――・・・
内部生A「押田様!お見合いするって本当ですか!?」ワイワイ
押田「いいや、断ったよ」
内部生B「相手は大金持ちの社長だという噂は本当ですか!?」ガヤガヤ
押田「それはどうだろうな・・・」
内部生C「ハマグリと金目鯛どっちが好きです!?」ドヤドヤ
押田「サーモンが好きだ」
内部生D「男性が苦手だとお聞きしましたが女性同士ってアリだと思いますか!?」ヤカヤカ
押田「別にいいんじゃないかな」
マリー「押田のお見合い話で持ちきりね」
安藤「みんなどこかホっとしてるようだ」
マリー「どうしてあの子達が押田の縁談のことを知ってるのかしら?」
安藤「あー、私のせいかも。面白がって話しちゃった」
マリー「んマッ、安藤ったら」
外部生D「内部生の押田さん、お見合い話があったんだって」
外部生E「やっぱお嬢様は住む世界が違うな」
外部生F「くっそー、私も男だったら押田さんにアタックしてたのになー」
外部生G「美人だもんねー」
安藤「おっ、受験組にも押田くん推しは多いみたいだな。これだから美形は」ヤレヤレ
マリー「みんな~、そろそろ戦車道の練習はじめるわよ~」
\ハ~~~イ/
押田「整列!」
\ザッ!/
マリー「今日の練習の指揮は押田がとるわ。みんな押田の言うことを聞くよーにっ」
安藤「がんばれー金髪ドククラゲー」
押田「・・・」イラッ
押田「外部生!貴様達はグラウンド100週してこい!」
安藤「は!?」
外部生A「なっ・・・!?」
外部生B「100週!?」
押田「そのあと砲弾リフティング50回3セット!砲弾スクワット50回3セットだ!」
安藤「拷問だな・・・」
押田「安藤だけ履帯をかついでやれ!」
安藤「マジっすか・・・」
――・・・
安藤「私達は弱い」
マリー「藪から棒に」
安藤「強くなるために他校と練習試合を組もうと思う」
マリー「いい考えね。どことやるつもりかしら?」
安藤「黒森峰」
マリー「んマッ」
安藤「どうせやるなら王者とってな。果たし状書こう果たし状」
マリー「さすがに黒森峰とやるのはまだ早すぎると思うのだけど」
安藤「こーゆーのはやる気の問題なんだよ。えーっと、『前略、本日はお日柄も良く――』」
マリー「ガッツは買うけれど冷静に考えて」
安藤「――っと、果たし状書けたぞ」
マリー「安藤、私の言うこと聞きなさいな」
安藤「隊長、あんたの目標はこの学園を統一して全国に通用するくらい強くすることだろ?」
マリー「そうよ」
安藤「やる気は?」
マリー「バリバリ」
安藤「我が校をチョー強くしたいよな?」
マリー「チョーしたい」
安藤「だったら?」
マリー「マジでこの果たし状を送りつけてやりましょう」
安藤「よっしゃ、それでいいんだ!行動開始だ!」ニカッ
マリー「・・・この私がノせられるとは・・・」
――・・・
扉<ガチャ
押田「失礼する」
安藤「おい、ノックくらいしろよ。私の部屋だぞ」
押田「先日も話した、君達にチームから脱けてほしいという話だが・・・考えてくれているか?」
安藤「っ・・・あのな・・・私達は脱けたりしない。それが答えだ」
押田「我が校のため、マリー様のためでもか」
安藤「私達がBCを強くしてやる」
押田「・・・・・・足を引っ張っている自覚すらないとは」
安藤「・・・なんだと」
押田「――ん?なんだこれは?なぜここに油絵用のカンバスがあるんだ?」ゴトッ
安藤「おい!勝手に触るな!まだ途中なんだぞ!」
押田「まさか君が絵を描いてるのか?こいつはお笑いだ。字は読めるようになったかい?」
安藤「うるさい!出てけ!」グイ
押田「触らないでくれるかな。服が汚れる」
安藤「いいから出てけ!ここは私の部屋だ!」
押田「恵んでもらっておきながら偉そうだな。キミは本来ここにいるべきではない人間なんだぞ」
安藤「いい加減にしろ!じゃないと爆発するぞ!」
押田「言われなくても出て行くさ。こんな所に長居したくないからね!」バタン
安藤「クソったれ・・・!」
――・・・
マリー「黒森峰への果たし状、処分しておいてちょうだい」
祖父江「よろしいのですか?」
マリー「私達にはまだ早いわ。今、試合を組んでも得られるものはない」
祖父江「承知しました」
扉<ガチャ!
