がいきなり斬りかかってきてさ!それでビックリして思わずメカマサムネに逃げちゃった!きゃはは、いくら黒幕といえど、圧倒的な暴力の前では無力なんだねぇ』
「あの…『にゃはは、どこにいたかって?それはね、秘密〜!教えてもらえると思った?教えてもらえると思った?残念でしたー!』
知崎君は、やけにハイテンションでさっきからずっと一人で喋っていた。
知崎君って何なんだろう…
『それじゃあ今回もモノクマファイルを差し上げますので、捜査時間中に好きなだけ調査をしちゃってくださいな!』
『んじゃあ裁判場でまた会おうぜ!!スィーユーアゲイン!!!』
『しーゆー!!』
そう言ってモノクマとモノDJは、私達の前から姿を消してしまった。
私達は、一旦加賀君の研究室に集まってから捜査の分担を決める事にした。
リカの検視は加賀君が、見張りは目野さんと知崎君が、そして捜査は私と古城さん、秋山君とマナの班に分かれてやる事になった。
秋山君とマナは寄宿舎を調べてくれると言っていたので、私とマナは研究棟を調べる事にした。
「古城さん。一緒に調べていきましょう」
「おう!!」
…待ってて、リカ。
そして、白瀬。
あなた達の死の真相は、必ず解き明かしてみせる。
ーーー
《捜査開始!》
まずはモノクマファイルを確認しておこう。
モノクマファイル⑥
被害者は【超高校級のAI】リカ。
死亡推定時刻は14時20分頃。
死体発見場所は研究棟2Fの【超高校級の魔術師】の研究室内。
本体内部が損傷している。
モノクマファイル⑦
死亡推定時刻は14時25分頃。
死体発見場所は校舎6Fの廊下。
身体が焼け焦げており、グングニルの槍が刺さっている。
「なるほどね……」
今回も死因が書かれてないけど、これじゃあ死因がわからないわね。
自力で捜査して死因を見つけろって事か。
…ん?
このモノクマファイル⑦、被害者の名前が書かれてないわね。
今まで被害者の名前が書かれない事なんてなかったのに…
どうしてかしら?
コトダマゲット!
【モノクマファイル⑥】
コトダマゲット!
【モノクマファイル⑦】
「次は現場付近の状況を調べてみましょう」
「おう!!」
私は、古城さんと一緒に加賀君の研究室を調べた。
するといきなり古城さんが私の腕を引っ張ってくる。
「おい腐和!これを見よ!」
そう言って古城さんは、加賀君の研究室の扉を指差した。
加賀君の研究室の扉には、何かを無理矢理差し込んだような跡があった。
これは一体………
コトダマゲット!
【加賀君の研究室の扉の傷】
加賀君の研究室には、何かを無理矢理差し込んだような痕跡が見られた。
「加賀君、リカの死因について何かわかった事は?」
「ああ。リカの死因だが、おそらく過電圧と推測している」
「過電圧?」
私がキョトンとしていると、加賀君がリカを分解して中身を見せてきた。
よく見ると、電源ユニットの表面が熱で変形し、焦げ臭い匂いがしていた。
「リカは、故意に電源ユニットに過度の電流が流し込まれ、それが負荷になって殺されたんだろう」
「何じゃと!?」
「もちろん、過電圧を避ける為に電流保護回路を作っておいたんだがな…ううむ」
加賀君は、リカが壊れた原因について頭を掻きながら考えていた。
加賀君でも現時点ではリカがどうやって殺されたのかわからないって事かしら…?
コトダマゲット!
【リカの死因】
リカの死因はおそらく過電圧。
うーん、自力でリカが殺された原因を探すしかなさそうね。
……あれ?
リカに見覚えの無いUSBが挿さってるわね。
「…あれっ?ねえ加賀君。このUSBどうしたの?」
「ん?」
「ほらこれ」
私は、リカに挿さっていたUSBを指さした。
すると加賀君は、片眉をあげて怪訝そうな表情を浮かべる。
「何だそれは」
「えっ?」
「俺はそんなもの知らん。この手のものは目野の方が詳しい」
加賀君でも知らない…?
じゃあこれは一体なんなの…?
