ジャスティスダンガンロンパX4 強くてコロシアイ再履修 作:M.T.
《学級裁判 再開!》
私が人工知能って…
どういう事…?
腐和『まだわからないの?あなたは、私のクローンに人工知能を植え付けた、ただの人形なの』
腐和「え……?」
腐和『あら、あなただってもう気付いてるはずでしょう?証拠なら、既にあなたが見つけてるはずだもの』
私が見つけた証拠って…
コトダマ提示!
【人工知能のレポート】
「これよ!!」
腐和「…情報管理室にあった人工知能のレポートの事…?」
目野「ええ!?そ、そんなレポートありましたっけ…?」
加賀「はぁ……」
目野「そこでため息つくのやめて下さいよ!!」
腐和『ふふふ、そうよ。正解。あなたは、私が創り出した人工知能なの。あなたが自分のものだと思っている記憶も、私が捏造したのよ。あなたはそれを勝手に補完して自分の記憶だと思い込んでいただけ。あなたが残してきた偉大な功績も、全部私のでっち上げよ。実際には【超高校級の警察官】腐和緋色なんて人物、この世には存在しないの』
腐和「え……」
腐和『はぁ……本当はこんなはずじゃなかったのだけれどね。あなたには、本当は玉越さんが死ぬ前に退場してもらうつもりだったのに』
腐和「それって…どういう事!?」
腐和『あら、気付いてなかったの?知崎君がルール違反をしてグングニルの槍とケラウノスの雷が発動した時、本当はあなたを殺すつもりだったのよ。本当はあそこで見せしめとして死んでもらう予定だったのに、生き残っちゃったんだもの。だから予定を変更して、あなたにはコロシアイを誘導してもらう事にしたの』
古城「誘導って…ウヌは何を言っておるのじゃ!?」
腐和『皆、思い出してごらんなさい?響さんが玉越さんを殺す原因を作ったのも、越目君が小鳥遊さんを殺す原因を作ったのも、食峰君に愚痴を言って殺人を唆したのも、館井君と目野さんに脱出チケットを譲ってネロ君殺しのトリックを実行可能にしたのも、聲伽さんが知崎君を殺す原因を作ったのも全部…こいつでしょ?』
腐和「っ………!!」
腐和『私がそうするようにプログラミングして、こいつはそれを実行した。こいつは、私が書き込んだプログラムを、勝手に自分の中のフィルターを通して、自分の善意に従った行動だと
腐和「そんな……!」
腐和『…ふふっ、ホント、人工知能のくせに思考回路まで人間と一緒なんだから笑っちゃうわ。正義感の強いあなたは、黒幕である私の命令に従ってコロシアイを手助けするのが許せなかった。だから無意識のうちに、自分の意思で起こした行動だと、自分の思考を書き換えた。こんなに皮肉な事って無いわよね?『いい事』だと信じて起こした行動が、実は黒幕に命令されてやった事だったなんて』
古城「そんな…そんなの嘘じゃ!嘘じゃあ!!」
秋山「腐和さん…」
腐和「…………」
この女が何を言っているのか分からなかった。
…いや、
私は、今までずっと、自分の良心に従って行動してきた。
それが全部この女の命令だったなんて…
今こうして考えている事すらも、この女が仕組んだ事だったなんて。
腐和『あら、いつまでも現実逃避している場合なの?』
秋山「え…?」
腐和『まだ結論は出ていないでしょう?『あなた達は何者か』、この議題に対する答えを示してもらわないとね』
その言葉を聞いた瞬間、私の思考は現実に引き戻された。
…そうだ。
今は、議題に対する答えを見つけないと。
それを思い出した瞬間、私の頭は自分でも驚く程に冷静になった。
腐和『ああ、私はここであなた達の議論を聞いてるから。好きに議論してちょうだい』
腐和「…皆。議論を続けましょう」
ーーー 議論開始! ーーー
古城「結論って…《ワシらが【超高校級の絶望】でクローンじゃ》という事ではないのか?」
秋山「それだとさっきと何も変わってないよ。あのさ、やっぱりそこにいる《腐和さんのオリジナル》が何者かを議論した方がいいんじゃないかな?」
目野「そうは言っても、何について話し合えばいいんでしょう!?」
秋山「うーん…何か《不自然なところ》とか無かったかな?」
加賀「不自然なところ、か。《入学生名簿》…とかか?」
ん、今重要な発言をした人がいたわね。
《入学生名簿》⬅︎【入学生名簿】
「それに賛成よ!!」
《同 意》
腐和「入学生名簿!皆、入学生名簿を思い出してみて」
古城「あぁ?それがどうしたというのじゃ?」
腐和「入学生名簿には、私の名前が無かったの。それってつまり、入学時点では私はA組の生徒じゃなかった、って事になるわよね?」
秋山「あ…そういえば、全員の集合写真にも、インタビュー映像にも腐和さんだけ出て来なかったよね」
腐和「ええ。ここからは憶測になるけど、日記に書かれていた『自殺した生徒と入れ替わりで編入してきた生徒』っていうのは私の事だったんじゃないかしら?」
目野「え、そんな事書いてありましたっけ…?で、えっと…何で入れ替わりで入ってきた生徒が腐和さんになるんでしたっけ?」
腐和「根拠はあるわ。私達が見つけた証拠の中に、ヒントがあったの」
コトダマ提示!
