ひたすらに頑丈也   作:覚め

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聖さんが来る…
筋肉ゴリゴリ扱いをよく見る尼さんが来る…!!


第18話

霧の湖

 

「…わ、なにこれ」

 

「なにそれ」

 

「何かの破片じゃないの?」

 

意見を総括すると、なんだこれ。ばんきっきは知らないし、影狼さんは知らないし、わかさぎ姫は海底に同じ物はないと言ってるし。チルノはなんかこれと同じ破片を2個持ってたし。何?なんか起こってんの?…何が起こってるの!?

 

「わからん!」

 

「とりあえず3個あるのね」

 

「とりあえず入れ物持ってきたわよ!」ザバッ

 

「おっ」

 

「蓋がないじゃない」

 

「鱗!」ペッ

 

「同族の皮なんでそんなに取ってこれるのよ…」

 

「そもそも蓋の役割果たせないんじゃ?」

 

「やぁ」ヒョコッ

 

「ひゃっ」

 

「鼠だ」

 

「鼠ね」

 

「鼠だわ」

 

「…」

 

「まあ、鼠なんだが。その破片をくれないかね?」

 

「嫌よ」

 

「なんで?」

 

「理由を言え」

 

「あたいのもあるからな!」

 

「そうか…うーむ、私の知り合いがやってることなんだが」

 

「うるせーぞ」

 

「30字以内に述べよ」

 

「簡潔に言え!」

 

「その友人が恩を感じてる妖怪を助けたいと言っていてだなぁ!」

 

「それで?」

 

「だからなんだ!」

 

「他人ではないか」

 

「…その恩人を助けるのにそれが必要なんだが」

 

当然、タダとは言わない。と前置きして、なんかよくわからない光り輝くものを見せてきた。穏便で済ませられるのならばこれをあげる。だから代わりにそれをくれないか、と言うことだった。とは言っても人里離れた身、価値がわからない。

 

「これってどんな価値があんの?」

 

「…わからない」

 

「わかんないわ」

 

「水底に同じようなものあったわよ。ちょっと形歪だけど」

 

「おー!…ん?なにこれ」

 

「まあ良いさ。人里で売れば一生遊んで暮らせるだろうけどね」

 

「今俺遊んで暮らしてるよな」

 

「そうね」

 

「釣りも遊びだものねぇ」

 

「そもそもあたい人じゃないし」

 

「私人狼」

 

「私はろくろ首」

 

「私は人魚」

 

「俺は人」

 

「…おかしくないか!?いや、だっ、ぇえ!?おかしくないか!?」

 

「まあ良いけどさ。あげるー」

 

「あ!?あたいの集めたキャラクティカルピース!」

 

「ながっ」

 

「そんな名前ではないんだが…」

 

「別に良いだろ。チルノだってこれで何かできるわけでもないし」

 

「はー!?出来ますぅー!」

 

「…弾幕勝負」

 

「一回当てたら勝ち」

 

「おっしゃかかってこいやぁ!」

 

「なんの!」

 

「おかしいだろう!?普通、君たちが襲うはずだろう!?」

 

「じゃあ貴女襲いなさいよ」

 

「なんで!」

 

「普通は貴女も襲うんでしょ?」

 

俺とチルノによる激しい戦いはどちらかの当たりを持って終わる。けど普通にチルノの動きは読みやすいので当たる。事前に凍らされることもない。何故なら!奴は遠近感がバグっていてどれが帰ってきてる弾幕かわからないからだ!!

 

「俺勝ち」

 

「うへ〜」

 

「さて、あげる」

 

「あ、あぁ…恩人が復活したらお礼をさせてもらう…よ?」

 

「それは別に良いかな」

 

「良いんだ」

 

「まあ、金銀財宝より保存食品だもの」

 

「金なんかあっても食えないんだものね」

 

「そう言うこと」

 

「う、うーん…それでは、な!」

 

「…スカートのくせによく飛ぶよな〜」

 

「本当よ」

 

「…ズボンでもたまに見える」

 

「嘘だろばんきっき」

 

「本当なのばんきっき」

 

「ズボンってどんな感じで履くのばんきっき」

 

「本当」

 

「外の世界って怖いな。スカートでもズボンでも気にせず長時間空飛ぶんだろ?」

 

「それどころかほぼ裸で大陸を行き来する人もいるらしいわよ」

 

「外の世界って…」

 

「飛行機のこと?」

 

「あの…」

 

「誰だ?」

 

「お、おどろけー!」

 

「…」

 

「…?」

 

「おどろけぇ!」ドンッ

 

「うひゃあ!?」バシャーン

 

「見事な入水ね」

 

「100点」

 

「驚かそうとしたのが気に食わない。2点」

 

「同様の理由。2点」

 

「私情入りすぎ!」

 

まあなんだかよくわからんがこの妖怪は驚かすことを糧に生きてるらしい。うーん、アホか。まあ良いか?どうでも良いか。そうと決まればさっさと寝て待つとしよう。恩人とやらには少し興味があるし…果報は寝て待って言うし〜?

 

翌日

 

「起きた!」

 

「っ」ビクッ

 

「あれ、あの妖怪は?」

 

「ぅー」

 

「いつのまにこんな酷い事に…一体誰が」

 

「君ぃ…」

 

「俺か」

 

「あの」スッ

 

「うおびびった」

 

「昨日の鼠ね」

 

「鼠だ」

 

「ほら見ろ鼠じゃん」

 

「…まあ、鼠…なんだが、な?」

 

「で、後ろのでかい人は」

 

「昨日言った恩人だ。意外と早く出てこれてな」

 

「へ〜」

 

「魔界に封印されていたんだが」

 

「なんとお礼を申したら良いのか…」

 

「魔界出身か」

 

「魔界って言うとあれね」

 

「あれって?」

 

「…アレ!」

 

「あれは忘れもしない出来事です…なんだっけ…」

 

「えぇ…?」

 

「それは良いけど。朝起きたらこんな新聞があったよ」

 

「何々…『湖の少年、異変に手を貸す』…『今度は異変を企て暇を潰す狙いか』…君ろくな書かれ方してないな」

 

「里から出てる奴はそれだけで変な奴なんです〜」

 

「えーと…風来坊な少年…とは?」

 

「俺のこと!」

 

「苗字が風来坊」

 

「まあ」

 

「そもそも風来坊の意味知らなかったけど」

 

「おい言うなよばんきっき」

 

ばんきっきはそっぽ向いて知らん顔してる。まあ良いか。話を聞くと、なんと寺を作ったらしい。忙しい奴らだなお前ら。寺を作ったは良いが人の信者がいないと妖怪寺と恐れられるのではないかと危惧している…らしい。ならばと1人でも人間を入れようとしても異変のせいか人は集まらない…ので入信してもらえそうな奴に声をかけているらしい。

 

「…」

 

「お願いだ!」

 

「この通りです!」ドゲザ

 

「…ブッキョウって何?入信って?」

 

「ん?」

 

「自分の考えを何基準にするかって話よ。仏教はその一種類」

 

「ほへー。たまに伺えば良いのかな?」

 

「!ええ、そうです!」

 

「じゃあ…入信?します」

 

「ありがとう!」

 

「ありがとうございます!」




後日、命蓮寺と言う名前の寺から来た人間がいることを知った人里の奴らは結構入信したそうな、新しい神社と比べたそうな。
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