ジャスティスダンガンロンパX4  強くてコロシアイ再履修   作:M.T.

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Chapter.0.5 ジャスティスダンガンロンパX4 強くてコロシアイ再履修 体験版
体験版


目の前には、謎の少女が目隠しをされて立たされていた。

少女は、アームで引き摺られてそのままどこかへと連れ去られた。

連れてこられたのは、映画館のような場所だった。

少女は、最前列の席に座ってスクリーンを眺めている。

その隣には、紳士風のモノクマとモノDJが座っていた。

そこで画面が切り替わる。

 

 

 

ーーー

 

脚本家は見た!とある少女の事件簿

 

ーーー

 

 

 

殺人事件が起き、主人公の探偵モノクマが助手のモノDJと共にトリックを解き明かす。

すると少女の隣にいたモノクマはポンと掌を叩きモノクルを輝かせる。

そして持っていたスイッチを押す。

すると少女の下の床が開いた。

 

少女が落ちたのは、コテージの一室だった。

少女は、拘束具でベッドに固定される。

モノクマは、作中に出てきたトリックを使って室内にいる少女を刺し殺そうとした。

だが、用意したロープの長さが微妙に足りなかったせいで狙い通り心臓には刺さらず包丁は右脚に刺さる。

モノクマは、不満そうな顔をしてスイッチを押す。すると少女は首についたアームで引き上げられ、再び映画館に連れ戻される。

 

次の作品は、毒を使った殺人事件だった。

モノクマは、映画のトリックを再現して少女を毒殺しようとする。

少女は、毒の入ったコース料理を無理矢理食べさせられる。

すると、身体は毒に蝕まれ少女は吐血した。

だが、毒が足りなかったせいで死には至らなかった。

 

次の作品は、ショットガンを使った殺人事件だった。

モノクマは、映画のトリックを再現して少女を射殺しようとする。

だが、モノクマの狙撃の腕が足りなかったせいで狙いを外し、少女は左腕を吹き飛ばされる。

 

電流を使った殺人では電流が足りなかったせいで感電死には至らなかった。

首吊り自殺に見せかけた殺人ではロープが脆かったせいで意識が落ちる前にロープが切れた。

極寒を使った殺人では、途中で快晴になるという予想外の異常気象のせいで凍死には至らなかった。

大型オーブンを使った殺人では、温度が足りなかったせいで焼死には至らなかった。

古い屋敷にあったギロチンを使った殺人では、ギロチンが錆びていたせいで途中で刃が止まった。

 

何十回もトリックの実験台にされた少女は、満身創痍になって席に座っていた。

もはや、少女にはまともな意識は無かった。

モノクマは、少女を殺せなかった事でかなり苛立ちが募っていた。

 

そして、物語はついに第一部の最終回を迎える。

少女は、再び事件現場を再現したスタジオへと落とされる。

少女が落とされたのは、山道に敷かれた線路の上だった。

落ちた瞬間に仕掛けられていたトラバサミで足を挟まれ、逃げようにも逃げられなかった。

すると、レトロな外装の列車が迫ってくる。

少女は、列車に轢かれて崖の下へ落ちる。

 

少女は、下半身を失い上半身だけで這いずっていた。

するとモノクマとモノDJが少女の目の前に現れる。

二匹は、最初の事件で使った包丁を少女の背中に突き刺した。

少女は、肺の中に血が溜まって苦しみながら死んだ。

その様子を、二匹は高笑いしながら見ていた。

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

私は、霧がかった路地裏を走っていた。

その先にいたのは人の影。

激しい戦いの後で腕を負傷したけれど、そんな痛みすらも忘れる程に、私は目の前の影を捕らえる事に必死だった。

私は、その影に向かって愛用の得物であるニューナンブM60を突きつける。

 

「【超高校級の絶望】…貴方は必ず、私の手で……!」

 

 

 

 

 

…え。

 

…ねぇ。……て。

 

………おーーーーい!!!

 

 

 

「ん…?」

 

……夢、か。

ぼんやりとした意識の中、目を開けると目の前に白い色が広がる。

そのままゆっくりと頭を起こすと、新品の白い学習机が視界に映る。

どうやら私は、机の上で突っ伏して寝ていたらしい。

 

「お、やっと起きたぁ!」

 

明るい声がしたので振り向くと、私と同じくらいの歳の女の子が立っていた。

紺色のベレー帽を被っていて、帽子と同じ色のセーラー服を着た、水色のショートボブで青い瞳の女の子だ。

 

「早う行かな、入学式遅れるちゃ!」

 

入学式…?

