ジャスティスダンガンロンパX4 強くてコロシアイ再履修 作:M.T.
非日常編①(捜査編)
リカと知崎君、それからマナが死んだ。
知崎君を殺した事にされてオシオキされた。
マナは何も悪くなかったのに。
でも、私はこんなところで諦めるわけにはいかない。
私達に希望を託してくれたマナのために、今まで死んでいった皆のために、真相を解き明かさないと。
「黒幕を探すって言ったって、まずはどこから調べるんです!?」
「そうね…」
目野さんが詰め寄ってきたので、私は手帳を確認した。
すると、今まで開いていなかったはずの情報管理室、学園長室、理事長室が開いている事に気がつく。
「とりあえず、解放された情報管理室、学園長室、理事長室を見ていきましょう」
「何か細工されるかもしれないし、一応グループを作って捜査をしようか」
「……まあ、黒幕が複数人いたらそれも意味ないがな」
「な、何じゃと!?」
「冗談だ」
秋山君の提案に対して加賀君が不安にさせるような事を言うと、古城さんが驚き、加賀君がスカした顔で肩をすくめた。
…今の、絶対冗談じゃなかったわよね。
「俺と秋山は理事長室を調べる。君達は学園長室と情報管理室を調べろ。俺達も理事長室の捜査が終わり次第、別の場所を調べに行く。これでいいな?」
「う、うむ…」
加賀君が捜査の順番を提案すると、古城さんが頷いた。
話し合いの結果、秋山君と加賀君が理事長室を、私と古城さんと目野さんが学園長室と情報管理室を調べる事になった。
さて…と。
早速調べていこうかしらね。
ーーー
《捜査開始!》
さて。
まずはこのデスクから見ていきましょう。
…あら?
何か入ってるわね。
これは…DVD?
…と、何かの資料とノートが入ってるわね。
早速調べていきましょう。
「んん!?何でしょうかねこれは!?」
私が資料を読んでいると、目野さんが横から割り込んできた。
ええっと…
『人工的に完璧な才能を持った人間を製造する技術』について書かれているわね。
人間の遺伝子を組み替えて、完璧な才能を持った超人を生み出す事ができる…と。
そして、その実験の唯一の成功作として生み出された少女が私達と同じ77期生として入学し、A組に在籍していた、とも書かれているわね。
…あら?
その成功作の少女って、まさか…
コトダマゲット!
【理事長室の研究資料】
『完璧な才能を持つ超人』を生み出す技術について書かれている。
唯一の成功作の少女がA組の中にいる。
さて…と。
ノートの方も調べないとね。
ええっと…
ノートには日記が書いてあるわね。
読んでみよう。
ノートには、未来ヶ峰学園の理事長である『白瀬黒夢』という男の字で日記が書かれていた。
黒夢は、世界中のあらゆる脅威に対抗する為に完璧な人類を造り出す計画を立てていて、その唯一の成功作である少女を未来ヶ峰学園に入学させた。
しかし少女は完璧すぎる才能故に周囲に退屈し、絶望を渇望していた。
やがて少女は【超高校級の絶望】として絶望の残党を操って世界各地でテロを起こし、学園内の人間にも絶望を感染させた。
未来ある本科生達もじわじわと絶望に感染していき、学園内で殺し合いを始めた。
日記はここで終わっている。
そして書きかけの日記には、古くなっていて乾いた血がついていた。
…おそらく、日記を書いている途中で殺されたのでしょうね。
コトダマゲット!