【予備学科のファイル】【3年A組の生徒名簿】
「これよ!!」
腐和「予備学科のファイルと3年A組の名簿、それが根拠よ。私の名前は、1年次と2年次には予備学科に記載されていたの。一方で、3年次からはA組の名簿に記載されていた。これって、自殺した白瀬と入れ替わりで私がA組に編入したって事よね?ほら、これを見て」
そう言って私は、情報管理室から持ち出した資料を皆に見せた。
そこには確かに、私の言った通りの事が書かれていた。
目野「あ、ホントだ…!腐和さんだけ1年と2年の時は予備学科にいますね!」
腐和「ええ。つまり、私だけは白瀬の洗脳を受けていなくて、絶望にも堕ちていない…という事になるでしょ?私がここに閉じ込められた16人が【超高校級の絶望】でクローンだった、という結論を出そうとした時、私のオリジナルが『50点』と言ったのはそういう事だったんじゃないかしら?」
加賀「君だけはイレギュラーだった、という事か……」
腐和『ふふ、まあそんなところね』
古城「じゃあ何じゃ、あとは腐和の本体の正体を突き止めればええんじゃな?」
腐和「それに関しては、もう答えが出てるわ」
あったはずよ。
この女の正体を示す証拠が…
コトダマ提示!
【【超高校級の希望】の編入】
「これよ!!」
腐和「【超高校級の希望】、それが私の…いえ、この女の正体よ」
古城「ちょ、超高校級の…希望…?」
腐和「加賀君、化学室で拾った日記あったでしょ?悪いけど、今ここで読みげてくれる?」
加賀「ああ。『ついに我々の計画は最終段階に突入した。人間の複製体に遺伝子改造と記憶の移植を施し、人工的に超高校級の才能を生み出す事に成功した。しかし問題は、過度の改造に耐えられる遺伝子を持つ人間が限られているという点である。そこで我々は、全国の高校生の遺伝子検査を行い、最も適合率の高かった高校生を【超高校級の希望】と称して未来ヶ峰学園に編入させる事にした。』…以上だ」
腐和「ありがとう。今彼が言った事が全てよ。私のオリジナルは、改造実験の為に予備学科から引き抜かれてA組に編入させられた、【超高校級の希望】だったの」
秋山「それじゃあ…」
腐和「『私達は全員クローンで、あなた達15人のオリジナルは【超高校級の絶望】で、私は【超高校級の希望】だった』。これが『私達は何者か』という問いに対する答えよ」
腐和『うふふ、お見事大正解〜♪【超高校級の絶望】だった白瀬さんが自殺して、クラス全体が絶望に堕とされたから、それを阻止する為に『希望』である私があのクラスに編入させられたの。あんた達に対抗する為に、完璧な才能を持った白瀬の才能を移植させられたわ。全く…私には何の才能も無かったのに、適合者だったからってだけの理由であんなクラスに編入させられるなんて傍迷惑な話よね』
秋山「そんな……」
腐和『あら、もう結論は出ました、みたいな顔してるけど、まだ裁判は終わってないわよ?』
古城「え?」
腐和『『このコロシアイの目的』、それがまだ明らかになっていないじゃない。言ったはずよ?この裁判では、『黒幕は誰か』、『このコロシアイの目的は何か』、そして『あなた達は何者か』という議題で議論を進めてもらうって。このコロシアイの目的がまだわかっていない以上、この先には進まないわよ?』
古城「このコロシアイの目的って……あ、ひょっとして…」
目野「何です、何かわかったんですか古城さん!?」
古城「もしや、復讐…ではないのか?」