 

…!

…そうだ、思い出した。

 

約百数十年ほど前、『ダンガンロンパ』というゲームが大流行した。

元は普通の推理ゲームだったが、いつからか普通の人間に『超高校級』の才能と偽りの記憶を植えつけ、『コロシアイ』を行わせてそれを全国に生中継する最低最悪の殺戮ゲームと化した。

次々とダンガンロンパの続編が生中継され、全世界の人々が高校生の殺し合いに熱狂したが、55作目を最後に突然打ち切られ、ダンガンロンパは闇に葬り去られた。

しかし、『ダンガンロンパ』に魅せられた人々、ダンガンロンパに出てくる【超高校級の絶望】を自称するテロリスト達が世界各地でテロを起こし、世界は混沌に包まれた。

そこで日本政府は、日本を脅かす自然災害や自称【超高校級の絶望】達といった脅威に対抗すべく、世界中の才能溢れる生徒達を集めて新たな戦力として育成する為の教育機関を設立した。

その教育機関こそが、『国立未来ヶ峰学園』だ。

 

未来ヶ峰学園。

国内最大の国立高校で、世界中から才能溢れる学生を集めた世界有数の研究機関でもある。

本科の生徒達に関しては入学費用はかからないし、一度入学してしまえばその後の授業料も免除されている。

予備学科ですら偏差値80を超える超エリート校だ。

未来ヶ峰学園にスカウトされれば将来が約束されたと言っても過言ではなく、未来ヶ峰学園は世界中の高校生の憧れなのだ。

だが、未来ヶ峰学園は誰でも入学できるわけではない。

特に本科は一部の例外を除いて完全スカウト制で、その条件は二つある。

 

現役の高校生である事。

そしてある分野において超高校級である事。

 

私の名前は腐和(ふわ)緋色(ひいろ)

【超高校級の警察官】として未来ヶ峰学園にスカウトされて、今日は入学式に参加するはずだった。

…のだけれど、未来ヶ峰学園の正門を通ろうとした瞬間、意識が途切れた…ってとこだったかしら。

 

「…あら?ここは……」

 

椅子に座ったままあたりを見渡してみると、私が座っている座席と同じ収納できるタイプの白い椅子と机が数十個並んでいて、目の前には目の前には教卓と思われる机と巨大なボードが設置されている部屋だと気付く。

未来ヶ峰学園へのスカウトが決まった時、ホームページで下調べをしたけど、教室の造りはほとんど同じみたいね。

…という事は、ここは未来ヶ峰学園なのかしら?

ボードに『入学おめでとうございます』って書かれてるし…

でも、窓のシャッターが全部閉まっているのが気になるわね。

 

「ねえ!無視せんでよ!」

 

「あら、ごめんなさい。何が何だかわからないものだから、つい考え込んじゃって…」

 

本当、気になる事があると考え込んでしまう癖は治した方がいいわね…

 

「キミ、未来ヶ峰学園にスカウトされたっちゃんね?」

 

「え、ええそうよ」

 

「うちもばい!うちは【超高校級の幸運】、聲伽(こえとぎ)(まな)!よろしゅうな!」

 

【超高校級の幸運】…

全国の平均的な高校生の中から抽選で一人選ばれるっていう、完全スカウト制の本科における唯一の例外…だったわよね。

今年は彼女が選ばれたのね。

それにしても、彼女の口調…確か博多弁だったかしら。

何というかその、こういう状況で思う事じゃないとは思うけど…可愛いわね。

 

「キミは?」

 

「私は腐和緋色。【超高校級の警察官】よ」

 

「警察官?やっぱり!おまわりさんの制服着とーもんね!」

 

やっぱり最初にそこ食いつくのね。

確かに私は女性警察官の制服を着ているから、見た目で才能が分かりやすいのかもしれないわね。

 

「キミが一緒やったらばり心強か!いきなりバトロワとか始まったっちゃキミがおりゃ大丈夫やね!」

 

「縁起でもない事言わないでちょうだい…」

 

いきなり物騒な事言うわねこの子…

…というか、バトルロワイヤルなんて大昔の作品、よく知ってるわね。

 

「そもそも何か始まるって言ったって、ここには二人しかいないじゃないの」

 

「え?他にも人おるけん言いよーっちゃけど?」

 

「え?」

 

「あのね、他にも新入生がおるっちゃけどね、皆もう体育館に集まっとーったい!一人だけ来とらんかったけん、皆で探しよったところなんよ」

 

「は!!?」

 

ちょっと待ってよ、他の皆はもう集まってるの!?