【理事長室の日記ノート】
未来ヶ峰学園の理事長である『白瀬黒夢』という男が生前に書き遺した日記。
完璧な才能を生み出す計画によって生まれた少女がよりによって【超高校級の絶望】となってしまい、世界中でテロを起こし未来ヶ峰学園内部の者達も虐殺していったと書かれている。
日記に血がついている事から、おそらくこの日記の持ち主は既に殺されている。
「あと調べていないのは、このDVDくらいね」
「うむ、そうじゃのぉ」
「では情報管理室を調べましょう!!」
目野さん、すごい息荒いわね…
そんなに情報管理室を見たかったのかしら。
私達は、早速情報管理室に行ってみた。
情報管理室は、案の定というべきか、パソコンがズラリと並んでいた。
これを片っ端から調べるのは骨が折れるわね…
「おい腐和!目野!これを見よ!」
そう言って古城さんが見せてきたのは、古い日記帳だった。
これは…
母さんの字で書かれているわね。
読んでみよう。
そこには、母さんの字でA組の生徒達の様子が記されていた。
最初の一年は、ごくごく平和な内容だった。
しかし入学から2年後、ある生徒が自殺してからはクラス内にギスギスした空気が流れ始めた。
生徒達は日に日に荒んでいき、入れ替わりで転入してきた女子生徒がクラスメイトからのいじめに遭い、果てには転入生以外の全員が【超高校級の絶望】となってしまった。
そして【超高校級の絶望】となった生徒達の魔の手は、教師や他の生徒にまで及んだ。
母さんは、自分の生徒達の中に【超高校級の絶望】がいるのを見抜けなかった事、そしてクラスが崩壊していくのを防げなかった事を最期まで悔いていた。
謝罪の言葉が書かれたページには、血が滲んでいた。
「何よ、これ……」
日記には、確かに皆が【超高校級の絶望】で、世界中で起こっているテロの主犯だったと書かれていた。
そんな……
私は、【超高校級の絶望】を裁く為に情報をかき集めてきた。
でも実際は、私達が【超高校級の絶望】だった…?
コトダマゲット!
【情報管理室の日記帳】
A組の担任、腐和燈の字で書かれている。
最初の2年間は平和だったが、ある生徒が自殺した事でクラス全員が絶望に堕ち、後に入れ替わりで入ってきた編入生以外は全員【超高校級の絶望】として大量虐殺を犯したと記述されている。
さらには、クラス内で編入生に対するいじめも行われていたらしい。
「腐和さん!何なんでしょうこれは!?」
そう言って目野さんは、何かの紙を見せてきた。
これは…3年A組の生徒名簿よね。
早速、目野さんが見せてくれた名簿に目を通してみた。
A組
担任:元・【超高校級の生徒会長】腐和燈
【超高校級の音楽プロデューサー】秋山楽斗
【超高校級の魔術師】加賀久遠
【超高校級の幸運】聲伽愛
【超高校級の考古学者】古城いろは
【超高校級のメイクアップアーティスト】越目粧太
【超高校級の美食家】【超高校級の殺人鬼】食峰満
【超高校級の聖母】聖蘭マリア
【超高校級の獣医】小鳥遊由
【超高校級の大工】館井建次郎
【超高校級のバレーボール選手】玉越翼
【超高校級の泥棒】知崎蓮
【超高校級のマフィア】ネロ・ヴィアラッテア
【超高校級のボーカリスト】響歌音
【超高校級の希望】腐和緋色
【超高校級の機械技師】目野美香子
【超高校級の忍者】闇内忍
「…あれ?」
どうしてだろう。
私だけ、才能の表記が違う。
【超高校級の希望】…どこかで聞いた事があるような…
コトダマゲット!
【3年A組の生徒名簿】
私達の名前が記載されている。
私だけ才能の表記が【超高校級の希望】となっている。
「目野さん、このパソコン調べられない?」
「任せてください!」
私がパソコンを指差すと、目野さんは息を荒くしながらパソコンを操作し始めた。
すると、ものの数秒でパソコンが開く。
パソコンのデスクトップ上にはいくつかのファイルが並んでいて、目野さんはそのうちのひとつをクリックした。
ファイルには、未来ヶ峰学園の考案した計画の概要が書かれていた。
未来ヶ峰学園の総勢力により、例の『絶望的事件』を思わせる事件を引き起こした15人の高校生の逮捕に成功し、その高校生達を処刑した。
しかし、処刑された15名は腐っても元は才能と希望に溢れる生徒達だった。
そこで未来ヶ峰学園は、絶望に堕ちた生徒達のクローンを製造し、世界を復興させようと考えた。
…クローン、か。
どこかで聞いた事あるわね。
コトダマゲット!
