ひたすらに頑丈也   作:覚め

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聖さん家
ぐっさん家って…もしかして全国でやってはいない…?


第19話

命蓮寺

 

「ぼけー」

 

「何をしているんだ君」

 

「なんかここに変なものがあるから」

 

「あ、それ…それはぬえの仕業だね」

 

「まじで?」スッ

 

「いや、違うな。おそらくはぬえに恨みのある誰かだろう」

 

成程、ぬえと言う妖怪ではないと。戒める為に出したフライパンを置く。そういや俺何処からフライパン出してるんだろう、と思ったが。まあ別に気にしなくても生きていけるから良い。ところでぬえってのは何?誰?妖怪?

 

「あそこにいるだろう」

 

「お、本当だ」ブンッ

 

「おいおいそれは流石に」

 

「あいたぁっ!?」

 

「嘘だろ」

 

「タネも仕掛けもございませんってね」

 

「まあ、良いが。君のおかげで命蓮寺にも人が集まった。だからお礼がしたいと聖が言っているぞ」

 

「たまに来る権利くれ」

 

「それはあってもなくても一緒だがね」

 

「聖が口を開けば5分の4の確率で貴方へのお礼をって言うんです。どうにかしてください」

 

「うーん…欲しいものないからなぁ」

 

「無欲なのも悩みですね」

 

「何もなーい!」

 

「じゃあ香霖堂で便利グッズを探すか?」

 

「香霖堂…そこだ!」

 

と言うわけで、香霖堂とかどっか巡って便利グッズ…実用性のある物を探し、それを聖さんに買ってもらうことにした。香霖堂の道具はかなり役に立つ。でも空飛べるし弾幕返せるし釣りできるしで欲しいものはないと思う。

 

香霖堂

 

「こんなのはどうだい?河童から渡された物なんだけどね、なんでも水の上を歩けるようになる代物らしいんだが」

 

「空飛べば良くね?」

 

「だよねぇ」

 

「君は商品の価値を根っこから潰していくのか」

 

「これは?」

 

「あー、それはね…確か、外の世界のものなんだが…」

 

「なんか問題があるの?」

 

「その手のものは全部流れ着く頃には壊れていてね。いや、壊されてると言った方が正しいんだろうが…とにかく使えないんだ」

 

「なるほど」

 

「ちなみになんだが」

 

「なんだい?」

 

「これは?」

 

「あー、それは…ただの移動用のものだ」

 

「二輪の移動用の…」

 

「乗り物さ。空が飛べるならそれを使うことはないが」

 

「なるほど」

 

「これがあるからいらないか」

 

「その通りだ」

 

「…それ、辛くないかい?」

 

「実際辛い」

 

「改良する必要があるか…悩ましいな。で、その乗り物も壊れないように細工してある。取り外す事はできるが、曲げたりするのは無理なはずだ」

 

うーむ、こんな硬いものを曲げる曲者が何処にいると言うのか。いるのならば教えて欲しい、教えて欲しいとは言ったが、殺しに来て欲しいとは言ってないので妖怪はお断りだ。まぁ妖怪なら曲がるんだろうな。その程度の硬さだ。

 

「…ああ、座高が合わないと言う話なら受け付けるぞ」

 

「ちょっと待ってくれ、私が欲しがっているとでも?」

 

「なんだ違うのか…」

 

「香霖さん」

 

「なんだい?」

 

「これ、もう一つある?」

 

「ソレか。あるが…君の友達に飛べない方がいたかな」

 

「これにくっつけようと思う」

 

「何?」

 

「…?」

 

「と言うわけでこれを買うことにした」

 

「うむ。聖に伝えておこう。」

 

「よろしく」

 

翌日 霧の湖

 

「来たか…」

 

「何をするのよ?」

 

「調整はちょちょいとよ。タイヤを取って、丸太をはめる」

 

「ほう」

 

「そしてここにこれをつける」ガチィンッ

 

「…で?」

 

「跨る。そして…浮いた!やっぱり浮く乗り物はあったんだ!」

 

「技術革命よ!幻想郷の空が明るくなるのね!」

 

「…人魚置いてけぼりじゃない。」

 

「仕方ないわよ」

 

「嘘でしょ…」

 

「あ、ちょっと調整むず」ゴテンッ

 

「!?」

 

「貫太君!?」

 

「いかん、進めない」

 

「飛んでる時と同じことやれば良いんじゃないの〜?」

 

「それだ!」

 

「技術革新!」

 

それから猛練習して乗りこなせるようになった頃、八雲紫が現れそれで人里には決して通うなと言われた。それがあると何かと妖怪側が不便だとか…知らん。けど逆らったら死ぬと言う情報もあるので、今は従っておこうと思う。しかし移動が楽になるだけで何か面倒なのだろうか。

 

「すいー」

 

「やったじゃない!」

 

「これで命蓮寺行ってくる」

 

「え」

 

「出番が減ったのは姫だけじゃないのよ」

 

命蓮寺

 

「宇宙船だ!」

 

「ウチューセンは知らんが、風来坊貫太です」

 

「…フーライボーカンタだ!」

 

「お前俺並みに漢字に弱いな」

 

「空飛ぶ…何あれ」

 

「自転車っていうらしい」

 

「…村紗」グスッ

 

「どした一輪」

 

「なんか…月を背景に、前の物置に宇宙人を入れて飛んでそうな気がしてね…っ」

 

「何それ、地獄?」

 

「地獄じゃねーの?」

 

「まあ良いや。で、何それ?」

 

「俺が空飛ぶ時ずーっと姿勢悪いしバランス取るの難しいし取れたら取れたで変な姿勢で結局何処か痛めるしだったからさ」

 

「お、おう…」

 

「じゃあ結構安定する物にどうにかしてくっつけたらどうかなーって!」

 

「…なあ、こいつバカだろ」

 

「村紗」

 

「聖!?」

 

「恩人をバカと言ってはいけませんよ」

 

「は、はぁ…」

 

「はっはー!この乗り物はぬえ様が頂いた!!」

 

「子供かよ」

 

これはいけない。今すぐお仕置きをしなければならない。片手から出てくるのはフライパン。まずはあいつの歯全部めちゃくちゃにして、そこから歯茎一つずつを抜けた歯でグリグリしていくんだ。よーし、そうと決まれば俺の時代だ。何が妖怪じゃクソボケ。目には目を、歯には歯をだぞ。

 

「ふんっ」バギンッ

 

「ぃっ!?」

 

「おっと、これはいけない」

 

「いった…!何すんだよおま」

 

「歯が一本も抜けていない。想定外だ」バギンッ

 

「っ!」

 

「ぺんちなる物を持ってくればよかったかもしれん」バギンッ

 

「いだっ」

 

「自業自得です」

 

「ぬえ…南無」

 

「聖…」

 

「彼は鬼に対して耳の中に釣り針を入れるという行為をしています。止めるのは無駄でしょう」

 

「…なんでそんなヤバいやつを入信させたんですか!?」




香霖堂から!河童と技術提携したりなんだったりしてるけど壊れないようにしてるのは僕のおかげシール!なんか自慢したいときに使ってね!ん?八雲紫からの警告?…知らない!

命蓮寺へ質問のコーナー
Q.なんであんなヤバい奴を入信させたんですか?
A.恩人だからなのと、人間だったからです。あと自分のもの取られれば人間みんなあんな風になります。安心してください。
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