初耳なんだけど!?

…って事は私、一人だけ大遅刻じゃないのよ!

 

「ちょっと、そんな大事な事どうして早く言わないのよ!?」

 

「あっ、ごめんたい!!すっかり忘れとった!!」

 

そんな大事な事忘れるって…

さっきから思ってたけど、この子ちょっと天然入ってるのかしら。

まあ起こされるまでずっと寝てた私にも非があるんだけど…

 

「…まあいいわ、とりあえず教えてくれてありがとう。とにかく急ぎましょう、聲伽さん」

 

「マナでよかたい!」

 

「え、ええ、行きましょうマナ」

 

私が聲伽さ…マナと一緒に体育館に行こうとした、その時だった。

 

 

 

『生体認証完了。出席番号14、腐和緋色』

 

「きゃ!?な、何!?」

 

突然右手の人差し指が震える感触がして、私は情けない声を上げてしまった。

それを見ていたマナに笑われてしまった。

恥ずかしい…

 

「あはは、それ最初は皆たまがるっちゃね。右手ば見てごらん?」

 

マナに言われた通り右手を見ると、見覚えの無い指輪がはめられていた。

白くて無機質なデザインで、側面にボタンのようなものがついている。

 

「何これ…?指輪?」

 

「それ新型ん生徒手帳らしいばい。最近ん技術ん進歩はすごかね。うちゃようわからんや」

 

生徒手帳…?

これが?

最近新しいデバイスが新発売されたって聞いたけど、それと似たようなものかしら…

 

「あのね、ここにゃうちとキミ含めて16人ん新入生がおるったいって!」

 

「そうなの?」

 

「うん!ばり個性的な人がいっぱいおるっちゃん!」

 

「あなたも十分個性的だと思うけど…」

 

キャッキャとはしゃいでいるマナにツッコミを入れつつ、私達は教室を出て体育館に向かった。

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

教室を出た私達は、皆が集まっているという体育館に向かった。

体育館の扉を開けると、未来ヶ峰らしく、4千平米はある巨大な施設の中にほぼ全ての屋内スポーツに対応した設備が並んでいた。

そしてその中には、私達以外の14人の男女がいた。

彼等の自己紹介を受けていた、その時だった。

 

 

 

『あー!!あー!!マイクテス!!マイクテスッ!!全員いるよね?オマエラ、大変長らくお待たせしました!!』

 

突然、体育館のスピーカーから気持ちの悪いダミ声が聞こえてきた。

すると今度は、やかましい男の声が聴こえてくる。

 

『ギャハハハハハハハ!!!グッモーニン!!レディースアーンドジェントルメェェェン!!!これより、未来ヶ峰学園のォォォウ!!入学式を執り行っていくぜェェェ!!!アァユゥゥレディィィィィ!!?YEAHHHHHHHH!!!』

 

正面の方から聞こえてきた声を頼りに、全員が正面を見る。

するとそこからは……

 

 

 

『イヤッフゥゥゥゥイ!!!おはようございます、オマエラ!』

 

『FUUUUUUUUUUUUUUUUNK!!!!待たせたなァ!!ゴミクズ共ォォォ!!!今年度の入学式はァァ!!学園長のモノクマとこのオレ、未来ヶ峰のカリスマDJ!!未来ヶ峰学園理事長のモノDJでお送りするゼイェア!!』

 

かつて世界を混沌に陥れた、絶望の象徴が現れた。

身体が白と黒のツートンカラーに分かれた熊のマスコット、モノクマだ。

そしてもう一匹、モノDJと名乗るモノクマの倍以上の大きさのツートンカラーのメタボグマが現れた。

 

『じゃあ自己紹介が済んだ事だし!早速本題に入るゼェ!!早速だがリスナー諸君にゃア、この未来ヶ峰学園で共同生活をしてもらうぜ!!その期限はァ、ナッッッシング!!リスナー諸君は、ルールを守って仲良く暮らすように!!もちろん、外に出たいリスナーの為に特別ルールを設けてあるから安心してクソして寝な!!オレ達未来ヶ峰学園が欲している生徒は、ルールを守れる奴だけ!そうじゃねえ奴はぶっちゃけクソだから出てって貰うぜ!!この学園のルールを破る方法はただ一つ!!