【未来ヶ峰学園の計画】
未来ヶ峰学園は、絶望に堕ちた超高校級達を処刑した。
その後彼等の才能を世界の復興に活かすため、超高校級達のクローンを製造している。
「…あれ?」
こっちにもファイルがあるわね。
見てみましょう。
隣のファイルは、予備学科の生徒名簿と健康診断の結果だった。
健康診断のファイルには、全員の名前の横に謎の数字が書かれている。
これは一体…?
コトダマゲット!
【予備学科のファイル】
予備学科の生徒名簿と健康診断の結果がファイリングされている。
健康診断には謎の数字が書かれている。
もう一つ報告書があるみたいね。
どうやら最後のは人工知能に関するレポートのようだけれど…?
調べてみないと…
レポートの内容は、人間そっくりの人工知能を生み出す事に成功したという内容だった。
その人工知能は人間と見紛う程に精巧で、記憶の技術と組み合わせる事で体験していない事でさえも学習させて完璧に遂行させる事ができるという代物らしい。
この人工知能が作られたのは、どうやら今からちょうど7年ほど前のようね。
コトダマゲット!
【人工知能のレポート】
7年程前に、未来ヶ峰学園の研究機関が人間と見紛う程に精巧な人工知能の開発に成功している。
記憶の技術と組み合わせる事で、体験していない事でさえも学習させて完璧に遂行させる事が可能らしい。
「……ん?」
私は、ふと古城さんが渡してきた手帳を見てみた。
手帳には、写真が挟まっている。
写真には、母さんにそっくりの女性と血で顔が隠れた女子が並んで未来ヶ峰学園の校門の前に立っているところが写っていた。
予備学科の制服を着ている女子は、血の汚れが酷すぎて顔までは判別できなかった。
これはどういう事…?
コトダマゲット!
【日記帳の写真】
予備学科の制服を着た女子と母さんが未来ヶ峰学園の校門の前に並んで立っている。
女子の顔は、血の汚れが酷すぎて見えない。
「むむ!?何じゃあこの部屋は!?」
私達が資料を調べていると、いきなり古城さんが大声を張り上げた。
見ると、情報管理室内に隠し部屋があり、『モノクマ操作室』と書かれている。
「モノクマ操作室…」
黒幕はここでモノクマとモノDJを操っていたのかしら…?
コトダマゲット!
【モノクマ操作室】
古城さんが情報管理室内で発見した隠し部屋。
ここでモノクマとモノDJを操っていたものと思われる。
「ここで調べられる情報はこれくらいかしらね…」
そろそろ報告をしに行こうかしらね。
私達が廊下に出ると、ちょうど秋山君と加賀君が来た。
二人とも自分の持ち場を調べ終わったようだ。
私は、理事長室と情報管理室を調べてわかった事を二人に報告した。
「私達は、理事長室でDVDと日記と資料、それから情報管理室で日記と生徒名簿、資料を見つけたわ。あと、情報管理室の中にモノクマ操作室が隠されていたわね。そっちは?」
「まず、学園長室で俺達のプロフィールとアルバム、それからDVDが出てきたよ」
そう言って秋山君は、プロフィールを見せてきた。
白瀬クロヱのものと同じで、プロフィールと健康診断の結果、そして報告書のようなものがファイリングされていた。
報告書には、皆がいつどこでどうやって処刑されたのかを記されていた。
あれ…?
私の分だけ無い…
リカの分が無いのはわかるけど、どうして私の分は無いの…?
コトダマゲット!
【15人分のプロフィール】
全員のプロフィールと健康診断の結果、そして処刑に関する報告書がファイリングされている。
私の分のデータだけが無い。
「こっちが学園長室にあったアルバムね」
そう言って秋山君は、アルバムを渡してきた。
アルバムの写真には、A組の皆が運動会や修学旅行、文化祭などのイベントを楽しんでいる様子が写っていた。
2年生の時までは私の写真は無かったけど、3年生になってからは私の写真もあった。
…あら?