コトダマゲット!
【謎のUSB】
リカの本体に見覚えのないUSBが挿さっていた。
加賀君でも知らないらしい。
「…だが妙だな」
「えっ、何が?」
「俺の研究室は、謎解きによって扉の開錠をすると必ずログが残るんだ。誰が扉を開けたのかもわかるようになっている。…しかし直近24時間、俺とリカ以外の人間がここに入ってきた記録は残っていないんだ。犯人が俺の研究室に忍び込んでリカを殺したのだとすれば、ログが残るはずだったのだがな…」
ログが残る、か…
じゃあ犯人は、加賀君の研究室の扉を開けて中に入る事は不可能だったって事かしら?
コトダマゲット!
【扉のログ】
加賀君の研究室には、謎解きをすると自動ドアが開く仕掛けがされている。
ただしこの方法で開けると必ずログが残り、誰が入ってきたのかが特定される。
「通気口とかを通ったっていう可能性は?」
「この研究室に、人が通れる大きさの通気口はない」
やっぱりね…
じゃあどうやって……
私がどうやって犯人が加賀君の研究室に侵入したのかを考えていると、加賀君が何かを思いついたような顔をして言った。
「…あ、でも一つだけ気になる事があったな」
「気になる事?」
「実はさっき調べたら、研究棟のブレーカーが落ちていたんだ。14時ごろだったかな…」
研究棟のブレーカーが、ねえ…
コトダマゲット!
【研究棟のブレーカー】
14時頃、研究棟のブレーカーが落ちていた。
ブレーカー…自動ドア……
…あっ。
もしかして……
私は、本の思いつきで倉庫の備品リストに目を通した。
あった…!
私が備品リストから見つけ出したもの、それは金テコだった。
コトダマゲット!
【金テコ】
倉庫の備品リストに書かれている。
私達が研究棟内を調べていると、目野さんが突然声を上げた。
「こ、これは…!!」
「どうしたの?目野さん」
「これ、とんでもなくヤバいものですよ!!」
「ヤバいものって…?」
「これをコンピュータに差し込むと、過電圧が発生して一瞬で壊れるようにプログラミングされてる代物です!普通のUSBと見た目が酷似しているのですが、これは爆弾と一緒なのですよ!!どうやら手作りのようですが…」
爆弾…過電圧……
…あっ、リカが殺された原因ってひょっとして…
コトダマゲット!
【目野さんの証言】
USBの正体は、コンピュータ内で過電圧を発生させて一瞬で破壊する爆弾。
あらかじめプログラミングで制御する事で爆破時間を操作する事が可能らしい。
目野さん曰く手作りらしい。
『やあやあ、皆捜査頑張ってるみたいだね!』
「……知崎君、あなた…」
『絶対犯人を見つけてやるんだから!』
「……………」
『何か発見があったら教えてね、緋色ちゃん!』
……この子、さっきからずっと一人で喋ってるわね。
会話ができないのかしら?
コトダマゲット
【メカマサムネ】
おそらく知崎君が操縦しているものと思われるが、妙に会話が噛み合わない。
…そういえば、知崎君の才能って、相手の容姿も盗めるのよね?
研究室内にも白瀬も含んだ16人分の衣装が置いてあったし…
今回の事件と何か関係あるのかしら?
コトダマゲット!
【知崎君の才能】
知崎君の才能は【超高校級の泥棒】。
相手の容姿や才能でさえも盗む事ができる。
コトダマゲット!
【コスプレグッズ】
知崎君の研究室に置いてあった。
白瀬も含めた私達16人分の衣装が置かれている。
この研究室で調べられるのはこれくらいかしらね。
研究棟での捜査を終えた私達は、早速寄宿舎の捜査に移る事にした。
秋山君とマナは何か見つけたのかしらね。
ーーー 寄宿舎 ーーー
私は、寄宿舎で捜査をしている二人を見つけると、早速声をかけに行った。
「秋山君、マナ。何か見つけた?」
「うん。逆になくなってたものならね」
「む?なくなってたものとな?」
「プラネタリウムの暗視ゴーグルと防火シートだよ」
暗視ゴーグルと防火シートが、ね…
一応事件の手掛かりになるかもしれないから頭の片隅に置いておかないと。
コトダマゲット!