 

 

 

 

 

 

 

人を殺す事だ』

 

「!?」

 

『殴殺刺殺撲殺斬殺焼殺圧殺射殺絞殺溺殺惨殺電殺呪殺毒殺爆殺扼殺凍殺轢殺病殺磔殺禁殺…手段は一切問いません!とにかく、誰かを殺せばここから出られるよー!』

 

『だがもちろん、殺せばそれでOKってわけじゃあねえぜ!!それじゃゲームにならねえからな!!もしコロシアイが起こったら、テメェらにはその犯人を見つける為の『学級裁判』に参加してもらうZE!!』

 

『『学級裁判』では誰がクロ、すなわち殺人犯かを議論してもらいます!その議論によって導きだされた人物が正しいクロであれば、クロだけがオシオキ、即ち処刑されます!そして共同生活は、残りのメンバーで続行となります!逆に間違った人物をクロだと指摘しまうと…クロ以外の全員がオシオキされ残ったクロのみが『卒業』、すなわちこの未来ヶ峰学園から出る権利が与えられるのです!以上が、学級裁判のルールとなります!』

 

『それではオマエラ、良い絶望を!スィーユーアディオス!!』

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

その後、私達は『これから宴会をやるから』とか何とか言われてモノDJに体育館から追い出された。

体育館には…もう戻れないわね。

仕方ない、自分の部屋に行こう。

私はとりあえず、自分の部屋に行く事にした。

個室のを開けると、私の部屋の中が荒らされていた。

 

「!?」

 

私は、恐る恐る部屋の中に入る。

部屋には争った形跡がある。

誰かがここで争った、って事よね?

一体誰が…

 

「!」

 

私は、バスルームに人影が映っているのを見つけた。

私は、恐る恐るバスルームの扉を開ける。

するとそこには……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

包丁を腹部に刺され、壁にもたれかかった状態で、【超高校級の音楽プロデューサー】秋山楽斗が息絶えていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「っ………!?」

 

私が秋山君の遺体に驚いて思わず退いた、次の瞬間だった。

突然、モニターにモノクマの顔が映る。

 

『うぷぷぷ!死体が発見されました!これより、学級裁判の開催を宣言します!アナウンス放送後は、一定時間の捜査時間が設けられます!その後、全員参加の学級裁判が執り行われます!捜査時間中は、開放されているエリアを全て調べる事ができます!』

 

『テメェらには、被害者の死体状況をまとめた『モノクマファイル』をプレゼントするぜ!!裁判の時に是非とも役立ててくれよなァ!!んじゃあ裁判でまた会おうぜ!!スィーユー!!!』

 

『しーゆー!!』

 

こうして、学級裁判の為の捜査時間が始まった。

さてと…捜査を進めていかないとね。

 

 

 

ーーー

 

 

 

《捜査開始!》

 

 

 

まずはモノクマファイルを確認しておこう。

 

モノクマファイル①

被害者は【超高校級の音楽プロデューサー】秋山楽斗。

死亡推定時刻は23時頃。

死体発見場所は寄宿舎1Fの腐和緋色の個室のシャワールーム。

死因は失血死。

腹部に包丁を刺されている。

また、右腕を骨折している。

 

 

 

コトダマゲット!

 

【モノクマファイル①】

 

 

 

私がモノクマファイルを調べていると、小鳥遊さんが検視結果を報告してくる。

 

「………ん」

 

“秋山君の右腕の怪我ですが、長い棒ようなもので殴られたと思われます”

 

 

 

コトダマゲット!

 

【小鳥遊さんの検視結果】

秋山君の右腕は長い棒のようなもので殴られたと思われる。

 

 

 

「さて…と。部屋の方も調べてみましょう」

 

…あら?

模擬刀が外に出てるわね。

昨日体育館前ホールから持ち出して護身用にベッドの下に仕込んだのだけれど、誰かが動かしたのかしら?

 

 

 

コトダマゲット!

 

【模擬刀】

床に落ちていた。

私が昨晩護身用に体育館前ホールから持ち出してベッドの下に隠しておいた。

 

 

 

「あら…?」

 

やたら部屋が荒らされてるわね。

誰かが荒らしたのかしら?

