ある日、彼女は夢をみる。そこではビルの上で仮面を着けた二人の男が闘っていた。耳が特徴的な赤い仮面と、的のようなマークがデザインされた黒の仮面。その状況も二人の正体も、彼女には全く分からない。しかし、彼女にはその闘いが、他人事ではないように無いように思えた。
そして彼女は日差しを浴び、目を覚ます。この時、その闘いは彼女にとってまだ"夢"でしかない。
彼女の名前は、
超人達の出現は、遡ること八年前になる。ロクソンオイル社の保有する発電所が、爆発事故を起こす。発電所には"ジェネリア"という人工金属が使われ、爆発によってそのエネルギーは世界中に拡散された。
ジェネリアの強く歪んだエネルギーは、多くの人々に影響を与える。その人々の中には超能力を得る者もいた。
その内に特別な力を持つミュータントの中で、悪事を働く
世界各国の警察でミュータントに対処する為の機関が生まれ、日本でも超人監視課が設けられたのだった。
ある日、超人監視課に失踪事件の情報が入る。どうやらミュータントの疑いがある少女が、姿を消したらしい。
取り調べ室で、三人の人物が会話している。
「お掛けになってください。」
スーツを着た女性はそう言って椅子に座ると、相手の様子を見て再び話し出した。
「事件を担当する捜査官の
話を聞いている間に、時間が経過していく。璃素は少女の両親に対して、不審な点は感じなかった。
「分かりました。情報を頂き、本当に助かります。進展があれば、またお知らせします。」
そう言って捜索に必要な手続きまで終えると、彼女は二人を見送った。
作業部屋に戻った彼女に、サングラスを掛けた一人の男が話し掛ける。彼の名前は、
「何か新しい情報はあった?」
「いえ、手掛かりになるような情報は何も…」
真塔は俯いて話した。
「そっか。それは不安だ。最近だとこの前も似たような失踪事件があったから、何か考える必要があるかもしれない。」
会話をしながら、二人は車に乗り込む。準備を済ませると、二人は聴き込みに向かった。