頭のおかしい神様が転生作業を担当した結果 作:どうしてこうなった
背景、目の前の
「流石にコレは酷いだろうよ」
「何で……私、は……
まさか、同意すらしてない一般人を、全く別のアニメキャラにするとはなぁ。
しかも見た感じだと自身の名前……この場合、存在と言うべきか?そう言う類を書き換えられている、と見て良さそうだ。
彼女には悪いが、そうなると俺は幸運だったと言える。
……いや、俺みたいに何処の誰かもわからん
「元の名前を……在り方を
「あ、の……」
「……どうした」
自身の矛盾に気付いた所為か、かなり憔悴している様に見える少女。
……どうすれば良いのかねぇ。
「悪いが、どうにかしろと言われてもどうにもならんぞ」
「です、よね……」
そのまま座り込み、俯いてしまった……とどめを刺したみたいで後味が悪いな。
……兎に角、彼女にも心の整理の時間が必要か。
無力だし他人事で悪いが……立ち直る事を願う。
「俺は、食べても良さそうな木の実を探して来る」
「……ぁ、それなら、私も……」
「座っとけ、そんな状態で働かせる程、俺は冷酷でもないのでな」
「……はい、ありがとう、ございます」
……まあ、寄り添える程、優しくもないんだがな。
何というか……イラッと来るな、これは。
転生させた神は、間違いなく邪神の類だろうよ。
「ふーむ、食べても良さそうな物、と言ったがな」
どれが食べられるか、判断出来るほど知識もなかったな、俺には。
キノコも派手か地味かで判断は不可能らしいしなぁ……軽く齧ってみるか?
俺が倒れてもあの少女が食べる分には構わんだろう。
「……遅効性だったら仲良く倒れる事になるか、ダメだな」
そもそも魔界の植物についての知識が全く……おや?
「あれは……なんだ?」
少し離れた場所に見える、穴の様な……何だあれ。
明らかに背景として映る木々とは無縁であるとわかる穴。
「……近付いてみるか」
もし危なかったとしても近付くしか手段はないのが、辛い現状よなぁ。
……と言うかあれももしかして何処かの作品の影響か?
とするなら少々面倒……ぬ?
「……」
後数歩で目的な物にたどり着く、が……これは……。
少し踏ん張らんと行かんか。
「引っ張られてるなぁ……」
近寄れば近寄る程引っ張られてる感覚だ。
間違いなくあれを中心に引力が発生している、下手に近寄れねぇな。
「……一旦、戻るか」
「何処に、戻るつもりだ?」
「……」
……まずいなこれは。
「俺の後ろに現れるの、流行ってんのか?」
「……?知らん、私は異様な魔力の元を辿って来ただけだ」
「ほーそりゃ結構な事で……で、その物騒な物は仕舞ってくれんかね」
「……ほう、よくわかったな、貴様」
完全に当てずっぽうだよクソッタレ。
本当に剣出してたのかよ危ねぇな……!
「……そりゃどうも」
「そしてその風貌……
「そう言うって事は……」
「ああ、私も転生者だ……丁度良い、貴様は
……?どっちってどういうこった。
つか威圧感半端ねぇ、動いたら殺されるってのが、後ろから伝わってくる。
よくこんなのに近付かれるまで気付かなかったな俺、鈍すぎだろ。
「……何の話だ、そりゃ」
「……ほう」
黙ったな、後ろからは相変わらず殺気を ッ!!
「が、あ……!?」
痛い、背中が熱い、何故だ?斬られた?クソ、やられたなおい!
「……ただの間抜けか」
「……いきなり、どういう事だ……!」
「ふむ……本当に知らんのか……ならば教えてやる、今の転生者達の情勢を」
転生者の……情勢、だと?