 

 

 

コトダマゲット!

 

【争った形跡】

部屋の中が荒らされている。

 

 

 

「加賀君、何かわかった事は?」

 

「うむ、ゴミ箱にこんな物が捨てられていた」

 

そう言って加賀君は、ゴミ箱からウェットティッシュを拾い上げた。

あれ…?

金のようなものがついているわね。

 

「どうやら、ティッシュについているのは金メッキのようだ」

 

金メッキ、か…

 

 

 

コトダマゲット!

 

【ウェットティッシュ】

ゴミ箱に捨てられていた。

加賀君曰く、金メッキと血がついているらしい。

 

 

 

さて…と。

次は包丁を調べてみましょう。

…あら?

包丁が一本なくなってるわね。

 

 

 

コトダマゲット!

 

【厨房の包丁】

いつの間にか一本なくなっていた。

 

 

 

「玉越さん、あなたは何かわかった?」

 

「あたしは食堂の利用状況をまとめておいたよ。昨日の夕飯の時、満とあたしと歌音と楽斗の4人で夕飯を作ったんだ。あたしらが歌音に料理を教えてやってたんだよ」

 

「その時に何か無くなってたものはなかった?」

 

「……あっ、そういえば出る時包丁が一本減ってたな」

 

 

 

コトダマゲット!

 

【玉越さんの証言】

昨日は食峰君、秋山君、玉越さん、響さんの4人で夕食を作った。

厨房を出る時に包丁が一本減っていたらしい。

 

 

 

ピーンポーンパーンポーン

 

『えー、もう待ちくたびれたので捜査時間を打ち切らせていただきます!オマエラ、校舎1階の赤い扉の前まで集合して下さい!あ、もちろん全員参加だからね?15分以内に来ないとオシオキしますよー!』

 

仕方ない、行こう。

私は、覚悟を決めて赤い扉の前に向かった。 

 

 

 

ーーー 赤い扉の前 ーーー

 

私達は、すぐに赤い扉に向かった。

私達が全員集まると、その直後アナウンスからちょうど15分になった。

すると赤い扉が開き、私はエレベーターに乗り込んだ。

全員がエレベーターに乗り込むと、扉が閉まり下へ移動した。

 

エレベーターは静かに下へ下へと降りていき…そして、止まった。

闇内君と加賀君の間の席には、ト音記号が書かれた秋山君の遺影が置かれていた。

そして始まる。

命懸けの学級裁判が…!

 

 

 


 

コトダマリスト

 

【モノクマファイル①】

被害者は【超高校級の音楽プロデューサー】秋山楽斗。

死亡推定時刻は23時頃。

死体発見場所は寄宿舎1Fの腐和緋色の個室のシャワールーム。

死因は失血死。

腹部に包丁を刺されている。

また、右腕を骨折している。

 

【小鳥遊さんの検視結果】

秋山君の右腕は長い棒のようなもので殴られたと思われる。

 

【模擬刀】

床に落ちていた。

私が昨晩護身用に体育館前ホールから持ち出してベッドの下に隠しておいた。

 

【争った形跡】

部屋の中が荒らされている。

 

【ウェットティッシュ】

ゴミ箱に捨てられていた。

加賀君曰く、金メッキがついているらしい。

 

【厨房の包丁】

いつの間にか一本なくなっていた。

 

【玉越さんの証言】

昨日は食峰君、秋山君、玉越さん、響さんの4人で夕食を作った。

厨房を出る時に包丁が一本減っていたらしい。

 


 

 

 

『ヘイヘイヘーイ!!!全員席についたなァ!!!』

 

『それでは、始めましょうか!お待ちかねの学級裁判を!』

 

 

 

《学級裁判 開廷!》

 

 

 

モノクマ『ではまず裁判の簡単な説明をしておきましょう。学級裁判では『仲間を殺した犯人は誰か』について議論をし、その結果はオマエラの投票によって決まります!』

 

モノDJ『もし正解ならクロのみがオシオキ!!不正解ならクロのみが『卒業』、それ以外の全員がオシオキだぜYEAH!!!!』

 

聲伽「うーん、まずは何ば話し合う?」

 

玉越「とりあえずさ、死体発見現場の状況について話し合うのがセオリーじゃない?」

 

腐和「そうね」

 

 

 

ーーー 議論開始!! ーーー

 

 

 

越目「わかったぞ!!被害者は()()だ!!」

 

玉越「流石にそれくらい誰だってわかるよ…」

 

知崎「きゃはは、粧太おにいのばーか!」

 

ネロ「殺人が起きたのは、《Miss腐和の部屋》だったな?」

 

加賀「正確にはそのシャワールームだな」

 

聖蘭「秋山様は、腐和様のシャワールームにいらして…それで《抵抗できずに》殺されてしまったのですね…」

 

ちょっと待って、今の発言はおかしいわ!