気のせいかしら。
私の顔が写っている写真が無いような…
私が後ろを向いていたり、不自然に私の顔が隠れている写真だけがアルバムに挟まっている。
コトダマゲット!
【アルバム】
A組の皆が学校行事に参加している様子が写った写真が綴じられている。
何故か1年次と2年次には私の写真が無く、3年次からの写真も私の顔が不自然に隠れている写真しか無い。
「………あれ?」
私は、アルバムを見た時、不自然な点を見つけた。
そういえば……
私はふと思い出したように外国語教室の集合写真をもう一度見てみる。
集合写真に写っているネロの手には傷が、そして館井君の右目にも傷がある。
館井君は目元に傷があったと思うけど、ネロはどうだったかしら…?
コトダマゲット!
【外国語教室の集合写真】
集合写真に写っている館井君の目元とネロの手には傷がある。
「あっ、どこ行くの腐和さん?」
「ちょっと調べたい事があるの」
私は、急いで生物室に向かった。
相変わらず寒い部屋のドアを開け、死体を保管しておく冷蔵庫を調べる。
館井君の顔の目元には、確かに傷があった。
次はネロの死体を調べないと…
私は、ネロの死体を保管してある冷蔵庫を開け、手袋を外してみた。
「無い…」
ネロの手には、集合写真にあった手の傷が無かった。
じゃあ、集合写真に写っていたあの傷は一体…?
コトダマゲット!
【ネロと館井君の死体】
ネロの死体の手には、傷が無かった。
一方で、館井君の死体の目元にはきちんと傷があった。
「あ……腐和さん、これ…」
秋山君は、白瀬の死体が保管してある扉を指差した。
見たところ、扉は開いているようだった。
扉を開けてみると、白瀬のものと思われる死体が入っていた。
死体の保存状態から推測するに、少なくともここに入れられてから15年以上は経過しているみたいだ。
それにしても、本当に酷い有様ね…
身体がぐちゃぐちゃになっていて、もはや白瀬クロヱの面影はどこにも無かった。
コトダマゲット!
【白瀬の死体】
白瀬用の冷蔵庫に入っていた。
少なくとも15年以上はここに収納されていたと思われる。
…それにしても、本当に寒いわね。
早く出ないと凍えそう。
「ここで調べられる事はこれくらいかな」
「そうね」
私達は一旦生物室を退室し、生物室の外で再び報告会をした。
そういえば、秋山君と加賀君が他の場所を調べてくれていたのよね。
まだ二人の報告を聞いていなかったし、今のうちに聞いておかないと。
「秋山君達は何かわかった?他の場所も調べてくれたのよね?」
「うん。まず、美術室で越目君の絵を見つけたよ」
そう言って秋山君は、美術室で撮ってきた写真を見せてくれた。
写真には、白瀬クロヱの肖像画が写っていた。
どこか彼女を神格化して描いているようにも見え、どれほど彼女に心酔していたのかが見て取れる。
クラスの皆は彼女を学級委員長として推薦していたみたいだし、よほどクラスの皆から慕われていたのね。
コトダマゲット!
【白瀬の肖像画】
越目君が描いたものと思われる。
白瀬を神格化して描いていて、彼が白瀬に心酔していたのが見て取れる。
「職員室にあった入学生名簿と化学室にあった日誌、それから地学室にあった白瀬のプロフィールだ」
そう言って加賀君は、入学生名簿と日誌、それから白瀬のプロフィールを見せてくれた。
入学生名簿の方には、A組とB組の生徒が書かれている。
入学生名簿に私の名前は無く、代わりに白瀬の名前があった。
日誌の方には、記憶の技術やクローンの技術、そして【超高校級の希望】についての記述があった。
そして白瀬のプロフィールには、白瀬の個人情報や健康診断の結果が書かれている。
私以外の他の皆にはいつどこで処刑されたのかを記した報告書のようなものがファイリングされていたけど、どうやら白瀬のプロフィールにはそれが無いみたいだ。
…黒幕を見つける上で重要な手掛かりになりそうね。
コトダマゲット!
【入学生名簿】
77期生の名前が書かれている。
私の名前は書かれておらず、代わりに白瀬の名前が書かれていた。
コトダマゲット!