腐和『………へえ?』
古城「ワシらは、入れ替わりで編入してきたお主をいじめておったのじゃろう?お主は、ワシらがいじめてきた事を恨んで、復讐の為にこのコロシアイを計画したんじゃ…」
目野「ひ、ひいいいい!?ふ、復讐の為だけに私達の記憶を消してコロシアイを!?ヤバいですね!!」
腐和『プッ…あはは!馬鹿ねえ、そんなわけないじゃない』
古城「莫迦とは何じゃ莫迦とは!!」
腐和『確かにあなたの言う通り、私はあんた達にこっぴどくいじめられたわよ。『白瀬様は死んだのに、何で何の才能も無いお前がここにいるんだ』って。…全く、酷い話よね。私だって好きであのクラスに来たわけじゃないのに。毎日、毎日、毎日、殴られて、蹴られて、罵声を浴びせられて。想像できるかしら?非力な女子高生が毎日毎日鳩尾殴られて、ゲロ吐いてのたうち回ってるところを』
秋山「あの………」
腐和『ああ、別に謝ってもらいたくなんかないわ。あんた達に奪われたものはもう戻ってこない。今更謝ったってもう遅いわ』
そう言って私のオリジナルは、左眼の眼帯にそっと手を添えた。
あの眼帯の下、まさか……
古城「尚更理解に苦しむわ!!いじめられた復讐じゃないというのなら、お主の目的は何なんじゃ!?ワシらの事が憎くてコロシアイをさせたんじゃないのか!?」
腐和『だからあなたは馬鹿だと言っているのよ。完璧な才能を移植されたとはいえ、私は普通の高校生なのよ?そんなショボい動機でこんな大掛かりな事やるように見えるかしら?』
古城「しょ、ショボいって…」
加賀「うむ…本人がそうだと言うなら、別の事情があったと考えるのが妥当だろうな」
別の事情………
…あ、ひょっとして…
コトダマ提示!
【日記帳の写真】
「これよ!!」
腐和「…この写真の女性が関係してるんじゃないかしら」
腐和『…!』
そう言って私は、写真を私のオリジナルに見せた。
すると彼女は、僅かに目を見開く。
腐和「…図星ね。顔は血で汚れて見えないけど、この女性の隣に映っているのはあなたよね?」
腐和『…………』
腐和「あなたは、この写真の女性と知り合いだったのよね?おそらく、血を分けた母娘、といったところでしょうね。あなたは、当時クラスメイトだった皆に、クラスの担任だった自分の母親を殺された…違う?」
秋山「じゃあこのコロシアイの目的は、母親の仇討ちだった…って事?」
腐和『………ふ、ふふ、そうよ。あなた達の言う通り、その写真に写っているのは私の母よ。私の母は、熱心な教師だった。私が予備学科に通っている時も、自分のクラスの話を毎日のようにしてくれたわ。私は母の話を聞いて、あなた達のクラスに入りたいと願っていた事もあった。まさかあんな掃き溜めのような場所だとは思ってもみなかったけど』
腐和「………」
腐和『母が殺された時、私は確信したわ。母を殺したのはあんた達だって。そして誓ったの。必ずあんた達を一人残らず捕まえて殺してやるんだって』
古城「じゃあ…!」
腐和『残念だけどハズレ』
目野「ええ!?」
腐和『私があんた達への復讐を考えていたのは事実よ。でもそれは、コロシアイの動機であって目的じゃないわ。そもそも、普通の高校生の復讐心でこんな大それた事ができるわけないじゃない』
確かに…
いくら完璧な才能を移植されているからって、未来ヶ峰学園を占拠してコロシアイをさせるなんて事…
…あ。
………わかったかも。
このコロシアイの目的が。
コトダマ提示!
