ひたすらに頑丈也   作:覚め

12 / 49
香霖堂「え、掃除機が弾幕吸ったり吐いたりする?え、フライパンが弾幕撃ち返す…?知らん…何それ…怖…」


第12話

永遠亭

 

「ぎゃー!」グサッ

 

「貫太君!?」

 

「な、なんとか刺さった…!」

 

「今思ったんだけど」

 

「何!?」

 

「この矢を吸い込んで放つことって出来たりしない?」

 

「え」

 

結論。出来る。そもそも吐き出す時にマスタースパークみたいな感じの奴でも2個に分かれて出てたんだから、中身がどうなってるかわかんないけど多分出来る。色々出来る。やっぱ近代科学ってすげーな!…キンダイカガクってなんだ?

 

「っ!?」グサッ

 

「っしゃあ!」

 

「あ、あのー…」

 

「引っ込んでなさい!」バシュッ

 

「ひぃ!?」

 

「異変解決しに来たんだけど?」

 

「助けて!助けて!」

 

「…無視すんな!マスタースパークだオラ!!」

 

「これよ!」ギュオォォォォ

 

「あ、やべ」

 

「?」

 

「標準!合わせい!」

 

「名前どうしよう?」

 

「自然の力とかどう?」

 

「どっちかって言うと科学よこれ」

 

「じゃあ科学の力」

 

「科学の力!!発射!」ドンッ

 

「…え?」チュドーン

 

「これにて異変解決」

 

「さあ、湖へ帰りましょ!」

 

そういえば矢ぶっ刺さってた場所治ったかな。ちらっと見る。お、治ってるなんてことはないな。ここ病院っぽいっつーか八雲紫さんが病院だって言ってたな。つまり…今そこで変なポーズして倒れてる奴はもしかしたら医者かもしれない…!

 

「へい!首謀者!」

 

「漢字が違う!」

 

「お、起きた。あんたって医者?」

 

「…まあそうだけど?」

 

「矢ぶっ刺さったところ治して!」

 

「は?」

 

「あー、諦めろ!鬼に対して釣竿で対処した男だからな!」

 

「て言うかなんで異変起こしたのよ」

 

「真夜中に起こされちゃ困るわね。次からは昼間にしてもらえる?」

 

「…え?」

 

「治せ〜」グニー

 

「?」

 

「あ、あの…」

 

「誰だ!」

 

「っ…ここの姫です…」

 

「姫…あ、鈴仙さんが言ってた人?」

 

「はい」

 

「だって影狼さん」

 

「…極刑!」

 

「なんで!?」

 

博麗神社

 

「人知れず異変は終わってたなぁ」

 

「赤い館の奴なんか私に突っかかってくるのよ」

 

「わかんね」

 

「それにしても、あの日って満月じゃなかったのかしら?」

 

「…満月が現れない日もあるのよ」

 

「え?」

 

「そんな月あるわけないじゃない!」

 

「嘘よ」

 

「んなーん」

 

「でも今日が満月のはずだけど」

 

「本当!?」

 

「嘘よ」

 

「なーん」

 

「とにかく。異変の解決は私の仕事。勝手に解決したとかやめてくれる?」

 

「おい!この魔理沙様の仕事だってことも」

 

後ろで魔理沙サンがはしゃいでいるが、良いだろう。まあどーせいつか寝るんだし。しかしこのフライパン、外では火が消えないようにどうにか火の上に置いて熱くして肉を焼いたりするものだったのか…香霖堂には悪いことしちゃったかなぁ…

 

「ま、良いか」

 

「て言うかそのフライパン、私にくれない?」

 

「やだ!」

 

「なんでよ」

 

「俺が買ったから!」

 

「な、ならその2倍で買うわよ!」

 

「影狼さん!」

 

「いや、博麗の巫女には私も無理」

 

「さっさとよこしなさい!」

 

「やだ!」

 

「2倍で満足しなさいっての…!」

 

「ほい」パッ

 

「え」ゴンッ

 

「天罰だ!」

 

「やってくれたわね…」

 

「あ」

 

「わ、私しーらない!」

 

「魔理沙さん!?」

 

翌日 霧の湖

 

「妹様」

 

「いやー、昨日の神社のあれ、面白かったね」

 

「そうですね」

 

「…吸血鬼だ」

 

「吸血鬼ね」

 

「赤い服着てる」

 

「まさか3倍の速さとか、3倍の強さとか言わない?」

 

「言わないよ」

 

「良かった…」

 

「しかしよく知ってんな」

 

「うん。本人だもん」

 

「へー…ん?」

 

「だから、フラン本人だもん」

 

「吸血鬼だ!」

 

「み、水の中に逃げなきゃ!」ドボン

 

「えー?」

 

「あーやべー!」ドボンッ

 

「…変なの」

 

「私もそう思う」

 

「わ、ろくろ首」

 

な、なんとか水の中に逃げはしたが…息が続かない。水面に顔を出そうにもフランと言う吸血鬼が怖い。どうにかして撒かなければ…あれ、影狼さんは?いなくね?あれ、ん?どこ行った?俺より先に水の中に入ったから…下!?水底行っちゃった!?

 

「っはぁ!」

 

「あ、みっけ!」

 

「やべ俺泳げねえ!」

 

「犬みたーい」

 

「ぷはぁ!」

 

「おー!お、おぉ…お!?」

 

「姫!」

 

「大丈夫!?」ガシッ

 

「助かった〜」

 

「…?」

 

「ぎゃー!パンツ見せてる!毒よ毒!」

 

「パンツじゃないよ!ドロワーズ!」

 

「おむつみてーなもん履いてな」

 

「おむつじゃない!」ゲシィッ

 

「ぉがぁっ!?ああ!顎が!」

 

「変なの」

 

「私はそうは思わない」

 

「ろくろ首の人はさっきから何言ってるの?」

 

「…そんなスカートで空飛ぶなんて信じられない」

 

「何!?私が悪いの!?」

 

「妹様」

 

「あ、ごめん」

 

「ゲホッ…あー死ぬかと思った」

 

「わかさぎ姫のおかげで助かった…」

 

「なんか将来ヒモになってそう」

 

「て言うか吸血鬼は水苦手なくせになんで水辺に来てんだ!」

 

「…部屋から出てすぐに虎がいたらどうするの?」

 

「トラ…トラって何?」

 

「ど、動物の一種ね!」

 

「ほーん…食われるの?」

 

「まあ、人間は食べるわね」

 

え、じゃあ死ぬしかないじゃん。何それ怖い。トラってそんな強いんだ。トラってそんな怖いんだ。トラって…トラってどんなの!?と言うわけで絵で表してもらいましょう…んー、よくわからない。よくわからないと言うか、地面に書いたのではわかりづらいと言うか。

 

「そんなに言うんだったら本でも読んでよ!」

 

「…貫太君って字読めたっけ?」

 

「読めないよ」

 

「…?」

 

「嘘でしょ…!?」

 

「嘘じゃないらしい」

 

「えー…」

 

「そういや、生まれてからずっと、字が読めなかったな…」

 

「なんかごめん」

 

「…なんで謝られたんだ?」

 

「さあ?」

 

「文字読めないって言われたら誰でも謝るんじゃない?」

 

「今のはちょっと悪かったかなって感じが出たから謝っただけ」

 

「そうなのばんきっき」

 

「マジかよばんきっき」




本当にそうなのか?ばんきっき
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。