【暗視ゴーグル】
プラネタリウム準備室からなくなっていた。
コトダマゲット!
【防火シート】
プラネタリウム準備室からなくなっていた。
「なるほどね。ありがとう」
私達が二人に話を聞いていたちょうどその時、加賀君が『リカの検視が終わった。今から校舎に検視をしに行く』とメッセージを送ってきた。
そろそろ校舎の方も調べておかないと…
「私達も行きましょう、古城さん」
「おぉ!!」
秋山君とマナも寄宿舎を調べ終わった様子だったので、私達4人は校舎の探索に向かった。
ーーー 植物庭園 ーーー
私達は早速、白瀬が死んでいた植物庭園に足を踏み入れた。
…うっ、ひどい匂い…
私は、死体が焦げる臭いに思わず顔を歪めながらも、植物庭園の探索をした。
この匂い…
ガソリンの匂いも混じってるわね。
さて…と、調べていきましょうか。
「むっ、何じゃあの布は!」
そう言って古城さんが指をさした先には、白瀬の死体の近くにチャッカマンと白い布が落ちていた。
部屋が全焼しているにもかかわらず、白い布だけは何故かほとんど燃えていなかった。
これってひょっとして…
コトダマゲット!
【チャッカマン】
植物庭園内の白瀬の死体の近くに落ちていた。
コトダマゲット!
【白い布】
植物庭園内の白瀬の死体の近くに落ちていた。
庭園内は全焼しているにもかかわらず、布はほとんど燃えていなかった。
「あとは……」
…あら?
何かしらあの筒は。
私は、庭園内に落ちていた金属製の円柱状の容器に目がいった。
どうやら、家庭科室にあった燻製器のようだ。
これ、使われた形跡があるわね。
コトダマゲット!
【燻製器】
植物庭園内に落ちていた。
使われた形跡がある。
…一応燻製器の中身も調べてみましょう。
私は、火事に巻き込まれてボロボロになった燻製器の中身を調べた。
「……うっ!?」
燻製器の中には、グチャグチャの肉塊が詰められていた。
これってまさか……
コトダマゲット!
【グチャグチャの肉塊】
燻製器の中に詰められていた。
「おい腐和、あれを見よ」
そう言って古城さんは、上を指差した。
見ると、火事のせいか監視カメラが壊れていた。
確か監視カメラの破壊は校則で禁止されていたはずじゃ…
コトダマゲット!
【壊れた監視カメラ】
植物庭園内の監視カメラは、火事のせいか全て壊れていた。
コトダマゲット!
【校則の四番目の項目】
監視カメラの破壊は校則で禁止されている。
破壊した場合、その場で処刑される。
「加賀君、検視の結果は?」
「それなんだがな…まずハッキリわかっているのは、こいつの死因は火事による焼死じゃない。おそらく、槍で刺された事による失血死か、雷撃による焼死だろう」
「なるほどね…」
コトダマゲット!
【白瀬の検視結果】
白瀬の死因は槍に刺された事による失血死か、雷撃による焼死。
コトダマゲット!
【グングニルの槍】
白瀬の身体に刺さっている。
モノクマの武器。
校則違反者に対して発動する。
コトダマゲット!
【ケラウノスの雷】
モノDJの武器。
相手を一瞬で消し炭に変える雷。
校則違反者に対して発動する。
「それとこいつの身体を調べていてわかった事がある」
「わかった事…?」
「こいつの血液型はB型だ。性別すら判別できないレベルで死体の損傷が酷いから、流石に誰かまでは特定できないがな」
血液型…
なるほどね。
コトダマゲット!
【被害者の血液型】
植物庭園で殺されていた被害者の血液型はB型。
「それから、こいつの死体からこんなものが見つかった」
そう言って加賀君は、黒くて小さな何かとサバイバルナイフを差し出してきた。
これって…
音楽準備室にあったインカム?
それにこれって…サバイバルナイフよね?
コトダマゲット!
【インカム】
音楽準備室にあったインカム。
白瀬が持っていた。
コトダマゲット!