 

 

 

《抵抗できずに》⬅︎【争った形跡】

 

「それは違うわ!!」

 

《論 破》

 

 

 

腐和「聖蘭さん、それは違うと思うわよ」

 

聖蘭「え…そうなのですか?」

 

腐和「私の部屋には、争った形跡があったの。きっと部屋では争いがあったのよ」

 

古城「ウヌの城内で戦があったのじゃな!?誰と誰の乱だったのじゃ!?」

 

腐和「えっと…」

 

 

 

部屋の中で争っていたのは誰と誰?

 

1.秋山と犯人

2.秋山とモノクマ

3.腐和と聲伽

 

➡︎1.秋山と犯人

 

 

 

腐和「わかったわ!!」

 

聲伽「ホント!?」

 

腐和「ええ。私の部屋で争っていたのは、恐らく秋山君と犯人よ。秋山君は、部屋で争った後、犯人に殺されそうになったからシャワールームに逃げたんじゃないかしら?」

 

聲伽「女子んシャワールームだけ鍵がかけらるーもんね。逃げ場としてはうってつけやったんやなかかな」

 

響「で?凶器は何なんだよ」

 

 

 

ーーー 議論開始!! ーーー

 

 

 

聲伽「凶器って、《秋山くんのお腹に刺しゃっとった刃物》だよね?」

 

食峰「そっか、それが《凶器》か!!」

 

館井「……それくらい見ればわかるだろう」

 

玉越「凶器か…確か《包丁》だったよね?」

 

あの人の意見に賛成したいわね。

 

 

 

《包丁》⬅︎【厨房の包丁】

 

「それに賛成よ!!」

 

《同 意》

 

 

 

腐和「凶器は厨房の包丁だと思うわ。厨房から包丁が一本なくなっていたの」

 

目野「あびゃああ!?何ですってぇ!?」

 

闇内「包丁で一突き、か…酷いでござるな」

 

聲伽「それもそうだけどしゃ、それともう一つ気になる事があるんやなかかな?」

 

玉越「え?」

 

聲伽「ほら、秋山くんの腕ば折った凶器だよ。そっちは何やったんやろうか?」

 

腐和「そうね…じゃあ次は秋山君の腕を折った凶器について話し合いましょう」

 

知崎「んー、ねえ緋色ちゃん。何か凶器についてのヒントとか無いの?」

 

ヒント…

あれが手掛かりになるかしら。

 

 

 

コトダマ提示!

 

【小鳥遊さんの検視結果】

 

「これよ!!」

 

 

 

腐和「小鳥遊さんの検視結果がヒントになるんじゃないかしら?」

 

小鳥遊「ん……」

 

小鳥遊 “秋山君は、長い棒状のもので腕を殴られたものと思われます”

 

館井「長い棒状のもの…何だったのだろうな」

 

 

 

ーーー 議論開始!! ーーー

 

 

 

目野「《鉄パイプ》じゃないですかね!!」

 

小鳥遊 “そもそも形状が違うんですが…”

 

闇内「逆に考えて《保健室の大人のオモチャ》という可能性は?」

 

聖蘭「穢らわしい…真面目に議論に参加して下さい」

 

館井「《角材》…とかではないのか?」

 

ネロ「そんなもん、ここには無かったぜ」

 

加賀「《模擬刀》は?重さもサイズも凶器として十分だと思うが」

 

あの人の意見に賛成したいわね…

 

 

 

《模擬刀》⬅︎【模擬刀】

 

「それに賛成よ!!」

 

《同 意》

 

 

 

腐和「凶器は模擬刀だと思うわ」

 

古城「もっ、模擬刀じゃとぉ!?」

 

腐和「ええ。実は私、昨日護身用に模擬刀を持ち出してベッドの下に隠しておいたの。犯人はそれで秋山君の腕を殴って折ったんじゃないかしら?」

 

聖蘭「物騒ですわね……」

 

腐和「模擬刀が凶器だという根拠はあるわ」

 

 

 

コトダマ提示!