【記憶の技術】
化学室の日誌に書かれていた。
未来ヶ峰の研究機関が、人間の記憶をデータ化し、好き勝手に書き換える技術の開発に成功している。
コトダマゲット!
【クローンの技術】
化学室の日誌に書かれていた。
未来ヶ峰の研究機関が、クローンを生み出し、記憶を植え付ける事で人工的に超高校級を生み出す事に成功している。
コトダマゲット!
【【超高校級の希望】の編入】
化学室の日誌に書かれていた。
過度の改造実験に耐えられる高校生を選び、【超高校級の希望】と称して本科に編入させている。
コトダマゲット!
【白瀬のプロフィール】
白瀬クロヱのプロフィールと健康診断の結果がファイリングされている。
他の皆にはあった処刑に関する報告書が無い。
「…さてと。では、例のDVDを見に行くか」
「そうね」
私達は、視聴覚室で理事長室と学園長室で見つけたDVDを見てみる事にした。
視聴覚室のモニターと同期されたレコーダーに学園長室で見つかったDVDをセットし、再生する。
すると、入学直後のインタビュー映像が流れた。
〜〜〜〜〜
インタビュー映像には、秋山君が映っていた。
入学したてで緊張していたが、普段の爽やかな笑顔を浮かべてインタビューに応じていた。
「意気込み、ですか?そうですね…【超高校級の音楽プロデューサー】として、これからも仕事仲間と共に精進していきたいと思います」
秋山君がインタビューに答えると、出席番号順に皆がインタビューに答えていく。
「現代の科学の常識を覆す発明をしてみせる」
「えっと…とにかく頑張ります!」
「ワシにかかれば解けない謎など無いわァ!!」
「皆に喜んで貰えるようなメイクを研究してーっス!」
「メシの事ならオレに任せとけ!!って感じっス!!」
「一人でも多くの方が救われるよう、日々精進しますわ」
「………ん」
“世界中の動物を助けたいです”
「………歴史に残る建造物を建てる」
「これからもチームメイトと一緒にバレーに励みます!」
「にゃはは、ボクは皆の事もっと知りたいなー!」
「俺らにブッ潰されてぇ悪党がいたら出てこい」
「バンドメンバーと一緒に、世界中にオレらの曲を届けます」
「ベリィィィイイイイイイファンタスティックな機械ちゃんを作ってみせます!!」
「とりあえずはこの学園内の女子の着替えを…「コラァ忍!!」「死ね!!」グハァ!!……ゴホッ、ゴホン!闇内家の名に恥じぬよう、精進致す所存」
闇内君が決めポーズをしながらしれっとセクハラ発言をしようとすると、両脇にいた玉越さんと響さんが同時に闇内君を殴った。
殴られた闇内君は、咳払いをしてインタビューをやり直した。
闇内君のおふざけによって、インタビュー会場には笑いが生まれる。
すると、白瀬の隣にいた秋山君が軽く白瀬の肩を叩く。
「ほら、委員長。最後締め括って」
「え〜、困ったなぁ。何言えばいいんだろ〜?」
「テキトーでいいんじゃない?ぶっちゃけボクだってテキトーだったし!」
「蓮、あんたねぇ…」
秋山君が言うと、白瀬はわざとらしく困ったフリをした。
すると知崎君がニシシっと笑いながら冗談を言い、玉越さんが呆れ返る。
知崎君の冗談により、再び会場には笑いが生まれた。
会場の空気が温まってきたところで、トリの白瀬がインタビューに答えた。
「テレビをご覧の皆さん!もうすぐ面白いものを見せますので、楽しみにしていて下さいね!」
白瀬は、ニコッと営業スマイルを浮かべながらインタビューに答えた。
〜〜〜〜〜
ここで映像は終わった。
…やっぱり、私は出てこなかったわね。
コトダマゲット!