益々意味がわからん。
「貴様や私を含め、あの神に転生させられた者共が、他にも居るのはわかるな?」
「まあ、な……お前が斬竜と戦っていたのは見た」
「あの時の視線は貴様だったのか……ふむ、それは良い、その転生者達は主に二つの陣営に分かれているのは知っているか?」
「……知らんが」
二つの陣営ってなんだ、面倒な予感がするぞ、おい。
「まあ……簡単に言えば
「へぇ……それが、どうしたんだ」
「私はどちらでも良いのだが……組織に関与する以上、上の方針には従わねばならん、つまりは……わかるな?」
「……」
そりゃそんな丁寧に説明されりゃ嫌でもわかる。
こいつは今……俺が敵なのか、味方なのかを判断しようとしている、って所なんだろうな。
「ちなみに、お前はどっちなんだ」
「私か?……前者だな、第二の生を
「……そうかい」
多分だが、ここまで親切に教えるって事はお前にもこっち側に入れ、って事なんだろうな。
聞いた感じだとある程度拮抗していて、敵対勢力は
……ってかここまで冷静に考えられてる自分が怖えな、転生した体の影響か?
「……理解した様だな、改めて問おう……汝はどちらだ?」
「……」
原作を守りたいか、と言われればそうではない、何故ならばそこまで原作の流れに興味がない。
だがそれは逆も然りだ、態々進んで壊そうとも思わん。
だが態々それを伝えて死ぬのも、なぁ。
……ああくそ、寒い、血が抜け過ぎたか?結構深く斬られたのか、俺は、これもこいつの考えの内か?
「俺は 」
「大丈夫ですか!?」
「ッ!……」
響く金属音に、割り込む……少女?
「……考えは……纏まったのか?ゲホ……」
「いいえ全くです!とりあえず手伝おうと思って来たらこんな事になってたんですよ!」
「カハハ……そりゃ結こ……危ねぇ!!」
「ッ!?」
再び響く金属音、今度は少女が押し込まれている様だ。
「……邪魔が入ったな……貴様は何だ?」
「ッ……後ろの人の仲間です!」
「ほう……ならば貴様に問おう、敵か、味方か?」
「……」
先ほどよりも濃い殺気が、この辺りに充満する。
少女側は
ここは嘘でも場を乗り切るべきだ。
「味か 」
「敵です!」
「な……」
「ほう?」
「自身が何者かも、今はわかりませんけど……少なくとも親切にしてくれた人をこんな風にする貴女とは分かり合えません!」
「……!」
「ふ……良い仲間を持ったな?」
ハハハ……初対面も同然なのに、重いなぁおい……!
だが……こんな事言われて黙ってちゃ、ダメだよな。
「カハハ……そうだな、黒騎士……良い仲間だよ、ほんと……だから、ここで死ぬわけにゃ行かんな」
「ほう……ではどうするつもりだ」
そんなの逃げの一択だが……?
だが、今の俺は、不甲斐ない事にたった一撃で立つのもやっとな身体にされている、現実的に考えても逃げきれん、な。
……よし。
「少女よ」
「ッ……何ですか?」
「俺を信じられるか?」
「……少なくとも、今の間だけは、ですけど……!」
ふむ、十分だな。
「では……後ろに飛べ!思い切りだ!!」
「!?貴様らまさか……!」
「……わかりました!」
そうさ、後ろの
あれが逃げられる何かだと言う確証は無い、だがこのまま死ぬのであれば……俺を信じた少女を見殺しにするよりか、マシだろうよ。
「くっ……おのれ……!」
「……さらばだ、黒騎士」
先程までとは表情が打って変わったなぁ、黒騎士。
しかし俺も……意識が、もたん……ぞ。
「ッ、手を!」
そうして、おれと、しょうじょは、ひかりに、のまれた。
A.力の使い方が、どうしてそんな簡単にわかるんだろうかなって思う。
と言うか前回の大体倍の文字数ってマジ?
よく書いたなと思う、完全思い付きなのに。
後はまあ、初対面同士ならこの程度が仲良くなる限界じゃないかなぁ、なんせ初対面だし。