ひたすらに頑丈也   作:覚め

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香霖堂!驚きの新商品!!
なんと、壊れない釣竿を発明!!
ベースは外の世界にある釣竿…だが!
魔力や妖力などを組み合わせ、決して壊れない釣り竿を作ったのです!!
技術提供:河童
尚、こちらの商品は霊力などがない方でも使えます。


第10話

香霖堂

 

「なるほど、ここだった訳か」

 

「だからこの男は貫太君を狙ってたのね」

 

「狙ってた…嘘だろ香霖。まさかそんな趣味が」

 

「ある訳ないだろう!?」

 

ある訳ないらしい。従業員として迎え入れたい、とか。だが、影狼さんが許さないので無理だ。残念だったな、ウチの保護者はこいつなんだ。まあなんともわからないものだが…なんとかならんのが現実だ!しかしこの釣竿、外の世界にある物らしい。べーすとやらが何かは知らんが。

 

「なるほど、だから人魚を釣っても糸が切れない訳だ」

 

「人魚を釣るのかい」

 

「姫をたまに釣るのはやめようねー」

 

「うい」

 

「さて。まさかこの釣竿のことを聞きに来ただけじゃないだろう?」

 

「らしいぞマリサさん」

 

「うぇっ!?」

 

「なんで君がさん付けするんだ?」

 

「…年上だから?」

 

「いや、僕の記憶が正しければ…君の方が年上だった気がするんだが」

 

「…敬語使え」

 

「はぁ!?」

 

「あ?」ズイッ

 

「なんで影狼が出てくんだよ」

 

「でも待って、香霖さんは貫太君が何歳か知ってるってこと?」

 

おお、その視点はなかった。確かに、マリサさんが何歳か知らんが、マリサさんの年齢を知っていそうな香霖さんなら知っていてもおかしくはない。おかしくはないだけで、知らないこともあり得るだろうが。あり得て欲しくないんだが

 

「ん?んー…僕が見たのが1歳なら、今君は16歳くらいのはずだよ。身長が低かったり、軽かったり、覚えてる言葉が少ないのは人里にいなかっただけだと思うよ」

 

「マリサさんは?」

 

「ノー!ノー!言うな!言うなぁ!」

 

「…らしい。個人情報は守るさ」

 

「…」

 

「それとは別に言うがこの中で僕が知っている人間の年齢は」

 

「マスタースパーク!!!!!!!!!!!!」チュドォォォ

 

「やりすぎじゃない?マリサさん」

 

「避けない方が悪い!」

 

「それは横暴よ…」

 

「知らん!とりあえずウチ来い。菓子くらいはくれてやる」

 

「らしいので、影狼さんおんぶ」

 

「はいはい」

 

「そんなに遠くない筈だけど…まあその足じゃきついか」

 

「ばばば、バカいえ、赤い館と湖往復できるくらいの体力は」

 

「途中で何回か休憩挟んでるだろ」

 

「…」

 

「あんま無理すんな」

 

「男のプライド崩しやがって」

 

「知らないわよそんなの」

 

「とりあえず行くから。上から行くぞ」

 

「上は寒いんだよなぁ」

 

と、寒い中を進みながら俺は魔理沙宅に着く。…?家のはずだが、物を売ってる所によく書いてある『店』と言う字が書いてある。ここも何か売っているのか?違うのか?タンテイ?…知らない物を売ってるんだな。と思ったが、そもそも人が来るのかここは。

 

「…んぷぅ」

 

「うわ、幽霊!」

 

「ほぼほぼ死んでるから憑かれやすいんだろ」

 

「よーし決めた!今日からお前はあぶべば!」

 

「…何?今なんて言った?」

 

「あぶべばだお前は!」

 

「あ、あぶ」

 

「あぶべば!」

 

「らしいぞ」

 

「幽霊だから聞こえてないんじゃない?」

 

「菓子食ったら冥界行くか?幽々子に頼めばなんとかなるだろ」

 

「天才」

 

「よせやい」

 

「…まあ、宴会の異変っぽいのも終わったし。姫は湖の中にいるし。ここからはあんまり異変もないでしょ」

 

「さあ?」

 

「予測できないからね」

 

「ま、良いわよ。起きようが起きまいが、どーせ巫女様が解決してくれるんでしょ」

 

「あー!?この霧雨魔理沙様を舐めるなよ!次の異変はどうよ!私がきっちりと」

 

「死んでくるのか」

 

「死なねえよ!!」

 

「巫女様に聞いたけどさ。あの赤い館で、異変起こした人の妹と仲良くなったんでしょ?」

 

「なんで言ったんだ霊夢…」

 

「吸血鬼なんでしょ。死ぬ時が来たらどーせ吸血鬼に吸われて眷属になるんだし、そこまで勉強しなくても良くないすかね」

 

無論そこまで吸血鬼がマリサさんを気に入ってればの話にはなるんだが。気に入ってなければ特に意味はないし、気に入ってれば…まあ眷属になるし。え?俺がなんで知ってるかって?…赤い館でメンセツ受けた時の帰り道にメイドさんから聞いた!

 

「さて、寝ましょうかね」

 

「私の家で寝るな!」

 

「じゃあどこで寝ろって言うのよ!」

 

「知らねえよ!?」

 

「…そうだ」

 

「何か思いついたの?」

 

「月行こう」

 

「ほれみろ、中途半端な知識だとこうなるんだ」

 

「月には行けないわね」

 

「なんだ」

 

「とにかく。ここで寝させてもらいますからね!」

 

「冥界に行くんじゃねーのか!?」

 

「忘れてた」

 

「ばば、バカ言わないでよ。忘れてる訳ないじゃない」

 

「おい」

 

冥界

 

「厄介払いしに来たぞー!」

 

「なんですか?」

 

「こいつの幽霊!」

 

「幽霊の正体見たり枯れ尾花」

 

「何言い出してるんですか」

 

「思い込みって怖いよなってこと言ってんだ」

 

「…?」

 

「おいどうするよこいつ」

 

「そそ、そうでしょうね。こんな世の中、怖いのは幽霊ではなく思い込みですよ思い込み」

 

「なーに言ってんだこいつは」

 

黙れボケカス。そう言いたげな目でこちらを睨んできた。まあ、幽霊が取れればそれで良いんだ。幽霊を取るんだ。幽霊をとれ!…幽々子さん今日外出中なの!?なんてことだどうしようもない。なんなら救いようもない。ついでで言うなら勝ち目もない。

 

「じゃあ誰が俺の背中にいる幽霊を取っ払ってくれるんだ!?」

 

「巫女にでも頼めば?」

 

「それだ!!」

 

「とりあえず切っときますね」ブンッ

 

「ぃいっ!?…あれ、消えた?」

 

「私の刀には魂の」

 

「外の世界にある漫画みてーだな」

 

「…ちなみにどんな漫画ですか?」

 

「死神が刀持って大暴れする奴」

 

「???」




香霖堂独占販売!!
外の世界の漫画!!
⚠︎お支払いは物々交換ではなくお金に限らせていただきます。
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