【サバイバルナイフ】
倉庫にあったもの。
白瀬が持っていた。
「あ、はい!腐和さん!私、気になった事があるんですけど!」
「どうしたの?」
「何故か電脳刀が技術室に置いてありました!」
…えっ?
今、何て言った?
「いやー、何でもメッタメタにバラバラにされた状態で見つかっていましたよ!部品もいくつかなくなっていました!いくら破壊のために作られたとはいえ、あんなに素晴らしい造形の機械ちゃんを分解するとは…!犯人は何もわかっていませんね!」
「ちょっと待って、それっていつ気付いたの?」
「午前中ですね!」
「どうしてもっと早く報告しないのよ!」
「ごめんなさい!」
コトダマゲット!
【分解された電脳刀】
技術室で電脳刀がバラバラになって見つかった。
部品がいくつかなくなっていたらしい。
白瀬の死体から調べられる情報はこれくらいかしらね。
もう少しこの植物庭園の中を調べてみようかしら。
私は、一応植物庭園のスプリンクラーを調べてみる事にした。
…あれ?
このスプリンクラーの蓋、無理矢理こじ開けられた形跡がある。
ハンマーでも叩き壊せないのに、どうやって…?
コトダマゲット!
【スプリンクラー】
植物庭園の植物に水をやるために植物庭園内に設置されている。
コトダマゲット!
【スプリンクラーの機械の蓋】
スプリンクラーの機械の蓋にこじ開けられた痕跡がある。
ハンマーで叩いたりこじ開けようとしてもびくともしない。
「…あれっ?」
このスプリンクラーの貯水槽の入水口、ガソリンの匂いがする。
まさか……
コトダマゲット!
【スプリンクラーの貯水槽】
スプリンクラーの貯水槽からガソリンの匂いがする。
コトダマゲット!
【ガソリン】
講堂に置いてあった。
「……ん?」
…あれ?
この機械、いつの間にか手動モードになってる。
誰かが設定を変えたのかしら?
コトダマゲット!
【スプリンクラーの設定】
普段は自動モードだが、今回は手動モードになっていた。
植物庭園で調べられる情報はこれくらいかしらね。
私達は、次に映像が撮影された茶室に向かった。
ーーー 茶室 ーーー
さてと。
ここも念入りに調べていかないと。
…あれ?
何このシミ。
「古城さん、このシミ何だか知らない?」
「あっ……それは…」
「何?何か心当たりあるの?」
「…それは、今朝方ワシがここで抹茶をこぼしたんじゃ」
私が尋ねると、古城さんは恥ずかしそうに答えた。
……あれっ?
でも知崎君の脅迫映像には、こんなシミ無かったわよね?
コトダマゲット!
【知崎君の脅迫映像】
今日の昼頃、知崎君が私達に見せてきた映像。
和室で白瀬が、メカマサムネに乗った知崎君に人質に取られていた。
コトダマゲット!
【抹茶のシミ】
今朝方古城さんが和室で抹茶をこぼし、抹茶がシミになってしまっている。
だが脅迫映像の和室には抹茶のシミは無かった。
もう少し和室を調べてみようかしらね。
…あれ?
押し入れに何か入ってるわね。
これは…録画機能付きのカメラと、ネロの持っていたノートパソコンね。
でもどうしてこんなところに?
コトダマゲット!
【カメラ】
和室に置いてあった。
録画機能が付いている。
コトダマゲット!
【ノートパソコン】
和室に置いてあった。
元はネロが持っていたもの。
「…さてと」
そろそろ他の場所も調べてみないと。
私達は、地学室に足を運んで捜査をした。
ーーー 地学室 ーーー
さてと。
捜査を進めていかないと。
ここには確か白瀬のプロフィールもあったはず…
私は、白瀬のプロフィールを確認してみた。
プロフィールには、健康診断の診断書も入っている。
「…あれっ?」
白瀬の血液型、A型って書いてあるわ。
でもあそこにあった死体って……
コトダマゲット!
