無題   作:白ノ宮

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ex 大晦日 前編

 

本日は大晦日、折角なので結束バンドで集まって年末年始お泊まり会を実施中だ。

 

各々の現在の様子

 

後藤さん:こたつでテレビ番組を視聴中。この人ホント顔いいな。可愛い系やクール系どっちも熟せるな。

 

山田先輩:後藤さんと同じくこたつでテレビ番組を視聴中。机に顎をついてウトウトしている。多分あと3分で寝る。

 

伊地知さん:年越し蕎麦の準備中。家で家事担当しているから手際が良い。包丁の使い方上手いなぁ。

 

喜多ちゃん:こちらも料理担当。天ぷらを揚げるスキルを持っていることに驚きだよ。キラキラしたオーラを撒き散らしているように見えるのは目の錯覚だろう。

 

暗城(私):特にやることが無いため、キッチンの余ったスペースでペペロンチーノを作っている。ニンニクの匂いすごいな。

 

「ちょおっと気になったんだけどさ、レンちゃん?」

 

黙々とニンニクの香りを油につけている作業をしていると伊地知先輩が声をかけてきた。困惑気味なのはおそらく私の行動を見てのことだろう。

 

「何ですか、伊地知先輩」

 

「何を作ってるのかなーって」

「私も気になるわ!暗城さん、何の料理を作ってているの?」

 

喜多ちゃんもキラキラオーラを撒き散らしながら好奇心で支配されたキラキラの目を向けて聞いてくる。

なんか期待されてる気がするけどこれただのペペロンチーノなんだけども。

 

「あぁ、ただのペペロンチーノですよ。別に高度な料理とかでは無いので、香りは強いですけどお気になさらず〜」

 

「ペペロンチーノ...?何でこのタイミングで?」

 

まぁ、そうなるな。私も自分で作っていて困惑中だもの。隣で年越しそばを作っているのにそれを邪魔するかのように香りの強いペペロンチーノを淡々と制作するってもう只のテロだよ。自分がわからない。

 

喜多ちゃんも困惑しすぎてキラキラオーラが止まって頭の上にクエスチョンマークが5個程浮かんでいる。首を傾げているだけだけど様になるなぁ。

 

困惑から再起動した二人は作業を再開した。どうやら気にしない方向性で行くそうだ。それが正解だ。

 

沸騰したお湯に塩を少量入れて麺を適量投入する。

量的に三人前。少しずつ自分の量を皿に取る所謂大皿料理にするつもりなので多くても何の問題もないだろう。

 

そんなこんなで数々の料理が完成する。

和の料理がテーブルに並ぶ中、異色を放つモノが一つ。

そう、私の作ったペペロンチーノだ。量も多いから存在感が凄いぞ。

 

 

 

 

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喜多「思っていたより早く出来ちゃいましたね。どうします?もう食べ始めちゃいますか?」

 

伊地知「時間的には夕飯時だし食べ始めよっか!」

 

山田「何故ペペロンチーノが並んでいるのか...」

 

暗城「私が作ったんですよそれ。伊地知先輩と喜多ちゃんが料理しているのを見ていたら体が勝手にペペロンチーノを作っていたんですよー。味は保証しますから是非食べてみてくださいね」

 

山田「おっけー。味わって頂くね」

 

伊地知「ちょっとリョウ!先に蕎麦の方を食べてよ、伸びちゃうよ?」

 

マイペースな山田先輩にツッコミを入れる伊地知先輩。いいコンビだ。

 

後藤さんは行儀よく蕎麦を食べており、食事が開始してから一度も言葉を発していない。おそらくこのカオスな会話に参加できないので食べることに集中しているのだろう。

 

後藤「あ、天ぷら美味しい...」

 

後藤さんが小さい声で味の感想を残す。独り言ってレベルの声の大きさだが喜多ちゃんは聞き逃すことなく拾ったみたいだ。

 

喜多「本当!?よかった〜、ひとりちゃんに喜んでもらえて嬉しいなぁ♪」

 

そういえば喜多ちゃんって最近後藤さんの方に関心が向いている気がする。以前からダメな人が好きそうな気はしていたが、それが真実味を帯びてきた。

 




後編はいつか投稿します。
2022内は無理です。
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