【学園長室のDVD】
1年A組のインタビュー映像が収録されていた。
私のインタビュー映像は無かった。
「じゃあ次は理事長室にあったDVDを見ようか」
そう言って秋山君は、私達が見つけたDVDをレコーダーにセットした。
再生すると、映像が流れ始める。
〜〜〜〜〜
白瀬は、アームで引き摺られてそのままどこかへと連れ去られた。
連れてこられたのは、映画館のような場所だった。
白瀬は、最前列の席に座ってスクリーンを眺めている。
その隣には、紳士風のモノクマとモノDJが座っていた。
そこで画面が切り替わる。
ーーー
脚本家は見た!白瀬少女の事件簿
【超高校級の脚本家】白瀬クロヱ 処刑執行
ーーー
殺人事件が起き、主人公の探偵モノクマが助手のモノDJと共にトリックを解き明かす。
すると白瀬の隣にいたモノクマはポンと掌を叩きモノクルを輝かせる。
そして持っていたスイッチを押す。
すると白瀬の下の床が開いた。
白瀬が落ちたのは、コテージの一室だった。
白瀬は、拘束具でベッドに固定される。
モノクマは、作中に出てきたトリックを使って室内にいる白瀬を刺し殺そうとした。
だが、用意したロープの長さが微妙に足りなかったせいで狙い通り心臓には刺さらず包丁は右脚に刺さる。
モノクマは、不満そうな顔をしてスイッチを押す。すると白瀬は首についたアームで引き上げられ、再び映画館に連れ戻される。
次の作品は、毒を使った殺人事件だった。
モノクマは、映画のトリックを再現して白瀬を毒殺しようとする。
白瀬は、毒の入ったコース料理を無理矢理食べさせられる。
すると、身体は毒に蝕まれ白瀬は吐血した。
だが、毒が足りなかったせいで死には至らなかった。
次の作品は、ショットガンを使った殺人事件だった。
モノクマは、映画のトリックを再現して白瀬を射殺しようとする。
だが、モノクマの狙撃の腕が足りなかったせいで狙いを外し、白瀬は左腕を吹き飛ばされる。
電流を使った殺人では電流が足りなかったせいで感電死には至らなかった。
首吊り自殺に見せかけた殺人ではロープが脆かったせいで意識が落ちる前にロープが切れた。
極寒を使った殺人では、途中で快晴になるという予想外の異常気象のせいで凍死には至らなかった。
大型オーブンを使った殺人では、温度が足りなかったせいで焼死には至らなかった。
古い屋敷にあったギロチンを使った殺人では、ギロチンが錆びていたせいで途中で刃が止まった。
何十回もトリックの実験台にされた白瀬は、満身創痍になって席に座っていた。
もはや、白瀬にはまともな意識は無かった。
モノクマは、白瀬を殺せなかった事でかなり苛立ちが募っていた。
そして、物語はついに第一部の最終回を迎える。
白瀬は、再び事件現場を再現したスタジオへと落とされる。
白瀬が落とされたのは、山道に敷かれた線路の上だった。
落ちた瞬間に仕掛けられていたトラバサミで足を挟まれ、逃げようにも逃げられなかった。
すると、レトロな外装の列車が迫ってくる。
白瀬は、列車に轢かれて崖の下へ落ちる。
白瀬は、下半身を失い上半身だけで這いずっていた。
するとモノクマとモノDJが白瀬の目の前に現れる。
二匹は、最初の事件で使った包丁を白瀬の背中に突き刺した。
白瀬は、肺の中に血が溜まって苦しみながら死んだ。
その様子を、二匹は高笑いしながら見ていた。
〜〜〜〜〜
「何よ、これ……」
そこに映っていたのは、今までの犯人が受けたオシオキそのものだった。
白瀬は、モノクマとモノDJにオシオキをされて死んだ。
どうなってるの…?
コトダマゲット!
