この前久しぶりに生徒会の一存を読み直したところ、めちゃくちゃ面白くて、こうなったら勢いで書いてしまえ! ということで書き上げた作品です。
良かったら楽しんでいってください!
【存在しえないプロローグ】
ルール1 神の存在を受け容れろ
ルール2 彼らに直接触れてはいけない
ルール3 友達の友達は我ら。それが干渉限界
ルール4 《企業》の意向は何よりも優先される
ルール5 《スタッフ》は、個人の思想を持ち込むなかれ
ルール6 情報の
ルール7 我らが騙すのはヒトではなく神であることを忘れてはならない
ルール8 このプロジェクトに道徳心は必要ない。全ては《企業》のために
ルール9 性質上、《学園》の《保守》は最大の命題である
追加ルール 今年の生徒会には気をつけろ。特に《アイツ》は危険だ。下手に《アイツ》を刺激するな
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「世の中がつまらないんじゃないの。貴方がつまらない人間になったのよっ!」
会長がいつものように小さな胸を張ってなにかの本の受け売りを偉そうに語っていた。
パチパチパチ。
今の発言に拍手をする俺。というのも、今回は珍しく感銘を受けたからだ。
なるほど、世の中、なんだかんだ言って「初めて」ほど楽しいことはない。
初めての恋愛。
初めての親友。
初めての非行。
初めての成功。
初めての……エロゲ?
まあなんにせよ、いつだって思い返すと、誰だって「昔は楽しかった」と思う。
で、そういう意味でいうと……。
「じゃ、童貞もそんなに悪くないってことですか?」
「ぶっ!」
俺の質問に、会長は飲んでいた茶を吐き出して、思い切り咽せていた。相変わらずアドリブにめっぽう弱い人だ。
ついでに今は二人きりだから、余計にからかいやすい。
「今の私の言葉から、どうしてそんな返しが来るわけ?」
「甘いですね会長。俺の思考回路は基本、まずはそっち方面に直結します!」
「だめだわこの副会長……はやくなんとかしないと……」
会長が今日も頑張って俺にツッコンで来てくれていた。やっぱり可愛いなあ、俺の彼女は。※事実無根の妄言です。
って誰だ! 俺のモノローグに勝手に入ってきた奴は! これから事実にしてみせるんだよ!
と、俺のツッコミも一息ついたところで、ここで茶を拭いたティッシュを丸め、生徒会室のゴミ箱にシュートしようとしている会長に今一度、俺の気持ちを伝えることにする。
「会長ぉ」
「なによ」
ガラガラガラッ!
「好きです。付き合って下さい」
「にゃわ!」
見事にゴミ箱とは反対方向へティッシュは飛んで行った。
「………あー、すいません入る部屋を間違えました」
ガラガラピシッ!
………………シーーン
俺と会長は今一瞬入ってきてすぐ出て行った……
「「ちょっと、間違えてないから帰って来てぇ!」」
生徒会雑務担当へと大声で叫んだ。
ありのまま今起こったことを話すZE!
俺が部活に行っていたため遅れて生徒会室に行ったところ、
ガラガラガラッ!
「好きです。付き合って下さい」
「にゃわ!」
なんと生徒会副会長、愛すべきハーレム野郎の杉崎鍵が、愛すべきロリの生徒会会長の桜野くりむに一世一代の告白をしていたのだった!
ここで空気の読める男こと、俺
「………あー、すいません入る部屋を間違えました」
ガラガラピシッ!