安藤「あの野郎!頭にくる!」ズンズン
マリー「どうしたの安藤。ずいぶん怖い顔して」
安藤「アンタんとこの副官サマだよ!私が絵を描いてたら――」
マリー「あなたが絵を・・・?」
安藤「押田をしつけてくれ!じゃなきゃ私が頭をカチ割ってやるぞ!」
マリー「まあ落ち着きなさい。興奮しすぎよ」
安藤「落ち着いてられっか!なあ、私はアンタの右腕だよな!?」
マリー「その通りよ」
安藤「だろ!?だったらアンタの代わりにアイツを殴ってやる!なんなら榴弾でぶっ飛ばしてもいいぞ!」
マリー「そうコトを荒げないでちょうだい。祖父江、あなたはどう思う?」
祖父江「・・・まあ・・・押田様は少々外部の者に当たりが強いかと・・・」
安藤「少々!?邪魔になるから外部生はチームをやめろとまで言われたんだぞ!」
安藤「まあそれはこの際どうでもいい。私達は絶対にやめないからな」
安藤「問題は人を見下す態度だ!なんだあの物言い!失礼だぞ!私達ゃ犬か!?」
安藤「あいつの根性を叩き直す許可をくれ・・・!」
マリー「わかったわ。押田には私から話しておく。あなたは少し休みなさい」
安藤「っ・・・そうさせてもらう。あいつをしつけてくれ。早くな!」ズンズン
扉<ガチャ バタン
マリー「・・・ねえ、絵って?あの子何か描いてるの?」
祖父江「さあ、知りません」
・
・
・
――・・・
☆《 安藤が描いたよくわかんない油絵 》☆
安藤「どうだ?」
マリー「・・・創造力をかき立てる作品ね」
安藤「それっていい意味なのか?」
マリー「・・・」
安藤「アンタらはどう思う?この絵、すごいかな」
砂部「・・・す、素敵だと思います」
祖父江「・・・私の部屋に飾るかと訊かれたら・・・飾りませんが・・・いいと思いますよ」
マリー「オリジナリティーはあるわね」
安藤「いくらで売れるかな?」
マリー「えっ、お金取るつもりなの」
安藤「前に聖グロからしょーもない絵買ってただろ。これならいくらで売れると思う?」
マリー「・・・お腹すいちゃったからオヤツにしましょ」
安藤「おい、ちょっと待てよ。いくらで売れるんだよ。なあ。ちょっと」
――・・・
マリー「押田、あなた外部生の子達に当たりがキツイそうね」ラスク モグモグ
押田「はっ・・・そうでしょうか」
安藤「・・・」コーヒー フーフー
マリー「そういった意見が寄せられているわ」ゴクン
押田「私は別段そんなつもりはないのですが」
マリー「無意識なのね厄介だわ」
押田「しかしマリー様、外様モンキーどもに礼儀をわきまえる必要などないのではないでしょうか」
マリー「そういう考え方ではダメ。外部生の子達とも仲良くやっていく努力をなさい」
押田「そ、それは無理な話です!あんな猿山連合軍、意思疎通が出来るとは思えません!」
マリー「無意識でこれなんだもんねぇ」
安藤「マリー、もっと厳しく言ってやれ」
押田「キミは黙っていてくれないかな。我々は高貴な会話をしているんだ」
マリー「押田、そういうところよ」
押田「マリー様も早々にこんな連中を切り捨てた方がいいです!邪魔な外部生どもと手を切るべきです!」