【未来ヶ峰学園の計画】
「これよ!!」
腐和「未来ヶ峰学園の計画…これがあなたの目的と関係してるんじゃないの?」
目野「え!?どういう事なんです!?」
腐和「未来ヶ峰学園は、【超高校級の絶望】を捕まえて処刑する事にしたらしいの。あなたの目的は、『【超高校級の絶望】を殺す事』そのものなんじゃないの?」
腐和『…ふふ、そうよ。確かに未来ヶ峰学園は、【超高校級の絶望】であるあなた達を捕らえて処刑する計画を立てていた。私は、母を殺した奴等に復讐する為にその計画に参加した。そしてその計画は成功し、私はこの手であんた達を殺してやったわ』
目野「え…!?」
加賀「では、俺達のオリジナルは…」
腐和『とっくに死んでるわよ。もう17年も前の事だったかしら。国の将来を担う超高校級ともあろう者が、あっさり死ぬんだもの。ホント傑作だったわ』
古城「そんな…!じゃあ、どうしてワシらにコロシアイなんかさせるんじゃ!?もう本物は死んで、復讐は果たされたんじゃろ!?」
腐和『うーん…これ、私の口から言わなきゃダメかしら?あのねえ……』
腐和『このコロシアイは、繰り返されてるのよ』
腐和「………え?」
腐和『言ったでしょう?あんた達はクローンだって。あんた達のクローンは何十人もいるの。あんた達のオリジナルはこの学園の地下施設で冷凍保存されていて、クローンはいくらでも作り放題というわけ』
古城「嘘じゃろ…!?」
腐和『嘘じゃないわ。何回、何十回とコロシアイは繰り返されてきた。繰り返す度に全員死んでまた一からリセットの繰り返し。私は、何十回もあんた達がここで死ぬところを見てきた。私のクローンは、毎回違う才能でコロシアイに参加して、考え方に多少の違いはあれど皆自分の正義に従ってコロシアイに立ち向かって、結局死んでいった。このコロシアイは、最初のコロシアイから数えて104回目なのよ』
秋山「そんな…そんな事、あるわけが…」
腐和『…さて。ここまで言えばわかるかしら?私が何故、未来ヶ峰学園の計画を利用して何十回もコロシアイをしているのか』
腐和「…………」
こいつがコロシアイをする目的…
…考えろ、考えればわかるはずよ…!
ー閃きアナグラム開始ー
ナ マ チ ュ ウ ケ イ
【生中継】
「そういう事ね!」
腐和「このコロシアイを生中継する事、そうでしょう?」
目野「えっと…どういう事です?」
腐和「このコロシアイは、ある人達に見てもらうために仕組まれたものだったのよ」
古城「あ、ある人達?」
加賀「いるだろう?俺達が死ぬ事で確実にいい気分をする人間達が」
腐和「ええ。このコロシアイの目的は…」
このコロシアイの目的は?
1.ドッキリ番組
2.公開処刑
3.絶望の感染
➡︎2.公開処刑
このコロシアイを見てもらう人達とは?
1.参加者を恨んでいる大勢の民衆
2.未来ヶ峰学園の誰か
3.絶望の残党
➡︎1.参加者を恨んでいる大勢の民衆
コロシアイが何度も繰り返されている理由は?
1.ギャンブルのため
2.宣伝のため
3.視聴者の前で参加者を裁くため
➡︎3.視聴者の前で参加者を裁くため
《COMPLETE!!》
腐和「わかったわ!」
古城「何っ!?」
腐和「このコロシアイの目的は、私以外の皆を視聴者の前で断罪する事だったの。世界中には、この世界をメチャクチャにした皆を恨んでいる人が大勢いるわ。あなたは、その人達から資金援助を受けてコロシアイを繰り返しているのでしょう?」
腐和『………』
加賀「なるほどな。道理で警察が来ないわけだ。人権が無い俺達を警察が助けに来るわけがないし、そもそもその警察は俺達が機能を停止させてしまったわけだからな」
腐和『ふふふ、まあそういう事よ』
腐和「最後に、このコロシアイの目的について振り返るわよ」
ークライマックス推理開始!ー
【Act.1】
事の発端は、【超高校級の絶望】である白瀬が77期生として未来ヶ峰学園に入学した事だった。
彼女は、世界中に絶望を蔓延させるため、手始めにクラスメイトの皆を洗脳して自分に心酔させた。
表では皆の理想のクラス委員として振る舞いつつ、水面下では世界を絶望に堕とす為のコロシアイの計画を立てていたの。
そして2年後、彼女はとうとうその計画を実行に移した。
