生徒会の一存〜雑務というお仕事〜   作:シキト4910

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やっと夏休みが終わったぜーー!
地獄の遠征に試合やなんやらで普通の平日よりも忙しい毎日を送っておりました………
そのせいで投稿が遅れてしまい本当にすいません!
夏休みが終わったのでこれからはもう少し早く投稿できると思います!



では拙い文章ですが良ければどうぞ!


駄弁る生徒会③

 

とりあえず、今入ってきた二人の美少女について紹介しておこうか。

 

先に少し乱暴に挨拶してきたのは椎名深夏さん。

鍵先輩と同じクラス。

スポーツ万能で、勉強もできる、知弦先輩とはまた違ったタイプの完璧人間。

よく部活の助っ人に行っており、俺のサッカー部にもよく来るので、この生徒会メンバーの中でも特に会うことの多い人だ。

 

次にその深夏さんの後に控えめに挨拶をしてきたのが椎名真冬ちゃん。

俺と同じクラス。

深夏さんの妹で、人見知りが激しく、男性恐怖症でもある。

変人が多い俺のクラスにおいて、性格だけは常識人なのでよく喋っている。ただし、腐女子でオタクで天然。腐女子でオタクで天然。大事なことなので二回言いました。

 

 

と、そんな風に二人のことについて紹介し終えたところで、会議に話を持っていこうと口を開こうとすると、

 

ガラガラッ!!

 

「悪い遅れた、お、まだ会議始まって無かったのか。良かった良かった」

「いやいやマツコウ先生、遅れてますって! 普通に遅刻ですから! いつもこんな感じですから!」

「あ、そうか悪いな。ちょっと生徒と話していたらこんな時間に」

 

今、遅れてこの生徒会室に入ってきたのがこの生徒会の顧問、松岡光一先生。みんなからは縮めてマツコウ先生と呼ばれている。

さてこの先生、一見すると真面目でいい先生に見えるのだが………

 

 

「ふむ、今日の名言は………ふむ、実に深い言葉じゃないか。よく考えたな、桜野」

「………え?あ、ありがとうございます先生」

「世間がつまらないんじゃない、自分がつまらなくなった、か。確かにそうだな。よく、上手くいかないことを周りの所為にする奴がいるが、それは大きな間違いだ。結局は自分に責任があり、周り、つまり『世間』は関係ないんだよ。つまり周りの所為にした時点で其奴はつまらない人間に成り下がるというわけだな」

「………え、ああ、そ、そうですね」

「だがな、桜野。………同時に世間も『つまらない』ものなんだよ。結局は自分自身がその人生をどれだけ謳歌したかで人生の価値は決まるんじゃないか?」

「そ、そうだと思います」

「そうか、いい返事だ」

 

 

今のやり取りから分かる通り、マツコウ先生は少し中二病? と言えばいいのだろうか、とにかく言葉を複雑な解釈したり、難しい言葉で伝えようとする。

しかし言っていることはすごく正しくて深いことなので俺たちは内心感銘を受けている。

 

ではこのやり取りで誰が一番ダメージを受けてるかと言うと………

 

 

「ちょっと、みんなは先生の言ってること分かったの………?(小声)」

 

 

そう、会長だ。会長の言葉は確かにいい言葉なのだが、その多くが他の本からとってきた言葉だったりする。つまり、会長の名言はほぼパクリで会長はその言葉の意味を知らずに使っている。

 

つまり何が言いたいのかというと、会長は名言について深く掘り下げられると絶対に負けてしまう、ってことだ。それもあって、会長はマツコウ先生のことを少し苦手としている。

 

っていうか先生の捉え方間違ってるし。これは初めての方が良かった事みないな感じじゃないの?先生複雑に捉え過ぎてない?

 

 

と、まあそんなふうに心の中で愚痴をこぼしたところで、漫才を繰り広げている深夏さんたちの方へと顔を向けた。

 

「ヤキモチじゃねーって!」

「おお!遂に以心伝心まで! ゴールインは近い!」

「怖いよもう! なんかお前怖いよ! 思い込みの激しさが怖すぎるよ!」

「思い込み? ………仕方ない。そういうことにしておいてあげるよ。照れ屋さん♪」

「こ、殺したい……」

 

 

え、これはどんな会話の流れからこんな展開になったんだ!? いや、いつも通りと言えばそうなんだけど! なんか自分のいないところで話が進んでると釈然としないものがあるな。………というか殺したいって、いいのか教師……って本を読んでやがる! いや、この生徒会への対応としては合ってるけども! もっと仕事しようよ!

 

 

「ううん、ハーレム万歳。いつ見てもいいねえ、この光景。一人いらないものが混ざってるけど、頑張って生徒会入って本当に良かったなあ」

 

こら、誰がいらないものか。失礼な。

 

「キー君もシン君も《優良枠》で入って来たんだっけ。ーーーーシン君はともかく、キー君はとてもそうは見えないのに」

「そうだよなー。鍵はどう見てもただの色ボケ男だよなー」

 

周りを見渡すと、知弦先輩と深夏さんが言ったことに真冬ちゃんは苦笑していた。

 

 

「散々言ってきたことだけど、やっぱりこの学校の生徒会役員選抜基準はおかしいわよっ! 人気投票からしておかしいけど、《優良枠》にしても、成績だけじゃなくてメンタル面まで評価に加えるべきだわっ!」

「俺はこのシステム、最高だと思いますけどね」

 

会長の何時もの文句にいつも通りの言葉を鍵先輩が返す。

まあ、さっき会長が言ったとおり、生徒会役員の選抜はとても変わっている。

まず、基本的には純然たる《人気投票》で生徒会メンバーを決める。ただしこれは、ほぼ必ず容姿で、可愛い女子に決まってしまう。つまり、ぶっちゃけただのミスコンだ。

綺麗な女性っていうのは、男子女子共通の憧れみたいなところがある。美男子は、往々にして男子からの反感を買うしな。

でも、いつの時代にもイレギュラーはあるもので……………

 

 

「というかあたしは何で楓雪が《人気投票》での生徒会入りを辞退したのが分からない。せっかく一位だったんだからさ」

 

 

そう、今年の人気投票一位ーーーーつまり本来の会長職は、俺が務めるはずだったのだ。

 

 

 

 






作「やっぱり後書きを少し変えようと思うんだよねー」
楓「なんだよ藪から棒に」
作「ほら、前まではテーマ+○○風で! っていうのだっただろ」
楓「そうだな。でも一通も来なかったんだよな」
作「そうなんだよ……。だから次からはテーマだけでそのテーマに沿ってフリートークをしてもらおうと思います!」
楓「おお、また思い切ったな」
作「というわけで、感想、評価、テーマをどしどし送って来てください〜!」
楓「こんな作者だけどこれからもよろしくしてやってくれ」



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