【白瀬の血液型】
白瀬クロヱの血液型はA型。
「おい!腐和!」
私が考え事をしていると、後ろから古城さんが話しかけてきた。
私が振り向くと、古城さんは鉱石を展示してあるスペースを指さしていた。
「ここにあった鉱石が一個無くなっとるんじゃが!!」
「え…?」
古城さんに言われるがまま確認してみると、古城さんの言う通り、鉱石が一個無くなっていた。
無くなっていたのは、ロンズデーライトという、ダイヤモンドよりも硬いと言われる鉱石だった。
どうしてそんなものが無くなってるの…?
コトダマゲット!
【ロンズデーライト】
地学室からなくなっていた。
ダイヤモンドよりも硬いといわれている。
ここで調べられるのはこれくらいかしらね…
「次調べに行きましょう、古城さん」
「うむ!!」
地学室の捜査を終えた私達は、次に講堂を調べてみる事にした。
ーーー 講堂 ーーー
私達が講堂に行くと、既に秋山君とマナが捜査をしていた。
二人は何かわかった事はあったのかしら…?
「二人とも。何かわかった事は?」
「…………」
私が尋ねると、秋山君は暗い表情を浮かべて俯く。
…?
何かあったのかしら?
私がそう思っていると、秋山君は徐に口を開いた。
「…さっき、生物室調べたんだけどさ。……歌音の死体が、一部持ち去られてた」
「な…!?」
響さんの遺体が…!?
どういう事!?
コトダマゲット!
【響さんの遺体】
生物室から、響さんの遺体が一部持ち去られていた。
「あとね、ここしゃぃあったガソリンがのうなっとったばい」
そう言ってマナは、灯油とガソリンが置いてあった段ボールを指差した。
灯油とガソリンは同じ容器に入っていて、ラベルが逆だったから私が正しい表記になるように入れ替えておいたのよね。
じゃあ犯人は、わざとガソリンを持ち出して火事を起こしたのかしら?
コトダマゲット!
【ガソリンと灯油の容器】
見た目がほとんど同じ一斗缶に入れてあった。
最初はラベルが逆だったが、間違いを防ぐ為に私がラベルを入れ替えておいた。
…あれ?
でもちょっと待って。
ここを最初に捜査したのって、確か知崎君とリカだったわよね?
二人はラベルが入れ替わってた事を知ってたのかしら?
コトダマゲット!
【講堂の捜査メンバー】
講堂を最初に調べたのは、リカと知崎君の二人。
「ねえマナ、あなたあの時火事に巻き込まれていたみたいだけど、何があったの?」
「あ…あのね、実は…うちが植物庭園に駆けつけた時、植物庭園から煙が出とって、何かが焼くるような変な匂いがしたっちゃん。もしかして火事なんやなかかって思うて、火ば消そうて思うてスプリンクラーんスイッチば押したっちゃん。そしたらいきなり爆発して…」
スプリンクラーのスイッチを押したらいきなり爆発した…?
どういう事?
マナは火を消そうと思ってスプリンクラーを作動させようとしたのよね?
なのにどうして…
コトダマゲット!
【植物庭園の煙と匂い】
植物庭園から煙が上がっていて、何かが焼けるような匂いがした。
マナは、この匂いと煙のせいで植物庭園の中で火事が起こったと思い込んだ。
コトダマゲット!
【マナの証言】
マナは、植物庭園の火事を止めようと思ってスプリンクラーのスイッチを押した。
「…………」
私が捜査情報を整理していると、秋山君が顎に手を当てて考え込んだ。
どうしたのかしら?
「秋山君、どうかしたの?」
「ああ、いや。ねえ腐和さん。電子生徒手帳って、確か熱に弱いんだったよね?」
「ん?あ、そういえばモノクマがそう言っていたわね。それがどうしたの?」
「……いや、ちょっとね。思い当たる事があって」
思い当たる事…?
何なのかしら。
コトダマゲット!
【電子生徒手帳の性能】
電子生徒手帳は、あらゆる外的要因に対して耐性があるが、極端な高温低温に弱い。
私が秋山君の態度を少し疑問に思っていると、秋山君は何かを思いついたようにいきなり顔を上げる。
「あ、そうだ。時に腐和さん」
「何?」
秋山君は、何かを思いついたようにいきなり舞台裏の本棚の前に立ったかと思うと、一冊本を抜き取った。
そしてその抜き取った本を、一冊私に押し付けてきた。
「これ、持っててよ」
「え?」
そう言って秋山君が押し付けてきたのは、『アルセーヌ・ルパンシリーズ』のフランス語版だった。
これは知崎君がお気に入りだった本だ。
でもこれをどうして急に…?