そそくさと生徒会室を後にするのだった……
ふっ、なんて空気の読める男なんだ俺は。
『『間違えてないから帰って来てぇ!』』
……はい、三秒で呼び戻されました。俺の行動の何が間違っていたのだろうか。
「で、なんであんなことしていたんですか、お二人さん」
「杉崎のいつものやつよ!……はあ、まったくどうして杉崎はこんなに軽薄に告白できるのかしら」
「本気だからです」
「嘘だ!」
「『ひ○らし』ネタは微妙に古いですよ、会長」
あー、『ひぐ○し 』か。俺あれグロいところもあって、面白いと思うんだけど、この前友達に『もっとグロいのを! グロい展開を! なあそう思うよな楓雪?』 って言われたんだよなあ…………
まあ今は『○ぐらし』のことは置いておいてとりあえず状況を整理しよう。
俺の真ん前に座っていて、さっき『嘘だ!』発言をかましたのが生徒会会長である桜野くりむ。
小学生と見間違うほどに小さい身長、胸、器をもつ自他共に認める生徒会のロリ担当であり、おそらく可愛さだけならこの学園一。
俺は今でもこの人が年上だなんて信じられない。
「私は認めてないわよっ!」
「うわっ! ちょっと人のモノローグになにツッコミいれてるんですか!」
「多いよなこの頃。俺もさっき何者かにモノローグにツッコミ入れられたぞ」
「杉崎は黙ってなさい!」
そしてさっき会長に軽薄に告白していたのが生徒会副会長の杉崎鍵。
それなりの身長と整った顔立ちをしており、これだけ聞くとモテそうなものだけど、さっきの軽い告白など、普段の言動がネックで彼女はいない。
そして俺の名前が花海楓雪。
碧陽学園1年C組所属で、サッカー部と生徒会の二つに所属している。
容姿は……まあ、自分目線で見て普通だと思う。
と、状況整理も一息ついたところで目の前の会長が口を開いた。
「杉崎、この生徒会に初めて顔出した時の、第一声を忘れたとは言わせないわよ!」
「なんでしたっけ? ええと……『俺に構わず先に行け!』でしたっけ?」
「いやいや、鍵先輩、そこは『………』でしょ!」
「初っ端からどんな状況なのよ生徒会! あと花海はなんか普通! 逆の怖いわよそんな子!
とにかく違うでしょ!」
「あれ? それじゃあ……『ただの人間には興味ありません。宇宙人、未来人ーーー」
「「危険よ(だ)杉崎(鍵先輩)! いろんな意味で!」」
「大丈夫です。原作派ですから」
「なんの保証!? あとアニメの出来は神だよ!」
会長も見ていたらしい。………というかこの話題の掘り下げ、やばくないか? やばくないか? 大事なことなので二回言いました。
というか鍵先輩の初めての発言? うろ覚えだけど確か、
「皆好きです。超好きです。皆付き合って。絶対に幸せにしてみせるから」
そうそう、こんな感じだったな。ちなみに俺はそのとき鍵先輩の後ろの方から聞いていたので俺は関係ない。これは本当に良かったと思う。
「そうよ! あの時点で、この生徒会に貴方のいいかげんさは知れ渡ってるのよ!」
「失礼な。俺が告白するのは美少女だけで、最初から俺はハーレムルート一本に絞っています!」
「括りが大きいわ! あと杉崎はハーレムをつくれる主人公の立ち位置じゃないわ!」
「そうそう、どちらかというと鍵先輩は主人公の軽い親友タイプのギャグ要員くらいっすよね。『それと便○カバー』とか言いそうっす」
「な、なんだってー! ていうか楓雪、俺はあんなもんかよー。……楓雪『クラ○ド』知ってたんだな」
と、お互いのターンが終わったところで僕はさっき俺が会長がシュートをミスったティッシュを拾ってゴミ箱へと入れる。ふーー、いい仕事したぜ。
「…………」
会長が複雑そうに俺を見てくるので、俺は着席しながら首を傾げる。
「どうしたんですか? 会長」
「……花海って、気が利くっていうか、優しいわよね………無意識に」
「ありがとうございます。そういうの小さい頃に母親に叩きこまれたんですよ」
「っていうかずるいぞ楓雪! そういうのはハーレムルートを目指す俺がやることだろう! 今ので会長の好感度がアップしたかもしれないのに!」
「なんの話よっ! ………まったく、花海はともかく、杉崎は尋常じゃないエロパワーね」
「ええ、尋常じゃない精力ですよ、俺は。ハーレムルートの行き着く先では、やはり体力が必要になりますからね」
「あー、なんのための体力かは、言わないでね」
会長はその小さい容姿から予想出来る通り、こういう話が苦手だ。耳を塞ぐ素振りをしている。……それ自体はいいんだが………
「「会長。その対応が既に、俺(鍵先輩)が言わんとしていることを分かっている証では………」」
「…………。……はぅ」
会長は赤くなってもじもじしている。生徒会室にどこかいたたまれない空気が漂った。
俺がこの空気をどうしようかと迷っていると、生徒会室の扉が開いた。
「キー君。それとシン君も。あんまりアカちゃんイジめちゃだめよ」
透き通るような凛とした声とともに、黒髪の大人な雰囲気の女性ーーーー生徒会書記、紅葉知弦さんが入ってきた。
どうでしたか?
作者的には感想、意見などもらえるとありがたいです!