騎士くんの舞台裏「今日のパーティー編成、どう?」   作:山乃葵

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01 メインイベント用のパーティー編成

騎士くん(ようやくLv100超え……ようやく?)

「……二度目のクラバトか」

 

 令和4年12月の末、騎士くんは悩んでいた。

 

騎士くん「経験値5倍……ノーマルどころかハードまでドロップ3倍……星6に届く。恐ろしい……」

 

 というのも、アストルムに降り立ってから一ヶ月半程度、直後のプリフェス(天井2回、アメスさまとネネカさん)によってスタートダッシュは疾走と言えた。

 

 特にアメスさま。

 初めて尽くしの騎士くんでも解る過保護さ。

 

 更なる大きな追い風の『初心者ボーナス』によって加速してしまった疾走に、元から間に合ってない大半の成長が置いてけぼりを食らっているのが現状だ。

 

プリンセスキャル(星5/R20/専用30/スフィア有)

「あ゛〜、もう! 何がアビスエンドバーストよっ! これじゃエンドレスじゃないのよっ!」

 

プリンセスペコリーヌ(星4/R18/専用30)

「……私も超全力ばっかです」

 

プリキャル「もう4倍速で走らないわよっ!」

 

プリペコ「……おなか超ペコペコです」

 

騎士くん「…………石150では砕かないから」

 

メイン火力2人「当然(よっ!)(です!)」

 

 オートプレイ(という名の全力疾走)をした2人。

 ボス前後ではコッコロと(プリンセスモードを解いて)仲良く3人でコントしてるが……痩せ我慢?

 

 俺(プレーヤー)視点ではヘトヘトに見える。

 

アメスさま(星5/R20/スフィア有)

「……ねぇ……コッコロたん?」

 

プリンセスコッコロ(星4/R17)

「……アメスさまのために……どうぞ」

 

アメスさま「や〜ん、ほっぺ♪ ぷにぷにプニプニ♪」

 

プリコロ「ご満足いただけるなら、何よりでございます」

 

プリキャル「あんたの出番でデバフしなさいよっ!」

 

アメスさま「なんっ!?」

 

プリコロ「キャルさま!? 出番はないわよ……なのでは? あ、アイデンティティが崩れておいでのようです」

 

プリペコ「……コッコロちゃん。気持ちは解るから、そっと、そぉ〜っとしきましょうね」

 

 メイン編成で固定火力はキャル(プリンセス)。

 相当な疲れが溜まっても仕方がない。

 まだタンク役のペコリーヌが火力として役立つほどの人材育成不足の中、アメスの過保護バリアがなければ星3つクリアが達成できないのだ。

 だが、騎士くんもバカではない。

 その火力不足を補うためにプリンセスコッコロを抜き、つい先日から素の耐久力のあるメンバーと入れ替えを試していた……のだが……

 

マホ(星6/R18/専用30)

「荒れとりますなぁ。うち、どないしよう?」

 

 初の星6、マホは残留した。

 

ユカリ(星6/R17/専用30)

「私はハードとかでしか出ないから、グピッ……ぷはぁ! アメスさんのサポートも試したけど、やっぱりマホさんの全体TP回復が素晴らしいのよね〜」

 

 次の星6、ユカリは魔法があればパーティー入り。

 だがしかし、どちらも……

 

マホ「うち……こき使うとうないんよ?」

 

ユカリ「誰もが知ってるわよ。私も……でもねー……」

 

 どちらもTP支援に定評のある者。

 その行き先は……あんたの出番はないと叫ぶ黒猫さん。

 

 逆らって行き先を代えたいが……

 

他多数「「「飛び道具一つで転ぶ」」」

 

 エルビス島に向かってから少し(赤枠ドロップ頃)の領域で耐えられる者は限られ、敵タンクの奥からの攻撃で倒れぬ者は総じて元から耐久性のある者たちばかりだった。

 

 耐久高めに火力を求められない育成不足の現状で、唯一性を光らせているのがペコリーヌ(プリンセス)だ。

 

クウカ(ようやく星3/R14/専用ってナニ?)