「多分この本が俺達を犯人解決に導いてくれるんじゃないかな。俺はそう信じてるよ」
「えっ、何?秋山くん今何て言うた?」
「…………」
この本が私達を犯人解決に導く、か…
…あれ?
そういえば今の秋山君、変にセリフと口の動きが噛み合ってなかったわね。
まるで外国語の映画の吹き替え版を見ているような…
…あっ、これって言語互換機能のせいかしら?
じゃあ秋山君、今何語で話してたのかしら…
コトダマゲット!
【言語互換機能】
全員の電子生徒手帳に必ず搭載されている機能。
耳で聴いた言語を、自動で母国語に翻訳する機能がある。
ピーンポーンパーンポーン
『えー、もう待ちくたびれたので捜査時間を打ち切らせていただきます!オマエラ、校舎1階の赤い扉の前まで集合して下さい!あ、もちろん全員参加だからね?15分以内に来ないとオシオキしますよー!』
「あらら、捜査時間もう終わりか…」
モノクマの放送が鳴ると、秋山君は落胆した様子で呟く。
でももう終わってしまったものは仕方ないし、いつまでもここで嘆いている場合じゃないわ。
「行きましょう」
私達は、不安を抱えつつもすぐに赤い扉に向かった。
ーーー 赤い扉の前 ーーー
赤い扉の前には、既に他の人達が集合していた。
私達が全員集まると、その直後アナウンスからちょうど15分になった。
すると赤い扉が開き、私はエレベーターに乗り込んだ。
全員がエレベーターに乗り込むと、扉が閉まり下へ移動した。
エレベーターは静かに下へ下へと降りていき…そして、止まった。
またあの裁判場への扉が開く。
だが今回は、前回と風景が違っていた。
今回は、加賀君の研究室のような魔法の研究室の中に植物が生い茂っている風景だった。
小鳥遊さんと玉越さんの間の席に新たに置かれた館井君の遺影。
彼の遺影には、クロスしたカナヅチと釘が書かれていた。
そして闇内君と秋山君の間に新たに設置されたリカと白瀬の証言台には、『Operating System not found』と書かれたリカの遺影と、黄色いクエスチョンマークが書かれた白瀬の遺影が置かれていた。
リカ…
付き合いこそ短かったけど、私達がここから脱出する為に力を貸してくれた大事な仲間。
彼女こそが、私達の希望だった。
そして白瀬クロヱ。
直接話した事はなかったし、あんな一面を見てしまった後では彼女を好きにはなれなかった。
正直、今でも彼女が黒幕だったんじゃないかと思っている自分がいる。
…それでも、彼女をこんな形で死なせた犯人が許せない。
そんな彼女達を殺した犯人が、この中にいる。
二人の死の真相は、私が…!!
ーーー 生き残りメンバー ーーー
【超高校級の警察官】
【超高校級の幸運】
【超高校級の泥棒】
【超高校級の考古学者】
【超高校級の魔術師】
【超高校級の機械技師】
【超高校級の音楽プロデューサー】
残り?名
ーーー 死亡メンバー ーーー
【超高校級のバレーボール選手】
【超高校級のボーカリスト】
【超高校級の獣医】
【超高校級のメイクアップアーティスト】
【超高校級の聖母】
【超高校級の忍者】
【超高校級の美食家】【超高校級の殺人鬼】
【超高校級のマフィア】ネロ・ヴィアラッテア
【超高校級の大工】
【超高校級のAI】リカ
【超高校級の脚本家】【超高校級の絶望】
以上11名
今更だけど推し教えて
-
腐和緋色
-
聲伽愛
-
玉越翼
-
小鳥遊由
-
知崎蓮
-
食峰満
-
越目粧太
-
聖蘭マリア
-
古城いろは
-
加賀久遠
-
目野美香子
-
館井建次郎
-
秋山楽斗
-
響歌音
-
ネロ・ヴィアラッテア
-
闇内忍
-
リカ