 

【ウェットティッシュ】

 

「これよ!!」

 

 

 

腐和「ウェットティッシュよ。ウェットティッシュに金のメッキがついていたの。あの金のメッキは、多分模擬刀の金メッキが剥がれたのよ。犯人は、秋山君を殴った後で、手に金メッキがついてしまった事に気がついて自分の手をウェットティッシュで拭いたんじゃないかしら?」

 

闇内「そうだったのでござるか…」

 

腐和「だからね、私達はどうして犯人が秋山君を模擬刀で殴ったのかを考えればいいんじゃないかしら?」

 

 

 

玉越「その言葉、打ち返すよ!」

 

《反 論》

 

 

 

玉越「ごめんよ、ちょっと反論させてもらっていいかい?」

 

腐和「玉越さん、私の推理のどこが間違ってるのかしら?」

 

玉越「そのウェットティッシュが証拠になるとは限らないんじゃないかって事さ。攻めるとこはとことん攻めさせてもらうよ!」

 

 

 

ーーー 反論ショーダウン開始 ーーー

 

玉越「ウェットティッシュがゴミ箱に捨てられていたからと言って、それが犯人が模擬刀を使ったっていう証拠にはならないんじゃないか?」

 

腐和「でも、ゴミ箱にはティッシュが捨てられていたわけだし…私はあんなもの捨てた覚え無いわよ?」

 

玉越「楽斗が捨てたって可能性もあるだろ?たまたま緋色の部屋の模擬刀を見つけて、それを触ってたら手が汚れちゃったんじゃない?」

 

腐和「じゃあ、犯人はどうやって汚れを落としたっていうの?」

 

玉越「ウェットティッシュを使わずに汚れを落としたって可能性を考えるんだよ。ほら、人間誰だって、《手が汚れたら水で洗い流す》だろ?つまり、そういう事なんじゃない?」

 

いいえ、それはあり得ないわ…!

 

《手が汚れたら水で洗い流す》⬅︎【モノクマファイル①】

 

 

 

「その言葉、撃ち抜いてあげる!」

 

《論 破》

 

 

 

腐和「それは無いと思うわ。だって秋山君は、夜の11時…つまり夜時間中に殺されているのよ?水が出ない夜時間中に手を洗えたわけがないわ」

 

玉越「あっ……」

 

響「で、結局犯人は誰なんだよ?」

 

古城「そんなの決まっておるじゃろ!!腐和じゃ!!」

 

腐和「え…?」

 

 

 

ーーー 議論開始!! ーーー

 

 

 

古城「腐和が犯人に決まっておるじゃろうが!!秋山は《腐和の部屋で殺されとった》のじゃぞ!?」

 

聲伽「緋色ちゃんがそげん事するわけなか!」

 

目野「それはどうでしょうね。本当は、《厨房の包丁を持ち出して》、その包丁で秋山さんをグサッと殺ったんじゃないですか?」

 

闇内「えげつないでござるな……」

 

ネロ「でもまあ確かに、Miss腐和なら《模擬刀の場所を知ってる》わけだしな」

 

ちょっと待って、今おかしい発言があったわよね…?

 

《厨房の包丁を持ち出して》⬅︎【玉越さんの証言】

 

 

 

「それは違うわ!!」

 

《論 破》

 

 

 

腐和「私には、厨房の包丁を持ち出せないわ」

 

目野「どうしてそう言い切れるんです!?」

 

腐和「昨日の夕食の時、厨房にいたのは食峰君、秋山君、玉越さん、響さんだけだったのよ?包丁は、玉越さんが厨房の最終チェックをした時になくなっていたの。私が持ち出せるわけがないでしょう?」

 

響「ああ、それはオレも確認してるぜ」

 

目野「そうだとしてもですよ!!アナタが秋山さんを殺したとしか考えられないんですよ!!」

 

ネロ「同感だな。もう投票に移ってもいいんじゃねえか?」

 

玉越「ちょっと待って、投票はまだ早いよ!」

 

聲伽「緋色ちゃんは犯人やなか!!」

 

腐和「どうしよう…意見が分かれちゃったわね」

 

 

 