白瀬は、私達の前で自らをオシオキする事で、クラスメイトを絶望に堕とそうとしたの。
【Act.2】
白瀬が死んだ事で、当時の3年A組の間では絶望が蔓延し始めた。
そしてその時、A組にはもう一つの出来事が起こった。
予備学科に通っていた私のオリジナルが、白瀬と入れ替わりでA組に編入してきたの。
その事をよく思わなかった皆は、私のオリジナルを迫害して、私のオリジナルの中では殺意が芽生え始めた。
そして卒業間近、とうとう事件は起こってしまったの。
【Act.3】
白瀬の計画通り絶望に堕ちたA組の皆は、世界各地でテロを起こし始めた。
皆は世界中の人々に絶望を感染させ、テロの規模を拡大していった。
その魔の手は『希望』を育成する機関である未来ヶ峰学園にも及び、学園内で殺し合いが発生し、多くの生徒や教員が犠牲となった。
そしてA組の担任だった私の母も例外ではなく、生徒達に裏切られて嬲り殺されてしまった。
学園内での殺し合いから生き延びた私は、自分をいじめていたクラスメイトに母親を殺されたと知り、皆への復讐を企てた。
その時、皆への復讐に燃える私に、未来ヶ峰学園の上層部が声をかけたの。
【Act.4】
未来ヶ峰学園は、前々から世界の将来を担う『完璧な才能を持つ高校生』を生み出す研究をしていた。
その唯一の成功作が白瀬だったのだけれど、未来ヶ峰学園の上層部に前作の『ダンガンロンパ』制作者の後継者が紛れ込んでいて、その人物が白瀬に『絶望』を植え付けた事で白瀬は【超高校級の絶望】になってしまったの。
でも未来ヶ峰学園は、白瀬の身に何かあった時の為の保険を用意していたの。
その保険が、私のオリジナルだった。
才能の移植実験の適合率が高かった私は、【超高校級の希望】と称して本科に編入させられ、才能の移植手術を受けた。
【Act.5】
白瀬の才能を移植された私は、未来ヶ峰学園の矛として絶望の残党と戦い、彼等を全滅させた。
母を殺された復讐のため、人類の希望のために絶望を自らの手で一人残らず殺した私だったけれど、私の復讐はそれで終わりじゃなかった。
いくら【超高校級の絶望】といえど、元々は世界を担う天才達。
未来ヶ峰学園は、皆の才能を利用する為、皆の死体を冷凍保存してクローンを造っていたの。
私は、それを利用する事にした。
【Act.6】
私は、未来ヶ峰学園という舞台と白瀬のコロシアイ計画を利用して、全世界の人間が見ている前で皆の罪を裁く事を思いついた。
【超高校級の絶望】だった皆を恨んでいる人は世界中にいたから、私の協力者は大勢集まった。
私は、彼らから資金を集め、白瀬の計画を盗用して皆のクローン達を殺し合わせた。
ついでに、コロシアイが円滑に進むように、私の命令で動く人工知能を埋め込んだ自分のクローンをコロシアイに参加させた。
そうやって、世界の為、希望の為、正義の為と、大量殺戮を正当化して何回、何十回もコロシアイを続けてきた。
「これがこのコロシアイの真相よ。そうでしょう!?【超高校級の希望】腐和緋色さん!!」
腐和『ふふふ…そうよ。私は、あんた達を大衆の面前で裁く為にこのコロシアイを始めたのよ。あんた達は、文字通り万死に値する大罪人なの。あんた達なんか、何百回、何千回も苦しんで死ぬべきなの。それが世論よ。あんた達を殺すのは、世界を揺るがすような大悪党でも、世界を救う英雄でもない。大勢いる平凡な民衆のうちの一人よ。それがたまたま私だった、たったそれだけの話よ』
古城「そんな…嘘じゃろ!?」
目野「何で私達が殺されなきゃいけないんですか!?やらかしたのは、私達のオリジナルでしょう!?」
腐和『だからあんた達は無関係だとでも?』
秋山「え…?」
腐和『言ったでしょう?あんた達は、何度殺しても足りないくらい罪深いの。たとえこれから先、クローンのあんた達がどんなに世の為人の為に生きたって、あんた達が壊したものは元には戻らない。いい?過去は消えないのよ!』
秋山「………!」
腐和『こうなったのは全部、あんた達の自業自得よ。私は、人々が求め続ける限り、私の正義を執行し続ける。それが【超高校級の希望】として選ばれてしまった私の宿命だから』
古城「そんな…ワシは、ワシは…!!」