「はうっ♡ クウカ、役立たずです〜♡」

 

プリン……ミヤコ(ようやく星3/R14)

「倒れるほうが悪いの! プリンが足りないの!」

 

 挑発の仕組みを最近知った騎士くん。

 しかしクウカの育成は遅れに遅れ、そして火力にならないのだからとペコリーヌ(プリンセス)の優位性が崩れない。

 

 今の編成は、

 

 プリペコ  タンク+サブ火力。

 プリコロ  一応デバフ……サブ回復。

 アメスさま 回復支援、バリア!

 プリキャル メイン火力、星5の耐久力でギリ残る。

 マホ    支援、TP回復で時間切れ阻止。

 

 見事なまでにプリフェスで迎えた方々で埋まってる。

 

 ……過保護しないとキャルが転がる。

 ネネカさんはもっと先に転がる。星の差デケェ。

 

 疾走するレベルアップにスフィアは壊れ性能だった。

 油断するとペコリーヌまで転ぶ環境では、支援3枚と過保護なパーティー編成ならオートプレイが止まらないと知った。

 

 騎士くんは初心者ボーナス熱に浮かされている。

 走りを止める? それは無い。

 

プリキャル「結局コロ助が戻って来たわよねっ! それだから進んじゃって……固くなって、固くて、倒れなくて……もう、もうもう、もうっ!」

 

プリペコ「コッコロちゃんいてこその美食殿ですからね〜。私の超全力全開、タンクする魔物に足りない火力です。……超全力全開が空振る魔物もいます」

 

 嘆いても現状が変わるまでメンバー交代は無い。

 

 天井2回分の女神の秘石は、プリキャル(おまけメモリーピースの不足分を補填)と、アメスさま(星5まで全力投入)と、プリペコ(残りで星4へ)と費やして消えた。

 今までに拾った秘石があったが、その頃に知った専用装備用のメモピへと随時消えていった。

 

 次のガチャまで急激な変化はない。

 まあ回しても、プリキャルはメイン火力のままだろう。

 

プリコロ「おふたりとも!? アメスさま、そろそろ……」

 

アメスさま「あっ」

 

 雑談(2人の愚痴)の間も、ぷにぷにプニプニ。

 されるがままのほっぺが真っ赤だ。4倍速でも欠かさないのでダメージ量は相当だろう。

 

マホ「うち、拷問しとるんやろうか?」

 

アメスさま「うぐぅ……。こ、コッコロたん、す、少し控えることにするわ」

 

プリコロ「アメスさまっ!?」

 

 ローディングでぷにぷにプニプニの頻度多め。

 それでアメスさまが降臨した。プリンセスなコッコロたんを引いた後であれは卑怯だ、過言ではない。

 

 脱線……脱線か?

 騎士くんは最初の目標をマホ星6としていた。ガチャ初の星3キャラだったから。

 優先順位を間違えたのではない、初志貫徹、そこに初心者ボーナスというブースターが乗っただけ。あとダンジョンコインでメモピ交換が容易いのがモチベーションになった。

 

 その勢いのままユカリが星6へ……

 魔法バリアにTP支援できるヒーラーと聞けば、ベリーハードでキャルに焼かれた悔しさを持つ騎士くんなら育てて当然だ。

 

騎士くん「クラバト3戦……面子が足りない」

 

 朝の疾走(課金スタミナ500〜石100砕きまで)を終えて冒頭の呟きに戻る。

 今日の全力疾走でジータのピュアメモピにまで届いたが、先日の神殿調査3倍でオーブ100に届いたが、3人目の星6となる星5キャラが居ない。

 

 あ、ヒヨリ(プリンセス)は……未だか。

 

プリンセスヒヨリ(星5/R18/専用130)

「うちの出番だね!」

 

 おまけ付きで被り3回、今でもメモピ230残した火力キャラは打たれ弱かった。

 ほんとマジでコロコロ転がる。

 どれだけ打たれ弱いんだってくらい脆かった。

 

 育って、最近(ダンジョンEx3)日の目を見た。

 確かに火力キャラだな。

 

騎士くん「まあ、そうなる……と?」

 

アメスさま「なに? どうして私を見るの? ちゃんとみんなを守る……っ!?」

 

 ふにゃにゃん、言わせないと?

 面子のやりくりに苦心し始める騎士くんだった。

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