マリー「あなた、私の夢が何なのか理解していないわね」
押田「!?」
マリー「私の夢は内部生と外部生を一つにまとめて、全国の強豪相手に勝てるチームにすることよ」
マリー「外部生の子達にも敬意を払いなさい。あの子達は仲間なの」
押田「しかし・・・」
マリー「やれないようなら、私は戦車に乗らないわ。わかったわね」
押田「・・・・・・はい・・・」
安藤「ぷぷぷ、怒られてやんの」ヤ~イヤ~イ
押田「ぐぬっ・・・!」メラメラ
――・・・
安藤「隊長、朝だぞ。起きた起きた」カーテン シャー
マリー「うぅ~ん・・・ふわぁ~・・・おはおう安藤」ネムネム
安藤「はい、おはよ。こっち来な」グイ
マリー「むにゃむにゃ」アクビィ~
安藤「そら、着替えだ着替え」ヌギヌギ
マリー「ふわ~・・・ありがとう」グイグイ
安藤「次は歯磨き」ガシガシ
マリー「はりはほう」ガシガシ
安藤「朝食」アーン
マリー「あひがほう」モグモグ
安藤「筆記用具と教科書持って、はい、授業行くぞ」スタスタ
マリー「はぁ~い」ポテポテ
祖父江「すっかり慣れた手つきですわね・・・」
砂部「私達の仕事が減って楽になりましたね」
――・・・
安藤「・・・なあ、二人に折り入って頼みがあるんだが・・・」
砂部「私達に?」
祖父江「安藤さんが頼みごとなんて珍しいですね。何かお困りですか?」
安藤「実は・・・この前の試験、赤点を取ってしまって・・・その・・・勉強を教えてほしくって・・・」
砂部「まあ、それは大変」
マリー「ちょっと安藤、どうして私に教えを請わないの」
安藤「マリーは勉強苦手そうだし・・・」
マリー「んマッ、心外」
祖父江「いいですよ。私達にわかるところならお教えしましょう」
安藤「よかった!実は受験組には私の他に赤点取ったヤツが5,6人いるんだ。みんな面倒を見てやってほしい」
祖父江「えっ、そんなに」
砂部「それはまずいですね・・・悪い成績が続くようでは戦車道を控えないといけないかもしれません」
押田「ははは!何人も赤点がいるんじゃあ戦車道など!」ガラ
安藤「むっ、そうゆうエスカレーター組はどうなんだ押田」
押田「私一人だ」キリッ
押田「おねがいしまぁす!」ズァッ!
安藤「わはははははは!」
マリー「おばかさんばっかりね」ヤレヤレ
――・・・
押田「マリー様!進級おめでとうございます!」
マリー「あなたもね」
押田「私が2年になれたのもマリー様のおかげです!」
砂部「マリー様、進級祝いのモンブランをお持ちいたしました」
マリー「わぁいモンブラン♪マリーモンブランだいすき♪」
祖父江「行列のできる人気店の限定メニューです。味わってお食べください」
押田「ささっ、マリー様、フォークをどうぞ」スッ
マリー「ありがとう♪それじゃあ、いっただっきま――」
安藤「栗もーらいっ」ヒョイパク
マリー「Σ(・ω・)!」
押田「あ、安藤貴様ァ!な、なんちゅうことをするんだ!」
安藤「うん、美味い」モグモグ
マリー「(・ω・)・・・」
マリー「(;ω;)ジワ・・・」
砂部「ま、マリー様!お気をたしかに!」ササッ
祖父江「だ、大丈夫です!また買ってきますから!」