ひたすらに頑丈也   作:覚め

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どーも覚めです。さめと入力しても出ないので泣いてます。
屈辱を感じるわ…

というわけで困らないように主人公の名前は嫺嫺貫太(かんかん かんた)で。



第1話

霧の湖

 

「ふーんっ!」

 

「どうしたの?」

 

「人魚の癖して服着てる奴が目の前にいるから」

 

「私のこと!?」

 

「まあ、服着て水の中にってのは気になるよ私も」

 

「うそっ!?」

 

説明しよう。目の前の人魚はわかさぎ姫。何が姫なんだろうか、とか考えてはいけない。死ぬ。このでかい狼人間?は影狼さん。つーかその名前しか教えられてねぇ。うーん、無慈悲。草の根ネットワーク(BBS)という枠組みで一緒らしい。俺?俺はただの人間だからさ!

 

「しっかし貫太は飽きないねぇ。姫が貢いでくれるっていうのにさ」

 

「…俺が人の死体連れてきたらどう思うよ?」

 

「ご飯運んできてくれた〜♡って抱きついて死体食べるかな」

 

「絶対に無理」

 

「千載一遇に」

 

「価値観は常に世界基準に」

 

「変な韻を踏むな。足捻るぞ」

 

「足捻ったら泣き寝入りっす」

 

「つまらん」

 

「それはりゅ」

 

「よーし今から釣ろう!影狼の鼻を釣ろう!ほれ!それ!」グイッグイッ

 

「OH!!」

 

「外の知識を無闇に使うから…」

 

「いったぁ!自分は頑丈なだけとか言ってるくせに!なんで釣りの技術はあるのよ!?」

 

「朝から引っ掛けてたから」

 

「…」

 

言葉を失ったらしい。出す声もなく湖に映る自分を見ている。バカなのか、と声をかけたらバカなんじゃないかと言われた。知らん。そもそも頑丈なのが取り柄とは言ったが、頑丈なことだけが取り柄とは言ってない。奇跡的な生還力もある!

 

「でさ、気になってたんだけど」

 

「何?」

 

「あの館っていつからあるの?」

 

「あの館…あれ?」

 

「あー、私も気になってた。けどいつ出来たのか私にもわかんないんだよねー」

 

「僕も知りません」

 

「あっかーい…うわ、光の反射で目が!」

 

「…哀れだな」

 

「哀れ!」

 

「うるさい!…で、いつからあるの?」

 

「わからん」

 

「わかんない」

 

「…不思議〜」

 

「妖怪が住んでたら巫女さんが退治してくれるでしょ」

 

「私たちも危なくない?」

 

「なんてこった、そりゃ大変だ」

 

「人間で退治されないからって生意気な」

 

「他人事じゃないよ?貫太君はこっちに片足入れちゃってるんだからさ」

 

「そりゃ失礼、10日間以上洗ってない足が入ってる側なんて臭くてたまらんね」

 

「ぅっ…」

 

「…そんなに臭い?」

 

「ウチの湖で洗ってるはずなのにね」

 

「ドッキリだよー!」

 

「こっちに来なさい。鼻の中に水入れてやるわ」グググ

 

「合点承知…!!」ガシッ

 

「ぉぉお…?姫達ってそんなに力弱かったっけ?」グイ

 

「うわっふ!?」

 

結果から言うと、水の中に入れるのは失敗。俺は20m移動し、8秒間宙を舞った。俺の体重は軽くない。と思う。高さ的にはどれくらい飛んだんだろうか。着地地点…着水地点?にわかさぎ姫がいたから助かった。鼻の中に水を入れられたのはこちらだったわけだ。

 

翌日

 

「…なんか、空が変」

 

「なんでこう言う時に貫太君を守る影狼ちゃんがいないの〜?」

 

「金」

 

「現金!?」

 

「…なんか地味に赤いし…これくらいの赤さだったら巫女が来てもわかんなかったりして!」

 

「やっだなー!そんなことはなっひゅっ!?」

 

「異変の原因調べてるんだけど」

 

「ひゃ…さ…ぁ…?」

 

「とぼけないで。知ってるでしょ?それとも人質持ってるぞって言いたいの?」

 

「ち、ちが」

 

「あらよっと」ゲシッ

 

「!?」ドボン

 

「…後ろがガラ空きだぜ、嬢ちゃん…」キリッ

 

「そうね、確かにガラ空きね」

 

「アッ」

 

「で、異変の原因は?」

 

「多分、あっちの…怪し〜い、館じゃないかなって。あ、あは」

 

「ふんっ」ゲシッ

 

「おうふ」ドボン

 

「だ、大丈夫…?」

 

「ぐっごほっがっぼっ」

 

「だめだこれ!!」

 

水の中でしゃべれるわけねーだろ!…あ、俺泳ぎ方知らねーや。生きてたら教えてもらうか。影狼に。わかさぎ姫は身体の作りが違うからな。ほら…足とか。アレで地上に出てくるんだからな、驚くっつーか、度胸あるって言うか。

 

「っぬぅあ!」

 

「変な声!」

 

「…あれ、異変は?」

 

「まだ続いてるけど?」

 

「な、なんっつー…」

 

「もー、チャチャっと終わらせれば良いのに」

 

「それは無理」

 

「なんで?」

 

「館ごと来てるんだし、力強いでしょ」

 

「そんな理由!?」

 

「やだなー、俺の勘が当たりすぎて怖いぜー!」

 

「褒めてないし当たってもないし!氷の妖精落ちてるしっ!?」

 

「お、おのれ…!妖精にまで手を出すなんて、外道が…!!」

 

「実は私もさっきの巫女に襲われてて」

 

「許せねえ!純粋の擬人化をこんな目にするなんて!!」

 

「無視?」

 

「と言うわけで目覚めろ俺のなんかこう良い感じの力!!」

 

「妖精を触媒にするの!?」

 

「…ショクバイって何?」

 

「あ、教養がないとこう言う時に困るんだ…」

 

「こいつの腹押したら凍るとかねえの?」ペタペタ

 

「何…貼ってるの?」

 

「ケーキシール」

 

「???」

 

「たまに香霖って人からもらう」

 

「縁を切りなさい!!」

 

「なんで!?」

 

「良い?ああいう、変な人って言葉を具現化したような人とは縁を切りなさい!」

 

「なんでぇ!?」

 

保護者みたいな態度取ってんじゃねー!と思いながらも実は少し納得してたり。いきなり『従業員がいなくて困ってるんだー』とか、『ウチはご飯一杯がかなり安いんだが』とか言い出すからな。ご飯一杯が安いってどういうこっちゃ?

 

「あ、空晴れた」

 

「いや晴れてないね。ただただ赤いのが終わっただけだね。」

 

「ぬっはー!復活!!」

 

「お、起きた」

 

「…あれ?」

 

「多分なんもわかってねーな」

 

「かわいいねぇ」

 

「このシール…」

 

「気が付いたぞ」

 

「格好良い!!」




ウチのチルノは知識だけです。知識だけなんです!!だから!
なんでシールあるの?
とか、
チルノはなんでシール知ってるの?
とか聞かないでぇ!
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