モノDJ『ヘイYOU!!聞いたかブラザー!!今意見が分かれたっつったのか!?』

 

モノクマ『うぷぷ、そんな時はボクらの出番ですね!オマエラ、どっちが正しいのかボクみたいに白黒ハッキリさせちゃいたいでしょ?ここは一つ、変形裁判所の出番ですな!』

 

モノクマ『それでは早速始めましょう!レッツ変形!!』

 

 

 

《意見対立》

 

 

 

【腐和緋色は犯人か?】

 

犯人だ! 古城、越目、館井、知崎、ネロ、目野、闇内

 

犯人じゃない! 加賀、聲伽、食峰、聖蘭、小鳥遊、玉越、響、腐和

 

 

 

ー議論スクラム開始ー

 

目野「いい加減認めましょうよ!腐和さんが《秋山さん》を刺したとしか考えられないでしょう!?」

 

「聖蘭さん!」

 

聖蘭「腐和様が《秋山様》を刺すような方には思えませんわ」

 

古城「秋山は《腐和の個室》で見つかったんじゃぞ!?犯人は腐和で決まりじゃ!!」

 

「加賀君!」

 

加賀「《腐和の個室》で殺されたからといって、腐和が犯人だとは限らないんじゃないか?」

 

館井「だが…そうだとすると、《犯人》はどうやって腐和の部屋に侵入したというのだ?」

 

「小鳥遊さん!」

 

小鳥遊 “何者かが腐和さんを誘導して部屋の外に追い出して、その隙に《犯人》が部屋の中に入ったんだと思います”

 

ネロ「だったら《シャワールーム》は?鍵付きのシャワールームにどうやって入ったんだよ」

 

「マナ!」

 

聲伽「犯人は、《シャワールーム》ば開ける方法ば知っとったんやなかかな?」

 

越目「えっ、オレよくわかんねんだけど…腐和ちゃんが《厨房》から包丁を持ち出したんじゃねえの?」

 

「玉越さん!」

 

玉越「緋色は《厨房》に入ってないんだから包丁は持ち出せなかったはずだよ」

 

闇内「《包丁》は、本当に夕食を作っている時になくなっていたのでござるか?」

 

「食峰君!」

 

食峰「そうだよ!《包丁》はそん時無くなってたぜ!」

 

知崎「どうせ満ちゃんか翼ちゃんか歌音ちゃんが《嘘》ついてるんじゃないのー?」

 

「響さん!」

 

響「オレが《嘘》をつくメリットがどこにあるっつーんだよ!?」

 

目野「でももう《議論》の余地は無いじゃないですか!」

 

「私が!」

 

腐和「《議論》の余地ならまだあるわ!」

 

 

 

《全論破》

 

腐和「これが私達の答えよ!」

 

加賀「これが俺達の答えだ」

 

聲伽「これがうちらの答えだよ!」

 

食峰「これがオレ達の答えだぜ!!」

 

聖蘭「これが私達の答えですわ!」

 

小鳥遊「………ん」

 

玉越「これがあたしらの答えだよ!」

 

響「これがオレらの答えだぜ!」

 

 

 

 

腐和「皆。もう少し議論を続けてみてもいいんじゃないかしら?」

 

目野「そうやって疑惑を逸らそうったってそうはいきませんよ!」

 

腐和「そうね…じゃあ、ちょっと視点を変えて考えてみましょう。包丁を持ち出したのは、一体誰だったのかしら?」

 

考えろ…

考えれば、答えがわかるはずよ…!

 

 

 

 

 

ー閃きアナグラム開始ー

 

 

 

ア キ ヤ

 

 

 

 

モノクマ『ちょっと待って!そこまでだよ。それ以上はさせないよ。だって、だって…だって、これって『体験版』なんだもん!!』

 

モノDJ『ギャハハハ!!どうしても気になるようなら、本編をプレイしてみな!スィーユーアディオス!!』

 

 

 

 

 

今更だけど推し教えて

  • 腐和緋色
  • 聲伽愛
  • 玉越翼
  • 小鳥遊由
  • 知崎蓮
  • 食峰満
  • 越目粧太
  • 聖蘭マリア
  • 古城いろは
  • 加賀久遠
  • 目野美香子
  • 館井建次郎
  • 秋山楽斗
  • 響歌音
  • ネロ・ヴィアラッテア
  • 闇内忍
  • リカ
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