腐和『…でもまあ、約束は約束だしね。あんた達は、真相に辿り着いた。約束通り、ここから出してあげる』
腐和「え…?」
加賀「どういうつもりだ」
腐和『あら、じゃあこのまま有無を言わさず皆殺しにした方が良かったかしら?私は約束は守るわ。あんた達と違って。証言台のディスプレイに、『卒業』ボタンがあるでしょう?それを押せば脱出できるわ』
目野「じゃあ今すぐ押しましょう!!」
腐和『…でも、よく考えた方がいいわよ?』
秋山「え?」
腐和『言ったでしょう?世界中のほとんどの民衆は、あんた達の死を望んでるの。ここから出たところで、見つかったら嬲り殺されるのがオチでしょうね』
目野「じゃあここで死ぬか、外で死ぬかしかないって事ですか!?せっかくここまで生き延びたのに、死にたくないですよ私!!」
腐和『そうね。じゃあ3択にしてあげる』
腐和「え?」
私のオリジナルは、懐からタブレットを取り出すと、タブレットを操作した。
すると投票画面にタイマーと投票ボタン3種類が表示される。
腐和『そのディスプレイに、3種類ボタンがあるでしょう?選択肢一つ目、『再履修』。これを選べば、その場で全員がオシオキ。コロシアイはリセットされて、また一からやり直し。選択肢二つ目、『留年』。これを選べば、地下にあるあんた達のオリジナルの死体を保管してある冷却装置に仕掛けた爆破装置が作動して、あんた達のオリジナルは本当の意味で死ぬわ。そしてあんた達も、一生ここから出られない。その代わり、ここでのあんた達5人の安全は死ぬまで保証してあげる。そして選択肢三つ目、『卒業』。これを選んでも爆破装置は作動するわ。その代わり、私以外は外に出してあげる。まあ、外はあんた達を殺そうって躍起になってる人達で溢れ返ってるでしょうけどね』
秋山「投票の結果が分かれたら?どうなるの?」
腐和『一人でも『再履修』を選んだ人がいたら、強制的に再履修となるわ。再履修を選んだ人がいなかったら、その時は多数決ね』
じゃあ、全員が『留年』か『卒業』を選ぶ以外に全員が生き残る道は無いって事ね。
………あれ?
ちょっと待って。
腐和「…私からもいいかしら。もし、多数決で『卒業』になったら、あなたはどうなるの?」
腐和『死ぬわよ』
秋山「え…?」
腐和『あんた達が卒業を選んだら、私がオシオキされるわ。言ったでしょう?卒業できるのは、黒幕以外の参加者だけよ。あんた達が勝ったのなら、黒幕は黒幕らしく潔く退場しないとね』
腐和「何を勝手な事を…!」
腐和『あら、人工知能のくせに主人の私に逆らうなんて、いい度胸じゃない?私ならもういいの!この計画を立てたその日から決めてた事だから』
腐和「っ………」
腐和『さて…と。黒幕としての仕事はきちんとしないとね。はいはーい、皆必ずどれかに投票して下さいね!無投票はナシですよ!投票の結果、オマエラの運命はどうなるのか!?ワクワクでドキドキの投票ターイム!!』
そう言って私のオリジナルがタブレットを押した瞬間、カウントダウンが開始される。
『再履修』を選べば、全員が死ぬ。
『留年』を選べば、全員がここから出る事は一生叶わなくなる。
『卒業』を選べば、あの女が死ぬ。
私が選ぶべき答えは…………
ーーー 生き残りメンバー ーーー
【超高校級の警察官】
【超高校級の考古学者】
【超高校級の魔術師】
【超高校級の機械技師】
【超高校級の音楽プロデューサー】
元・【超高校級の希望】
残り6名
ーーー 死亡メンバー ーーー
【超高校級のバレーボール選手】
【超高校級のボーカリスト】
【超高校級の獣医】
【超高校級のメイクアップアーティスト】
【超高校級の聖母】
【超高校級の忍者】
【超高校級の美食家】【超高校級の殺人鬼】
【超高校級のマフィア】ネロ・ヴィアラッテア
【超高校級の大工】
【超高校級のAI】リカ
【超高校級の泥棒】
【超高校級の幸運】
以上12名
今更だけど推し教えて
-
腐和緋色
-
聲伽愛
-
玉越翼
-
小鳥遊由
-
知崎蓮
-
食峰満
-
越目粧太
-
聖蘭マリア
-
古城いろは
-
加賀久遠
-
目野美香子
-
館井建次郎
-
秋山楽斗
-
響歌音
-
ネロ・ヴィアラッテア
-
闇内忍
-
リカ