【理事長室のDVD】
白瀬がモノクマとモノDJにオシオキされて死んでいる映像が収録されていた。
「これは何じゃ!?どうして此奴がオシオキされておるのじゃ!!」
「さあな。それについては…これを見ればわかるんじゃないか?」
そう言って加賀君は、ネロの研究室にあったノートパソコンを取り出した。
ノートパソコンを開いてみると、新たに二つのファイルがデスクトップに表示されていた。
ひとつは、画像ファイルのようだ。
加賀君がファイルを開くと、画像が表示された。
腹を包丁で刺された少女、身体を槍で貫かれた少女、身体中を球状のもので打たれボロボロの状態で磔にされている少年、血の海の中で横たわっている恰幅のいい大柄な少年、身体をトンカツのように揚げられた小柄な少年、頭を砲丸のようなもので殴打され血を流しながら倒れている少年、巨大なピアノの蓋の隙間から血が流れ出ている画像…どれも凄惨だった。
私は、画像を見た瞬間に確信した。
これは、今までの『ダンガンロンパ』の画像だ。
リカが生前に見つけ出して、ファイルを隠しておいたのね。
もう一つは…
コロシアイの企画書のようね。
この企画書は、白瀬が書いたもののようだ。
リカは、これを見て白瀬が黒幕だと推測したのかしら…?
コトダマゲット!
【コロシアイの企画書】
このコロシアイの詳細が書かれた企画書。
白瀬が書いたものと思われる。
「ねえ秋山君、あなたはずっと加賀君と一緒にいたのよね?」
「そうだけど。それは君らも同じでしょ?」
「そうね」
という事は、全員にアリバイがあるって事ね。
コトダマゲット!
【全員のアリバイ】
ここにいる5人には全員アリバイがあった。
つまり、この5人にモノクマとモノDJを操る事は不可能だった。
ピーンポーンパーンポーン
『えー、もう待ちくたびれたので捜査時間を打ち切らせていただきます!オマエラ、校舎1階の赤い扉の前まで集合して下さい!あ、もちろん全員参加だからね?15分以内に来ないとオシオキしますよー!』
まだ調べ足りない事がある気がしないでもないけれど、もう終わってしまったものは仕方ないし、いつまでもここで嘆いている場合じゃないわ。
「行きましょう」
私達は、不安を抱えつつもすぐに赤い扉に向かった。
ーーー 赤い扉の前 ーーー
赤い扉の前には、既に他の人達が集合していた。
私達が全員集まると、その直後アナウンスからちょうど15分になった。
すると赤い扉が開き、私はエレベーターに乗り込んだ。
全員がエレベーターに乗り込むと、扉が閉まり下へ移動した。
エレベーターは静かに下へ下へと降りていき…そして、止まった。
またあの裁判場への扉が開く。
だが今回は、前回と風景が違っていた。
今回は、凝った装飾はされているものの、裁判場のような背景だった。
玉越さんとネロの間の席に新たに置かれた知崎君の遺影。
彼の遺影は、目の部分がぐちゃぐちゃに塗りつぶされていた。
そして加賀君と古城さんの間の席に新たに置かれたマナの遺影には、大きくバツが描かれていた。
このコロシアイを首謀した黒幕が、この中にいる。
未来ある皆の命を理不尽に奪い、それを見せ物にした犯人。
必ず、私が突き止めてやる…!
ーーー 生き残りメンバー ーーー
【超高校級の警察官】
【超高校級の考古学者】
【超高校級の魔術師】
【超高校級の機械技師】
【超高校級の音楽プロデューサー】
残り5名
ーーー 死亡メンバー ーーー
【超高校級のバレーボール選手】
【超高校級のボーカリスト】
【超高校級の獣医】
【超高校級のメイクアップアーティスト】
【超高校級の聖母】
【超高校級の忍者】
【超高校級の美食家】【超高校級の殺人鬼】
【超高校級のマフィア】ネロ・ヴィアラッテア
【超高校級の大工】
【超高校級のAI】リカ
【超高校級の泥棒】
【超高校級の幸運】
以上12名
今更だけど推し教えて
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腐和緋色
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聲伽愛
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玉越翼
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小鳥遊由
-
知崎蓮
-
食峰満
-
越目粧太
-
聖蘭マリア
-
古城いろは
-
加賀久遠
-
目野美香子
-
館井建次郎
-
秋山楽斗
-
響歌音
-
ネロ・ヴィアラッテア
-
闇内忍
-
リカ